とろっとした食感と独特の濃厚な甘みが美味しい「うに」。しかし、うにの瓶詰めはまずいという声が多いようです。
うにの瓶詰めは、なぜアルコールが入っていたり苦い味がしたりするのでしょうか。
じつは、うにの瓶詰めを長持ちさせたり、うにをきれいに見せるために使われている材料が関係しています。
この記事では、うにの瓶詰めがまずいと言われる理由と、うにの瓶詰めを使った美味しいレシピをご紹介します!
うにと相性のいい食材と合わせて紹介していますので、ぜひご参考ください!
うにの瓶詰めはまずい?なにが原因なの?
採れたてで新鮮なうにや、高級なうには生臭さがなく、甘みがしっかり感じられてとても美味しいですよね!
でもなぜ、うにの瓶詰めになるとまずいのでしょうか。
うにの瓶詰めに使われている代表的な材料に、エチルアルコール、ミョウバンがあります。
この2つが、うにの瓶詰めがまずいと感じる理由に関係しています。
エチルアルコール
うにの瓶詰めはアルコールの匂いが気になり、まずいと感じることがあります。
それはエチルアルコールが使われているからです。
うにの瓶詰めに入っているエチルアルコールは、強い殺菌力があり、身崩れを防ぎます。
採れたてで新鮮なうには、臭みがなく食べやすいですが、日持ちしません。アルコールを加えることで、日持ちさせ、長く楽しめます。
またエチルアルコールは、身崩れを防ぐ効果もあります。
うには殻から取り出してそのままにしておくと溶けてしまいます。うにに含まれる酵素によってたんぱく質が分解されるからです。
たんぱく質の分解が抑えられると、うにの身が崩れず形を保つことができます。
エチルアルコールは、うにの酵素によってたんぱく質が分解されるのを抑えます。
ミョウバン
うにの瓶詰めはミョウバンの味がしてまずい、と感じる方もいると思います。
ミョウバンは、硫酸アルミニウムカリウムという食品添加物です。
うにの瓶詰め以外にも、煮物の煮崩れ防止や、漬物のナスの色を鮮やかにする目的で使われます。
ミョウバンは、エチルアルコールと同じように、身崩れを防止する効果があります。
うには殻から取りしたあと、海水と同じ濃度の塩水に漬けることで鮮度が保たれます。
この状態で形が保たれるのは2日ほどで、それ以降はだんだんと溶けてしまいます。
高級寿司店や市場などで見かける、板にきれいに並べられたうにを板うにといいます。
板うにがきれいに形を保っているもの、じつはミョウバンに漬けてあるからなんですね。
新鮮で質の良いうにほど身崩れしにくいので、ミョウバンの量が少なくても形を保てます。
ですが、そうでないうには身崩れしないよう形を保つために、使用するミョウバンの量が多くなってしまいます。
ミョウバンの量が多いほど、ミョウバンの苦みや渋みが強くなります。
別の理由
ミョウバンの苦みや渋みが強い場合は、うにそのものがあまり良いものではない可能性もありますね。
実は市販のうにには、以下の種類があります。
「生うに」水揚げ後、中身を取り出して塩水に漬けたうに
「板うに」水揚げ後、中身を取り出しミョウバンに漬けてから板に乗せたうに
「粒うに」水揚げ後、長期保存出来るように調理し、形を残したうに
「練りうに」水揚げ後、長期保存出来るように調理後、練ったうに
うにの瓶詰めには「粒うに」か「練りうに」になるかと思います。
うにの瓶詰めがまずいと感じる理由には、保存のための塩味がキツくて、しょっぱすぎるというのもあります。
うにの瓶詰めは、そのまま食べるよりもご飯に載せたり、他の食材と合わせる方が良さそうです。
うにの瓶詰めを食べたいけれど、ちゃんと美味しいものを選びたいという方には、ある程度値段の高い、うにの瓶詰めをおすすめしたいです。
うにの瓶詰めと相性のいい食材はコレ!
アルコールの匂いやミョウバンの味が気にならない、うにの美味しさを引き出してくれる相性の良い材料があります。
うにの瓶詰めを使った料理のヒントにしてください!
卵
うには卵との相性が良いです。うにのとろっとした食感と甘みが生の卵黄と似ていますね。
この食感を活かしたカルボナーラがおすすめです。
調味料と一緒に卵液に入れてこすと、普通の茶碗蒸しより少しリッチなうに入り茶碗蒸しを手軽に作れます。
大人向けの贅沢な茶碗蒸しになりますね!
乳製品
乳製品との相性も抜群で、生クリームやホワイトソースなどが合います。
特にうにのグラタンがおすすめです。ホワイトソースと合わせればワンランク上のおしゃれな料理になります。
同じ海の幸である、エビ、牡蠣、ホタテなどが合いますね。うにを合わせたホワイトソースを塗ってオーブンでこんがり焼きましょう。
うには火を通すことで生臭さが気にならなくなります。
白身魚
磯の香りと濃厚な甘さを引き出してくれるのが、淡白な食材です。
カレイやカジキなどの淡白な魚に塗って焼くのもいいですし、ソースとして食材に挟んでフライにするのもおすすめです。
うにの瓶詰めおすすめレシピ5選!
そうですね、うにを使ったおつまみや料理がさっと出てくると、ちょっと嬉しいですよね。
そんな方のために、おすすめのうにの瓶詰めレシピをピックアップしました!
いつもより少し贅沢な、大人の味になります。ぜひ試してみてくださいね!
うにクリームパスタ
引用:cookpad
いつものクリームパスタに、うにの瓶詰めを使っちゃいましょう!
家にある材料で手軽につくれます。うには卵とも生クリームとも相性がばっちりです。
いつも以上に濃厚で、磯の香りが加わったリッチなパスタを楽しめますよ!
はんぺんのうにチーズ焼き
引用:cookpad
うに以外の材料をポリ袋に入れて混ぜ、うにをさいごに混ぜてから成形します。
乳製品であるチーズが使われています。お酒と一緒に楽しみたい1品ですが、お弁当にもピッタリなんです。
うに味噌焼きおにぎり大葉包み
引用:cookpad
うにの瓶詰めは、オーブンで焼いたり、バーナーで炙ったりすると生臭さが気にならなくなります。
うにの甘みと焦がした味噌の香りが食欲をそそりますね。おうち居酒屋の〆の1品にいかがでしょうか?
白魚のうに和え
引用:cookpad
うには淡白な白身魚とも相性が良いです。材料は白魚、うに以外に酒と大葉のみですので、あと1品おつまみが欲しいときに混ぜるだけで簡単に作れます。
うにクリームコロッケ
引用:cookpad
カニやエビのクリームコロッケも美味しいですが、うにのクリームコロッケもおすすめです!
乳製品のホワイトソースとの相性も抜群です。クリーミーなホワイトソースに濃厚なうにの風味がたまりません!
うにの瓶詰めはまずい!?その理由と美味しく食べられるレシピ5選!のまとめ
- うには採れて2日ほどたつと溶けて形が崩れてしまう
- うにの瓶詰めには身崩れ防止のためにエチルアルコールとミョウバンが使われている
- エチルアルコールは殺菌効果があり、うにの瓶詰めを日持ちさせるために使われている
- うにの形を保つために使われるミョウバンの量が多いほど、ミョウバンの味がついてしまう
- うには卵、乳製品、白身魚と相性が良い
- うにの瓶詰めは、相性の良い食材と一緒に料理したり、炙ったりするとアルコールやミョウバンの味が気にならなくなる
うには種類によって旬の産地が変わる食材です。
うにの瓶詰めはいつでも買うことができますが、味がイマイチだな…と思うときは、このレシピを参考にしてみてくださいね!