矢作芳人(やはぎよしと)さんは、15年ぶりに皐月賞・日本ダービーそして菊花賞といった大レースを無敗で制したコントレイルの調教師さんです。名門開成高校から東京大学には行かず、調教師に。何故?どんな人なんだろうとやっぱり思いますよね。その辺りを調べてみました。
矢作芳人(やはぎよしと)さんの経歴・プロフィールについて
- 誕生日:1961年3月20日
- 出身地:東京都品川区
- 父:矢作和人さん
- 母:タキさん
父親の職業は、大井競馬場の調教師、母親のタキさんは、天皇賞を制したトウメイ、テンメイ母仔を管理した坂田正行さんの妹で、和人さん自身も、坂田正行さんの師匠であった望月与一郎さんの弟子でした。
つまり、兄弟子の妹さんと結婚されたということになります。
矢作芳人さん自身は、大井競馬場内にある、厩舎の2階で育ち、小さい頃から、競走馬を身近な存在としてお育ちになっています。
こう見てくると、将来調教師になるのは、当然の流れのようにも思えます。
矢作芳人さんの小学校、中学校、高校時代まで
私立の小学校から、大変東京大学に進学する方が多いことで知られている、開成中学に入学、開成高校まで無事に卒業されています。
やはり、小さいことから優秀な方であったようで、ご本人によれば、まるで神童のような扱いであったとおっしゃっています。
開成中学、高校時代は、自分より勉強ができる人間がいることを知って、勉強する気がなくなり、テニスに没頭されたようです。
そりゃあ、開成中学、高校といったら、日本中の頭の良い方が集まってくるようなものでしょうから、勉強ができる人もいるでしょう。
テニスでは、全国私立高校選手権の東京代表にも選出されています。
開成高校在学時には競輪、競馬、麻雀といったギャンブルにも手を出すようになった。芳人さんは、ギャンブルにのめり込むなかで物事にはセオリーがあり、
セオリーを知ったうえで勘を働かせることが重要なのであって、ただ勘に頼ったのでは結果が出ないことを知ったとおっしゃっています。
この辺りの感覚が、将来、調教師になって強い馬を育てるのに、いかんなく発揮されているような気がしますね。
進学はぜずにオーストラリアに調教師になるための修行に
この辺りが、やっぱり並の人とは、行動が違うなあとすごく思いますが、
開成高校というのは、多くの方が東京大学や医学部といった、ものすごい優秀なところに進学する学校ですが、勉強には嫌気がさしており、
とは言え、父親からは猛烈に反対され。
最終的には「地方競馬ではなく中央競馬に身を置く」、「日本国外で修業をする」という条件付きで調教師を目指すことになります。
父親の和人さんは、この当時から、将来地方競馬が衰退していってしまうことを予見しており、先見の明があったと言って良いでしょう。
日本国外つまり、矢作芳人さんの場合はオーストラリアに修行に行ったお陰で、語学、英語も堪能となり、将来、海外の積極的に日本国外の競走馬セールに足を運んで顔を売ることができたとご自身がおっしゃっています。
この辺りの経緯については、矢作芳人さんの著作である「開成調教師 安馬を激走に導く厩舎マネジメント」で述べられています。
しかしまあ、すごい題名の本ですね。