高校生ぐらいになると、夜中に外を出歩くことが増えてくるかと思います。
でも、あまりに遅い時間は補導の対象となるので要注意。
では、高校を卒業した19歳の補導時間はどうなっているでしょうか?一般的に補導される年齢や時間とともに解説していきます。
19歳が補導される時間は何時?補導の概要も説明!
ストレートで高校を卒業したとすると、18歳。
ということは、ストレートで高校を卒業された19歳の方は、大学生であったり社会に出て働かれている方も多いかと思います。
高校を卒業すると大人な気がするけど、それでも補導されることってあるの?
確かに昨年民法が改正され、2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられましたよね。
しかし結論からお伝えすると、高校を卒業し、すでに成人している19歳であったとしても、補導される場合があります。
では、いったいどういった年齢の方が何時に外を出歩いていたら補導されるのでしょうか?概要について解説していきたいと思います。
そもそも補導ってどういうこと?
「補導」という言葉はよく耳にしますが、そもそも補導がどういう内容を指すのか、皆さんはご存知でしょうか?
なんとなく"警察にお世話になること"というイメージは持っているけど、細かい部分は知らないという方も多いのではないでしょうか。
補導とは、非行少年や不良行為少年の発見、非行の防止などの目的で行う、すべての警察活動のことです。具体的には、対象の少年に対して注意・助言・警告する、保護者や学校に連絡する、身柄を保護するといった活動全般です。
引用 ベリーベスト法律事務所
補導とは、身柄を保護するだけでなく注意なども含まれており、広く少年の安全を守る活動だと言えますね。
この場合の「少年」は、もちろん女性も含んでいます。
補導には、「街頭補導」と「継続補導」という【2】種類の区別があります。
街頭補導 街中や駅など人が集まり、一般的に犯罪が起こりやすい場所を警官が見回り、問題を発見した際にその場で行う補導です。
引用 ベリーベスト法律事務所
継続補導 犯罪や非行を未然に防ぐことを目的に、特定の少年を対象として継続的に指導を行うものです。
引用 ベリーベスト法律事務所
私たちが普段「補導」と呼んでいるのは、上記の街頭補導を指すことが多いですね。
実は昔、私も一度だけ補導されたことがあります(笑)
高校3年生の時、文化祭の出し物である劇の練習を夜遅くまでやっていたところ、巡回中のおまわりさんに見つかりました。
この時はきちんと事情を説明して注意ですみましたが、注意であっても補導は補導なのですね。
補導される年齢は?
19歳になっても補導されるんだったら、いったい何歳までが補導の対象なのさ!
いつまで補導される可能性があるの…?というのは気になるところですよね。
補導の対象は、【20】歳未満となっています。
成年年齢が引き下げられ、18歳から成人とみなされるようになりましたが、少年法においては変わらず20歳未満が補導の対象です。
ただし、地域の条例では、【18】歳未満の者を対象とすると定められていることもあります。
補導される時間は?
「補導=夜中」というイメージがあるかもしれませんが、実は、補導の対象となるのは夜中に限ったことではありません。
日中であっても補導される可能性があります。
具体的にどんなことをしたら補導されてしまうのかについては、後ほど詳しく説明しますね。
補導の対象となる行為のひとつに「深夜はいかい」があります。
つまり夜中に出歩くことを指しますが、深夜はいかいによって補導される場合が多いことから、「補導=夜中」のイメージがついているのでしょうね。
何時から何時までが深夜はいかいに当たるのかというのは、自治体によって異なっています。
しかし、【午後11時〜午前4時または5時】と定めている自治体が多いです。
大人であっても深夜の外出は危険をともないますので、特別な事情がない限り、夜は早めに家に帰るようにしましょう。
補導って逮捕とは違う?非行歴でもないの?
補導って何となくおまわりさんに捕まる、みたいなイメージもあるんだけど、逮捕ではないんだよね…?
もちろん、補導は逮捕ではありません。
そうでなければ、私は今こうして元気に記事を書くことはできていません(笑)
補導と逮捕が違うことはわかったけれど、どこがどう違うの?と言われると、説明することはなかなか難しいかもしれません。
というわけで、補導と逮捕の違いについてお伝えしていこうと思います。
また、補導歴と非行歴がどのような点で違いがあるのかも、あわせて解説していきますね。
逮捕との違い
まずは、そもそも逮捕とはいったいどういう内容を指すのかについて説明します。
逮捕とは、犯罪の疑いがある場合に、警察に短時間身柄を拘束されることを指します。
引用 ベリーベスト法律事務所
補導は、非行少年や不良行為少年を発見したり、非行を防止したりするために行われるのに対し、逮捕は、犯罪の疑いがある者の身柄を拘束するという目的の違いがあります。
また、逮捕は法律によって規定されていますが、補導は警察が独自に定めている手法であるという点も、補導と逮捕の違いと言えるでしょう。
非行歴との違い
非行歴とは、20未満の者が非行少年として補導または検挙された経歴のことです。
引用 ベリーベスト法律事務所
非行少年ってどんな少年⁈と思われるかもしれませんが、具体的には以下のような少年のことを指します。
引用 検察庁
一方補導歴は、補導歴から非行歴を除いた経歴のことを言います。
補導歴は、該当の少年が【20】歳になると破棄されます。
非行歴は前歴として警察で記録が保持されて破棄されることはないので、破棄されるかどうかが大きな違いになります。
前歴は、有罪判決を受けた経歴のことを指す前科ではないため、日常生活を送るうえでなにか支障をきたすということはありません。
しかし、少年のうちに再び非行に走ったり、成人してから刑事事件を起こしたりした場合は、非行歴が処分に関わる可能性もあります。
どんなことをすると補導されるの?
もちろん、20歳未満だからといってみんなが補導されるなんてことはありません。
それでは、どんなことをすると補導されるのでしょうか?
実は、警視庁で定められた【17】の行為があるんです。
引用 警視庁
16の「不健全娯楽」は、風俗店への立ち入りやパチンコといった少年にふさわしくない娯楽を指しています。
また、17の「指定行為」は、1〜16に当てはまらないけれども非行につながるような行為のことです。
基本的に、小さい頃から良くないことだと教えられるような内容が並んでいます。
補導されないようにというよりも、危険な事故や事件に巻き込まれないようにする、というのが最大の目的ですから、普段から自分の身の安全に気をつけながら行動したいものですね。
補導されたらどうなっちゃうの⁈
自分が補導された!あるいは家族が補導された!となったら、当然のことながら焦りますよね。そんな時は、どうすれば良いのでしょうか?
まずは、補導されたらどうなるのか、ということをしっかりと頭に入れておきましょう。
聞かれる質問や確認について
補導された際には、たいてい以下のような質問を受けることになります。
また、質問とあわせて、お酒やたばこを持っていた場合はその確認や身分証明書の確認などをされる場合もあります。
補導された場合、身元の確認や本人の指導のため、保護者に連絡が入る可能性があります。
保護者と連絡が取れるのであれば、学校へ連絡が入る可能性はあまりありません。
ただし、過去に何度も補導されていたり、態度が悪かったりといった場合には学校へ連絡が入ることもあります。
反抗的な態度を取って良いことは何もありませんので、事態を最小限で終わらせるためにも、おまわりさんには素直に従いましょう。
補導されたことによる影響って?
補導されたら就職とか海外行く時とかなにかしら影響ってあるの⁈
結論からお伝えすると、補導歴が日常生活において影響を与えることは、ほとんどないかと思います。
なぜなら、補導歴が一般に公開されることはなく、本人が20歳になると破棄されるからです。
ただし、厳しい学校によっては推薦などの際に影響が出てしまう恐れがあります。
また、ご両親によって行動が制限されるといった可能性もあり、結局は自分の首をしめることになりますから、十分に注意しましょう。
子どもが補導されたら親はどうする⁈
警察から自分の子どもが補導された!なんて連絡が来た日には、いったいあたしゃどうすれば…
まぁまぁ落ち着いて。
まずは、どんな時でもご両親が落ち着いて対応することが大切です。そして、冷静に何をすべきかを判断しましょう。
警察の方から事情を聞き、他人を巻き込んでしまった場合はきちんと謝罪をする 子どもの声に耳を傾け、なぜ補導されるような行動を起こしてしまったのかの根本的な課題と向き合う 今後どうすべきかを子どもと一緒に考える
親としてできることとしては、以上のようなことが挙げられるのではないかと思います。
もちろんご家庭によって事情はさまざまですから、一筋縄ではいかないことも多くあるかと思います。
それでも、誠実にお子さんと向き合ってコミュニケーションを取ることが、何よりも重要だと思います。
19歳が補導される時間は?補導される年齢や時間も徹底解説!のまとめ
今回は、高校を卒業された19歳の方は補導されるのか?ということを切り口に、補導の対象となる年齢や時間などについてお話ししてきました。
内容についておさらいしてみましょう。
まとめ
そもそも補導ってどういうこと?
補導される年齢は?
補導される時間は?
逮捕との違い
非行歴との違い
聞かれる質問や確認について
補導されたことによる影響って?
子どもが補導されたら親はどうする?!
高校生や20歳ぐらいまでの年齢って、だんだんと自分でできることが増えてきて気持ちのうえでは大人と変わらないつもりでいるのに、社会からはまだまだ保護されるべき者として扱われて、もどかしさを感じてしまうかもしれませんね。
だけど、周りの大人から見ればやっぱりまだ未熟な存在だと言えます。
そのため、思いもよらない場面で事件や事故に巻き込まれてしまう可能性だって0ではありません。
そういった危険性から少年を守るためにあるのが「補導」です。
何のために警察は補導をしているのかという目的を理解して、皆さんも自分の身はしっかりと自分で守れるようにしてくださいね。
少し重たい内容になりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!