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車海老の養殖は儲かるのか?養殖の最前線を調査せよ!車海老の歴史や養殖会社をご紹介!

日本人は海老が大好きな国民ですよね。海老フライに天丼、エビチリと、海老の美味しいメニューはたくさんあります。

日本で一番海老の消費量が多い県は、和歌山県と言われています。

総務省が行った、平成22年から10年間の家計調査で、一世帯辺りの海老の年間消費量は、和歌山市で過去4回最多となりました。

和歌山市の年間支出は4,648.3円で、大きめのブラックタイガーに換算すると、約50匹分になるとか!最も年間支出が低い那覇市の1,831.2円と比べたらすごい量ですね。

海老は自給率が低く、海外に依存している状態ですが、そんな中でも養殖事業を頑張っている会社があります。

今回はそんな海老の中でも、特に車海老について調査してみました。車海老の養殖の歴史や養殖の方法を学びましょう。

 

 

車海老はどんな海老?海外産に頼る現状

一昔前は天然ものが主流だった海老ですが、現在ではどうなっているでしょうか?

 

海老の漁獲量と輸入量

日本国内で獲れる海老の量として2017年で、天然海老は約1万6100トン、養殖海老は約1400トンです。

この年は海外からの輸入量が約22万トンなので、かなり輸入に頼っているといえます。

海老には色んな種類があり、最近よく見かけるのは「バナメイエビ」ですよね。でも昔から日本でよく食べられていて、伊勢海老と並ぶのは「車海老」です。

 

車海老は出世魚

車海老はブリと同様に出世魚と呼ばれており、体長5〜6cmは「さいまき」→10cmは「まき」→10cm以上を「車海老」と、名前を変えます。

車海老と名前が付いたのは、腹を丸めた時に、しま模様が車輪のように見えるからだそうです。

 

車海老の分布域は?

日本における車海老の分布域はどこまでかというと、北限は太平洋側では宮城県日本海側では秋田県だと言われています。

他には伊勢・三河湾、瀬戸内海、有明海などの太平洋沿岸が主産地になっています。

 

 

車海老の養殖の歴史と養殖日本一はどの県?

日本における車海老の養殖は、明治38年に熊本県天草で始まりました。海水池を利用した天然稚児の養殖です。

最近海外で、バナメイエビが主流になってきたのは、他の海老に比べて病気にかかりにくく養殖しやすいからです。

一方車海老は、ウイルスに弱いために飼育が非常に難しく、高度な技術が必要で日本以外の国ではほとんど養殖をしていません

【養殖サイクル】

1月〜4月 池の清掃期
4 月初旬 卵を持った天然えびを孵化タンクに入れ、卵を産ませ配合飼料を与えて育てます。
5月初旬 孵化タンクより育成用の養殖池に放養します。毎日の餌やりや、池の水(海水)の交換など、昼夜を問わず池の管理を行います。
7月中旬 間引き出荷を始めます。
翌年1月頃 集荷がほぼ終了し、再度池の清掃が始まります。

引用:姫島車えび

海老類の中では最も早く養殖技術が確立して、唯一商業レベルになっているのが車海老なのです。そして車海老・養殖の日本一は沖縄県久米島です。

久米島は沖縄本島から西に100キロ離れた小さな島ですが、島内に3つの養殖場があり、海洋深層水を使って車海老を育てています。

 

 

車海老の養殖を手掛ける会社をご紹介!養殖は儲かるの?

そんな車海老の養殖に挑戦している会社をご紹介します。

実は車海老を1kg作るには、2.5kgのアジやイワシの小魚を食べるために、養殖は地球にとって負担がかかるものでした。

そこで各会社では、アジやイワシに変わる車海老の餌を模索しています。

 

ファームスズキ(広島県)

瀬戸内海の島の一つ大崎上島で、車海老と牡蠣の養殖を行っている会社です。

もともとこの島は、車海老の養殖が盛んで、昭和期から車海老の養殖を始めていました。

しかし大量養殖した結果、ストレスを受けた海老は病気になってしまい、会社も撤退しました。そんな中で、ひとり養殖を続けていたのが現在のファームスズキです。

車海老の養殖は、通常1㎡当たり稚児海老を20~30尾、多いところでは50~100尾入れる所もあります。

しかしファームスズキでは、車海老にストレスを与えないために、1㎡当たり7~8尾を守っています

また牡蠣と一緒に養殖することで、牡蠣が海老の餌となったら生体系が自給自足できるという夢を持たれています。

→お問い合わせはファームスズキ

 

島養殖(沖縄県)

島養殖は沖縄県を拠点に車海老を養殖する会社です。沖縄県・やんばる産のシークワーサーを餌とした車海老を育てています。

島養殖で行われているのは「有機養殖法」で、砂地をきれいな状態に保つことができるのです。

→お問い合わせは島養殖へ

 

旭水産有限会社(山口県)

車海老の養殖発祥の地として知られる、山口県の秋穂の会社です。

萩出身の藤永博士が、卵から孵化させて育てる人工養殖に世界で初めて成功し、養殖の基礎を築きました。

ここの名物は「車えび西京漬」で、丸ごと特製味噌に漬け込み、そのままでも食べられます。

→お問い合わせは旭水産有限会社

 

板馬養殖センター(沖縄県)

沖縄県知念半島にある車海老の養殖場です。こちらの車海老は、注文後に活きの良い海老を手作業で選んで、オガクズを敷いた配送用の箱へ並べます。

こんな工夫をすることで、県外へも「活きたままの新鮮さ」で届けることができるのです。

また2021年7月28日からは、コロナ禍で飲食店への卸しが減っていることもあり、自動販売機にて冷凍車海老の販売を開始しました。

→お問い合わせは板馬養殖センター

 

車海老の養殖は儲けることは可能ですが、リスクが大きいビジネスです。ウイルスに感染すると車海老は全滅して、養殖場は閉鎖することになるからです。

 

 

車海老の養殖最前線を調査せよ!車海老の歴史や養殖会社をご紹介!のまとめ

  • 日本人は海老が大好きだが、その生産は海外からの輸入に頼っている
  • 車海老は体長で名前が変わる出世魚である
  • 海老の中で商業レベルで養殖できるのは車海老だけである
  • 車海老の養殖日本一は沖縄県久米島である
  • 車海老の養殖は難しく、日本以外の国ではほとんど養殖がされていない
  • 車海老の養殖を手掛ける各会社が工夫を重ねて新鮮な車海老を養殖している
  • 車海老の養殖は儲かるが、リスクが高いビジネスだと言える

今回は車海老の養殖について考えていきました。

料理に欠かせない美味しい車海老を安定供給するために、色んな会社が頑張ってくれているのですね。

感謝しつつ食べることで、養殖業者をこれからも応援していきたいですね!

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