「ワイシャツをキッチンハイターで漂白したら黄色くなった」
こんな経験はありませんか?
実はそのワイシャツはキッチンハイターNGの表記がされていたかも。
今回は、ワイシャツの黄ばみをキッチンハイターで漂白する落とし方や、漂白剤の選び方を紹介します。
ワイシャツの黄ばみはキッチンハイターで大丈夫?余計に黄色くなったその原因は?
まず結論から言うと、キッチンハイターは塩素系漂白剤が使用可能の衣類であれば使っても大丈夫です!
みなさんはワイシャツの漂白に何を使っていますか?
おそらく、
”ワイドハイターEX”
などの酸素系漂白剤を使うことが多いと思います。
もしくは、
”ワイドハイターを切らしてしまった”
”酸素系漂白剤ではきれいにならなかった”
という理由で、衣類用の塩素系漂白剤や、キッチンハイターなどで漂白をする方もいると思います。
漂白の失敗談としてよく聞くのが、真っ白くなるはずが、
”より黄色くなった”
”なぜかピンクに変色した”
と言う話ですが、その原因をみなさんは知っていますか?
簡単にその答えをお話しすると、
多くの場合は、ワイシャツの素材や、汚れに適した漂白剤を使っていないことが原因です。
もう少し詳しくお話しすると、
衿や袖口のカフスなどに使われている、パリッとした芯や、生地自体に含まれているメラミンが、
白い衣類の漂白に使う、塩素系漂白剤に反応して、黄ばむことがあります。
”キッチンハイターで漂白したら黄ばむ”
という失敗談も、同じ現象です。
ピンクに変色した場合は、日焼け止めクリームの成分が、塩素系漂白剤に反応して起こる現象ということが多いです。
いずれにせよ、塩素系漂白剤を使ってワイシャツを漂白したときに、失敗することが多いようです。
そうなると、
「塩素系漂白剤(キッチンハイター)は使わない方が良いの?」
と思う方が多いと思います。
ですが、決してそんなことはありません。
塩素系漂白剤は漂白の力がとても強いので、色物や柄物の衣類には適していません。
さらに、素材も綿や麻などのいくつかの素材に限定されています。
除菌や消臭効果も高いので、白いタオルやバスマット、ふきんや雑巾などの除菌や消臭もかねて、漂白する場合におすすめです。
その力は、お風呂場やキッチンなどのカビの掃除などにも使われるほどです。
用途を間違えなければ、とても便利な漂白剤なのですが、知らずに悲惨な失敗をしてしまう方も多いようです。
漂白する前に洗濯表示を確認しよう!三角マークに注目☆
漂白する前に1番大切なのは、洗濯表示を確認することです。
洗濯表示は、ワイシャツやTシャツであれば、裏面の左脇裾あたりに付いていることが多いです。
漂白に関するマークは”△”のような三角のマークになります。
古着などには、従来の漂白処理記号である、フラスコマークで表記されている場合もあります。
”△”であれば、酸素系漂白剤も塩素系漂白剤も使用可能です。
”△に斜線(//)”であれば、酸素系漂白剤は使用可能ですが、塩素系漂白剤は使用禁止になります。
漂白剤自体使えない衣類も中にはあるので、漂白する前に必ず確認をするようにしましょう。
この一手間だけでも、お気に入りの服で漂白を失敗するなんてことはかなり減ると思います。
もしも失敗して、黄ばんでしまっても、ハイドロハイターという還元系漂白剤を使うと、その多くは白く元通りになるようです。
ですが、色物や柄物が白く色抜けしてしまった場合は元に戻すことはできないので、色物に塩素系漂白剤は使わないようにしましょう。
漂白剤の種類は大きく分けて3種類!それぞれの特徴は?
漂白剤の種類は大きく分けて【3種類】あります。
それぞれを簡単に紹介していきます。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は白い衣類だけでなく、色物や柄物の衣類も色抜けする事なく漂白することができます。
黄ばみのような、汗染みや皮脂汚れだけでなく、油染みや食べ物をこぼしてしまったときのシミ、けがをして血が付いてしまったときなどにも使うことができます。
酸性の汚れを漂白する効果があるようです。
室内のお掃除アイテムとして、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性の洗剤を使うことが多いと思いますが、酸素系漂白剤はその中の1番洗浄効果が高い洗剤になります。
他にも、除菌や消臭の効果もあるので、衣類の漂白だけでなく、浴室やキッチン用途の様々な種類の酸素系漂白剤があります。
ツンとした漂白剤の独特なニオイがないので、洗濯洗剤と一緒に使っても、不快感なく使うことができるところもポイントです。
また、水ではなくお湯で漂白や洗濯をするとより効果を感じることができます。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、白くて無地の衣類専用の漂白剤です。
色物や柄物には使うことができません。
素材も綿や麻、アクリル、ポリエステルのみ使用できると限定されています。
また、ファスナーのような金属が付いている衣類も漂白することができないので注意しましょう。
漂白力だけでなく、除菌や消臭の効果も高いのが特徴です。
こちらも衣類用だけではなく、キッチンハイターや掃除用のカビ取りハイターなどの幅広い用途に使われています。
プールの水の消毒もこの塩素系漂白剤の成分が使われています。
プールのにおいやキッチンハイターのにおいと同じように、ツンとしたキツいにおいがするのも特徴です。
皮脂や汗の汚れだけでなく、カレーなどの食べ物の汚れや黒ずみにも効果的です。
水やお湯で薄めても、色物の衣類をしっかり色落ちさせてしまうほどの漂白力があります。
なので、効果をしっかり感じたいからと言って、原液で使用するなんて事は、強すぎるのでやめましょう。
衣類も傷みますし、塩素ヤケ(黄ばむ)もしやすくなります。
また、酸素系漂白剤のように洗濯洗剤と一緒に使うことも、とても恐ろしいので絶対にやめましょう。
洗濯する前に漂白をすると、洗濯洗剤や柔軟剤の香りで、ツンとした漂白剤のにおいが和らぎます。
還元系漂白剤
こちらも、白い衣類専用の漂白剤です。
塩素系漂白剤で漂白して黄ばんでしまった汚れや、鉄や赤土による汚れを白く戻したいときに使われています。
酸化して黄色く変色した鉄分を、白く(元の色)戻す働きをしてくれるのが、還元系漂白剤です。
ハイドロハイターで探すとすぐに見つけることができますよ。
キッチンハイターでワイシャツを漂白してみよう!落とし方の手順を紹介
引用 楽天市場
準備する物
- ワイシャツ
- キッチンハイター
- お湯(【40℃くらい】のぬるま湯がおすすめ)
- バケツや洗面器などの容器
漂白の手順▼▼▼
- バケツにお湯とキッチンハイターをいれ軽くかき混ぜる。※手荒れするので手袋必須!)
- ワイシャツを入れてしっかり全体が浸るように、数回押し洗いをする。
- 【30分程度】つけおきをする。
- バケツからワイシャツを取り出し、よく水洗いをする。
- しっかり水気を切ったら乾燥させる。または、そのまま洗濯する。
お湯の温度は、低すぎたり水だと効果が薄れ、熱湯だと塩素ガスが発生することがあり危険です。
【40℃~50℃くらい】の1番効果的な温度で漂白をしましょう。
ツンとしたにおいが強いので、風通しが良いところで行うようにしましょう。
ワイシャツをキチンハイター以外で漂白するには?種類と方法を解説!
通常のお手入れは1番無難な酸素系漂白剤でつけ置き洗い!
引用 楽天市場
準備する物
- ワイシャツ
- 酸素系漂白剤
- お湯(【40℃くらい】のぬるま湯がおすすめ)
- バケツや洗面器などの容器
- 歯ブラシ(部分洗い用)
漂白の手順▼▼▼
- バケツにお湯と酸素系漂白剤をいれ軽くかき混ぜる。
- ワイシャツを入れてしっかり全体が浸るように、数回押し洗いをする。
- 【2時間程度】つけおきをする。
- バケツからワイシャツを取り出し、よく水洗いをする。
- しっかり水気を切ったら乾燥させる。または、そのまま洗濯する。
ワイシャツの襟や脇のしつこい汚れ落としには食器用洗剤!?
引用 楽天市場
準備する物
- ワイシャツ
- 食器用洗剤(セスキ炭酸ソーダや重曹でも◎)
- 歯ブラシ
漂白の手順▼▼▼
- お風呂場や洗面所などで、よく黄ばんでいる襟や、脇、袖口などをお湯で濡らす。
- 食器用洗剤を汚れている部分にたらして、歯ブラシで軽く擦る。
- 水でよく洗い流して、通常通りに洗濯機で洗濯をする。
漂白したら余計に黄色くなった!そんなときはハイドロハイターで対処しよう!
引用 楽天市場
”塩素系漂白剤で漂白したら余計に黄ばんでしまった”
そんなときは、ハイドロハイターを使って元の白さに戻しましょう。
鉄サビにも効果的です。
ハイドロハイターが手元にないときは、お酢でも代用可能です。
準備する物
- ワイシャツ
- ハイドロハイター※代用はお酢
- お湯(【40℃くらい】のぬるま湯がおすすめ)
- バケツや洗面器などの容器
漂白の手順▼▼▼
- バケツにお湯とハイドロハイターをいれ軽くかき混ぜる。
- ワイシャツを入れてしっかり全体が浸るように、数回押し洗いをする。
- 【30分~1時間程度】つけおきをする。
- バケツからワイシャツを取り出し、よく水洗いをする。
- しっかり水気を切ったら乾燥させる。または、そのまま洗濯する。
漂白したらワイシャツがピンクに!そんなときは洗濯洗剤で対処!
引用 楽天市場
衣類用の塩素系漂白剤やキッチンハイターで、漂白したときにワイシャツがピンクっぽくなることがあります。
これは、日焼け止めの成分とが塩素系漂白剤に反応して起こる変色の場合が多いです。
しかし、この場合は液体の洗濯洗剤で対処することができます。
準備する物
- ワイシャツ
- 液体の洗濯洗剤
- バケツや洗面器などの容器
漂白の手順▼▼▼
- ワイシャツのピンクになった部分に洗剤を直接かける。
- 【15分程度】つけおきをする。
- 水洗いでよくすすぐ。
※落ちていない場合は繰り返し行って下さい。
このピンクっぽくなる変色は、酸素系漂白剤を使用すると防ぐことができます。
日焼け止めを使用している場合は、衣類の素材も含めて、漂白剤選びを気を付けましょう。
ワイシャツの黄ばみはキッチンハイターNG?襟や脇の落とし方を紹介のまとめ
Q.ワイシャツの黄ばみはキッチンハイターで漂白NG?
A.洗濯表示を確認して、塩素系漂白剤で漂白可能のワイシャツならOK!(白いタオルやバスマット、ふきんや雑巾も◎)
Q.何でキッチンハイターで漂白すると黄ばんでしまうの?
A.ワイシャツの衿や袖口のカフスなどに使われている芯や、生地自体に含まれているメラミンが、塩素系漂白剤に反応して黄色く変色してしまうから。
Q.何でキッチンハイターで漂白するとピンクっぽくなってしまうの?
A.日焼け止めクリームの成分が、塩素系漂白剤に反応してピンクっぽく変色してしまうから。
酸素系漂白剤
- 白い衣類だけでなく、色物や柄物の衣類も色抜けする事なく漂白する事ができる。
- 汗染み・皮脂汚れ・食べこぼしのシミ・けがをしてしまったときの血などを落とすことができる。(酸性の汚れを漂白する効果)
- アルカリ性の洗剤の中で1番洗浄効果が高い洗剤。
- 除菌や消臭の効果もある。
- ツンとした漂白剤の独特なにおいがない。
塩素系漂白剤
- 白くて無地の衣類専用の漂白剤。
- 色物や柄物には使うことができない。(ファスナーなどの金属も×)
- 綿・麻・アクリル・ポリエステルのみに使用できる。
- 漂白・除菌・消臭全ての効果が高い漂白剤。
- ツンとした漂白剤独特のにおいがある。
- 原液に近い塩素が濃い状態で漂白すると、衣類が傷み、塩素ヤケしやすい。
- 洗濯の前後に使用する。(洗濯洗剤と一緒×)
還元系漂白剤
- 白い衣類専用の漂白剤。
- 塩素系漂白剤によって黄ばんでしまった汚れ・鉄サビ・赤土による汚れを白く戻すことができる。
- 酸化して黄色く変色した鉄分を、白く(元の色)戻す働きをしてくれる。
漂白するときのポイント
- まずは洗濯表示をチェックして、漂白可能かを確認する。
- 衣類に合った漂白剤を選ぶ。
- お湯の温度は、低すぎたり水だと効果が薄れ、熱湯だと塩素ガスが発生することがあるので危険。
- 1番効果的な温度は【40℃~50℃くらい】。
- ツンとしたにおいが強いので、風通しが良いところで行う。
- 襟や脇などの頑固な汚れは食器用洗剤と歯ブラシで対処できる。
- 黄色く変色したらハイドロハイターで漂白する。
- ピンクっぽく変色したら洗濯洗剤で対処できる。
いかがでしたでしょうか。
1番大切なのは、衣類に合った漂白剤を選ぶことです。
最後まで読んで下さりありがとうございました。