昨今はスーパーでも塩の種類が豊富ですが、2億5000万年もの時をかけて形成された天然の岩塩層「アルペンザルツ」をご存知でしょうか?
この記事では、アルペンザルツは体に悪いのか?について調べてみました。
調べた結果、日本で一般的に使われる塩と比べて、アルペンザルツはカルシウム、マグネシウムが含まれていることがわかりました。
一方で、アルペンザルツは体に悪いという確かなる根拠は見つかりませんでした。カルシウムなどを摂取できるという点において、アルペンザルツは他の塩に比べて優れているといえるでしょう。
今回の記事では、カルシウムとマグネシウムの栄養素、1日の塩分の摂取量についても記載しています。是非参考にしていただきながら、日々の料理の中でアルペンザルツを適度に取り入れ楽しんでください。
Contents
アルペンザルツは体に悪いという根拠はなかった
皆さんが気になっているであろう「アルペンザルツは体に悪いのか」について結局、アルペンザルツは体に悪いという根拠は見つかりませんでした。
冒頭でもお伝えしたように、カルシウム、マグネシウムを摂取できるという点においては、アルペンザルツは他の塩に比べ優れているといえるでしょう。
Amazonによると、アルペンザイツの100gあたりの栄養成分表は、以下となっています。
熱量:0kcal
たんぱく質、脂質、炭水化物:0g
食塩相当量:98.0g
カルシウム:400mg
マグネシウム:75mg
一方で、皆さんにとっても馴染みがあるであろう、食卓での調味用としての食卓塩ですが、塩事業センターによると、100gあたりの栄養成分表は、以下です。
引用:塩事業センター
熱量:0kcal
たんぱく質、脂質、炭水化物:0g
食塩相当量:99.0g
また、お料理での味付け、お店での調理用のクッキングソルトも、100gあたりの栄養成分表は、
引用:塩事業センター
熱量:0kcal
たんぱく質、脂質、炭水化物:0g
食塩相当量:99.0g
加えて、料理の下準備・味付けや漬物用に使われる食塩の100gあたりの栄養成分表も、
引用:塩事業センター
熱量:0kcal
たんぱく質、脂質、炭水化物:0g
食塩相当量:99.0g
となっています。
上記3つは、いずれも、カルシウム、マグネシウムの成分については明記がなかったので、特記することはないということでしょう。
カルシウムとマグネシウムの栄養素
では、カルシウムとマグネシウムの栄養素について確認してみましょう。
骨や歯を形成するための重要な栄養素であるカルシウム
厚生労働省は、約1kgのカルシウムが、成人の体内に含まれており、人体に最も多く含まれるミネラルとしています。
そして、体内にあるカルシウムの大半が骨および歯のエナメル質に含まれており、その他には、血液の凝固を促して出血の予防や、心筋の収縮作用を増し、筋肉の興奮性を抑えるため、血液や筋肉、神経内に存在しています。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人1人1日当たりの推奨量を、男性で700mgから800mg、女性で650mgと設定しており、カルシウムが不足すると、骨が十分に生成せず、骨粗鬆症の原因となってしまいます。
ただし、ビタミンDが不足している場合、いくらカルシウムの摂取量が十分であったとしても吸収が悪くなり、加えて運動等によるある程度の骨への負荷を与えなければ利用効率が低くなってしまいます。
また、ミネラル同士は互いに影響しながら吸収されるため、リンやマグネシウム等その他の栄養素もバランスよく摂る必要があります。
骨の形成や体内のさまざまな代謝を助ける機能を持つマグネシウム
厚生労働省によると、成人の体内に約20g~30gのマグネシウムが存在しているようです。そして、その約6割は骨や歯に含まれており、残りは筋肉や脳・神経に存在しています。
加えて、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温・血圧の調整にも役立っており、300種類以上の酵素を活性化する働きもあるといわれています。
腎臓に疾患がある人の場合、血液中のマグネシウム濃度が高くなることがありますが、健康である場合は、余分なマグネシウムは腎臓で排出されます。
また、サプリメントや薬でマグネシウムを過剰摂取した場合、下痢を起こすことがありますが、通常の食事では摂り過ぎることはありません。
マグネシウムが不足した場合の影響については、不整脈や虚血性心疾患、高血圧、筋肉のけいれん、神経過敏や抑うつ感、そして骨の形成に影響が生じてしまうことがあります。
1日の塩分の摂取量:取りすぎに注意
アルペンザルツは、カルシウムとマグネシウムが含まれているので、健康に良いからいくらでも摂取してよい、ということではもちろんありません。何事も適度な量が必要です。
特に、日本食は、お味噌汁や焼き魚等に塩の調味料を使う傾向があるため、塩分は多い料理となっています。
その塩分を調整するため、よくテレビや雑誌でも減塩のためのレシピや塩〇%減少と大きく書かれたパッケージの食品を目にしますよね。
NHKによると、国民の健康づくりにむけて、厚生労働省は、1日あたりの食塩の摂取量は7g未満と設定している、とのことです。ただし、高血圧治療を受けている人の目標としては、日本高血圧学会では、1g低い1日6g未満としています。
なお、ご参考までに、日本高血圧学会は、あなたの塩分摂取度合がわかるよう、「あなたの塩分チェックシート」を公表しておりますので、興味のある方は、是非活用してみてください。
アルペンザルツの2億5000万年の歴史
では、そもそもアルペンザルツの歴史とはどういったものなのでしょうか。
アルペンザルツの故郷
SKWイーストアジア によると、アルペンザルツの故郷は、ドイツのバート・ライヒェンハルという産地で、昔は白い金と呼ばれた岩塩の産地であるようです。
そして、アルペンザルツは、岩塩層から塩をドイツアルプスの天然水で溶かし、その汲みあげられた塩水を煮沸させ、不純物を除去し、その上で岩塩を再結晶化して出来上がっているようです。
また、SKWイーストアジアは、先ほどお伝えしたアルペンザルツの原産地「バート・ライヒェンハル」で石器時代より、塩が発掘され始めた、と紹介しています。
バート・ライヒェンハルの「ライヒェン」はドイツ語で「豊か」、そして古代ケルト語で「ハル」は「塩」を意味しているようです。そして、ドイツアルプスの岩塩は、ローマ時代を経て、「白い金」と呼ばれ、多くの人に知れ渡り、買われるようになりました。
なお、バート・ライヒェンハルは、ドイツアルプスの麓の豊かな自然に恵まれたベルヒテスガーデン地方に属しています。この地方は、現在国定公園に指定されており、豊かな自然が保護されている環境にあります。
同時に、開山から500年を越えた鉱山の奥深くでは、岩塩の採掘が今もなお続いています。
私は、この歴史を知り、実際にどのようにして、岩塩の採掘がされているのか、自分の目でみてみたいと思うようになりました。
すると、SKWイーストアジアのサイトを見てみると、5泊7日で「アルペンザルツのふるさとに行こう!ドイツを巡る旅キャンペーン!」というものがあるようです。岩塩鉱山見学だけでなく、観光地を巡れるようになっているようですので、是非ご興味のある方はご応募してみてはいかがでしょうか。
アルペンザルツの成り立ち
冒頭にもお伝えしましたが、アルペンザルツは、2億5000万年もの時をかけて形成された天然の岩塩層であるといわれています。2億5000万年とは、インパクトのある数字ですよね。
これについて、SKWイーストアジアは、約2億5000万年前の地球の地殻変動がきっかけで形成されたのが、アルプス山脈であり、この数字を取ってきているようです。そして、海水が、海底の隆起と沈下により、陸地に閉じ込められ、塩水湖ができたようです。
画像引用:SKWイーストアジア
その後、塩水湖での水分が数百万年もの長い時を経て、蒸発し濃縮される段階に入ります。この段階として、石灰質をはじめとした溶けにくい炭酸化合物が初めに、その次に硫酸化合物、最後にカリウムという順に溶解度の違いにより沈殿し、堆積されていきます。
画像引用:SKWイーストアジア
次に、太古の自然な栄養分がそのまま、さらに長い時をかけた堆積により、岩塩層となっていくのです。
引用:SKWイーストアジア
アルペンザルツの味わい・市販の商品
では、気になるアルペンザルツの味はどういったものなのでしょうか。SKWイーストアジアは、3つの観点から紹介しています。
コクのある味わい
アルペンザルツはカルシウムが豊富に含まれ、コクのある味わいです。素材の旨味を引き立て、本来の美味しさを際立たせます。※400mg/100g
まろやかでマイルドな塩味
アルペンザルツは苦味となる成分が少なく、丸い塩粒が多く含まれています。塩カドがなく、まろやかでマイルドな塩味。他の調味料との相性も抜群です。
サラサラだから使いやすい
アルペンザルツはいつもサラサラで使いやすく、最後まで使い切ることができます。微妙な塩加減が調節できる注ぎ口がついた直接使えるパッケージも魅力のひとつです。
引用:SKWイーストアジア
「コクがあって、マイルドで、サラサラなお塩」なんですね。まだアルペンザルツを試したことがない方はどんな実際に試したくなったのではないでしょうか。
現在、市販商品としては、SKWイーストアジアから2種類販売しているようです。まず初心者の方は、125gから購入してみるとよいですね。
引用:SKWイーストアジア
アルペンザルツ:125g、250g、500g
引用:SKWイーストアジア
ハーブ入りアルペンザルツ125g
※使用ハーブ:パセリ・セロリ・オニオン・バジル・ディル・マジョラム・ベイリーフ・ローズマリー・オレガノ・タイム
アルペンザルツは体に悪い? 2億5千万年の天然の岩塩層とは何か?まとめ
アルペンザルツは体に悪いのか?
- 調べた結果、日本で一般的に使われる塩と比べて、アルペンザルツはカルシウム、マグネシウムが含まれていることがわかりました。
- 一方で、アルペンザルツは体に悪いという根拠は見つかりませんでした。そのため、カルシウム、マグネシウムを摂取できるという点においては、アルペンザルツは他の塩に比べ優れているといえるでしょう。
カルシウムとマグネシウムの栄養素
骨や歯を形成するための重要な栄養素であるカルシウム
- カルシウムが不足すると、骨が十分に生成せず、骨粗鬆症の原因となってしまいます。
- 一方、ビタミンDが不足している場合、いくらカルシウムの摂取量が十分であったとしても吸収が悪くなり、加えて運動等によるある程度の骨への負荷を与えなければ利用効率が低くなってしまうため、バランスよく摂る必要があります。
骨の形成や体内のさまざまな代謝を助ける機能を持つマグネシウム
- 筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温・血圧の調整にも役立っており、300種類以上の酵素を活性化する働きもあるといわれています。
- マグネシウムが不足した場合の影響、不整脈や虚血性心疾患、高血圧、筋肉のけいれん、神経過敏や抑うつ感、そして骨の形成に影響が生じてしまうことがあります。
1日の塩分の摂取量:取りすぎに注意
- 国民の健康づくりにむけて、厚生労働省は、1日あたりの食塩の摂取量は7g未満と設定しています。
- ただし、高血圧治療を受けている人の目標としては、日本高血圧学会では、1g低い1日6g未満としています
アルペンザルツの2億5000万年の歴史
- アルペンザルツの故郷は、ドイツのバート・ライヒェンハルという産地で、昔は白い金と呼ばれた岩塩の産地であるようです。
- アルペンザルツは、岩塩層から塩をドイツアルプスの天然水で溶かし、その汲みあげられた塩水を煮沸させ、不純物を除去し、その上で岩塩を再結晶化して出来上がっています。
アルペンザルツの味わい・市販の商品
- アルペンザイツは、「コクがあって、マイルドで、サラサラなお塩」です。
- 現在、市販商品としては、SKWイーストアジアから「アルペンザルツ」「ハーブ入りアルペンザルツ」が販売されています。
カルシウムとマグネシウムが含まれているアルペンザイツ。1日の塩分の摂取量である7g未満に気を付けながら、日々の料理の中でアルペンザルツを適度に取り入れ楽しんでみてくださいね。