靴やカバン、ぬいぐるみなど、身の回りのアイテムに何気なく使われているマジックテープ。
誰でも一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか。
何気なく使われているからこそ、長い間大切に使っていると“テープの粘着力が弱くなった”“テープがくっつかなくて使えない”なんてことが起こったりしますよね。
実はマジックテープは、靴やカバンなど私たちの大切なものを守るアイテムに使われていることが多いのです。
なので粘着力の弱くなったマジックテープをそのまま使っていると事故やトラブルの原因になりかねません。
そこで、そんなマジックテープをおうちで簡単に復活させる方法をお教えします。
さらに粘着力をアップさせる方法も一緒にご紹介するので最後まで読んでみてくださいね。
Contents
マジックテープの粘着力が落ちる原因は?
粘着力がなくなったマジックテープをよーく見てみてください。
新品のマジックテープと明らかに違う点がありますよね。
そしてなぜその明らかな変化が生まれたのか、それを知ることで
粘着力が弱くなったマジックテープをふわふわに復活させる方法と
今後のマジックテープの使い方や長持ちさせるコツに気づけるはずです。
1.ごみが絡まっている
2.劣化した
大きな要因としてはこの2つが考えられます。
ごみが絡まっている
マジックテープのゴミを取るのは簡単そうに見えて意外と面倒です。
そもそもなぜ、マジックテープにごみが絡まるのでしょうか。
その要因は、洗濯と静電気です。
洋服についているマジックテープが、洗濯したら毛玉だらけになった経験はないでしょうか。
マジックテープの特性上、どうしても毛玉や糸くず、髪の毛などの
周りのごみを取り込んでしまうのです。
静電気は摩擦によって発生します。
マジックテープは小さなループがびっしり並んだループ面と細かいカギ状になっているフック面を強く押し当てたり剝がしたりして使用します。
この時に生じる摩擦が静電気を引き起こし、それによっていくら気をつけていてもほこりやごみをひきつけてしまうのです。
劣化した
マジックテープそのものの劣化が原因で粘着力がなくなる場合もあります。
長年使用していると、ループ面とフック面どちらも劣化していきます。
柔らかくてふわふわとしているループ面と硬くてチクチクしているフック面。
このどちらか一方が劣化してしまうことで、マジックテープの粘着力が弱くなるのです。
マジックテープの復活におすすめな道具
ごみが絡まって粘着力が弱まったマジックテープは
もう捨てるしかないのでしょうか。
そんなことはありません。いくつかの道具を使うことで復活できる可能性があるのです。
今回紹介するアイテムはどれも家庭にあるものばかりなので、気軽に挑戦してみてくださいね。順番に見ていきましょう。
歯ブラシ
使い古しの歯ブラシでかまいません。なるべく柔らかい素材のものを使って、歯ブラシでこすると目立つごみが浮いて出てきます。
コロコロやガムテープ
粘着力が強いコロコロやガムテープを使ってマジックテープに絡んでいる髪の毛や小さなごみなどを取り除きます。
テープのペタペタによってマジックテープのループ面の、押されて寝てしまった小さな輪を起こせるので粘着力も復活させてくれます。
しっかりごみを取り除くには何度もペタペタする必要があるので根気強くやってみてくださいね。
ピンセットやつまようじ
ループの奥に入り込んだ細かいごみはピンセットやつまようじを使って少しずつ取り除くことで、マジックテープの粘着力を復活させることができます。
他の道具に比べると少し面倒ですが、テープ自体を傷めることもなく
身近なものでできる方法なのでおすすめです。
毛玉取り器
ループ面の表面についたごみは、毛玉取り器を軽くかけてあげることで取ることができます。あまり強く当ててしまうと、
マジックテープそのものの破損につながるので、軽く優しく使ってください。
ペット用ブラシ
こちらも毛玉取り器と同様、強くごみを取ってしまうとマジックテープの破損につながってしまうので注意が必要です。
しかし、ブラシ自体はごみや毛が絡まりやすい特性を持っているため、効率よくマジックテープを復活させることができます。
油を落とす
ごみやほこりを取り除いたにも関わらず、粘着力がいまいち…。
そんな時はキッチン洗剤を使ってマジックテープの表面の油を取ってあげましょう。
油脂の付着によってマジックテープの粘着力が弱っている場合があります。
ドライヤー
ドライヤーの熱を利用して、伸びてしまったループの突起を変形させマジックテープの粘着力を復活させます。
マジックテープはポリエステルでできているため、熱を当てることで柔らかくなり、繊維を変形させることができます。
やり方は、まずはマジックテープのごみを取り除き、ドライヤーの熱を軽く当てます。
最後に平らな板などの面に、熱を当てたマジックテープのループ面を押し付けます。これでテープの粘着力が復活します。
あまり強く熱を当ててしまうと、溶けてしまうので注意してください。
マジックテープの復活にやってはいけないこと
マジックテープの復活のために、アイロンを使って熱を加える方法が紹介されているようですが、
この方法はマジックテープにも人間にも危険なので注意が必要です。
マジックテープに直接アイロンの熱を当ててしまうと、テープが溶けてしまいます。
火傷をしたりアイロンも故障する危険性がでてしまうので、アイロンの使用はやめましょう!
マジックテープを長持ちさせる裏ワザ
ここまでは粘着力が弱まった時の復活方法をご紹介してきました。
しかし、できればマジックテープの取り扱い方をマスターして
少しでも長く粘着力を維持させたいですよね。
これから紹介するマジックテープを長持ちさせる裏ワザを実践して、復活させる手間を少しでも減らしましょう。
無理やり強く剥がさない
強い力でテープを剥がしてしまうと、大きな摩擦が生じて劣化が進んでしまいます。
フック面の伸びや、ループ面の毛羽立ちにつながってしまうので、ゆっくりとはがすことを心がけましょう。
使わないときはくっつけておく
マジックテープの性質上、粘着面にはごみやほこりが付着しやすいです。
使わないからといってテープの粘着面をバラバラにしておくと、
それぞれの面にごみやほこりが付着して、ごみ取りの手間が早めにでてきてしまいます。使わないときはマジックテープはくっつけておきましょう。
洗濯するときはくっつけてからネットに入れる
マジックテープを剥がしてそのまま洗濯してしまうと、他の衣類やタオルと擦れてごみが絡まってしまいます。
マジックテープを長持ちさせるためでもありますが、いっしょに洗う衣類のほつれの原因にもなるので、
必ず洗濯するときはテープの粘着面をくっつけてから洗濯ネットに入れましょう。
マジックテープそのものがはがれることを防止するためにもなります。
マジックテープの寿命がきたら「交換」しよう
いくらマジックテープを復活させる裏ワザを駆使しても、
粘着力が期待以上に復活しない場合、それはマジックテープの「寿命」かもしれません。
交換のサインの目安として、参考にしてほしいのが以下の3点です。
1.ループがみじかくなっている
2.フックが伸びている
3.ごみが取れない
このような状態だと復活させることは難しいので、
交換することをおすすめします。
実はちょっとした部分のマジックテープの補修交換は、身近にあるものでできるのです。
ここからは、寿命がきたマジックテープを自分で補修・交換する方法を紹介していきます。
のり付きマジックテープを利用する
寿命がきたマジックテープを取り外し、粘着面を貼りたい部分につけるだけで
交換できるので、裁縫や手芸が苦手な方にもおすすめの方法です。
取付・取り外しがワンタッチでできるので様々なものに使用できますが、
少々マジックテープ自体の強度が弱い傾向があるので
使用するものには注意が必要です。
安全ピンで一時補修
こちらは一時的な補修の方法です。
マジックテープそのものが取れてしまった際に、安全ピンで止めることで
応急処置ができます。安全ピンのままだと針が外れて怪我の原因となる恐れがあるので、
時間ができたときに手芸のりで補修したり、テープそのものを付け替えるなどしましょう。
ミシンや手縫いで縫う
マジックテープの交換方法で一番メジャーで
確実に綺麗に仕上げられる方法です。
のりを使ったりせずに縫って貼り付けるので、強度も保障されます。
古くなったマジックテープを取り外す際は、引っ張らないように根元から糸をしっかり切ってから取り除いてください。
交換する物によって、ミシンを使うのか手縫いにするのか使い分けてくださいね。
子供やお年寄りの靴など、安全に関わる大きな部分のマジックテープは裁縫業者に依頼して修繕してもらうのも一つの方法です。
【保存版】マジックテープは復活するの!?ふわふわに戻す7つの方法のまとめ
・粘着力がなくなってうまくくっつかなくなったマジックテープを復活させるには、まずフック面についているごみを取りましょう。
・ごみを取っても粘着力が戻らない場合、それはマジックテープの寿命なので
新しいマジックテープに交換しましょう。
また、日頃からマジックテープを劣化させないように気を付けて使うことで、
テープの寿命に気づきやすくなりますよ。
おうちでできるセルフ修繕の方法を身につけて
少しでも長く良い状態で、身の回りの物を使っていきたいですね。