みなさんは、雨の日に自転車に乗ることがありますか?
あるとしたら、雨具は何を使っていますか?
昔は傘を片手に片手運転...なんて人もよく見かけましたが、以前道路交通法が改定されてからは罰則の対象になったので、代わりに「ポンチョ」や「レインコート」を着ている人が多くなったと感じます。
しかし、自転車にポンチョで乗るのは危ないという話を聞いたことがありませんか?
実際、安全な構造のポンチョを正しく着用しないと、危ない目に遭うのも事実です。
この記事では、自転車用のポンチョが危ないと言われる理由と、選ぶ際のポイントやおすすめのポンチョについてご紹介します!
Contents
自転車用ポンチョが危ないと言われる理由は?
自転車用のポンチョはカゴまで覆うことができてとても便利な一方で、安全面に配慮する必要もあります。
危ないとされる理由をいくつかご紹介します。
車輪への巻き込みによる急停止
ポンチョにも色々な種類がありますが、近年人気が高まっている前カゴまですっぽり覆うタイプのポンチョは、前後に長い作りになっています。
カゴまで覆えるのがポンチョの最大の強みでありメリットなのですが、裾が長いということは車輪部分にポンチョの裾が接触する可能性があるというデメリットもあります。
ドレスガード(泥除け)などがついてない自転車だと更に巻き込まれやすいので要注意です!
最近では海外サイトなどでも安価でオシャレなポンチョがたくさん販売されていて、ついデザイン重視で選んでしまいがちですが、安価な商品は生地が薄く、機能性もあまり良いとは言えません。
厚みのあるものよりも薄手のものの方が、万が一巻き込まれた時も気が付くのが遅れると言われています。
ロングスカートを履いて自転車に乗ったことがある方は想像しやすいかもしれませんが、夏場のひらひらとしたスカートは柔らかくて巻き込まれやすく、逆に厚手で張りのあるスカートは巻き込まれにくいですよね。
また、裾に調整用の紐(ドロワー)がついている場合は、紐の巻き込みにも注意が必要です。
巻き込まれるとどうなる?
車輪にポンチョの裾が巻き込まれると、突然車輪が回らなくなり急停止します。
もしそれなりのスピードで漕いでる時に「キュっ!!」と突然止まってしまうと、バランスを崩して倒れる可能性も。
転倒まではいかなくても、急停止することで後続車に追突される可能性もありとても危険です!
また、裾以外にも、前カゴに入れた荷物から紐が垂れないように気をつけましょう。
例えばポンチョの収納袋を前カゴに入れ、その上からポンチョを被せてしまうとカゴの中がどうなっているのか見えませんよね。
もし収納袋の紐(ドロワー)がカゴの隙間から垂れていれば、紐が車輪に巻き込まれてしまいます。
自分の着ているものが引っ張られる感覚がないので、かなり食い込んで停止するまで気が付かないかもしれません。
画像引用:国民生活センター
雨風によるポンチョの捲れ上がりによる視界不良
自転車を漕ぐと、向かい風のように風が吹き込んできますよね。
その風圧で、前方の裾部分が捲れ上がってくることがよくあります。
捲れ上がるとどうなる?
突然の突風などで裾が捲れ上がると、顔の前が布で覆われてしまい視界が遮られます。
自転車の走行中に急に目隠しをされるようなものですから、大変危険です!
また、突風でなくても走行による風で捲れ上がりそうな時、捲れないように片手で押さえたりと、とにかく運転に集中できません。
前方に突然人が現れたり障害物があったりしても、目の前が覆われてしまえば即座に対応することができません!
自転車は自動車とは違い、身1つで乗っていますから小さな事故でも大怪我につながります。
画像引用:国民生活センター
顔周りにフィットしていないフードによる視界不良
ポンチョのフードには、外周を絞って顔にフィットさせることができるものと、その調整ができないものとあります。
フードが緩いとどうなる?
フードに調整機能がなく緩いまま被っていると、左右を確認したくても中で頭だけが動く状態になり、左右の視界が悪くなります。
後方からの追い抜きや、車道からの車の接近に気が付きにくくなりとても危険です!
フードに視界を遮られた時に片手で押さえたりする必要があるため片手運転にも繋がります。
ただでさえ、フードをかぶると特に後方からの接近に気が付きにくいと言われているので、振り返っても何も見えなければどれほど危険かは想像できると思います。
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自転車用ポンチョを選ぶ時のポイントとおすすめ3選
雨の日でも快適に自転車に乗るためのポンチョ選びには、いくつか注意するポイントがあることがわかりましたよね!
選ぶ時のポイント
- 前後の裾が不必要に長くなく、巻き込まれにくいもの
- 風に煽られて前カゴ部分の裾が捲れ上がらない工夫があるもの
- 素材薄くて軽すぎないもの
- フードがしっかりと顔周りにフィットするもの
MARUTO「自転車屋さんのポンチョ ノーブル」
「自転車屋さんのポンチョ ノーブル」は、これまでの注意ポイントを全てクリアしている上に更に嬉しい機能もあり、ぜひともおすすめしたい一着です!
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※ 1分20秒辺りから、商品の特徴が紹介されています。
自転車屋さんのポンチョの特徴
- 後ろ裾が長すぎないので巻き込まれない
- 前裾に捲れ上がり防止クリップがついている
- フードに調整機能あり
- フードの耳周りに適度な空間があり周りの音を聞きやすい
- フードに透明のつばがついている
- 手元が透明のビニールになっていて、電動自転車などの画面も見える
- 女性が選びやすいナチュラルなカラー展開
フードがフィットするのに、それでいて耳周りに空間があるのはメイクが崩れにくいなどのメリットがあります!
リンプロジェクト「サイクルレインポンチョ」
「サイクルレインポンチョ」も、これまでの注意ポイントを全てクリアしていて、独自の機能もあります。
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サイクルレインポンチョの特徴
- 前後の裾が長すぎないので巻き込まれない
- 前裾内側の紐に手を通してハンドルを握れば捲れ上がり防止になる
- 背中のループに紐を通して腰回りに装着すればバタつき防止になる
- フードに調整機能あり
- フードは着脱可能
- バックパックを背負ってもゆとりのある設計
更に、耐水圧25,000mm以上という完全防水なのも魅力です。
適度な重さもあるので風邪の影響も受けにくいと考えられます。
Wpc. Kiu「レインバイシクルポンチョ」
「レインバイシクルポンチョ」もさまざまな機能にこだわっています。
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レインバイシクルポンチョの特徴
- サスペンダーでズボン等のウエストに固定すればバタつき防止になる
- 前裾のベルトに手を通してハンドルを握れば捲れ上がり防止になる
- フードに調整機能あり
- フードは着脱可能
- 背面ファスナーを開ければバックパックを背負ったまま着用できる
- 反射プリントで夜間も視認性が高い
デザイン性が高く、男女問わずおしゃれに着用できそうです!
更に防水性を高めたウォータープルーフタイプもあります。
人気のモンベルやワークマンのポンチョの機能性は?
montbell「トレッキング レインポンチョ」
モンベルの「トレッキングレインポンチョ」は、アウトドアブランドのものとあってとても人気です。
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トレッキングレインポンチョの特徴
- ポンチョだが袖が独立しているタイプ
- 防水コーティングで抜群の耐水性
- バックパックを背負ったまま着用できる
- フードの調整可能
- 裾を絞ることができる
アウトドアブランドのポンチョなのでとても耐水性・耐久性が高いです。
ただし、トレッキングという名前の通り登山時などを想定している商品のため、わざわざ自転車用として選ぶメリットはないと感じます。
カゴまで覆うタイプでもなく、捲れ上がり防止機能もありません。
雨具としては優秀ですが、自転車に特化して考えるのであればやや物足りない機能性です。
ワークマン「レディース高撥水レインポンチョ」
ワークマンの「レディース高撥水レインポンチョ」はレディースのみの展開となりますが、コスパの良い商品です。
画像引用:ワークマンオンラインストア |
高撥水レインポンチョの特徴
- とにかくコスパが良い
- フードの調整可能
ワークマンの商品はリーズナブルで、気軽に試すことができます。
カゴまで覆うタイプではなく、捲れ上がり防止機能もありません。
あくまでも簡易的なので、こちらも自転車に特化して考えるのであれば物足りない機能性です。
自転車用のポンチョが危ないのはなぜ?選ぶポイントとおすすめ5選!まとめ
いかがでしたか?
自転車用のポンチョはとても便利な一方で、きちんとポイントを押さえて選ばないと危ないということがわかりました。
選ぶポイント
- 裾の巻き込み防止のため裾の長すぎないものを選ぶ
- 捲れ上狩りによる視界不良を防ぐため、捲れ上がり防止機能があるものを選ぶ
- フードによる視界不良を防ぐため、フード調節機能があるものを選ぶ
- 安価なものは機能性が低い
- 一般的なポンチョではなく自転車に特化したポンチョを選ぶ
雨の日の自転車は危険と隣り合わせです。
安全面に配慮しながら、雨の日も快適に自転車に乗れるようなポンチョ選びを意識してみてくださいね!