天気予報を確認することを習慣にされている方は多いと思います。
私もその一人で、片道10㎞の自転車通勤者。「降水量も確認すればよかった!」と思うことが多いです。降水確率=降水量ではないんですね。
降水量などいろいろ調べてみました。
降水量2㎜って自転車は乗れる?
私がポンチョを着て出勤し、あまり濡れなくて蒸れてぐったりしてしまった日の降水確率は、確か50%でした。降水量までは見ていませんでした。
では、降水確率と降水量はどんな関係なのでしょうか。
降水量とは?2㎜って具体的にどれぐらい?
降水量というのは、降った雨や雪などがどこにも流れずに溜まったときの量です。1時間に何ミリ溜まったかを計り、「○○㎜/h」と表記されます。
降雨量ではありません。雪、雹なども含まれます。雪などの場合、水に戻して計算されます。
降水量の、体感の目安が発表されています。
1時間雨量(mm) | 予報用語 | 人の受けるイメージ | 人への影響 | 屋内(木造住宅を想定) | 屋外の様子 | 車に乗っていて |
---|---|---|---|---|---|---|
10以上~20未満 | やや強い雨 | ザーザーと降る | 地面からの跳ね返りで足元がぬれる | 雨の音で話し声が良く聞き取れない | 地面一面に水たまりができる | |
20以上~30未満 | 強い雨 | どしゃ降り | 傘をさしていてもぬれる | 寝ている人の半数くらいが雨に気がつく | ワイパーを速くしても見づらい | |
30以上~50未満 | 激しい雨 | バケツをひっくり返したように降る | 道路が川のようになる | 高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなる(ハイドロプレーニング現象) | ||
50以上~80未満 | 非常に激しい雨 | 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く) | 傘は全く役に立たなくなる | 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる | 車の運転は危険 | |
80以上~ | 猛烈な雨 | 息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる |
引用 気象庁
なんと、気象庁では10㎜未満の降水量の目安が記載されていないんですね。でも、この表にあるような雨が降るのって、あまりないですよね。
他にないかと探しますと、「ゴル天」というところにありました。
雨量:0.1mm超〜0.5mm未満 弱い雨がパラつく可能性あり。 | |
雨量:0.5〜1.0mm未満 小雨の可能性あり。 | |
雨量:1.0〜4.0mm未満 雨。2mmを超えると音を立てて降る雨。 | |
雨量:4.0〜7.5mm未満 音を立てて降る強い雨。 | |
雨量:7.5mm以上 とても強い雨、土砂降り。 |
引用 ゴル天
「ゴル天」は各地のゴルフ場を検索し、天気を調べることができるサイトです。さすが、外で行うスポーツだけあって、0.1~4㎜の分類が細かいです。
逆に強い雨になるとプレーができないので全然分類されていないんですね。納得です。
この表によると1㎜の雨だと、ぎりぎり傘を差さなくてもしのげそうです。それが2㎜となると、いわゆる「本降り」という状態になります。
誰もが雨粒を感じ、傘を持ってなければコンビニで買うことを検討するレベルです。足元には水たまりができ始め、車からコンビニの入り口まで走っても濡れるところを想像すれば理解しやすいと思います。
上記の点から、私がぐったりしてしまった日の降水量は多くて1㎜ぐらいの雨だったと思われます。
本降りといわれる2㎜の雨なら、初めから自転車には乗っていませんからね。
ちなみにタイトルにあるツーキニストというのは自転車を愛し、健康や節約のため自転車通勤や通学を行う人のこと。
スポーティーな自転車でスタイリッシュにキメて颯爽と走るかっこいい人の画像が思い浮かびますが、私はあくまで電動ママチャリです。
でもこよなく自転車を愛し、片道約10㎞を通勤しているから、自分では立派なツーキニストのつもりです(笑)
降水確率とは?
私が気にしていた降水確率とはどういうものなんでしょう。
【降水確率とは】
仮に50%だとすると、過去に同じ気象条件が100回あったとして、そのうちの50回に1㎜以上の降水量があったということ。
1㎜未満はほぼ雨とカウントされないということですね。
また、降水確率が100%だったとしても大雨だという確率ではないことがわかりました。1㎜以上が降れば予報は大当たりということになります。
私がぐったりしてしまった日の降水確率は50%でした。降るかどうか半々の確率でしたが少し濡れましたので、降水確率としては「当たった」ことになります。
ここで降水量を確認していれば、1㎜ぐらいならカッパを着ることはなかったでしょう。カッパは防水性が高い分、蒸れて暑いんですよね。
降水量2㎜で自転車に乗るとき注意点は?
降水量2㎜という雨で自転車に乗るのは、はっきり言って止めたほうがいいです。
自転車の危険性
降水量2㎜という量は、傘を差すか差さないかというと100%の人が差すレベルです。
帰りならともかく、出勤するときに降っていれば片道10㎞走る私は絶対に自転車は選択肢から外すでしょう。
言葉では小雨ですが、しっかりと雨だとわかる降り方です。健康のために自転車通勤しているといっても濡れて風邪をひいては元も子もありません。
こんな質問がありました。
降水量2mmってどのくらいですか? 自転車乗れるくらいの小雨ですか?
引用 Yahoo知恵袋
この質問に対してのベストアンサーとほかの答えは次の通りです。
降水量はある時間、ある面積の水平面に降った雨などの体積を、面積で割った値。なので平らな地面に降った雨が流れずに溜まった場合、水たまりの深さが2mmになる量。一般に降水量1mm以上で雨具が必要になると言われる。
5mmの雨でも乗る人はいるし、いま晴れていても帰りに降りそうなら乗らない人もいる。
引用 Yahoo知恵袋
2~3分でずぶ濡れ、ってレベルでしょう。
引用 Yahoo知恵袋
他には気合いで、とかもありました。でも、ツーキニストとしてはやめる勇気を持って!と言いたいです。
以前タクシーの運転手さんに聞いたことがありますが、雨の降り始めは道路の土埃などが舞い上がり始め、ブレーキが利きにくくなるので、いつもより神経を使うそうです。
自転車は車のように視界をガラスが守ってくれるわけではありません。雨粒が目に飛び込むことだってあります。
そんな状態で自転車に乗るのは本当に危ないです。
それでも乗りたい!どんな雨具がいい?
まず懸念されるのはブレーキの利きが悪くなることです。路面がぬれていると本当に滑ります。雨上がりの下りの坂道で、子供が飛び出してきたので急ブレーキをかけたことがあります。
間の悪いことに、マンホールの真上でした。思いっきり滑った上に吹っ飛びまして、膝やら手のひらやらに擦過傷が多数。幸いGパンを履いていたのでそれぐらいで済みました。
でも、後で計ると3mほど飛ばされました。ですから、ブレーキの利きを良くするために空気圧を若干減らすことをお勧めします。
そうすることで、タイヤのグリップ力が少しは良くなります。
他に注意する点としては以下のようなことが挙げられます。
注意
・目に雨粒が飛び込んでくる。眼鏡使用時はレンズに雨滴が付き、なかなか拭けない。
・手元が濡れてハンドルが滑りやすい。
・傘を差すと片手運転になってしまう。
ここで片道10㎞のツーキニストが提案します。
お勧めはレインポンチョ!
袖のあるものではありません。前かごまでしっかり覆えるものをお勧めします。そうすることによって、足がずぶぬれになることも防げます。
私は前かごにカバーをつけていましたので、その上にポンチョが被さるようになりました。ほとんど荷物も濡れませんでした。
前かごに荷物は入れない、背負っているよという人も、背負った上からポンチョを着用すれば大丈夫です。
また、私の買ったポンチョの内側にはハンドルを通すベルトがついていました。ハンドルが濡れることがないので手元も滑りませんし、風による巻き上がりを防げるので視界も妨げられることがありません。
ただし、前かご部分は捲れあがってしまうので洗濯ばさみで留めるなどの工夫が必要です。
あとは視界ですが、サンバイザーのように透明なつばが付いたものをお勧めします。口コミではうまくできないとか角度が難しいとかいうものもありました。
けれども私が試したところ、確かに調整は必要ではありますが、視界に雨が飛び込んでくることはほとんどなかったし、眼鏡が雨滴で見えなくなることもありませんでした。
両手でハンドルが濡れることなくしっかり握れる、広く覆えるので体や荷物を濡らすことがない、視界を確保できる、という点からポンチョをお勧めします。
以上、片道10㎞のツーキニストの実体験による感想でした。
雨具についてはスタイルなどのこだわりもあるでしょうし、注意点を参考にしながら探していただけたらと思います。
また、耐水圧や透湿度を記載しているものがあります。参考にできるようにまとめました。
耐水圧 | 防水性を示す。
数字が大きいほど高いが生地は重くなる。 |
大雨なら10,000㎜
持ち運びを重視するなら3~5,000㎜ |
透湿度 | 内部の湿気を外へ出す性能を示した数値 | 普段使いなら5,000g/㎥・24h
アウトドアなら8,000g/㎡・24h |
撥水度 | 生地の表面で水をはじく強度。
生地に水が浸透するとせっかくの透湿度が駄目になってしまう。 |
3級以上だとテント並みの撥水性を発揮する。
定期的なメンテナンスが必要。 |
お天気予報で大体の見当をつけられる?
たいていはニュース番組をかけ流しにしていることが多いのではないでしょうか。そうなると、降水量までなかなか確認できませんよね。
実は、天気予報で話される言葉でなんとなくの見当がつけることができるんです!
気象庁では雨の用語がきちんと決められています。ゲリラ豪雨などを除いて以下にご紹介します。
弱い雨 | 1時間雨量が3mm未満の強さの雨。 | ||
備考 | 「弱い雨」は「小雨」を含む。 | ||
やや強い雨 | 1時間に10mm以上20mm未満の雨。 | ||
強い雨 | 1時間に20mm以上30mm未満の雨。 | ||
用例 | ○○地方では5時から6時までの1時間に20mmの強い雨が降っています。 | ||
激しい雨 | 1時間に30mm以上50mm未満の雨。 | ||
用例 | ○○市付近では1時間におよそ40mmの激しい雨となっています。 | ||
非常に激しい雨 | 1時間に50mm以上80mm未満の雨。 | ||
猛烈な雨 | 1時間に80mm以上の雨。 | ||
大雨 | 災害が発生するおそれのある雨。 | ||
備考 | 気象庁HPの過去の気象データ検索の天気概況については、該当期間に30mm以上の雨の場合に記述される。 | ||
小雨 | 数時間続いても雨量が1mmに達しないくらいの雨。 | ||
△※ | 小雨がぱらつく | 小雨が断続的に降る状態。 | |
雨が強くなる | 「強い雨」が降るようになること。 | ||
雨が激しくなる | 「激しい雨」が降るようになること。 | ||
まとまった雨(雪) | (弱いまたは断続的な)雨(雪)から降り方が強まるか、または連続的になるときに用いる。また、少雨(雪)の状態が続いているときなどに、一時的にせよその状態が緩和されると期待されるときにも用いる。 |
引用 気象庁
※△とは気象庁が発表する報道発表資料、予報解説資料などに用いる解説用語のこと
この表で見ると、小雨ならなんとかなりそう。弱い雨なら、まぁ…その人のメンタルによる、という状態ですよね。
あと、猫飼っている人限定ですが、猫の毛づくろいでなんとなく見当がつくこともあります。
よく観察してみてください。意外と当たりますよ。ぜひ、参考にしてみてください。
降水量2㎜で自転車は乗れる?片道10㎞のツーキニストが大調査!まとめ
- 降水確率だけで支度をすると、余計なことだった!ということがある。
- 降水量を確認しよう。1㎜ならぎりぎり傘はいらないが、降水量2㎜なら自転車はやめたほうがいい。
- それでも乗りたければポンチョがお勧め。視界・手元・ブレーキなど注意しながら好みの雨具を探そう。
- ニュースをかけ流しにしているなら、言葉をしっかり聞こう。それにより雨の強さの見当をつけることができる。
いかがでしたか?
雨と関わり合いの強い日本人ですが、意外に知らないことが多かったと反省しています。今はモノが豊かになっているので、うまく選択して気持ちよく過ごしたいですね。