あなたは「湯煎」でレトルト食品を加熱したことはありますか?レトルト食品のパッケージには、「電子レンジ」か「湯煎」で加熱するように書かれていることがほとんどです。
電子レンジを持っているご家庭が多いので、「湯煎」をする機会ってほとんどないですよね。「電子レンジの方がボタンひとつで簡単に加熱できるから、湯煎なんてしないよ!」と思っている人も多いです。
そういえばレトルトのカレーって、レトルトパウチごと電子レンジで加熱できないものが多いですよね。
大手メーカーが販売しているレトルトのカレーには、お皿に移さずに袋ごと電子レンジにかけられる商品がありますが、そんなに数多くはありません。
「湯煎は面倒だ」と思われがちですが、実はそうではありません。ここでは湯煎で加熱する方法やメリットを解説します。
湯煎のやり方を解説!レトルト食品の湯煎方法とは?
いきなり「湯煎して」と言われても、鍋にどれぐらいの水を入れて沸かせばいいのか、水のうちからレトルト食品の袋を入れておくのか、よく分かりませんよね。
どの商品にも「中袋(パウチ)の封を切らずに、熱湯に入れて3~5分間沸騰させてください」と書いてあります。
私の経験上、鍋に入れる水の量や入れるタイミングで出来栄えは変わりません!こだわらなくてOKです。
なぜならレトルト食品を湯煎するのは、「温める」のが目的だからです。焼いたり煮たりするわけではないので、火加減や温度に気をつけなくても良いのです。
沸騰した鍋の中に、レトルトの袋をポーン!と入れて3~5分入れておくだけです!
湯煎のやり方・冷凍食品の場合について
冷凍食品の場合は、基本的には温める時間が商品のパッケージに書いてあるので
パッケージに記載されている方法で実施するのがベストです。
ただ、多くの場合、電子レンジで何分という記載があることが
多いと思います。そんなとき利用できるのが湯煎です。
家族の人数分の冷凍食品を解凍するとか言うと、電子レンジだと
結構な手間になるはずです。
湯煎の方法は概ね下記の順序になります。
- 鍋にお湯を沸かす。(当たり前ですが湯煎なので。。)
- 食品が多い場合はジップロックを使いましょう。ジップロックに食材を入れてしっかり閉じる。
- ジップロックごと鍋に投入。
- 鍋に投入する時間の目安は、美味しい匂いがしてきたら鍋から上げるです。
冷凍食品を湯煎する場合のメリットについて
- 量が多くなっても電子レンジを利用して温める場合とあまり時間の違いはない。
- 電子レンジと違って温めすぎても固くなってしまうことがない。
- 湯煎の場合は鍋は汚れず、洗い物も少ない。
- 他の食材と一緒に温めることができる。
こんなメリットがあります。食材が多く、温めるのが大変だなあと
思ったときには、湯煎を使ってみましょう。
湯煎のやり方・缶を温める場合について
湯煎のやり方で気をつけることはあるの?
沸騰したお湯でやけどに注意する以外で気をつけることはあるのでしょうか?
・なべのふちに直接レトルトパウチが触れると穴があく恐れがあります。
・鍋底に直接レトルトパウチが触れると、パウチの印字が鍋に転写されることがあります。
・印字されてしまった場合は、中性洗剤を使って洗い流してください。万が一インクの成分が口に入ったとしても、人体に影響はありません。
・レトルトパウチを温めた残り湯は、他の料理には使用しないでください。パウチの成分が溶け出るようなことはありませんが、残り湯を再利用することは想定していません。
Q.レトルトを湯煎する場合、フライパンでもいいですか?
A.フライパンのように浅い調理器具は沸騰水が周りに跳ねやすく、やけどしてしまうおそれがあるためおすすめできません。また、中袋(レトルトパウチ)を鍋底や鍋のふちに当てたまま湯煎すると、中袋(レトルトパウチ)に穴が開いてしまう可能性があります。湯煎する場合は、中袋(レトルトパウチ)全体がお湯につかるようにして温めてください。
大手の食品メーカーがたくさんの注意をしてくれています。
- レトルト食品のパウチが全部浸かるぐらいの量の湯を沸かす
- 深めの鍋で湯煎するのが好ましい
- 鍋のふちにレトルト食品のパウチが直接触れないようにする
この3点を守って湯煎するのが成功のコツですね!
この注意書きを見るまで、私は卵焼きのフライパンで湯煎していました!
ぴったりサイズで愛用していたのですが、ダメだったみたいです…。
危険なことはやめましょう。
実際にレトルト食品を湯煎してみた
私がよく食べているレトルトのカレーを湯煎してみました。
「沸騰した湯に入れて3分」温めました。
結構大きめの鍋でないと、「レトルトパウチ全体をお湯に浸ける」を実現できませんでした。
家にあった直径20cmの鍋では、はみ出してしまいました。
鍋のふちにレトルトパウチがあたらないように、少し折り曲げて対応しました。
家に両取っ手付き鍋がないときは軽く折り曲げてみましょう。
取り出すときは、ザルにあげた方がやけどをするリスクが下がります。
レトルトパウチは滑りやすいので、菜箸やトングでつまむと鍋の中に落ちて熱湯が跳ねますからね。
あとははさみで切って、お皿に出せば完成です。
レトルト食品を湯煎するメリットってなに?
レトルト食品を湯煎するメリットは2つあります。
- 均等に加熱できる
- 大きな鍋さえ準備できれば、何袋も一緒に加熱できる
たしかに、電子レンジはボタンひとつ押すだけで加熱できるので湯煎よりも人気があります。しかし湯煎に比べて、加熱のムラができやすかったり、油分が分離したりすることがあります。
それが1番わかりやすいのは、ソースを絡めてあるレトルトのハンバーグです。電子レンジで加熱するとソースが焦げたり、ハンバーグの一部がぬるかったりすることがあります。それに対して、湯煎をするとジューシーできっちりソースがかかったハンバーグが出来上がります。
レトルト食品をおいしく仕上げるには、湯煎がオススメです!
湯煎のやり方を解説!レトルト食品をおいしく仕上げるには?のまとめ
湯煎の目的は「温める」ことなので、火加減やお湯の量にこだわらなくてOKです。
沸騰した湯にレトルトパウチを入れて3~5分加熱して、取り出します。取り出すときはやけどに要注意です。菜箸やトングでレトルトパウチをつまみ出すと危険なので、鍋の湯ごとザルにあげましょう。
ほかの注意点は、このようなものがあります。
- レトルト食品のパウチが全部浸かるぐらいの量の湯を沸かす
- 深めの鍋で湯煎するのが好ましい
- 鍋のふちにレトルト食品のパウチが直接触れないようにする
家に小さな鍋しかないときは、レトルトパウチを軽く折って鍋に入れましょう!
レトルト食品を湯煎するメリットは、この2点です。
- 均等に加熱できる
- 大きな鍋さえ準備できれば、何袋も一緒に加熱できる
電子レンジで加熱すると加熱にムラができたり、油分が分離したりするので、湯煎の方がオススメです。
面倒だと思っていた湯煎の良いところは、発見できましたか?あなたも湯煎マスターの仲間入りですね。
湯煎している鍋で、私はいつもゆで卵を作っていますよ!湯と時間の有効活用が出来て、満足しています。最後に湯ごとザルにあげるので、卵を先に鍋に入れて、10分後にレトルトパウチを入れています。
こうやって、湯煎している間に「何かできないかなあ」と考えるのも楽しみのひとつですよね。
もうひとつ私がいつも思うことがあります。レトルトパウチごと電子レンジで加熱できないレトルトカレーって、お皿の洗い物が増えませんか?
カレーライスにしようと思ったら、先にお皿にごはんをよそってからカレーをかけるのに、電子レンジで加熱するために先にカレーをお皿に出してしまわないといけなくて、「ごはんはどうしたらいいの?また新しいお皿使うの?」などと考えて、「カレーライスってこんなに手間がかかるのね…」みたいな気持ちになってしまうんです…。
湯煎のメリットを知ったあなた!これからはもっと湯煎を活用して、おいしい食事をたくさん作っていきましょう!