駅の自動改札機、もう、首都圏とか都市部では設置していないところなんてないですよね。
どんな仕組みのセンサーになっているのでしょう、気になるところですので、自動改札機のセンサーを作っているメーカーの方に聞いてみました。
自動改札機のセンサーは男女を判断できるのか?
自動改札機のセンサーが男女を判断することはできません。自動改札機のセンサーは主に以下の機能を持っています:
- 乗車券やICカードの読み取り:乗車券の磁気データやICカードの非接触通信を利用して、有効な乗車券やカードであるかを確認します。
- 改札通過の検知:赤外線や圧力センサーを使用して、改札を通過する人の存在を検知します。これにより、不正通行を防止します。
- 扉の開閉:適切なタイミングで扉を開閉するための制御を行います。
これらのセンサーは、乗車券やICカードの有効性を確認し、改札を通過する人数をカウントすることに特化していますが、
通過者の性別や個人の特定は行いません。
理由
- プライバシー保護:性別や個人情報を検知する機能は、プライバシーの観点から望ましくありません。
- 技術的制約:現在のセンサー技術では、性別を判断するためには高度な画像解析や個人識別技術が必要ですが、一般的な自動改札機にはそのような機能は備わっていません。
- 必要性の欠如:性別を判断することが改札機の運用にとって必要不可欠な機能ではないため、実装されていません。
実例
日本や他国の鉄道システムでも、自動改札機は基本的に上記のような機能のみを持ち、
性別判断機能は備わっていません。改札機の目的は、スムーズかつ正確に乗客の入出場を管理することにあるためです。
例えば、JR東日本や東京メトロなどの自動改札機は、主にICカードや乗車券の読み取り、通過人数の管理に特化しており、
性別や個人の特定には関与しません。
このように、自動改札機のセンサーは性別を判断することはできず、その設計目的に合った機能のみを提供しています。
自動改札機のセンサーの仕組みについて!
自動改札機のセンサーどのように人の通過を感知しているんでしょう?
一言で言うと、赤外線と生体認知センサーで人の通過を感知しています。
身長が125cm以上で、切符を投入しない、もしくは、センサーにタッチをしないと改札が閉まるようになっています。
尚、メーカーによっては120cmで閉まる場合もあるようです。こうなると、気になりますよね。125cm以下の大人の場合はセンサーは感知できないのでは・・・
そういうことになるようです。
子供と大人の身長の差ではセンサーが反応しない仕組みになっているので、そこは仕方が無いようです。
身長160cmを超えるような大きな小学生もいますし、逆に身長140cmを下回るような腰の曲がったおばあさんもいるだろうし、そこは、どうしようもないようです。
こうなると、大人が子供の切符を使って改札を通過しても、改札自体はしまらないということになります。
よく知られている、子供を表す「ピヨピヨ」の音はするけど、通過自体はできます。ぜひ、試してみてください。というのは冗談です。大変迷惑ですし、周りの大人から本当に白い目で見られますから、やめておきましょうね。
自動改札機のセンサー生体認知センサーも備えられていす。
さすがに、赤外線センサーだけでは、十分では無いというのは、開発時に気がついたのでしょうね。
赤外線センサーを補完する意味合いで、生体認知センサーも備えられています。二足歩行ができる動物(まあ、一般的には人間なわけですが)が切符を投入せず、センサーにタッチせず、高さが120cm程度を超えるとセンサーが反応して、改札が閉まるような仕組みになっています。
じゃあ、ロボットの場合は。。。とかドラえもんなら荷物扱いか?とかいろいろありますが、そこは気にしないでおきましょう。
この生体認知センサーというのは、なかなか優れたセンサーになっていて通過した物体の血流を感知して、概ね体温なみの、35度以上の物体と判断した時に切符が投入されていない場合には、改札が閉まるようになっています。
海外で実験した結果の中には、オラウータンで実験して、人間と間違って判断した例があるそうです。(よく、そんな実験したもんだと思いますが。)
逆に、人間と同じような背格好であっても、マネキンや、人形のたぐいは生物としてセンサーが判断しないため、通過することができます。(やっぱり、ドラえもんは通過可能なようです。)
自動改札機が子供をセンサーで見分けている方法はどうなっているのか?
自動改札機が子供を見分ける方法
- 身長センサー: 自動改札機には、身長を検知するための赤外線センサーが搭載されています。これにより、一定の身長以下の通行者を子供として認識します 。
- 体重センサー: 一部の改札機には、床に設置された圧力センサーがあり、体重を基に子供を見分ける仕組みがあります。ただし、この方法は普及していないことが多いです。
実際の運用例
- 日本の鉄道システム: JR東日本や東京メトロなどでは、主に赤外線センサーを利用して子供の通行を検知しています。このセンサーは、通行者の高さを測定し、一定の基準を超えた場合は不正通行と見なされ、警告を発する仕組みです。
- 海外の事例: 他の国でも同様に、身長センサーを利用して子供の料金適用や不正通行の防止を行っています。
具体的な対応
自動改札機は以下のような対応を取ります:
- 子供料金の適用: 子供が正しい切符やICカードを使用しているかどうかを確認し、不正通行を防止します。
- 警告メッセージ: 子供が大人の切符を使用して通行しようとした場合や、逆に大人が子供料金の切符を使おうとした場合、音声や表示で警告します。
まとめ
自動改札機は、主に赤外線センサーを使用して通行者の身長を検知し、子供を見分けています。
これにより、正しい料金の適用や不正通行の防止が行われています。この技術により、鉄道会社は効率的に乗客の管理を行い、
適切なサービス提供を実現しています。
自動改札機のセンサーにはどんな種類があるのか?
自動改札機にはさまざまなセンサーが搭載されており、これらのセンサーは乗客のスムーズな通行をサポートし、
不正通行を防止するために重要な役割を果たしています。以下は、自動改札機に搭載されている主なセンサーの種類です:
1. 赤外線センサー
赤外線センサーは、改札機の通路を横切る形で配置されており、通行者の存在を検知します。
これにより、改札機を通過する人の位置や動きをリアルタイムで追跡できます。このセンサーは以下の機能を持ちます:
- 通行者の検知:通行者が改札機を通過するときに、その存在を検知します。
- 身長検知:身長によって子供を識別し、不正通行を防止します。
2. 圧力センサー
圧力センサーは、改札機の床面に設置され、通行者の体重や歩行を検知します。これにより、以下のことが可能になります:
- 人数カウント:改札機を通過する人数を正確にカウントします。
- 異常検知:例えば、改札機のバーを飛び越えようとするなどの不正行為を検知します。
3. 磁気センサー
磁気センサーは、改札機に通される切符の磁気情報を読み取ります。これにより、以下のことが可能です:
- 乗車券の有効性確認:乗車券が有効かどうかを瞬時に判別します。
- 切符の使用状況追跡:どの駅からどの駅までの切符かを確認します。
4. ICカードリーダー
ICカードリーダーは、SuicaやPASMOなどのICカードの情報を読み取り、乗車情報を確認します。このセンサーは以下の機能を持ちます:
- 非接触通信:カードを改札機にかざすだけで情報を読み取ることができます。
- 乗降履歴の記録:どの駅で乗降したかを記録し、運賃計算を行います。
5. カメラセンサー
一部の自動改札機にはカメラが搭載されており、映像解析によって通行者の行動を監視します。これにより、不正通行の検出が可能です。
6. RFIDセンサー
RFIDセンサーは、特定のタグを持つ物体や人を検知するために使用されます。これにより、特定の乗客の追跡や管理が可能になります。
これらのセンサーが協働して機能することで、自動改札機は効率的かつ安全に運用されています。不正行為を防止し、乗客がスムーズに通行できるようにするために、各センサーが重要な役割を果たしています。
自動改札機のセンサーについてのまとめ
日本の鉄道システムというのは、おそらく世界一の運営技術を持っています。もちろん、車両の速さとかについては、他国に譲る部分もあるのですが、今は、運行システム一式を海外に輸出すると言った話もどんどん進んでいるので世界のどこかの街角で、日本の自動改札機にお目にかかる日も来るでしょう。
センサーの性能は日々向上していて、新たな技術が開発されています。不正乗車等で警察や駅員さんに捕まるといった恥ずかしいことの無いようにくれぐれも注意しましょうね。