小学校低学年の教科書にも掲載される『ずーっとずっとだいすきだよ』。
子供向け絵本かと思いきや、意外と大人にも刺さると話題なのです。
今回は『ずーっとずっとだいすきだよ』の原作と教科書との違いや作品から学ぶ事、読んだ人の感想などをまとめてみました。
『ずーっとずっとだいすきだよ』原作と教科書が違う理由は?
『ずーっとずっとだいすきだよ』の原作は1988年に発行されたハンス・ウィルヘルムさん作の『I'll always Love You』です。
以降、教科書に掲載される事もある、長年愛されて来た作品です。
久山太市さんが訳したものが日本語版の『ずーっとずっとだいすきだよ』なのですが、教科書では『ずうっとずっとだいすきだよ』と表記が違います。
その理由は掲載されている教科書は主に小学1年生のため、読みやすい表記に変えられているという事です。
同じ理由で、登場する愛犬の名前『エルフィー』も『エルフ』と改められています。
言われてみると確かに小学1年生の時の教科書の音読は、伸ばし棒『ー』や小文字の『っ』『ゃ』『ゅ』『ょ』などは難しかったような気がします。
内容はもちろん変わらないので、子供が学ぶのはもちろん、音読の宿題などでママやパパがこの作品と出会い感動することもあるようです!
『ずーっとずっとだいすきだよ』のあらすじ紹介!作品から学ぶ事とは?
『ずーっとずっとだいすきだよ』は主人公"ぼく"が、愛犬エルフィーとの思い出を語るスタイルで話が進んでいきます。
"ぼく"目線でのストーリーなので、子供から大人まで感情移入できる構成になっています。
あらすじ
"ぼく"とエルフィーは遊ぶのも寝るのもずっと一緒でした。
家族みんなエルフィーが大好きでしたが、"ぼく"が1番大好きだったし、エルフィーは"ぼく"の犬でした。
エルフィーが悪さをすれば、家族は怒るけれど「好き」と伝えることはありません。そんな事は伝えなくても分かると思っているのです。
"ぼく"は毎晩寝る前にエルフィーに「だいすきだよ」と伝えます。
エルフィーは"ぼく"よりずっと早く歳をとり、ある朝死んでしまいます。
家族でエルフィーを庭に埋め肩を寄せながら泣き、"ぼく"も、もちろん悲しかったですがいくらか気持ちが楽でした。
その理由は…
作品から学ぶこと
『ずーっとずっとだいすきだよ』から学ぶことはズバリ『言葉で伝えることの大切さ』です。
ペットや人との別れは、生きていく上ではきっと避けられない事であり、その時必ずと言って良いほど後悔するのです。
「もっと○○してあげれば良かった」「もっと○○と伝えておけば良かった」と。
"ぼく"は毎日エルフィーに「だいすきだよ」と伝えていました。
つまりエルフィーは"ぼく"にどれだけ愛されていたのか知っていたのです。
それはもちろんエルフィーのためでもありますが、自分のためにもなったのです。
普段から「大好きだよ」と伝えることは、小っ恥ずかしかったり言わなくても分かると思ってしまいがちですが、死んでしまってからでは遅いのです。
後悔しないように日頃から愛を伝えることが大切だと教えてくれる作品です。
『ずーっとずっとだいすきだよ』読んだ人の感想は?大人も涙!
あらすじやテーマがわかったところで、実際に作品を読んだ人の感想をいくつかご紹介します。
大人も泣ける!
子供の頃、教科書で読んでふと思い出して読み返してみたら子供の時とはまた違った感想を持ちました。だからこそ長く読んでいきたい本ですね。
子供向けの絵本だと思っていたけど大人にも刺さる一冊です。(20代・女性)
大切な人に愛を伝えたくなった!
この本を読む子はきっと優しい子に育つと思います。
我が家では毎日「大好きだよ」と言い合うことが恒例になりました。(30代・パパ)
何度も読み返したい!
言葉で伝えることの大切さを教えてくれる本です。
この本ではペットに対してですが、人間相手で同じだと思います。
当たり前すぎて忘れがちな事を思い出させてくれるので一家に一冊置いておきたいです。(30代・ママ)
命について考える本
ぺットの死を通して命の尊さについて考えさせられます。
大切な人との別れは辛いですが生きていると必ず経験する出来事です。
生きている間に家族や大切な人に目一杯愛を伝えていきたいです。(50代・女性)
ちなみに、ハンス・ウィルヘルムさんの他の作品には『ぼくたち また なかよしさ!』があります。きょうだいのケンカと仲直りをテーマにした名作です。
ずーっとずっとだいすきだよの原作が教科書と違う⁈学ぶ事とは⁈のまとめ
今回は
- 『ずーっとずっとだいすきだよ』は教科書では小学1年生でも読めるように表記が変えられている。
- 『ずーっとずっとだいすきだよ』から学ぶ事は言葉にして愛を伝えることの大切さ。
- 『ずーっとずっとだいすきだよ』は子供だけでなく大人にも刺さる作品!
についてまとめました。
難しい言葉が無く短いストーリーですが、その分誰にでも分かりやすく大事なことが詰まっています。
口に出して「だいすきだよ」と伝えることが少ないと言われる日本人は、特にこの本から学ぶことも多いのだと思います。
是非この本を読んで大切な人に愛を伝えてみてください!