普段あまり使わない香辛料は体調が悪くなったらどうしようと不安になります。
大人にとっては美味しい香辛料ですが、子供にとっては刺激が強すぎてしまうものもあります。
何歳から香辛料が使えるかと辛みがある香辛料の目安の量を徹底的に調べました。
Contents
香辛料は何歳から?1歳から生姜とニンニクはOK
離乳食のときは食材の固さや量を気にしていました。
大人と同じものが食べられるようになるころは、この調味料はどのくらい使っていいのかが悩みになってきます。
塩分や糖分は控えることは分かっていても、香辛料についてはあまり情報がありません。
香辛料は何歳から使っていいのか、子供が好きなカレー味は何歳から平気なの?気を付けることはある?などを親目線で調べました。
1歳半からOK
離乳食が完了する1歳半から香辛料を使えます。
年齢によって控えた方が良いものや、使える量が違いますので注意が必要です。
スパイスを適量に使うと野菜が苦手でも風味が変われば食べてくれるためバランスが良い食生活になります。
素材の味で食べてほしいですが、苦い!まずい!嫌い!と進んでは食べてくれません。
カレーに入っているにんじんは食べられるけど、他のにんじんは絶対食べないこともありますね。
まだ体が小さい子供にとって香辛料は刺激にもなりますし、味を好まないこともあるので無理強いはしないでください。
年齢別あげられる香辛料一覧
子供にあげることができる香辛料を年齢別にまとめました。
カレー粉は1歳からOK
ポイント
- カレー粉
- こしょう
- 生姜
- にんにく
カレー粉は大人用のを少量使うのは問題ありません。
私は今でもハウス食品の味付カレーパウダーを使っています。
1歳のころはカレー粉は辛いから使えないなと、カレー粉を使うレシピは作っていませんでした。
味付カレーパウダーは辛さをほぼ感じないので小さな子供も大人も同じものを食べられます。
生姜やニンニクは必ず加熱をしてください。
まだこの年齢では香辛料は味付けではなく、風味付け程度に使いましょう。
2歳から4歳まで
2歳は大人の半分を目安に使いましょう。
3歳からはパプリカパウダーやローリエが使えるようになります。
私の子供は少しでもコショウが強いと辛いと言っていたのでまだまだ辛さには敏感です。
冷凍から揚げを選ぶのは激むずでした
味が濃いとよく食べてくれますが、調味料も控えましょう。
5歳から9歳まで
ポイント
- バジルなどの香草
- オレガノ
- タイム
- ナツメグ
香草は香りは良いですが、味そのものが苦手な場合がありますね。私もあまり得意ではないです。
ナツメグはハンバーグに入れる人も多いので比較的クセがない香辛料です。
大人用から子供の分を取り分けして作っていた人も一緒に作れるのは楽になりますね。
10歳以上
ポイント
- わさび
- からし
- マスタード
- チリペッパー
- ガラムマサラ
- ローズマリー
辛さがあるものが食べられるようになります。
ですが、無理に与えることや慣れる必要はありません。
バターチキンカレーを作ったときに、ガラムマサラをほんの少し入れたらかなり辛かったです。
唐辛子などの辛さは辛みは口の中が痛くなるだけでなく、胃腸への負担が大きいので注意しましょう。
香辛料をあげるときに注意すること
ポイント
- 量を調節する
- 香辛料に別の食材や調味料を合わせて味をまろやかにする
- 香辛料の辛みを除く
年齢が低い幼児期は香辛料は風味付け程度にして使う量は少なめにしましょう。
香辛料は基本的に刺激があり、辛みや味に癖がありますね。
そのままでは味を好まず食べてくれないこともあるので、別の調味料や食材と合わせてあげると食べやすくなります。
メモ
- マヨネーズ
- 牛乳
- ヨーグルト
- 卵
市販のカレールーで作ったカレーの味を薄めるときや、少し辛かったときに子供用に牛乳を足す人もいます。
タンドリーチキンを作る時はヨーグルトとカレー粉に合わせたタレに鶏もも肉をつけ揉むのでカレーとの相性は抜群です。
私はマカロニサラダの味変でカレー粉やからしを入れることがありますよ。
カレー味のマカロニサラダがいいなと子供からリクエストされることも
キムチが有名な韓国でも子供にキムチを出す時は、水で一度洗い流すと聞いたことがあります。
香辛料をよく使うインドなどでも辛みがある香辛料を子供に与えるのは10歳前後と遅めです。
香辛料は子供に影響がある?摂りすぎは胃腸も味覚にも良くない
香辛料は野菜を食べやすくするなど子供の食生活を良くする効果がありますね。
子供の塩分や糖分の摂りすぎも心配ですが、食が進む効果がある香辛料も体に影響がないか心配ですね。
本当に香辛料は子供に影響がないのか?影響があるならどんなことなのかをまとめました。
刺激で胃腸に負担がかかる
1~6歳までの1日あたりの調味料と香辛料の摂取目安は54gです。
子供は消化器官が未発達のため、香辛料の刺激で胃腸に負担がかかり、腹痛や下痢につながる可能性があります。
子供の体調が悪くなると親は心配になりますし、看病で疲労も溜まりますよね。刺激がある香辛料を使う料理はより気を付けましょう。
3~4歳で胃腸の発達が大人と同じくらいになりますが、個人差はあるので基本は控えめにするのが良いです。
味覚が敏感で麻痺しやすい
子供は味を感じる味蕾が多く大人より辛さに敏感です。
大人だと何とも感じない辛さが、子供には激辛に感じることもあります。
味蕾が多い分、辛さだけではなく味覚が麻痺しやすいです。
香辛料や辛さだけでなく、日ごろから味付けの濃さにも注意が必要です。
辛い物の摂りすぎは注意
辛い食べ物は2歳からで、最初は大人の半分の辛さからが目安です。
カプサイシンの1食あたりの摂取量は体重×5㎎(大人)で、2歳の摂取目安は2.5㎎になります。
鷹の爪1本あたりに含まれているカプサイシンが1㎎なので2本半までです。
一味唐辛子だと種類によって変わりますがカプサイシンの量は20~149㎎/100gのため、1g程度になります。
年齢関係なくタバスコなどカプサイシンの量が100㎎を超えるものはごく少量から与えるようにしてください。
カプサイシンの摂りすぎで起きる症状
- 粘膜炎症
- 吐き気
- 嘔吐
- 高血圧
大人でも唇が腫れたり、食べ過ぎは胃腸が荒れてしまいます。
小さいうちは辛さで一度に多くのカプサイシンを取ることはないと思います。
しかし、年齢が上がり辛さが平気になってからは摂りすぎてしまう可能性があるので辛さがある料理は気を付ける必要がありますね。
辛くないスパイスカレーで子どもも食べられるレシピ
カレーは子供が大好きなメニューで、困ったときはカレーという頻度で私は使っています。
子供がいると必然的にカレーは甘口になり、大人はたまに飽きます。
スパイスカレーは子供が大きくならないと食べられないなと思っていました。
子供も平気なスパイスを知ってから辛くないスパイスカレーを作れば子供も大人も同じものが食べられるのでは?と思い調べました。
私のカレーのレパートリーが増えたので、さらにカレーの頻度が増えそうです。
乳児も大丈夫こども本格スパイスカレー
【材料 (4人分)】
鶏肉(胸肉) 200g
にんじん(みじん切り )1本
玉ねぎ(みじん切り) 1個
ジャガイモ 1個
ニンニク 1片
生姜(すりおろし) 2cm
シナモンスティック 4cm
クローブ 4つぶ
太白ごま油 大さじ2杯
ターメリック(パウダー) 大さじ1杯
パプリカ(パウダー) 大さじ1杯
クミン(パウダー) 小さじ2杯
コリアンダー(パウダー) 大さじ1杯
トマト缶(カット) 100g
砂糖 小さじ2杯
塩 小さじ1杯
マッシュルーム 6個
水 400cc【作り方】
1.太白ごま油をフライパンに入れてクローブとともに加熱します。
2.泡が出てきて香りが立ってきたら玉ねぎを入れて炒めていきます。
3.中火で10分ほど炒め玉ねぎに火が通ったらクローブを取り出します。
4.ニンニクと生姜をおろし入れて更に火を入れていきます。
5.水分が飛んできたらトマトをいれて更に炒めます。
6.マッシュルームのみじん切りを入れて炒めます。
7.水分が飛んだらパウダースパイスを入れて炒めていきます。順序はターメリック、パプリカ、クミン、コリアンダーの順です。
8.スパイスが炒め玉ねぎとまとまってきたら塩と砂糖を入れてかるく混ぜます。
9.鶏肉(皮はとる)、ジャガイモ、人参をさいの目切りにします。
10.9で刻んだ具材と水を8と合わせて20分ほど煮込んで完成です。
子供と一緒に食べられるスパイスカレーがあるとは!と衝撃的でした。
小麦アレルギーのお子さんやたまには甘いカレーではなくスパイスカレーが食べたいと思うかたにおすすめです。
子供が苦手なキノコも細かく刻んでカレーに紛れ込ませれば、知らず知らずのうちに食べてくれますよ。
チキンスパイスカレー
【材料(4人分)】
とりもも肉…大2枚(約600g)
漬けだれ
・プレーンヨーグルト…200g
・塩…小さじ1
・こしょう…少々
玉ねぎ…2個(約400g)
にんにくのみじん切り…2片分
ホールトマト缶…1缶(約400g)
スパイス
・コリアンダー(パウダー)、クミン(パウダー) …各大さじ1 1/2(約9g)
・ターメリック(パウダー) …小さじ1(約2g)
温かいご飯…400g
「紫玉ねぎのレンジピクルス」…適量
パクチーのざく切り…適量
サラダ油、塩
とりもも肉…大2枚(約600g)
漬けだれ
・プレーンヨーグルト…200g
・塩…小さじ1
・こしょう…少々
玉ねぎ…2個(約400g)
にんにくのみじん切り…2片分
ホールトマト缶…1缶(約400g)
スパイス
・コリアンダー(パウダー)、クミン(パウダー) …各大さじ1 1/2(約9g)
・ターメリック(パウダー) …小さじ1(約2g)
温かいご飯…400g
「紫玉ねぎのレンジピクルス」…適量
パクチーのざく切り…適量
サラダ油、塩【作り方】
1.とり肉は大きめの一口大に切ってポリ袋に入れ、漬けだれの材料を加えて袋の上からもみ込む。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷蔵室で1時間以上、できれば6時間以上漬ける。2.玉ねぎは縦横半分に切り、縦薄切りにする。耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジで約10分加熱する。厚手の鍋に油大さじ3を強めの中火で熱する。玉ねぎを入れ、鍋につく玉ねぎをこそげながら、濃い茶色になるまで8~10分炒める。
3.中火にしてにんにくを加え、香りが立つまで炒める。ホールトマトを缶汁ごと加え、木べらで潰して全体になじませる。スパイスを加えて、粉っぽさがなくなるまで炒める。
4.とり肉を漬けだれごと、水2 1/2カップ、塩小さじ3/4を順に加えてそのつど混ぜる。煮立ったら弱めの中火にして約40分煮る。器にご飯と盛り合わせ、「紫玉ねぎのレンジピクルス」、パクチーを添える。
チキンカレーを子供が食べられる甘口のカレーで作るとなんか違うなと感じていました。
そのため、自然と豚肉でしかカレーを作らなくなりましたね。
レシピに使われているクミン、コリアンダー、ターメリックはカレーに使われる基本のスパイスです。
百均で少量サイズが売られていることもあるので、気軽に作ることができますよ。
大人で辛みが欲しい場合は取り分けてからガラムマサラやレッドペッパーを加えると辛さが出ます。
香辛料は何歳からOK?子供と共に食べられるスパイスカレーの作り方|まとめ
ポイント
- 香辛料は1歳半から
- カレー粉は少量なら1歳から
- 香辛料を使う時は量を調整する
- マヨネーズや卵などと合わせて香辛料をまろやかにする
- 香辛料の刺激は胃腸に負担がかかり腹痛や下痢につながる
- カプサイシンの摂りすぎには注意する
- 子供は舌の味蕾が多く味覚が敏感で麻痺しやすい
香辛料は摂りすぎなければ野菜を食べやすくする効果があります。子供が好きな卵やマヨネーズと合わせれば辛さや刺激がまろやかになります。
子供でも大人でも香辛料の刺激は腹痛や下痢を起こす原因になるので気を付けましょう。
香辛料を上手く使ってバランスが良い食事に近づけましょう。