「生涯わが子と一緒に過ごせる時間は7年6ヶ月」だそうです。これだけ?
我が子と過ごせる時間は想像以上に短く寂しくなりました。
育休後に退職を考えているママは、ずるいと思われないかなと不安になりますよね。
育休後の不安を一緒に解決していきましょう。
Contents
育休から復帰後に退職するのはずるい?
育休とは 「子どもを養育する義務のある労働者が、1歳に満たない子について取得できる休業」のこと。 【育児休業の取得期間】
原則子どもが1歳に達するまで
【育児休業の延長】
子どもが1歳に達しても保育所が見つからないなどのやむを得ない理由がある場合は最長で2年まで延長できます。
育児を理由に退職する場合には、次の3つの方法があるので確認しておきましょう。
退職3パターン
育休中に退職する場合
育休の途中で退職を申し出ると、お金の面では損をすることになってしまいます。 理由は、育休中にもらえる「育児休業給付金」は育児のために一時的に休業している親が対象となる制度だからです。 社会保険料の免除が受けられなくなるので、社会保険料の支払いも発生していきます。支給済みの育休手当は返還の必要はありません。
退職を申し出た時点で「育児休業給付金」の対象から外れ、支給が打ち切りになります。
育休中に退職する場合は、デメリットが大きいため、やむを得ない理由でない限り、あまりおすすめはしません。
育児休業給付金(育休手当)が取得できず、社会保険料の免除も受けられないので注意が必要です。
育休中が終了したときに退職する場合
育休明けと同時に退職を申し出ると、満額で手当がもらえるため、お金の面での損はありません。このとき、一旦形式上は復職して、有給休暇を消化してから退職することもできます。
育休明けと同時に退職する場合は、会社や職場の方に迷惑をかけることもあるので注意が必要です。
復帰する予定で会社では人事や仕事を割り振りしていたのに退職を申し出られると、会社では代わりの人を急いで募集したり、同僚の仕事の負担が増える可能性もあります。
法的には問題ありませんが、辞めるタイミングによっては、「育休後に復職せず退職するのはずるい…」と言われかねません。
「復職のために申し込んだ保育園の入園許可」は退職を決めた場合には、保育園の入園が取り消される場合があるので注意が必要です。
育休から復帰した後に退職する場合
育休復帰した後に退職する場合も、お金の面で損をすることはありません。育休が明けて仕事復帰をし、少ししてから退職を申し出るという方は多いようです。
復職して1ヶ月未満で退職すると「育休後に復帰してすぐ辞めるのはずるい…」と思われてしまう可能性もあります。
会社に迷惑をかけてしまうだけではなく、会社は復職を前提としてスケジュールを立てています。少しでも迷惑をかけないために早めに連絡を入れておきましょう。退職の意思を伝えるだけではなく謝意を伝えることも忘れずに。
「育休後の仕事に立ちはだかる壁」は?解決策を探そう!
育休後に復職した場合、家事と育児を両立するのはとても大変です。
復職した場合の「育休後の仕事に立ちはだかる壁」はどんなことがあるのでしょうか。
解決策を知っていれば、退職せずに復職することも可能です。今まで築き上げてきたキャリアをまた活かすことができるかもしれません。
自分に合う働き方を見つけることができるかもしれません。
育休後の仕事に立ちはだかる壁
「保育園の洗礼」よくお熱をもらってくる
育休後仕事に復帰する場合、ほとんどのお子さんが保育園に通うことになります。保育園に通ってすぐ、「保育園の洗礼」をうけることになります。「保育園の洗礼」それは、よくお熱をもらってくること…
家族以外との接触が少なく、健康に過ごせていた子どもは保育園での集団生活が始まるとウイルスに晒され、鼻水・咳・熱などの風邪症状が頻繁に現れます。
子どもが熱を出すと、心配…。仕事も休まなきゃだし…
初めは風邪をひきやすいですが、少しずつ免疫がつき、体が強くなっていくから大丈夫!それに伴い、お休みすることも減っていきますよ。
風邪をもらうことによって免疫力を高めるというメリットもありますが、復職後すぐのママにとっては仕事を休むと会社に迷惑がかかってしまう…と心配になりますよね。保育園からの電話にビクビクします。
お熱が長引けば会社を何日も休むことになるので、有給も消化せざるを得ません。
保育園での小さい子どもの感染対策はとても難しいことだと思うので、ワーキングママのみんなが通る道だと思って諦めるしかありません。
かぜをひいてばかり うちの子だけ特別なのでしょうか?
発熱の原因のほとんどはウイルスや細菌による感染症です。
人はかかったことのない感染症の免疫は持っていないため、初めて接触のあったかぜにはかかってしまう可能性が高いのです。
また6ヶ月から1才半の赤ちゃんは一生で最も免疫力が低下しています。
ずっとおうちにいる子は感染のチャンスがないため、めったにかぜをひきませんが、保育園など集団生活をしている子は感染のチャンスだらけというわけです。集団生活での感染症は、ある程度覚悟が必要です。
全部が重症なわけではないので、軽症なものに振り回されませんように。
重症なケースは、時間に都合をつけ、十分な注意や対応をしてあげてください。
かぜや発熱に対し正しい知識で、対処しましょう。
解決策 諦めるべし!(笑)成長するにつれて免疫が付き、体が丈夫になっていきます。
家事や育児の両立が難しい
掃除・洗濯・ご飯など仕事から帰ってもやることは山積み…
夫も協力してくれるけど、夕飯の献立を考えたり、頭の中は次から次へとやることが押し寄せてきて、パンク寸前なママがたくさんいるはずです。
家事・育児を少しでも楽にしてくれるアイディアやグッズを取り入れてみませんか?
- 食洗機
- 乾燥機付き洗濯機
- お掃除ロボット
- 自動調理鍋
- 献立アプリ【クラシル】1週間の献立作成機能付き
- ネットスーパー
- 家族の予定をスマホで管理アプリ【おたよりクリップ】
- 家族の予定を共有できるアプリ【タイムツリー】
- 家事代行サービス
解決策 時短家電を活用したり、洗濯は乾燥機付き洗濯機で夜にすませたり、帰宅時間に合わせて買い物はネットスーパーを活用。メニューは献立アプリで1週間分まとめて作成しておきましょう!家事代行サービスを活用したり、アプリで家族のスケジュールを管理するのもおすすめ!
キャリアアップが難しい
今まで頑張ってきた経験やキャリアが育児復帰後に評価されず、なかなかキャリアアップに繋がらないと悩むママも多いようです。
「出産後に復帰して、どうキャリアを築けばいいのか」「思うように仕事ができない」「産育休前とは違う部署に配属された」など仕事のやりがいに関する悩みが増えています。
自分はどう働いていきたいのか、見直す良いきっかけにもなります。
新しい命の誕生は喜ばしいものですが、出産後のキャリアプランに不安を感じる女性も少なくありません。
「育児中だから」と意見が言いづらい状況でもありますが、時間的な制約がある今だからこそ、仕事内容を含めたこれからの働き方について、相談することも大切です。
解決策
子供と触れ合う時間がない
母親が生涯わが子と一緒に過ごせる時間は約7年6ヶ月
父親は約3年4ヶ月
これは、バラエティー番組『チコちゃんに叱られる』(NHK総合テレビジョン)で紹介された「わが子と生涯で一緒に過ごす時間」だそうです。こんなに短いの?と正直ビックリしました。
想像以上に短い時間に驚いたと同時に、一緒にいる時間は特別なものだと感じました。
「忙しいからちょっと待っててね…」が口癖になって、ちゃんと話を聞いてあげられていなかったなぁと反省しました。
一緒に過ごせる時間が長くても、短くても、満たされた時間にしてあげようと思いました。
たくさんお話を聞いて、話して、たくさんスキンシップをとること
一緒にいられる時間を大切にして、愛情をたっぷり注いであげること
親からの愛情を確信している子どもは、自己肯定感が高まり、何事にも自信をもって取り組むことができるようになるそうです。
無理にいろいろな場所へ連れて行ったり、特別な経験をさせてあげなきゃ、とつい考えてしまいますが、そんな必要はありません。
解決策
夫が多忙で育児の協力が得られない
家事と育児を両立させるには、夫の協力が必要不可欠です。夫と協力して家事、育児をこなしていくには、夫とコミュニケーションを日頃からとることがとても大切です。
夫が多忙だとなかなか家事育児に協力をしてもらうのが難しいこともありますよね…
なんで私ばっかりこんなに大変なの…とイライラすることも増えていきます。
いくら忙しくても、育休後復帰するには、夫にも家事や育児をしてもらわなければママの負担ばかりが大きくなってしまいます。
解決策
子育てサポートを知っておこう!
パートナーだけでなく、可能であれば両親にお願いするなど、周囲の協力を得ることが大切です。ファミリーサポートセンターやベビーシッターを利用するなど選択肢を広げておくことも、仕事に打ち込める環境作りの一つです。
会社に復帰前に事前に、ファミリーサポートセンターやベビーシッターに登録するママがたくさんいます。
ファミリーサポート
自治体が主体となってやっている地域での子育てを手伝う事業。地域によって価格はさまざまですが、1時間700円~900円程度で安く利用することができます。子どもの送迎や預かりなど、子育ての「援助を受けたい人」と「援助を行いたい人」が会員となり、地域で相互援助活動(有償)を行う事業です。
- 保育園の送迎
- 外出する間の子どもお預かり
- 保育園後などの子どものお預かり
- 習い事の送迎
- etc…
民間のシッター
仕事や病気など、何らかの事情で保護者が子どもの面倒をみられないときに一時的に子どもの世話をしてくれます。運営する会社によって料金体系はさまざまです。地域のファミリーサポートに比べると割高なのがデメリットでもあります。
- 保育園に預けられないとき
- 子どもが病気になって預けられる場所・人がいないとき
- 急な予定が入って子どもを連れて行けないとき
- etc…
地域のファミリーサポートも民間のシッターも事前登録が必要なので、お住まいの地域の自治体や、民間のシッター会社を検索して、登録しておくと便利です。復職しているママは復帰前に登録していることが多いみたいですよ!
解決策
育休後のベストな働き方は?キャリアアップ・転職サイト
私は、育休後に退職してもずるくはないと思っています。あまり勝手なことは言えませんが、退職しても復職してもどちらでも、自分らしくいられる選択をするべきだと思います。
少しわがままになるくらいがちょうど良いのかもしれません。
会社や家庭の事情など状況は人それぞれですが、子育てしながら仕事を続けても、子育てに専念しても、働き方を変えても、あなたのベストを探すのが一番だと思います。
育児中の女性に理解のある会社ばかりが登録している、女性の転職に特化した転職サイトを紹介します。
出産後の転職は難しい側面もありますが、働き方を見直す良いきっかけにもなるはずです。
転職先を探す際には、短時間勤務・在宅勤務・託児所併設などの出産後も安心して働ける環境を考慮して、自分のベストは働き方を見つけましょう。
「type女性の転職エージェント」
公式サイトはこちらhttps://type.woman-agent.jp/landing/03/
「type女性の転職エージェント」は、年間数百名の女性の転職に特化した転職サイトです。「産休・育休活用あり」や「時短勤務」といった条件に合う求人も充実しています。
「LIBZ」
公式サイトはこちらhttps://career.prismy.jp/
キャリアを積んできた女性こそ使ってほしいのが「LIBZ」です。時短勤務、フレックス勤務、復職支援などの条件から企業を探すことができます。ライフワークバランスを重視する方向けの転職サイトです。
「QOOLキャリア」
公式サイトはこちらhttps://career.qo-ol.jp/
「QOOLキャリア」は子育て女性の支援に特化した転職サイトです。
育児中に嬉しい時短勤務や在宅勤務などを導入している企業のみが登録しており、実際に子育て中の女性が活躍している企業の求人が多数あります。LINEで簡単に登録ができるので、子育て中で時間がないママでも手軽に転職活動をすることができます。
育休後に退職はずるい?自分や家族にとってベストな働き方とは?
まとめ
地域や民間のサポートを活用すれば、退職せずに働くことができるかもしれません。
スキルがあれば転職したほうが、自分にあった働き方ができるかもしれません。
育休後に退職すれば、子どもとのかけがえのない時間を過ごすことができるかもしれません。
少しわがままに自分や家族にとってのベストを見つけてください。ずるいと言う人もいるかも知れません。
逆に職場の誰かが育休明けに退職する人がいるかもしれません。仕事の負担が増えその人のことをずるいと思うかもしれません。
仕方のないことで、何かを強制されるものではないので、いろんなパターンに備えて自分や家族が幸せになるためのベストを見つけていくしかありません。