道端やオフィス、店先で見かける自動販売機。
外出先で喉が渇いたときにあると助かりますよね。
この自動販売機、設置すると売上の一部がオーナーに入ってくるって知っていましたか?
もしかすると副業として設置を検討している方もいるかもしれません。
ただし、どこにでも置けるというわけではないんです。
今回は自動販売機が設置できない場所、おすすめの場所の条件を解説します!
自動販売機を設置できない場所はこんなとこ!条件を解説
自動販売機を設置すれば、売り上げの一部がオーナーの手元に入ってきます。
土地を持っている方は、飲料メーカーや設置業者の方に営業されたことがある方もいるかもしれません。
最近では、設置できそうな場所を見つけて業者に報告する、なんてバイトもあるそうですよ。
基本的には設置したいときは業者に依頼をして、場所を確認してもらって設置することになります。
しかし、どこにでも置けるというわけではありません。
条件によっては自動販売機を設置できない場所も存在します。
明らかに設置が困難な場所の条件は大きく2つ。
まず、自動機を設置して稼働させることができない場所。
つまり物理的に設置できないということですね。
次に、そもそも置くことが認められない場所です。
設置を検討する場合は、業者に依頼すれば設置の可否を判断してくれますが、具体的にどんな場所には置けないんでしょうか?
その条件を解説します!
自動販売機を設置できない場所①電源を確保できない
自動販売機は電気で動かすので、当然、電源が確保できない場所には設置することができません。
必要なコンセントは電圧単層100Vで電気容量15Aのもの。
一般家庭のコンセントと同じなので、普通のコンセントが確保できれば問題ないですよ。
電源コードは通常5mであることが多いので、設置予定場所の5m以内にコンセントがあれば設置が可能です。
ただし、業者によっては契約すれば無料で工事を行ってくれるところもあります。
工事そのものができない場所もあるので、相談してみましょう。
自動販売機を設置できない場所②私有地ではない
設置する場所は私有地であることが大前提です。
当たり前ですが、道路上や公共の場に勝手に自動販売機を設置することはできません。
もちろん、条件が揃えば自宅の敷地内に設置することもできます。
周辺が夜が暗いということで、防犯対策も兼ねて設置する方もいるそうですよ。
この場合でも、ご近所の方に許可を取ってから設置するのが安心です。
私有地に設置したつもりでも、道路にはみ出していてトラブルに…というケースもあるので、設置の際は慎重に確認しましょう。
自動販売機を設置できない場所③設置するスペースがない
自動販売機が入るスペースがないと設置はできません。
標準的な自動販売機を設置したいときは、幅100cm×奥行70cm×高さ200cmほどのスペースがあれば設置可能です。
ですが、最近では各メーカーともさまざまな大きさの機種をラインナップしており、幅約70cmの小型タイプや奥行約32cmの薄型タイプなども存在します。
場所に合わせてチョイスしましょう。
スペースはあるけどブロックや室外機などの障害があるという場合は、業者によっては無料で整備を行ってくれることもありますよ。
また、スペースはあっても自動販売機を水平に設置できない場合など、土台の状況によっては難しいこともあります。
もし地震で倒れるようなことがあっては、設置した人の責任になってしまいますよね。
気になる場合は、業者に一度相談して状況を確認してもらいましょう。
自動販売機を設置できない場所④地目が宅地以外
少し難しい話になりますが、設置しようとしているスペースの地目が「宅地」以外の場合は、自動販売機を設置することができません。
これはどういうことかと言うと、通常、土地は用途によって種類分けをして不動産登記されています。
たとえば仮に地目が畑だった場合、畑以外の用途で土地を使うということは本来できません。
そのため、空いているスペースがあったとしても、地目が宅地以外の土地には本来自動販売機を設置できないんです。
どうしても設置したい場合は設置する場所の地目を変更する必要があります。
ただ、地目変更にも万単位の費用がかかるので、自動販売機の売り上げで相殺するのは時間がかかるでしょう。
自動販売機を設置できない場所⑤景観上の配慮が必要な地域
お住まいの地域によっては景観を守るため、自動販売機の設置にも配慮が必要な地域も存在します。
京都などの観光地に行ったときに、変わった色の自動販売機を見かけることがありますよね。
配慮が必要な項目は高さや設置場所、色彩などさまざまなので、お住まいの地域の自治体への確認が必要です。
業者に相談すれば、景観を邪魔しない設置場所や、景観に合う配色の自動販売機を提案してくれるはずですよ。
自動販売機を設置できない場所⑥許可・届出がない
なんとなく、自動販売機を置くと許可や届出が面倒なのかな?とイメージしますが、実は一般的な飲料の自動販売機の場合、許可や届出は必要ないんです。
自動販売機は設置するものなので、特に営業許可は要らないというわけです。
ですが、販売するものの種類によっては、営業許可や営業届出が必要なものもあります。
これをしなければ自動販売機は設置できないので、簡単にご説明しますね。
大まかに説明すると、調理が発生する自動販売機の場合(コップ式、うどんなど)は一部の例外を除いて許可もしくは届出が必要になります。
また、常温保存ができないもの(牛乳やサンドイッチなど)、常温保存できても日持ちしないもの(パンなど)は届出が必要です。
もちろん設置を検討する際は業者から説明があるとは思いますが、飲料以外の自動販売機を設置するときは注意してくださいね。
2021年6月1日に食品衛生法が改正になっているので、詳しくは下記を参照してください。
引用:熊本市HP「新たな営業許可・営業届出の対象となります!」
自動販売機を設置したときに利益の出やすい場所はどこ?
ここまで自動販売機を設置できない場所について解説してきました。
ただ、設置できればどこでも良いというわけではありません。
より多くの人に使ってもらわなければ、当然利益も出ませんよね。
副収入を目的に設置したはいいものの、売り上げが上がらずコストが上回っている…なんて事態は避けたいもの。
ここからは自動販売機を設置したときに利益が出やすい、おすすめの場所を解説します。
自動販売機の設置場所のおすすめ①人通りの多い場所
繁華街や商店街が近いなどで人通りの多い場所であれば、買い物ついでに通りすがりの人が購入してくれることを期待できますよね。
反対に、人が少ない場所や突き当りにある場所は人が通らず、見つけてもらいにくい場所です。
さらに、自動販売機まで買いに行くためにわざわざ移動することになるため売り上げが上がりづらくなります。
人の視線や動線を考えた配置をすることが重要ですね。
利益を度外視して、夜道が明るくなればそれでいい…というようなボランティア精神でなければ、あまりに人通りが少ない場所は避けておくのが無難です。
自動販売機の設置場所のおすすめ②単身層の多い地域
ファミリー層が多い地域より、単身者が多い地域の方が売り上げが見込めます。
というのもファミリー層はスーパーでの購入や箱買い、ウォーターサーバーを利用している可能性が高いからです。
単身者の方がふらっと立ち寄ってコーヒーなどを買う可能性が高そうですよね。
マンションやアパートが集まっているとある程度売り上げも見込めますが、単身者が多い地域の方がおすすめです。
自動販売機の設置場所のおすすめ③スーパーやコンビニが近くにない場所
スーパーやコンビニが近くにない場所であれば、何か飲み物を買いたいとなったときに自動販売機がまず選択肢になります。
スーパーやコンビニが近くにあれば、どうしてもそちらに足が向いてしまいますよね。
自動販売機であればレジで並ばなくてもいいのはメリットではありますが、それを差し引いても品ぞろえなどの点で対抗するのは難しいでしょう。
自動販売機の設置場所のおすすめ④車や自転車の停めやすい場所
運転中ちょっと停まって飲み物を買おう、となった時に車を停めるスペースがある方が購入機会が多くなります。
大きな通りや幹線道路は売り上げが見込めそうですが、実は車や自転車を停めるスペースのある1本奥の道の方が売り上げがあがりやすい傾向にあるんです。
同様に、ガードレールがある道でも立ち寄りにくさから買いづらくなりますよ。
自動販売機の前にある程度のスペースが取れ、車通りも多すぎない場所が理想です。
自動販売機の設置場所のおすすめ⑤学校やオフィスの近く
学校やオフィスがある地域は自動販売機の設置に適しています。
朝や帰宅時、お昼休憩などに買う人が多くいそうですよね。
会社員であればコーヒー、学生であればスポーツドリンクなど1人で複数本買うパターンもあります。
また、同じ理由で建設現場の近くも売り上げが見込めます。
近くにどんな施設があるかによってドリンクの種類を選定すると、より効果的です。
自動販売機の設置場所のおすすめ⑥公園や行楽地が近い
公園や行楽地が近い場所は、売り上げがかなり期待できます。
レジャーのついでに飲み物を買う人は多いですよね。
子どもにジュースを買ってあげる人も多いでしょうし、運動公園のような場所なら1人複数本買う人も出てくるでしょう。
もっとも、この近くに私有地を持っていればラッキーですが、特におすすめの場所です。
自動販売機を設置できない場所は?適した場所の条件を徹底解説!まとめ
ここまで自動販売機が設置できない場所、利益が出やすい場所を解説してきました。いかがでしたか?
- 電源が確保できない
- 私有地ではない
- 設置するスペースがない
- 地目が宅地以外
- 景観上の配慮が必要な地域
- 許可・届出がない
上記の設置できない場所については、問題をクリアできなければ物理的、社会的に置くことができないので避けましょう。
物理的な問題に関しては、業者に相談すれば解決案や代替案を出してもらえることもありますよ。
スペースや電源など、気になることがあってもまずは相談してみましょう。
ただし、設置が可能な場所と売り上げが多く上がる場所はまた別です。
個人であれば副収入を目的に設置する方が多いので、買ってもらわなければ意味がないですよね。
「ここに置いたら誰が買ってくれるのか?」「どんな場面で買ってくれるのか?」を想定して、少しでも売り上げに繋がる場所に設置しましょう!