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ルーバー雨戸・エコ雨戸のデメリットとは?エコと防災面から必要性を考えてみた

住宅の新築や窓のリフォームの際に「雨戸かシャッター、取り付けるならどっちが良いの?」と迷われる方も多いかと思います。

雨戸といっても、従来の引違いの雨戸、折戸タイプ、ルーバータイプの雨戸、断熱タイプ雨戸と色々な種類があります。

シャッターにも大きく分けて手動シャッター、電動シャッターがあり、特に電動シャッターには様々な機能が備えられています。

雨戸を閉めたままで採光や通風をコントロール出来るというルーバーが付いているルーバー雨戸は、シャッターと比べてどうなのでしょうか?

エコや防災、防犯の観点ついては、どんなデメリットがあるのでしょうか?今回の記事で探ってみました!

 

 

ルーバー雨戸のエコと防災から考えたデメリットとは?!

引用:株式会社LIXIL

ルーバー雨戸は施錠したままで外の風を取り込むことができるなど、機能性に優れています。

 

ルーバー網戸の特徴

ルーバー雨戸の特徴は、ブラインドのように角度を調整することができるルーバー(可動式の羽板)が取り付けられているところです。

室内側の専用レバーを状況によって角度を調整することができる雨戸で、光がまぶしいときはルーバーをふせて雨戸が閉じているような状態にします。

ルーバーの調節により、お部屋に入る日射しを【80%以上】カットし、夏場のエアコン使用をセーブ。電気代を節約できます。

またペットを飼っている住宅でも、エアコンを付けっぱなしせずに安心です。

窓を開けっぱなしにしていても、ルーバー雨戸を閉めていれば、外から室内が見えにくくなる「目隠し効果」も得られ、プライバシーの保護にもなります。

このように雨戸を閉じたままでもルーバーの位置を調整することで、日々の生活が過ごしやすい環境にすることができるため、ペットを飼っている住宅でも、エアコンを付けっぱなしせずに安心です。

 

ルーバー雨戸のデメリット

一方で大きなデメリットとしては、ルーバーと呼ばれる羽があるものになっているため、シャッターや通常の雨戸よりも光漏れが多くなり、部屋を暗くしたい目的がある場合には不向きという点になります。

また、通気性が確保できる代わりに、ひどい暴風雨の際には雨風が窓に当たることは防ぐことはできず、防護断熱雨戸と比較すると防災面ではデメリットになるようです。

 

 

【雨戸とシャッターの種類】新築とリフォームの場合はどちらを選ぶ?

雨戸の種類

雨戸の目的として、防風・防雨・防犯遮光・目隠しなど、建物を風雨から守ったり、住人を犯罪等から守る目的で取り付けられています。

 

シンプルな引き違い方式の雨戸

雨戸にも、戸板を壁面の戸袋に収納する従来工法タイプと、サッシ一体型の新築用などもあります。また、後付けできるリフォーム用タイプもあります。

 

戸板の内部に発砲ウレタンなどを充填した「防音雨戸」「断熱雨戸」

引用:内窓DIYポータル

耐風圧や耐衝撃、遮音性を高める発泡ウレタンを注入し、従来方式の雨戸を防音・断熱雨戸へと機能を特化させています。

 

通風重視の可動ルーバー雨戸(メーカによりエコ雨戸、通風ガラリ雨戸)

引用:窓工房

雨戸にブラインドとヨシズの機能をプラスしたタイプです。

日除け、遮熱効果が高く、ルーバー状の羽根が大きく開閉可能で、角度調整により通風、採光、目隠し、防災などの使い分けができます。

 

シャッターの種類

シャッターの目的は、雨戸の機能に加えて、採光通風という、快適性能や省エネ機能を持ったものもあります。

 

手動シャッター、電動シャッター

手動シャッターは雨戸と同様に窓を開けて開閉する必要があり、電動シャッターは窓を開けずに室内で開閉できます。

電動タイプの方が安全性、防犯性への配慮は高いと言えます。

電動にはスイッチタイプとリモコンタイプがあり、他に障害物検知装置つきのものや、自動ロック機能、手動で施解錠できる補助ロック機能搭載のものなどがあります。

可動ルーバー、ブラインドタイプのシャッターシャッターの良さに、可動ルーバー機能を追加することで通風・採光も可能となり、より理想的な窓まわりが実現します。

 

ブラインドタイプの折り戸式シャッター

ブラインドと雨戸とシャッターの良さがひとつになった、クローゼットのような折り戸形式シャッターもあります。戸袋スペースが不要で、ほぼ全ての窓に設置可能なシャッターです。

 

【新築の場合は殆どはシャッター】雨戸のデメリットは?


新築住宅において、その殆どの住宅でシャッターが選ばれています。
その割合は【95%】と圧倒的です。

その理由として、雨戸のデメリットである、その存在感の大きさにあると思います。

雨戸は建物の一番外にあるので、建物のデザインに大きな影響を及ぼします。

さらに、雨戸ならではの問題としては雨戸を仕舞うための戸袋が必要になり、窓の位置を決めるのが難しくなることがあると言うことです。

シャッターの方が場所を取らず、色々な建物のデザインにもマッチした商品が多いというのも理由です。

また、引き違い雨戸の場合、雨戸を開け閉めしたいときには必ず室内の窓を開ける必要があります。

そのため、虫が飛び込んだり、冬は冷たい風が入り込んだりしてしまったり、最近多いゲリラ豪雨や雷雨の際に咄嗟の対応が出来ない場合もあるでしょう。

 

雨戸リフォームは予算に合わせて選ぶ

雨戸をリフォームしたい場合、以下のような方法があります。

 

低予算なら塗り替え

塗り替えは雨戸の一般的なリフォーム方法の1つになっています。

雨戸の材質は以前は木製のものが多くありましたが、現在では鉄やステンレス、アルミなどの金属製の材質が主流になっています。

いずれにしても経年劣化によって、防水機能が失われ、美観を損ねることはもちろん、雨戸自体の耐久性を下げることにも繋がります。

塗り替えは、塗料により雨戸の表面を保護し防水機能を高め、耐久性をアップさせる効果があります。
お手軽に雨戸をリフォームしたい、近々、屋根・外壁の塗り替えするという方にはオススメの方法です。

 

機能性を高めたいなら交換リフォーム

古くなった雨戸を新しい雨戸へと交換する方法です。雨戸のリフォーム方法を考えた際に一番に思い浮かべる方も多いかもしれません。

新品の製品と取り替えるため、美観が良くなります。通風、採光可能なルーバー雨戸への変更。

2枚の鋼板のあいだにウレタンの断熱材が入っており、断熱性・防音性にすぐれたパネルを採用した防護断熱雨戸への変更。

目的に合わせた商品の選択が可能なほか、戸袋ごと覆ったシャッターへ変更することも可能になります。

一方、雨戸自体の製品代が発生する分、塗り替えと比較するとリフォーム費用は掛かってしまいます。

機能を高めたい、見た目をがらっと変えたいという人にオススメの方法です。

 

もともと雨戸がないなら後付リフォーム

現状、雨戸のないお住いにも雨戸を設置できるのがこの後付けという方法になります。

交換リフォームと同じく「引き戸」「折れ戸」タイプの雨戸、シャッターなど、種類も豊富なので好きなデザインを選べます。


もともと雨戸がついていないお住まいの場合においてオススメのリフォーム方法です。

その中で雨戸における戸袋のスペースを必要としない、網戸一体型のルーバー雨戸もあります。

基本、室内側からの作業で設置するため、2階や3階の窓であっても、足場を立てる必要がありません。

しかしながら、全開にしても、雨戸パネルで半分がふさがってしまうというデメリットはあります。

 

 

そもそも雨戸やシャッターは要る?要らない?

一昔前までは一戸建ての窓には、雨戸が付けられていました。しかし、ここ数年は特に雨戸やシャッターをつけない新築住宅も増えてきています。そこにはどのような背景があるのでしょうか?

最近の新築住宅はアルミや樹脂製で気密性の高いサッシが普及しており、雨風が侵入するリスクは低くなっています。

木製サッシと比べて耐候性もアップし、雨戸で保護する必要がなくなくなってきました。

絶対に必要」から「つけても付けなくてもOK」な設備になったといえるでしょう。

防犯面から言えば、ガラス窓の外に金属製の雨戸とシャッターをつけることは、空き巣被害の防止に大きな効果を発揮するのがメリットの1つにはなっています。

金属製の雨戸やシャッターをこじ開けるには大掛かりな道具が必要ですし、時間がかかってしまいます。

侵入しにくい家は泥棒が嫌がるため、空き巣被害を未然に防ぐ効果があるといえます。

しかしながら、空き巣はシャッターや雨戸の設置していない窓から侵入することも多いです。

面格子も防犯面で優れているように一見思えますが、意外と簡単に曲げたり切断したりすることができます。

逆に長期で家を開ける際に、雨戸を締め切っていると、留守であることを空き巣に知られてしまうことになり、デメリットになってしまう可能性もあります。

タイマーやスマートフォンにより遠隔操作で開閉が出来る電動シャッターであれば、このような懸念事項もカバー出来るでしょう。

 

 

ルーバー雨戸のデメリットとは?エコと防災面から必要性を考えてみたのまとめ

ポイント

  • 雨戸を仕舞うための戸袋が必要になり、窓の位置が限られたり、外観に影響が大きい。
  • 雨戸を閉めるときに窓を開ける必要があり、外気や虫の侵入、ゲリラ豪雨の対処が難しい。
  • ルーバー雨戸は、シャッターや通常の雨戸よりも光漏れが多くなり、部屋を暗くしたい目的がある場合には不向き。
  • ルーバー雨戸は、通気性には優れている一方、ひどい暴風雨の際には雨風が窓に当たることは防ぐことはできず、防護断熱雨戸と比較すると防災面では劣る。
  • 雨戸を長期外出の際に閉めっぱなしにしていると、留守であるとわかり、空き巣の対象になってしまう可能性もある。

ルーバー雨戸には、上記のデメリットもありますが、ユーザーの方のインタビューにもあるように、メリットも沢山あります。

せっかくの新築、住宅の外観イメージもとても大切な要素になってきます。

雨戸やシャッターを選ぶに当たり、人通りの多さや風向き、近隣との密接等の外部環境や窓の大きさであったり、防犯、防災、エコ等の目的に合わせ、種類を上手に選び、安心で快適に過ごしたいですね。