広告

デーツとなつめの違いとは?!歴史と効能と味がわかる美味しい話

デーツとなつめって聞くと一緒なんじゃないかと思いますよね。ナツメヤシという言葉を知っていると余計に混乱しますよね。

でもこの2つ、似て非なるものなんです。

じゃあ違いはと言われたら、この2つは見た目がちょっと似ているだけで、生産国から歴史から味までまごうことなき別物なんです!

2つとも甘くて食感もよく栄養満点だけど、それ以上に歴史や効能があるし、記録にも方や漢方にも使われています。

今回はデーツとなつめの違いから木の見た目や歴史、味や効能はどう違うんだろうなど、美味しい話を比較しながらまとめてみました。

この二つは日常生活に取り入れないともったいないかもですね。食べるとQOLが爆上がりすること間違いないです。

きっと生活に役に立つことでしょう。

 

 

デーツとなつめの違いとは?!

早速本題に入りましょう。

あとで詳しく書きますが、デーツとなつめは見た目こそ似ていますが、歴史も味も効能もかなり違います

この2つの違いは植物が属する科目からもわかります。

なつめはナツメ科の植物で漢方薬に使われます。デーツはヤシ科の植物で砂漠のスーパーフードと呼ばれています。これだけでも違います。

なぜ一緒のものにされてしまうのか、見た目に理由があります。

それはドライフルーツにすると外見がよく似てしまうからなんですね。ですので混ぜて覚えてしまうんです。

下の項目ごとに乗せたので、ぜひ見てみてください。

しかもデーツは「ナツメヤシ」の果実であるから「デーツ=ナツメヤシの果実=なつめ」という式になり、余計混乱させます。

 

おじいさん
ちなみにスパイスのナツメグも関連があるのと言われるかもしれませんが、こちらはニクズクの種子で、粉末にして使うし、見た目が全く違うので今回は除外です。

 

またデーツとなつめの違いの混乱は海外でも見られます。デーツは中国語だと海棗になります。やはりなつめと振られています。一方なつめは

英語だと Chinese date(チャイニーズ・デーツ)と呼ばれ、やはり似ているとして混乱させています。

これを見ると中国などのアジア圏では伝統的に栽培されているなつめのほうが馴染みがあり、

中東などはデーツのほうが認知度が高いことから、知っているものをたとえに使っていることは簡単に予測できるでしょう。

 

 

デーツとなつめの違いとは木の見た目と歴史から違う

この2つ、何がどう違うのでしょうか、2種類の木の見た目と歴史から探ってみたいと思います。

木の見た目や歴史から話を降られると面倒そう…となるかもですが

原産地も歴史も思ったより相違があって、かえって見ると面白いもので、歴史が好きな方は美味しい話になりそうですね。

 

デーツの場合

 

・ヤシ科の植物で一度にたくさんの実を付ける、ワンシーズンで150㎏の収穫がされることも

・木になった状態で乾燥させると茶褐色の実になる

・実の大きさは直径2~3㎝、長さ3~7㎝の楕円型

・種類が多く、全世界で400種類の分布が確認されているが、広範囲故に元々自生していた地域は不明

デーツはアフリカや中東か、もしくはペルシア湾が原産と言われています。砂漠や乾燥地帯で育ちます。

デーツという名前はギリシャ語のダクティロス(指という意味)から来ていると言われたり

アラビア語のダグル(ナツメヤシの一種)やダクラン(苗)からともいわれており、定かではありません。

古く地域で親しまれてきたので語源も幅広く解釈されていますね。

デーツは紀元前6000年前には栽培が始まっていたと考えられており

アラビア東部には紀元前4000年前に栽培されていたとされる考古学の証拠も見つかっています。

古代メソポタミヤ時代にはもう栽培されていたとのことで、ギルガメッシュ叙事詩にも登場しています。

そしてデーツは美容効果が見られ、オーガニック化粧品にも使われています。

デーツは長期保存できることと栄養満点な点から、過酷な旅をするキャラバン隊の携帯食にもなり、実や種子はラクダの飼料にもなるため

捨てるところがなく最大限活用できるところが魅力的です。

 

なつめの場合

 

クロウメモドキ科(バラ類での蔓のような葉を持つのが特徴)の落葉高木で幅が1~3㎝・長さ2~5㎝の赤い実を付けます

・葉の長さは2cmくらいで、卵型か、楕円型をしています

・なつめの開花時期は5~7月に幅5mmの黄緑色の花が開きます

・8月~11月に収穫を迎えます

 

名前が「なつめ」と呼ばれる理由は初夏に芽を出すことから、この名前が付けられるようになったと言われています。

原産国の中国ではなつめは「棗」(そう)と読みます。元は棘という漢字から転じたものです。

その通りでなつめの枝や幹には文字通り鋭い棘が生えています。

なつめの発祥地は西アジア、南欧と諸説ありますが、書籍を調べると原産国は中国と記載されているものが多く見られました。

日本には奈良時代(710年-794年)に入ってきていました。

なつめが栽培され始めた時期は3000~4000年前からとのこと、長い歴史があります。

低い温度を好んで育ち、ウイグル産のなつめは高級品として取り扱われます。

あの世界三大美女の楊貴妃(719年~756年)もなつめを好んで食べていたと言われており、デーツ同様に美容にいいそうです!

日本国内でも栽培されていますが、特に福井県が日本国内で生産している97%を誇ります。

品種改良も進み世界中で数百超の種類が見られているとのことでした。日本に住んでいたら、なつめの存在のほうが近く感じますね。

なつめの苗もホームセンターで買えることがあるので、一度探してみるといいかもしれません。

 

なつめの書き物

日本や中国で書物になつめについて書かれている様子が見られました。

中国の後漢~三国時代に作られた書物にもなつめについて書かれた記述が残されていました。

日本では、『万葉集』になつめを詠んだ歌が2首収録されており、上記に書いた奈良時代にはやはり輸入されていたようでした。

時代が下り、平安時代の『本草和名』にも記されています。

少し違う気がしますが、奈良時代の遺跡、上之宮古墳は聖徳太子が過ごしたと言われており、なつめの種子が出土しています。

また奈良時代に「棗郷」という名前の荘園が福井県にあったとされています。福井県が棗の生産地である理由の一つとして取り上げられそうですね

中国には一日吃三棗、一生不顕老(一日なつめを三個食べると一生老けない)ということわざがあります、なつめは栄養満点なようです。

 

 

デーツとなつめの違いで味はどう違うの?

ここまで読むと2種類の味が気になってくるのではないかと思います。どう違うのと思われる方に

ここからは実際の美味しい話になります。

おじいさん
デーツと見た目が似ているから同じ味なんじゃない?

いいえ、全く違います。

味の違いを見ると、実際に試そうかなと思われるかもしれませんが、食べやすいのでおすすめします!

 

デーツの味

デーツの味はねっとりとした濃い味になっています。甘さがメインで酸味は感じません。コーヒーや紅茶と合わせると丁度よく食べられそうです。

食感は干したプルーンとか干し芋のような感じでした。

またデーツ自体にも、水分や糖分の関係で、黒糖のようなコクのある味になったり、あんこのようなトロッとした食感になったりするものなど

いろいろなタイプが見られます。

カツやお好み焼きにつけるソース類にもデーツは使われており、またお菓子など幅広く様々な商品にデーツが使われています。

いつも食べているものの「甘さ」に含まれているものと思うと身近に感じませんか?

デーツはダイエット中に甘さが欲しくなった時に食べても栄養があるので、食べてもいいと思いますが

一粒約50calなのでゆっくり時間をかけて一粒食べることをおすすめしています。

 

なつめの味

なつめの味は生食だとリンゴのようなシャキシャキ感を味わうことができます。実はほんのりとした甘みで少し酸味があります。素朴な味で落ち着きますね。

ドライフルーツにすると、皮はパリッと、中はふわっとして、独特の食感が楽しめます。他のドライフルーツでは例えるのが難しいかもしれません。お菓子で言えばふ菓子のような…?

また皮を完全に乾燥することなく、半生で食べるとより一層食べやすいです。

なつめは実際にはデーツのように無加工で食べられることはなく、砂糖で煮たり、乾燥させて生薬に使用したり用途は様々に使われています。

干したなつめを煮出して、砂糖やはちみつで甘みを付けてなつめ茶としたり、サムゲタンなどの薬膳料理に使われています。

ナツメは簡単に満腹感が得られやすいもので、ストレスで暴飲暴食してしまいがちな人におすすめです。

ただし食べすぎるとおなかが張りやすいので食べ過ぎないようにしてください。

ここまで味の違いを書いてきましたが、どちらも甘いので食べられないことはないと思います。

見た目が似てるのに味の違いがこんなにあるのは面白いことですね。

 

 

デーツとなつめの違いとかは効能もどんな違いがあるの?

デーツとなつめの効能には嬉しいものが多く、栄養素がたくさん含まれています。

美味しい話として、効能は押さえておきたいですね。

この2つの栄養素は違うところがあり、効能も違いますが、生活の中で取り入れて損はないものになっていると思います。

表を見てください。大まかな栄養素ですが、同じ成分が含まれているようです。(※なつめやしはデーツを指します)

今回は違いについてなので、下記でぜひ教えたいそれぞれの詳しい成分を書いていきますね。

食品成分





















単位 % kcal g g g g g g g
果実類/なつめ/乾 15 294 21.0 3.9 2.0 71.4 1.7 0
果実類/なつめやし/乾 5 281 24.8 2.2 0.2 71.3 1.5 0
TOTAL 575 45.8 6.1 2.2 142.7 3.2 0 200

引用:食品成分データベース

 

デーツの効能

まずデーツの主な効能について教えますね。

・アンチエイジング ベータカロテンは抗酸化作用が強く、細胞を若々しくする

・ストレス解消 マグネシウムが多く、自律神経を調える伝達物質を作る

デーツに含まれている成分はミネラル類、タンパク質、脂質、炭水化物、鉄、食物繊維、マグネシウムです。

鉄分、銅、カルシウム、銅、亜鉛、リンなども含まれており、

デーツの他の効能としては貧血予防やアンチエイジングも期待できます。栄養満点なうえに美容効果も期待できそうです。

貧血予防の点は、デーツは妊娠中の方にもおすすめできるものなのです。それは胎児が成長するにつれて必要な血液量が増えて貧血になりがちです。

そこで鉄分の豊富なデーツを食べることにより簡単に補給ができるからです。

毎日2,3個食べると丈夫な子に育つという言い伝えもあるので気になった方は試してみるといいかもしれません。

それから、心臓や血管、骨粗鬆症の疾患の予防やストレス改善もデーツによって防ぐことができます。

デーツは糖質が7割占めておりますが、糖尿病や肥満の方が食べても適量なら大丈夫なフルーツです。

その理由が血糖値の上がりやすさを示すGI値が31‐50(上白糖が109)とかなり低めなので、安心して食べられるからです。

デーツの効能は以上になります。鉄分が取れるのは心強いですね!

 

なつめの効能

ポイント

  • 便通&腸内環境の改善 食物繊維が豊富で、便通を改善し善玉菌を増やして腸内を調える 
  • 花粉症対策 アレルギー反応を抑えるフルクトピラノサイドという成分がアレルギー反応を引き起こすIgE抗体の働きを抑える
  • むくみの解消 カリウムが豊富で、塩分とともに余分な水分を体外に排出する

成分としては生のなつめにはビタミンCが多く含まれ、乾燥したなつめは食物繊維や葉酸、カリウム、マグネシウム、鉄、カルシウムが多く含まれます。

その他の効能にはイライラ解消、アンチエイジング、食欲不振、神経過敏、冷えの解消や貧血、高血圧の予防、滋養強壮、補血、鎮静、便秘や下痢の改善が見られます。

女性は毎月の生理で血を失うので健康と美容は血の状態に大いに左右されます。

また葉酸も多く含まれておりますので、妊娠中や出産、授乳時などの栄養補給にぴったりの食材になっています。

特に妊活している方は意識的に摂るといいと思います。

なつめの効能は栄養満点で、女性に嬉しい効果が詰まっていますね。それなので中国の女性は幼いころからなつめを食べる習慣があります。

 

なつめは漢方にも重宝される

なつめの効能には他にも面白いものがあります。

これはどうゆうことかというと、なつめは乾燥させたものを漢方薬「大棗(たいそう)」としても利用されているのです。

なつめは漢方とも関わりがあり、その効能が嬉しいもので重宝されます。

薬効が穏やかで、甘みがあるので飲みやすくするため配合に使われることがあり、様々な漢方のベースに使われています。

メインでの効能より処方全体の調和や味を調えるのに使われるそうです。

わかりやすいところだと、体が弱い人の風邪の初期症状などに使われ、さまざまな漢方処方のベースとなっている桂枝湯(けいしとう)、風邪の時に用いられる葛根湯にも含まれているようです。本当にちょっとしたことですが重宝にされているようです。

下で詳しくなつめの漢方としての効能は

・消化呼吸機能を高め活力を生み、疲れを改善する(補中益気)

例(補中益気湯)

・甘い味で飲みやすく女性や子供の精神不安に用いられる(養血安神)

例(甘麦大棗湯)

・薬が強烈に配合し、性質の緩和と脾胃の損傷を止めたり味を調える

例(十棗湯)

なつめとしての効能だけでなく、そのものの活用の幅が広いことが魅力です。

果物が薬になるところを見ると昔の方の努力と知恵に頭が下がる思いです。

効能についてみてきましたが、どちらも体に良いものなので、気になる体の不調に合わせて取り入れてみてください。

 

 

デーツとなつめの違いだけでなく同じ成分もあることを知る

 

補足ですが、成分が全部違うわけでなく、同じ成分も含まれています。上の表を見ていただくとわかりやすいですね。

他にも細かい成分で、同じ成分のものはあるので紹介しましょう。

デーツとなつめには老化の原因になる活性酸素を取り除くポリフェノールが含まれています。チョコレートにも含まれていますね。

更年期障害やアレルギーの緩和や脂肪燃焼、美肌にする作用もみられています

そしてデーツもなつめもビタミンB5と葉酸を同じくらい含んでいます。美肌と美髪効果が期待でき健康が維持されます!

同じ成分が違うフルーツからでも取り入れられます。両方食べなくても栄養が得られるお得感がありますね。

 

 

「デーツとなつめの違いとは?!歴史と効能と味までわかる美味しい話」のまとめ

・デーツの原産は中東近辺、なつめは中国が原産と言われる。デーツもなつめも書物に書かれるくらいに身近な植物だった

・デーツの味はねっとりと濃い甘さ、なつめは甘くて少し酸っぱい。美味しいけどどちらも食べ過ぎない様に!

・デーツはアンチエイジングやストレス解消、貧血予防、GI値が低いので糖尿病等の疾患を抱えていても食べられる

 なつめは便通&腸内環境の改善、花粉症対策、むくみの解消、漢方にも使われる。

・違いだけでなく同じ成分もみられる、両方食べなくてもお得に栄養が得られる

とさせていただきました。デーツとなつめの違いが伝わるように書きましたが、いかがだったでしょうか。

デーツとなつめの違いにちょっと詳しくなれたと思います。

何かの機会に、見つけた際には手に取っていただけるよう願いを込めています。

マルチプル広告

© 2024 これちょっと気になる Powered by AFFINGER5