ヘアスプレー、消臭スプレー、制汗剤、殺虫剤etc...
身の回りにはたくさんのスプレー缶があります。身近な物ですので使っている方は多いと思いますが、スプレー缶を使っていて困ったことのある方はいませんか?
私は捨て方が分からず、しばらくスプレー缶とにらめっこした経験があります。
「まだ中身残ってるんだけど・・・どうしたらいいの?」
「そもそもスプレー缶ってどうやって捨てるの?そのままごみ置き場に置いちゃダメなの?」
そんなあなたに!!明日から困らないスプレー缶の中身の出し方・捨て方について紹介します。
スプレー缶の原則は「使い切ってから捨てる」です。そのまま捨てると発火の原因になりますので危険です。絶対にやめましょう。詳しくは下の記事でお伝えします。
Contents
スプレー缶の中身が出ない!どうやって中身を取り出すの?
そもそもスプレー缶の中身とは、その商品としての「内容物」と噴射剤としての「ガス」で構成されています。
使い切りたくても中身が出なくなってしまっては使い切れませんよね。ではどうして中身が出なくなってしまうのでしょうか?原因は大きく分けて2つあります。
噴霧口に液体が残って目詰まりしている
スプレー缶の噴霧口は中身の液体が溜まりやすいです。特に塗料などは噴霧口で液体が固まってしまい、中身が出なくなることがあります。
目詰まりを直す方法は以下の通りです。
①スプレーの出るプラスチック部分を外す
②噴霧口を40度ぐらいのぬるま湯で洗って固まり溶かす
固まりが溶けない時は数十分浸け置きをしましょう。それでも溶けない時は、除光液などをトライしてみましょう。針でつついても壊してしまうことが多いのでおすすめしません。
スプレー缶の噴霧口に液体を残さないためには、スプレー缶を使用した後に逆さまにしてスプレーを噴射するようにしましょう。
以下関連動画ですので参考にしてくださいね。(33秒)
スプレー缶の温度が低くなってしまったためにガス圧が落ちて、中身を噴射する力が落ちている
完全に復活させる方法は残念ながらありません。この方法はあくまでも一時的かつ短時間しか効果がありませんが、一度やってみる価値はあるでしょう。
中のガス圧を上げる方法は以下の通りです。
①40度前後のお湯を洗面器やたらいなどの容器に張る
②スプレー缶を噴射する前に10~15分程度つけておく
スプレー缶のガス圧が一時的に上昇するので中身が出てくるようになります。
それでも中身が出ないようであれば、諦めて新しい物を購入しましょう。穴をあけて中身を取り出す方法もありますが、中身が飛び散る可能性があるのであまりおすすめしません。
スプレー缶の中身を含めた捨て方や注意点
最初にも書いた通りスプレー缶を捨てる前に大切なのは「使い切ってから捨てる」ことです。
しかし、中身を使いきれずに捨てたいこともありますよね?そこでスプレー缶の中身を含めた捨て方・注意点について紹介します。
捨て方①スプレー缶の中身を捨てる
スプレー缶の中身を捨てる方法は2通りあります。スプレー缶の中身によって方法が変わるので、スプレー缶の中身は確認しましょう。
空気中に捨てる
消臭スプレーやデオドラントスプレーは、空気中に出し切っても問題ありません。
しかし、決して屋内で放出するのはやめましょう。風通しのよい屋外で周りに火の気がないことを確認してから、スプレー缶を押しっぱなしにして中身を出し切りましょう。
紙類に吸わせる
殺虫剤や塗料など、スプレー缶の中身によっては空気中に放出するわけにはいきません。その場合は紙類に染み込ませます。ごみ袋の中にトイレットペーパーや新聞紙を入れ、その中で放出させます。
その際、中の紙類に吹きかけるのではなくノズルを直接あてて放出することで、周りに飛び散ることを防ぐことができます。
また、放出されたガスを逃がす必要があるため、ごみ袋に1カ所空気穴を開けておくとよいです。そうすると、ガスが漏れてしまう恐れがあるため袋は二重三重に重ねておきましょう。
捨て方②中身排出機構を利用する
最近のスプレー缶には、「中身排出機構」がついている商品が増えています。商品によって呼び方が異なり「ガス抜きキャップ」「残ガス排出機構」「ガス抜きキャップ」などと表記されています。
つまり、中身を出し切った後「残りの可燃ガスを出し切るための機能」のことです。楽にガスを出すことができます。
こちらは、実際の使い方を紹介している動画です。(1分37秒)
商品によってコインを使ったり、キャップを使ったり様々です。商品ごとに使い方を確認して実施しましょう。
注意点①必ず火の気のない屋外で行う
屋内での作業は厳禁です。
換気扇を回しながら浴室やシンク内で作業も絶対にやめましょう。スプレー缶のガスには可燃性ガスが含まれていて、この可燃性ガスは空気より重いのです。
つまり、換気扇を回していても換気されずに残ってします。また、可燃性ガスは火の気があれば爆発する可能性があります。
特に冬場は寒いですが、中身を捨てるときも、中身排出機構を利用するときも必ず風通しがよく火の気のない屋外で実施しましょう。
注意点②自治体によって捨て方が異なる
スプレー缶は自治体のごみ回収で捨てることができます。
気を付けなければいけないのが、自治体によって「危険有害ごみ」「燃やさないごみの日」「不燃ごみ」「金属類」など出す日が異なります。
また、以前はスプレー缶に穴を開けるように指示がありましたが、現在では穴を開けないことが主流になっています。
自治体によってスプレー缶の捨て方はやや異なりますが、ほぼ共通しているのは以下の3つです。
①必ず中身を使い切る(中身を空にする)
②透明の袋に入れて、他のごみと区別する
③袋にスプレー缶orキケンと書く
捨てる前に、必ずごみ捨てカレンダーやホームページを確認するようにしましょう。
スプレー缶の中身が残っている!?その時はどうやって捨てるの?
何度も書いてますが、スプレー缶を捨てるときの基本は「使い切ってから捨てる」ことでしたね?
しかし、どうやっても使いきれず、中身が取り出せないこともあるかと思います。
スプレー缶の中身が残っている場合、捨て方は2通りあります。
自治体のごみ回収で捨てる
実は、中身が残っていても自治体のごみ回収で捨てられる所もあります。
その際、「穴あけは行わず」に「中身ありor危険」と書いた張り紙を透明袋につけて出したり、ごみ処理場に直接持っていったりすることが多いようです。
まずは清掃事務所に相談するように促している所もあります。中身が残っている場合も自治体によって扱い方が異なるので必ず確認しましょう。
不用品回収業者にお願いして捨てる
あなたの住んでいる自治体がごみ回収のときにお願いできればいいですが、ごみ処理場に持ち込みですと、中々時間が取れずに捨てられない・・・なんてこともありますよね?
そんな時は有料にはなりますが不用品回収業者を活用しましょう。自宅まで取りに来てくれる業者や郵送で送るだけの業者もあります。
スプレー缶以外の危険ごみも扱っている所が多いので、まずは問い合わせて相談してみるといいですね。
スプレー缶の中身が出ない!?中身の出し方や捨て方を徹底解説!!のまとめ
- スプレー缶の中身が出ない原因は、①噴霧口の目詰まり、②スプレー缶の中のガス圧の低下によるものである
- スプレー缶の中身を取り出すには①噴霧口を40度ぐらいのお湯で洗う、②スプレー缶を40度ぐらいのお湯につけておく
- スプレー缶を捨てるときは必ず最後まで「使い切ってから捨てる」「中身を空にする」ことが大切
- スプレー缶の中身を捨てる方法は、①空気中に捨てる、②紙類に吸わせる。中身によって方法が異なる
- 中身排出機構を利用してガス抜きを行い、空にする
- スプレー缶の中身を捨てるときは、必ず屋外で火の気のない風通しの良い場所で行う
- スプレー缶の捨て方は自治体によって異なるため、自治体のルールを必ず確認する
- スプレー缶の中身が残っている場合でも自治体で捨てられることがある
- スプレー缶は不用品回収業者にお願いして捨てることもできる
スプレー缶の中身が出ないときの対処法はあくまでも一時的です。試した上で中身が出なければ新しい物を買いましょう。
スプレー缶の中身を捨てるときは、屋内厳禁!!必ず屋外で火の気のない風通しの良い場所で行ってくださいね。爆発したら危険です。
そして捨てるときは自治体によって異なりますので必ず確認しましょう。すぐに捨てたいときは不用品回収業者にお願いするのも一つの方法です。
生活を便利にしてくれるスプレー缶ですが、取り扱いを間違えてしまうと危険な物になってしまいます。
使い終わった後も正しい方法で捨てるようにして安全に取り扱いしましょう。