小松菜ってヘルシーで栄養があり、緑も綺麗で、積極的に食卓に取り入れたい野菜のひとつですよね。
ほうれん草は高いが小松菜は安い!
と言って小松菜をまとめ買いし、いざ食卓に出したらなんか硬い。
そんなことを繰り返してしまう私です。
今回は、私と同じような経験がある方に、小松菜の選び方や調理の工夫をご紹介していきます!
小松菜が硬い原因は?成長しすぎかも?
小松菜が硬い原因は、成長のしすぎであることがほとんどです。
小松菜は大きく成長しすぎると、特に茎部分は筋っぽく、硬くなってしまいます。
スーパーに売られている小松菜も硬いものに出会うことがありますよね。
一般的に市販されている小松菜の大きさは20~30cmですが、小さめだと軟らかい小松菜と言えます。
大きく元気なものを選びがちですが、茎が短めの小さい小松菜を選んで買ってみると良いでしょう。
また、種まきから収穫までの期間が約1ヶ月と短く、初心者にも育てやすい小松菜。
家庭栽培でも人気です。
ただ、特に日照時間が長い夏は小松菜は元気に育ちすぎるため、硬くなってしまうこともままあります。
大きくなりすぎないうちに収穫するのが、小松菜を家庭で栽培する時のポイントです。
小松菜が硬いなら漬物に!硬めの食感を生かせるシンプルレシピ
硬くても、食感さえクリアできれば、食べることに問題はありませんよね。
食感を生かしてシンプルな漬物にするのがまずはおすすめです!
小松菜の漬物のレシピ
材料
・小松菜:1わ(約400g)
・塩:小さじ1〜1半
・みりん:小さじ1
作り方
- 小松菜は4cm長さのザク切りしてポリ袋に入れ、塩、みりんを加えてよく混ぜ、空気を抜いて口を閉じる
- 約30分たって塩分が浸透したら冷蔵庫に移す。食べるときは汁けを軽く絞る。すぐに食べられるが、1日以上おくと味がなじむ。
- ポリ袋のまま、または保存容器に入れ、冷蔵で約1週間保存可。
引用 レタスクラブ
とてもシンプルなレシピですが、箸休めには最適な一品です。
お好みで鷹の爪や昆布を一緒に漬け込むと彩や風味もアップしますね。
小松菜の茎が硬い時はどうする?下処理の工夫で食べやすく
漬物を紹介しましたが、それだけでは献立は完成しない…
どんな料理にも使いやすくしたい時には、小松菜の下処理を工夫してみましょう。
茎の部分を細かく刻む
茎の部分が硬くて筋っぽいものは、繊維を断つように細かくみじん切りをしましょう。
小松菜の茎に縦に通っている筋を分断することで、硬い食感を軟らかくすることができます。
筋を取り除く
筋っぽい小松菜は筋を取り除いて料理に使ってみましょう。
セロリやフキなどの筋取りと同様の方法で、小松菜の筋も簡単に取り除くことができます。
筋とりの方法
- 根元を1cmほど切り落とし、泥や汚れを水で洗い流す
- 葉と茎の境目で、外側に向けて折る
- 筋が繋がったままの葉を、そのまま茎部分へ引き下ろして筋をとる
- 葉に残っている筋も、引き下ろして取り除く
ミキサーでペースト状に
ペーストにすれば小松菜の硬さは全くに気する必要がなくなります。
苦味やクセも少なく、料理の味を邪魔しないので、意外と活用の幅は広いですよ。
小松菜クリームソースのパスタ
材料
- [A]小松菜のペースト(小松菜200g(ゆでたもの)、オリーブオイル30~40cc
- 小松菜のぺースト:120g
- 生クリーム:100cc
- パスタのゆで汁:約100cc
- オリーブオイル:大さじ2
- 塩:少々(小さじ1/8)
- コショウ:少々(約0.5g)
- パスタ:320g
- 生ハム:適宜(40g)
- 粉チーズ:適宜(10g)
作り方
- 小松菜のペーストをつくる。ゆでた小松菜は2~3cmにカットして、オリーブオイルとともにミキサー(またはフードプロセッサー)にかけてペースト状にする。※余ったら保存袋に入れて平らにならし、冷凍しておくと便利。必要なときにポキポキと折ってソースやスープにも使える。
- 沸騰したたっぷりのお湯に塩を加えて、パスタを表示通りの時間にゆでる。
- フライパンに1のペースト(120gを使用)と生クリーム、パスタのゆで汁を加えて火にかけ、オリーブオイルを加えて混ぜながら加熱し、塩、コショウで味を調えてソースをつくる。
- ソ-スに2を加えて全体を和え、皿に盛り、生ハムをトッピングする。お好みで粉チーズをかけたり、トレビスを飾ってもよい。
引用 アサヒビール
重曹でゆでる
下ゆでをして料理に使います。ただゆでるのではなく、「重曹」を使う方法です。
「タンサン(重曹)」とは…
別名「ベーキングソーダ」とも言い、成分は「炭酸水素ナトリウム」のことです。
基本的には「ふくらし粉」として使われてきましたが、最近はタンサン(重曹)の安全性や効果が注目され「食」としてではなく、色々な場面で活用されるようになりました。
引用 共立食品株式会社
重曹のアルカリ成分で、繊維は軟らかく、色鮮やかに茹で上げることができます。
なお、繊維を軟らかくすることでアクも抜けやすくなるため、筋っぽい山菜にもこの方法を使います。
茹で方
- 水1ℓに重曹(食用)を小さじ1/3~2/3(2g)程度入れて沸騰させ、小松菜の茎部分から湯につけて30秒ほど茹でる。
- 葉も入れて全体を15秒以上茹でる。
- 茎部分をつまみ軟らかくなっていれば、ザルなどにあげ、流水で冷まして水気を切る
葉は柔らかくなりすぎてしまうため、ゆですぎには注意しましょう。
食感を残す場合は短めに、軟らかく仕上げたい場合は長めに、茹で時間はお好みで調節してみてくださいね。
小松菜が硬くてゆでた時に栄養成分は変わってしまうの?
硬い小松菜を食べやすくするために茹でてしまうと、栄養成分は損なわれてしまうのでは?と気になる方もいらっしゃるでしょう。
実際には、1分ほどのゆで時間でゼロになってしまうわけではなく、栄養成分が完全に損なわれるわけではありません。
確かに、水に溶けやすい水溶性ビタミンやカリウムは、茹でることで残存率は多少減少します。
また、ビタミンCは、熱にも弱いとされています。
そのため、
など、より多く栄養を取り入れられる工夫をするとより良いでしょう。
ちなみに、小松菜にはビタミンやカリウムの他にも、β-カロテン、食物繊維などが含まれています。
それらの栄養を摂取するためには身近な食材であることに変わりはありません。
また、栄養豊富な葉野菜といえばほうれん草と考えがちですが、実はビタミンC、カルシウム、鉄の含有量はどれも小松菜の方が多いとされており、食事には積極的に取り入れたいですよね。
生ではたくさんの量を食べることは難しいですが、ゆでることで生食と比べて数倍の量を食べることができます。
食べる量が増えれば、栄養成分も多く摂取できますよね。
小松菜の主な栄養成分(生100gあたり)
- カルシウム:170mg
- 鉄:2.8mg
- 葉酸:110μg(マイクログラム)
- ビタミンC:39mg
- カリウム:500mg
- β-カロテン:3100μg
- 食物繊維:1.9g
健康の維持に必要な栄養を得るには最適な小松菜。硬いものは調理を工夫し、美味しく食べていきたいですね。
参考 カゴメVEGEDAY
小松菜が硬い時どうする?選び方や調理の工夫で食べやすくできる!?まとめ
- 小松菜が硬いのは育ちすぎが原因
- 硬めの食感を生かしてシンプルに漬物にしても◎
- 細かく切る、ゆでる際に重曹を使う、ミキサーにかけるなどし、筋っぽさを取り除く
小松菜は年中スーパーに手頃な価格で売られている優秀な食材です。
今後は、硬い小松菜にも臆することなく、いろんな料理に活用できそうですね!