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クルーズ船の全員検査をしない理由は何故?現状では厳しいとは?

ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港の周辺を行ったり来たりし始めてから、随分の日数が経ってきています。乗船されているかた、医療、警備関係者の皆様のご苦労は察するにあまりありますが、菅官房長官が、「全員検査をするには現状では厳しい」とのコメントを出されています。何故なんでしょう、背景を探ってみました。

クルーズ船の全員検査をしない理由は何故?

素人目には、病気の一つなんだから、インフルエンザとかと同じように、さっさと全員検査してしまえばいいのにと、思わないこともないのですが、全員検査が出来ない理由がいくつもあるようです。



検査自体がそれほど簡単な作業ではない

インフルエンザの検査とかであれば、もう、検査薬も決まっていて、検査方法も確立されていて、順序立てて実施すれば、それなりの数をこなすことができます。

しかし、今回のコロナウィルス、検査方法が確立されていません。この検査方法というのが結構難しく。

現状では、今回のコロナウィルスの検査には、ウイルスの遺伝子増幅試験(PCR試験)をしなければなりません。

これには、温度サイクラーという特殊な機械と、今回のコロナウイルスのための特殊な試薬、そしてPCR操作に慣れた検査員が必要と言われ、医学関係の大学院生でも半年程度の経験がないと、信用できるデータが取れないと言われています。

こういった状況であるため、乗船されている全員の方を検査するのは厳しいというコメントに結びついています。

検査キットの不足

これも、新しい病気であるが故の問題なのですが、そもそもどんな方法で検査をしたら良いのかが確立されておらず、検査をするための検査キットが不足していると言われています。

国内にある全ての検査キットを、「ダイヤモンドプリンセス」に充てがう訳にもいかないので、状況を見ながら、検査を進めているという側面もあるかもしれません。



検査に従事できる専門スタッフの不足

先程も書きましたが、検査自体がそれほど簡単な作業ではありません。
しかも、医療スタッフというのは、常にそれほど多くの方がおられるわけではないという
問題もあります。

とはいえ、海外では、クルーズ船の乗客全員の検査を完了したという報告もなされています。

一応、日本は医療については先進国なのではないかと思っていたのですが、少々今回の対応は残念に思えてしまいます。

今後の予期せぬパンデミックへの対応のため

パンデミックというのは、世界的な流行といった意味の言葉ですが、すでに世界各国で、今回の新型コロナウィルスが蔓延しているとはいえ、まだまだ、多くはないという見方もあります。

コロナウィルスの影で大きくは報道されていませんが、アメリカで、現在、インフルエンザが猛威を奮っています。

船の中は、一応、隔離された状態です。最悪、感染を船の中で押し止めることも可能かも知れません。ひょっとしたら今後のパンデミックに備え、対応策を検討しているといった、少々うがった見方もできるかも知れません。



コロナウィルスの潜伏期間の問題

これは、結構大きな論点なのではないかと思いますが、今回のコロナウィルス、一定の潜伏期間が過ぎれば、殆どの方が、コロナウィルスに感染することなく、下船できるという可能性も、まだ、ないわけではありません。

これまで、記載してきたように、検査は、結構な技術と労力がかかります。

そのあたりを勘案しながら、最適な解決策を模索しているところなのかも知れません。

クルーズ船の全員検査をしない理由は何故についてのまとめ

記者会見で、菅官房長官が全員検査は現状では厳しいと説明された際に、その場にいた記者の方々は、どうしてですか?とは誰も聞かなかったようです。

そこは、聞いてほしかったなあ、よくわからない質問をしている記者さんがたまにいるのを思うと、ちょっと残念でした。

ひょっとしたら、新聞やテレビの記者の方々のなかでは、全員検査が難しいということについては、何かしらの回答をお持ちなのかも知れないですね。

ぜひ、緊急特番でも号外でも組んで、事情がわかる説明をしていただきたいと切に願います。

 

 

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