ダイエット効果があるということで話題になった高カカオチョコレート。
ダイエット効果以外にも色々な効果がありますが、食べるタイミングを間違えるとあまり意味がないかも。
高カカオチョコレートの効果や食べるタイミングについて詳しく解説しますので、ぜひご参考ください!
Contents
高カカオチョコレートは食前と食後どちらがおすすめ?
高カカオチョコレートは「食前」に食べるのがおすすめ!
高カカオチョコレートは、「食前」に食べるのがおすすめです!
食前に食べると、食事中の血糖値の上昇が緩やかになるため、ダイエットに効果的です。
また、食前に食べることで一定の満足感を得ることができ、食べ過ぎの防止やゆっくり食べることにも繋がります。
よく間食をするという方は、間食時のおやつを高カカオチョコレートに置き換えても大丈夫です。
間食時に糖分の高い食べ物やせんべいなどの炭水化物を摂ると、急激に血糖値を上げてしまう原因になります。
高カカオチョコレートは普通のチョコレートに比べて糖分が低いので、間食時の血糖値の急上昇を抑えることができ、普通に間食する場合よりも太りにくくなります。
ただし、高カカオチョコレートは脂質が多いので、毎日たくさん食べるのは控えましょう。
高カカオチョコレートの摂取量の目安は1日25g程度までと言われています。
(例えば明治のチョコレート効果だと1個5g程度なので、1日3~5個程度が適切な量です。)
適切な量を守って、高カカオチョコレートを食べるようにしましょう。
高カカオチョコレートは低GI食品です!
高カカオチョコレート(ハイカカオチョコレート)には、実ははっきりした定義というものはないのだそうです。
ですが一般的には、カカオの含有率が70%以上のチョコレートが高カカオチョコレートとして分類されることがほとんどです。
(一般的なチョコレートは、カカオの含有率が30%~50%です。)
また、高カカオチョコレートは普通のチョコレートに比べると、糖分が控えめになっています。
そんな高カカオチョコレートですが、血糖値を上げにくい「低GI食品」に分類されています。
GIとは「Glycemic Index(グリセミック・インデックス)」の略で、食後血糖値の上昇度を示す指標のことを言います。
高GI食品をいきなり食べると血糖値が急激に上昇してしまいますが、食前に低GI食品を取り入れることで、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
食事のすべてを低GI食品に置き換えるのはさすがに難しいので、高カカオチョコレートなどの低GI食品を積極的に取り入れていきましょう。
低GI食品と高GI食品に分類される食品は以下の通りです。
低GI食品
- 肉や魚などのタンパク質
- 乳製品
- デンプン質以外の野菜
高GI食品
- ご飯やパンなどの炭水化物
- 糖分が高い食べ物
高カカオチョコレートで血糖値の急上昇を抑えて痩せやすい体に!
血糖値の急激な上昇が抑えられると、なぜダイエットに繋がるのでしょうか。
血糖値とダイエットの関係についても詳しく解説していきます。
まず血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことを言います。
血糖値はご飯やパン、麺類、果物などに含まれている糖質(炭水化物)を摂取することで上昇します。
糖質を摂ると、すい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。
インスリンが分泌されると、血液中のブドウ糖は細胞の中に取り込まれ、活動のエネルギーになります。
そして、エネルギーとして使い切れなかったブドウ糖は、中性脂肪として体に蓄えられます。
インスリンはこのとき、ブドウ糖が中性脂肪へと合成されるのを促します。
血糖値が急上昇すると大量のインスリンが分泌されてしまうため、ブドウ糖が脂肪に変わりやすい状態になってしまうのです。
これが、血糖値が急上昇すると痩せにくくなる理由です。
また、血糖値が高いと糖尿病をはじめ、網膜症や腎症、神経障害などの疾患を引き起こす可能性があります。
ダイエットや糖尿病などの疾患の予防のためには、血糖値の上昇をなるべく緩やかにすることが大切です。
高カカオチョコレートの効果はダイエット以外にもあります!
高カカオチョコレートには血糖値の急上昇を抑える働きがあることと、それによってダイエット効果が期待できることを解説してきました。
それ以外にも、高カカオチョコレートには食べるメリットがたくさんあります。
メリットについて詳しく解説しますので、ぜひご参考ください。
(参考)明治公式「みんなの健康チョコライフ」2022年6月28日
血圧低下
高カカオチョコレートは、血圧低下に効果があります!
血圧の上昇は、血管が詰まり細くなることが原因です。
高カカオチョコレートに豊富に含まれる「カカオポリフェノール」には、血管を広げる働きがあり、この働きが血圧の低下に繋がります。
また、高カカオチョコレートには「カリウム」も含まれており、浮腫み解消の効果があります。
体の浮腫みが解消されると血管が広がるため、血圧を下げることができるのです。
動脈硬化予防
高カカオチョコレートは動脈硬化の予防にも効果があります!
動脈硬化は体内に生じる活性酸素によって、LDL(悪玉)コレステロールが酸化することで起こり、脳卒中などの原因になることがあります。
カカオポリフェノールには強い抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの酸化を抑える効果が期待できます。
また、カカオポリフェノールには善玉コレステロールを増やす働きもあるようです。
アンチエイジング
高カカオチョコレートは、アンチエイジングにも効果的です。
人は呼吸をする時に酸素を吸い込みますが、この酸素が酸化すると「活性酸素」に変化します。
この活性酸素は、肌にダメージを与えると言われています。
カカオポリフェノールには活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があり、活性酸素が体内で引き起こすトラブルを防ぐことができるのです。
また、肌荒れに関してカカオ製品を摂取することで、皮膚の角層水分量の低下を防ぐことが分かっています。
肌荒れに悩んでいる方にも高カカオチョコレートはおすすめということですね!
ただし、高カカオチョコレートは脂質が多いので、「脂質を摂るとニキビができやすい」という方は食べ過ぎに注意してくださいね。
便通改善
高カカオチョコレートには、「カカオプロテイン」という成分も含まれています。
カカオプロテインとはその名の通りタンパク質の一種であり、カカオポリフェノールと同じくチョコレートのカカオに含まれる成分です。
このカカオプロテインは、便通改善に効果的と言われています!
カカオプロテインは消化されにくいタンパク質のため、小腸では消化吸収されずにそのまま大腸まで届きます。
大腸に届いたカカオプロテインは便のもととなり、便のかさを増やすことができるそうです。
実は現代型の便秘では、食べる量が少なく便の量自体が少ないことが便秘の原因になっていると考えられているんです。
そのため「便のかさを増やす」ことが便通改善の上で重要だと言われています。
また、カカオプロテインは腸内細菌のえさにもなり、整腸作用があります。
さらに、高カカオチョコレートには「食物繊維」も含まれていて、食物繊維による整腸作用も期待できます。
便秘になりやすい方は、高カカオチョコレートはとてもおすすめです!
高カカオチョコレートにはデメリットも!
体に嬉しい効果がたくさんの高カカオチョコレートですが、デメリットもあります。
デメリットはメリットに比べて少ないですが、よく理解してむやみに食べ過ぎないように気をつけましょう。
脂質が多い
血糖値の急上昇を抑えることで、ダイエット効果も期待できる高カカオチョコレート。
ですが高カカオチョコレートには、普通のチョコレートよりも脂質が多く含まれています。
適切な量を食べれば問題ないですが、食べ過ぎは肥満の原因に。
高カカオチョコレートを食べるのであれば、1日25gまでを目安に食べ過ぎないように気をつけましょう。
カフェインが含まれている
高カカオチョコレートにはカフェインも含まれています。
そのため過剰摂取すると、頭痛や不眠など様々な体の不調の原因になることがあります。
また、妊娠中にカフェインを摂取すると、血管収縮作用により流産・早産のリスクがあります。
それだけでなく、低体重児や低酸素状態になる恐れも。
妊娠中は高カカオチョコレートを食べるのを控えた方が良いでしょう。
高カカオチョコレートのおすすめ7選!
高カカオチョコレートは、適切な量を食べることで体に嬉しい効果があります。(1日25g程度)
ですが、「独特の苦味が苦手」という方も多いと思います。
高カカオチョコレートを初めて食べる場合は、カカオ70%くらいのものから試してみましょう。
「物足りないな」「慣れてきたな」という場合には、カカオ80%のものや90%以上のものもあるので、好みのチョコレートを探してみてくださいね。
おすすめの高カカオチョコレートをご紹介しますので、ぜひご参考ください!
ハイカカオチョコレート(フクイ)
引用:Amazon
カカオ70%の高カカオチョコレートです。
ノンシュガーで、天然甘味料を使って作られています。
添加物や糖類が気になる方におすすめ。
カカオ85%チョコレート(ショコドーネ)
引用:Amazon
カカオ85%ですが、苦味や渋みが取り除かれていて食べやすいチョコレートになっています。
高カカオチョコレートは苦味が強く、口の中に残りやすいので苦手という方も多いですよね。
そういう方にも試していただきやすい味わいになっています。
苦いのが苦手な方にはカカオ70%タイプがおすすめ。
チョコレート効果カカオ72%(明治)
引用:Amazon
カカオ72%の高カカオチョコレートです。
「高カカオチョコレートといえばこれ!」というくらい昔から人気のチョコレートですよね。
割とどこのスーパーでも購入できるので、高カカオチョコレート初心者の方におすすめです。
72%だと物足りないという方には、カカオ86%・カカオ95%タイプもあるので試してみてください。
カレ・ド・ショコラカカオ88(森永製菓)
引用:Amazon
カカオ88%の高カカオチョコレートです。
こちらもチョコレート効果と同様に、スーパーなどでよく見かけるチョコレートではないでしょうか。
すっきりした味わいの大人向けのチョコレートといったイメージです。
お酒と一緒に楽しむことを考えて作られているので、おつまみとしてもおすすめ。
カカオ70%タイプもあります。
ショコラキューブビター(ブイエフ)
引用:Amazon
カカオ79%の高カカオチョコレートです。
糖類と砂糖を使用しておらず、糖質が92%カットされています。
また、1粒が小さめでジップタイプの袋に入っているので、外出中のおやつにおすすめです。
ロイズオリジンチョコレートカカオ70%(ロイズ)
引用:Amazon
エクアドル・ベトナム・ベネズエラ・マダガスカルの4種類の産地のカカオを使った高カカオチョコレートです。
4種類入っているので食べ飽きないですし、食べ比べをするのも楽しいですよね。
カカオ70%ですので、高カカオチョコレート初心者の方にもおすすめです。
エクセレンス99%(リンツ)
引用:Amazon
なんとカカオ99%のチョコレートです。
カカオの苦味が強く上級者向けですが、「普通の高カカオチョコレートに飽きてしまった」という方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
リンツのエクセレンスシリーズには、カカオ70%、85%のものもあります。
高カカオチョコレートは食前?食後?食べるタイミングと効果を解説!のまとめ
まとめ
- 高カカオチョコレートは「食前」に食べるのがおすすめ。
- 食前に食べることで、血糖値の急激な上昇を抑える効果やダイエット効果がある。
- 高カカオチョコレートは血糖値を上げにくい「低GI食品」である。
- 血糖値が急激に上がるとインスリンが大量に分泌され、ブドウ糖が脂肪に変わりやすくなる。
- 血糖値の急激な上昇を抑えることが、ダイエットや糖尿病などの疾患の予防に繋がる。
- 低GI食品を取り入れることで、血糖値の上昇を緩やかにすることができる。
- 高カカオチョコレートには血圧低下、動脈硬化予防、アンチエイジング、便通改善などの効果がある。
- 高カカオチョコレートのデメリットは、脂質が多いことやカフェインが含まれていること。
- 高カカオチョコレートは1日25gまでを目安に食べ過ぎないように注意する。
- 高カカオチョコレートを初めて食べる場合、カカオ70%のものから始めるのがおすすめ。
高カカオチョコレートの効果を最大限に発揮させるには、食前に食べるのが効果的です。
食べることでたくさんのメリットがある高カカオチョコレート。
食べ過ぎには注意しながらも、意識的に日々の食事に取り入れたいですね。