ハンバーグが焦げてしまったという経験はありませんか?
ハンバーグの焦げない焼き方の一番大切なツボは火加減。
この記事ではハンバーグが焦げない焼き方と生焼けの対策、焦げた時の対処法などを紹介します。
簡単な方法で、おいしいハンバーグが楽しめるようになりますよ。
Contents
ハンバーグの焦げない焼き方のコツは火加減
ハンバーグの焦げない焼き方の中でも一番大切なのは火の扱いです。
ハンバーグが焦げてしまったケースで多く聞かれるのは「ちゃんとレシピ通りに作ったのに」というお話です。
料理の正解は一つではないし、作る人の数だけいろいろな作り方があります。
一般的なレシピとはちょっと違う作り方を紹介しますね。
ハンバーグを冷たいフライパンから焼き始める
熱したフライパンにハンバーグを入れると言われますが、これは焦げやすくなる原因の1つです。
1つ目の理由は、多くの人はハンバーグを焼くとき2つ~4つ程度焼きますから、時間差がでないように手早くやろうとします。すると慌ててしまうのです。慌てるのは失敗の元です。
2つ目の理由は、フライパンの温度が上がったり下がったりして温度にムラができるからです。
熱いフライパンに冷たい状態のハンバーグを1個ずつ並べていくと、フライパンの温度はだんだん下がってしまいます。
全部並べると再びフライパンの温度が上がるので、1個目のハンバーグと4個目のハンバーグで焼け方が変わります。焼き上がりにムラができ焦げやすくなるんです。
そこで、火にかける前の冷たいフライパンにキッチンペーパーでムラなく油をひいて、肉だねを置いてから加熱します。
そうすれば慌てずに並べることができるし、温度のムラもできません。
ハンバーグを中火で焼く
はじめは強火で焼いて肉汁を閉じ込めるといいますが、これも焦げやすくなる原因の1つです。
確かにはじめに強火で焼くと一気に焼き目がつき、肉の表面を固めることができます。ただ、こうすると外側がすぐに焦げ始めてしまいます。
うかうかしていると中まで火が通る頃にはすっかり焦げてしまいますし、急いで外側を焦がさないようにすると中は生焼けということにもなります。
そこで、中火で焼き目をつけます。2~3分焼いていい焼き色がついたらひっくり返し、2~3分ふたをして少し火を弱めて焼いて中まで火を通していきます。
フライ返しで軽く押して赤い肉汁が出るうちはまだ生なのでもう少し焼きます。透明の肉汁が出るようになったら焼き上がりです。
こうすることで焦げを回避できます。
ハンバーグの焦げない焼き方のコツは焼く前にもある
ハンバーグが焦げないような焼き方をするためには、ハンバーグを焼く前にもコツがあります。
これから作り始める人はこちらのコツも試してみてください。
ハンバーグの肉だねはよく練る
肉だねをよく練ると肉汁が染み出しにくくなって、焦げにくくなるしおいしくなるので、よく練りましょう。
うどんやパンなどを練る時は手のひらを使いますが、肉だねは指先を使って時間をかけずに混ぜます。こねるのではなく、全体をペースト状にすればOKです。
練る時に手に油をつけておくと肉が手につかずに手早く練ることができますよ。
私は、手につける油の量を直径1㎝程度にして、手のひら全体と指の間にも伸ばしています。
ハンバーグの空気をしっかり抜く
肉だねを成型する時はよく空気を抜いて、ハンバーグの隙間から肉汁が染み出すのを防ぎます。
私の場合は、まず手に油を塗り、おにぎりを握る時のようににさっと肉だねを手に取ります。
いわゆるキャッチボールの要領で、両手で肉だねを往復させます。
私は長い間左右均等にポンポン往復させていましたが、ある時ハンバーグ屋さんが目の前で作っているのを見て衝撃を受けました。
往復の速度がとても速くて、リズムがポポンなんですね。よく観察してみたら、左右均等でなく、右手で肉を投げて左手にあてて右手に戻すというリズムです。
もし利き手が逆なら左右を変えてくださいね。
そして、両手の間隔を10~15㎝程度とせまくして、十数回往復させます。すると自然と手のひらサイズのハンバーグの形ができあがり、表面もつるりとします。
きれいに空気がぬけてひび割れも出ないのでおすすめですよ。
ハンバーグの肉だねの厚みは2cm程度
焼き時間を短縮してハンバーグが焦げないようにするため、肉だねの厚みは2㎝程度にします。
焼くと肉が縮んで厚みが増すので、仕上がりは2cmよりもふっくらします。薄すぎる心配はいりません。
よく真ん中をへこませるといいますが、中央部分がフライパンに接しないのでや焼きムラや生焼けの原因になります。
真ん中はへこませず、厚さは均一にした方が焼き上がりがきれいです。
へこませない分、ハンバーグを裏返したときにフライパンに押し付けるように少しフライ返しで押せばOKです。
押しすぎると肉汁が出るので、じんわりと押すようにしてくださいね。
ハンバーグが焦げても中が生焼けならオーブンや電子レンジを活用
ハンバーグの表面は焦げたのに中は生焼けになった、という事態になったときの対処法です。
ハンバーグの生焼けとは、肉も肉汁も赤い状態のことをいいます。少しくらい大丈夫と食べるのは危険です。
生肉には食中毒をおこす細菌がついている可能性があるので、そのまま食べると腹痛下痢嘔吐をおこしかねません。
生焼けになるのは、ハンバーグの厚さに対して加熱が足りず中心の温度が上がっていないことが原因です。もし箸をつけていても、この方法を使えばまだ対応可能です。
もちろん生焼け対策としてではなく、ハンバーグの仕上げにオーブンや電子レンジを使うのもおすすめです。
生焼けだった時はオーブンを使います。200度に熱したオーブンで10分焼けば生焼けが解消して、おいしく食べられます。
天板にアルミホイルを敷き、その上にクッキングペーパーを敷いて焼くと片付けもラクにできますよ。
さらに手軽なのはレンジで温める方法です。
皿を移し替えてラップをし、500~600Wで1~2分温めます。肉汁が透き通れば中まで火が通っています。
レンジで温める方法はとても手軽ですね。失敗のリスクも少ないので試してみる価値ありです。
ハンバーグが焦げた!焦げた時のリメイク術
実際ハンバーグが焦げた時の対処法も知っておけば安心ですね。
もし焦げてしまってもまだまだカバーする方法はあります。
焦げ目が好きという人もいるので、それほど気にしなくてもいいかもしれませんが、知っておいて損はありません。
チーズをのせればチーズハンバーグ
ハンバーグの焦げた面にチーズのせると見た目もカバーできて、しみでた肉汁分の油分を補うこともできます。
さらに味もコクが出ていいことづくしです。この状態でレンジで温めれば、とろりとしたチーズと肉汁がマッチしておいしさが増します。
この他に大葉や大根おろしをのせて和風ハンバーグにするのもおいしいです。
それから、ソースをたっぷり作ってかければ、焦げは目立ちませんし出された人はむしろ喜んでくれるかもしれません。
煮込みハンバーグやロコモコ丼にする
ハンバーグの焦げたところを削って取り除き、煮込みハンバーグにするのもおいしいです。
濃厚なソースとハンバーグのコクがよい味をだしてくれます。
他にはロコモコ丼にするという方法もありますよ。作り方は簡単です。
まずは、焦げたハンバーグを2~3分割してフライパンで焼き直します。
ごはんの上にレタス、ハンバーグと載せ、さらに目玉焼きをトッピングしてハンバーグの上にかぶせれば、ロコモコ丼の出来上がりです。
ハンバーグの焦げない焼き方のツボは火加減!失敗した時の対処法も!のまとめ
- ハンバーグの焦げない焼き方は、冷たいフライパンにハンバーグを入れて中火で焼く
- 肉だねはペースト状にして、ポポンのリズムで手早く空気を抜きつつ2cmくらいの厚みに成型する
- 生焼けになったらオーブンで再加熱か電子レンジで温める
- 焦げたらチーズのせ大葉のせなどトッピングで隠したりソースを増量して隠したりすれば味もよくなる
- 焦げたら煮込みハンバーグやロコモコ丼にアレンジしてもおいしい
いかがでしたか。
ハンバーグの焦げない焼き方でおいしいハンバーグを作ってみてくださいね。
この記事を見てハンバーグを作る参考にしてもらえたらとても嬉しいです。