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ゆで卵の茹で汁が危険って本当?再利用しない方がいいの?

もし、ゆで卵と一緒に野菜やパスタ、ウインナーを一緒に茹でれたら、時短になってうれしいですよね。

さらに、ゆで卵の茹で汁を再利用出来たら節約にもなります。

主婦にとってはとてもありがたいですね。

 

しかし、卵の殻って鶏の糞やいろいろな菌が付着していて汚いイメージがありませんか?

そんな卵をゆでた後の茹で汁は衛生的に良くないのではないかと心配される方もいらっしゃると思います。

 

結論から言いますと、ゆで卵の茹で汁は危険ではありません。

 

どうして危険ではないと言い切れるのでしょうか。

理由をお話していきたいと思います!

 

 

ゆで卵の茹で汁は危険ではない!

そもそも現在出荷されている卵はしっかりと殺菌洗浄されたものです。

厚生労働省の指針に沿って洗卵選別包装センターで洗浄されています。

洗卵選別の流れ

 

まず、水で洗浄し、人の目傷卵や血卵を確認、その後紫外線で殺菌処理されています。

 

さらに、専用の機械を使って異常な卵を洗い出したり、殺菌状況を再度しっかりチェックしたり、徹底的に確認されています。

 

ここまでしっかりと処理されてからパックに包装されて出荷に至ります。

そのため、日本の卵は雑菌まみれということはなく、衛生的だということです。

 

卵に雑菌はついていない

卵による食中毒といえばサルモネラ菌です。

ゆで卵の茹で汁にサルモネラ菌が溶け出していることはないのでしょうか。

 

サルモネラ菌ってどんな菌?

サルモネラ菌は急性胃腸炎を引き起こす細菌です。

症状としては嘔吐、腹痛、下痢、頭痛、発熱などがあらわれます。

1日に数回から数十回の下痢症状が現れ、3~4日続きます。

大人であれば、その後回復しますが、子どもや高齢者の場合は重症化しやすいため注意しなければいけません。

 

サルモネラ菌は、私たち人間の腸内も含め、多くの動物の腸内で保菌しています。

つまり、サルモネラ菌による食中毒は卵に限ったものではありません。

 

鶏卵以外にも鶏肉やその他動物の内臓肉などが原因で食中毒事故が発生しています。

ペットとして飼われているカメや爬虫類などの糞尿に触れたことでサルモネラ菌食中毒に感染した事例もあるようです。

 

このような特徴のあるサルモネラ菌ですが、サルモネラ菌は75℃以上分以上加熱すると死滅します!

 

そのため、ゆで卵を作成する過程でサルモネラ菌は死滅しているということです。

卵の殻にゆで卵が付着していても、茹で汁に残ってしまうことはないということが分かりました。

 

もう一つ卵による食中毒が心配される細菌として、ボツリヌス菌があります。

ボツリヌス菌ってどんな菌?

ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布しています。

ボツリヌス菌で食中毒を引き起こすと、8時間~36時間で、吐き気、おう吐や視力障害、言語障害、えん下困難 (物を飲み込みづらくなる。)などの神経症状が現れます。

重症例では呼吸麻痺により死亡に至ることもあるそうです。

 

さらに、ボツリヌス菌は熱に強く、120℃以上で4分間加熱しないと死滅しません。

では、卵の殻に付着していたら食中毒になってしまうのでしょうか。

 

いいえ、その心配はありません。

確かに卵にボツリヌス菌が卵の殻に付着している可能性はあります。

しかし、ボツリヌス菌は酸素に非常に弱いのです。

 

ボツリヌス菌が増殖するのは酸素の少ない状態の時です。

ビン詰めや缶詰、真空パックなどが原因で食中毒を引き起こします。

 

つまり、卵の殻にボツリヌス菌が付着していたとしても空気に触れているため無害ということです。

 

ゆで卵の茹で汁を再利用してもいいの?

再利用しても問題ありません。

 

衛生面に関しては、ゆで卵の茹で汁を使って野菜やパスタを茹でても大丈夫です。

しかし、ゆで卵を茹でた後はお湯に匂いがついているので注意が必要です。

 

茹で汁を使ってスープを作ったり、カレーや煮物を作ったりすることも出来ます。

この場合、卵の匂いが消えるよう、濃い味付けやカレーのような風味の強いものに再利用するほうがおすすめです。

 

ゆで卵の茹で汁は植物の肥料としても再利用できる

ゆで卵の茹で汁にはカルシウムが沢山含まれており、植物の肥料として利用することが出来ます。

 

卵の殻は「炭酸カルシウム」が主成分となっています。

カルシウムは、植物にとって欠かせない栄養素の一つです。

カルシウムを土に入れることでPHバランスを保ち、植物の生育を促進したり、害虫を防いだりすることが出来ます。

 

もし、ご自宅の植物の葉が黄色くなっている場合はカルシウムが不足している可能性が高いです。

ゆで卵の茹で汁を使用して植物を元気にしましょう!

使用方法は、とても簡単です。

ゆで卵を茹でた後の茹で汁を室温まで冷まし、土にかけるだけです。

 

また、茹で汁だけでなく、卵の殻をそのまま肥料として使用することも出来ます。

粉末状に砕いて、水に溶かしても使用出来ますし、細かく砕いた卵の殻を直接土に混ぜ込んで使用していただくことも出来ます。

 

ゆで卵の茹で汁や殻は捨ててしまうのはもったいない!

ぜひ植物の肥料として活用してみてください。

 

 

ゆで卵の茹で汁は大丈夫でも、鶏肉の茹で汁は危険かもしれません!

ゆで卵の茹で汁には危険性はないということが分かりましたが、使用に注意しなければいけない茹で汁はあるのでしょうか。

 

それは鶏肉の茹で汁です。

 

しっかりと茹でられた鶏肉の茹で汁には危険性はありません。

鶏肉のうまみがとれた美味しいスープとして利用可能です。

 

しかし、最近はSNS等で、鶏肉を柔らかく仕上げるために低温調理や余熱を利用したレシピがよく紹介されています。

低温調理を行った鶏肉の茹で汁にはカンピロバクターという食中毒の原因菌が潜んでいる可能性が高いため、注意する必要があります。

 

鶏肉の食中毒は、加熱不足が原因で引き起こることがほとんどといわれています。

低温調理を行った場合、加熱不足によって茹で汁にカンピロバクターが残っている可能性が高いということです。

 

鶏肉の低温調理を行った茹で汁は再利用せず、捨ててしま方がよいでしょう。

 

 

ゆで卵の茹で汁が危険って本当?再利用しない方がいいの?のまとめ

・ゆで卵の茹で汁には危険性はない

・ゆで卵はしっかりと殺菌・選別されて出荷されている

・ゆで卵の茹で汁をスープ等に再利用しても大丈夫

・ゆで卵の茹で汁にはカルシウムが沢山含まれているため植物の肥料として活用できる

・卵の殻も植物の肥料になる

・ゆで卵の茹で汁に危険性はないが、鶏肉の茹で汁には注意が必要

 

今回は「ゆで卵の茹で汁に危険性はないのか」について調査してみました。

 

結果として、ゆで卵の茹で汁に危険性はないということが分かりました。

他の食材と一緒に調理したり、茹で汁を使って調理したりできるだけでなく、植物の肥料としても活用できるということが分かりました。

 

様々な値上げがおこなわれている今、すこしでも節約できると嬉しいですよね。

 

ぜひ、ゆで卵の茹で汁は捨ててしまわず、紹介した方法で再利用してみてください。