みなさんはヒマラヤ岩塩をご家庭で使っていますか?
私はサラダやお肉の味付けによく使っています。
しょっぱすぎず絶妙な味加減にできるのが良いですよね。
そんなヒマラヤ岩塩に発がん性があるという話を聞いたことはありますか?
私は正直、数年前から家庭料理でもよく使われているのでそこまで気にしてはいませんでした。
今回はヒマラヤ岩塩の体への効果や使用方法、亜硝酸塩の正体について解説していきます。
おすすめのピンクソルトも紹介しているので是非ご活用ください。
Contents
ピンクソルトは体に悪い?結論は食卓塩より体に良い!
まずは結論なのですが、ピンクソルトは体に悪くありません。
ピンク色なのは着色料ではなく、鉄分が含まれていることでピンク色をしているため天然の発色です。
そしてこの鉄分は体に吸収される物ではないので、体に害はないと言われています。
また、ピンクソルトは岩塩の一種で、私たちが普段使っているピンクソルトは、採掘されてから洗浄や粉砕されただけの状態の物が多いです。
手が加えられていないのでカルシウムやマグネシウム、ナトリウム、鉄分、銅などのミネラルが豊富です。
日本で最も多く使われている食卓塩は、塩化ナトリウムが99.5%の高純度の塩にするために精製されている精製塩です。
ですが、精製することで添加物が含まれているほか、ほとんどのミネラルがなくなっていると言います。
そのため、食卓塩のように精製されていない自然食品でミネラルが豊富なことが、ピンクソルト(岩塩)はどちらかと言えば体に良いとされています。
岩塩
鉱物の一種で塩化ナトリウムのこと。
昔海だったところが時代とともに環境の変化で陸地になり、そこに残っていた塩の成分を結晶化した物を岩塩という。
アメリカ合衆国、ドイツ、イタリア、スペインが主な産地とされ、世界で最も使用されている塩と言われている。
加工がされていない洗浄や粉砕しただけの状態なのでミネラルが豊富で添加物がなく体に良いとされている。
次に、ピンクソルトの中で1番代表的なヒマラヤピンクソルトについて紹介します。
ヒマラヤピンクソルトは甘くてミネラル豊富!?
ピンクソルトと言えばヒマラヤピンクソルトが有名ですが、ヒマラヤピンクソルトは、ヒマラヤ山脈につながるパキスタンで多く採掘されているピンク色の塩のことです。
なんと【84種類】ものミネラルを含むと言われていますが、大半を占めるのは食卓塩と同じく塩化物とナトリウムです。
とはいえ、精製されていないことで【84種類】ものミネラルが含まれていることや、添加物が含まれていないことで、体に良いとされています。
また、ピンクソルトはミネラルが多く含まれていることで、食卓塩に比べて辛すぎず、甘みがあり、やわらかい角がない味が魅力です。
少し溶けにくいので、塩こしょうなどのシンプルな味付けに使うのがおすすめです。
さっぱりしているので、肉や魚のソテーの味付けとして使えば、そのものの味が引き立ちます。
また、海水からできた塩は、タンパク質をかたくする性質があるので、岩塩であるピンクソルトを使うと食材の食感も生かした料理を作ることができます。
次に、そんなヒマラヤピンクソルトのおすすめ【3選】を紹介していきたいと思います。
ヒマラヤピンクソルトのおすすめ【3選】
KIRKLAND SIGNATURE(カークランドシグネチャー)ヒマラヤピンク岩塩368.5g2本セット(ミル付き+詰め替え) 1,348円
おかあさん以前コストコで購入したミル付きのピンク岩塩がなくなったので、アマゾンで購入してみました。持っていたコストコの商品は詰め替えができないタイプだったため、今回の商品は詰め替えできると期待しています。ピンク岩塩のストレートすぎない塩味が気に入っています。引用 Amazon
カークランドシグネチャーはコストコの自社ブランドです。
サイズ調整ができるミル付きの大容量でお買い得なヒマラヤピンク岩塩は近くにコストコがない方でも通販で購入できます。
利用している方が多いAmazonなどでも取り扱っていますが、コストコのオンラインショップから購入すると【968円】でさらにお安く購入することができますよ。
一度使うともうこれしか使えないという方もいるくらい独特なうまみがあるのだとか。
同じカークランドシグネチャーのブラックペッパーと合わせて使っている方も多いようです。
家族が多い人や別の用途でも使いたい方におすすめです。
シェフズチョイス BRC認定 HIMALAYAN PINK ROCK SALT(ヒマラヤピンクロックソルト)300g 780円
おかあさん以前にスーパーで購入して使い切ったのでAmazonで探して再購入しました。スーパーの価格は覚えていないです。味は塩のしょっぱさはないと思います。出来上がりの料理にプラスして味にこくを出す様な感じで使っています。ドレッシング、タレなどにも。塩味だけどまろやかですね。引用 Amazon
シェフズチョイスはオーストラリアのシドニーに本社を構えるオーガニックブランドです。
オーナーはなんと日本人女性で、オーガニックの本場であるオーストラリアでオーガニックの素晴らしさを知り、健康で信頼できる食品を知ってもらうためにこのブランドを立ち上げたそうです。
添加物を一切使わず、自然の力で強く生きる植物のエネルギーを生かした、「安心・安全・美味しい」食材をコンセプトとしています。
ヒマラヤ岩塩の商品全てに、世界で最も食の安全に厳しいと言われている、英国小売業協会が発行しているBRC認証(食品安全のための規格)を取得しているので、安心して購入することができます。
こちらはパキスタンで採掘される岩塩の中でも高品質な、ハイグレードを使用しているのにもかかわらず、全ての製造工程を自動化していることや、仲介業者を除くことで、リーズナブルな価格になっています。
オーガニック・安心安全・大容量・リーズナブルな嬉しい商品ですね。
【200gボトル】の商品も販売しています。
アウトドアストアや輸入食品店、通販で購入できます。
スパイスアップ ヒマラヤピンクソルト(ミル付き)110g 1個 306円
おかあさんカルディのブラックペッパーを使用しておりこちらのソルトも購入してみました。とてもリーズナブルでクオリティが高く満足しています。
おかあさん以前は袋入りの食卓食塩を使用していましたが、取り出しや移し替えが面倒でミル付きを使用しています。味の存在感があり、焼き料理や炒め料理などで、家族に好評です。ミル式で量の調整もしやすいので、これからもリピートすると思います。
スパイスアップのピンクソルトはカルディの人気商品のひとつです。
こちらもパキスタンで採掘された天然岩塩で、肉や野菜、煮物やスープまで幅広い料理に使用できます。
下味としても、食材と塩のうまみでシンプルに味わう料理にもおすすめです。
これまでの商品と比べると容量は少なめですが、意外とこのくらいでもかなり長持ちすると個人的には思います。
また、少ないことやミル付きな事によって新鮮な挽き立てのおいしさを最後まで味わうことができるのでおすすめです。
一人暮らしの方や、あまり頻繁に使わない方はこの量でも十分だと思います。
そして、こちらの商品はなんと言っても塩とコショウの種類が豊富なのでいろいろ揃えて食べ比べてみるのも楽しいですね。
ガーリックソルト・レインボーペッパー・レモンペッパー・麻辣ペッパーなどがあります。
カルディや通販などで購入できます。
ピンクソルトには五大栄養素のミネラル16種類が全て含まれている!?
ここまで、ピンクソルトはミネラルが豊富で体に良いと紹介してきましたが、具体的にミネラルって何が良いの?
と思う方もいると思います。そもそも、ミネラルは体に良いというくらいの知識しか私はありませんでした。
ここではミネラルの種類や体にもたらす効果についてお話ししていきます。
みなさんは五大栄養素を知っていますか?
五大栄養素は、人間が活動する上で必要なエネルギーや体を構成している、筋肉・臓器・骨などの組織を作る上で必要な栄養素のことです。また、体の調子を整える事にも必要不可欠です。
タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルが五大栄養素になります。
それぞれの役割としては、タンパク質は体をつくり、脂質と糖質はエネルギーになり、ビタミンやミネラルで体の調子を整えます。
ミネラルの体の中での役割
- 骨や細胞の材料になる
- 筋肉・神経・ホルモンなどの動きを調節する
- ビタミンとともに食べ物の消化や吸収、老廃物の排泄を助ける
具体的には、このような効果があると言われています。
その中のミネラルをピンクソルト(岩塩)で摂取することができます。
ピンクソルトのミネラル成分値と1日の適切なミネラルの摂取量
シェフズチョイス ヒマラヤ岩塩(100gあたり) 1日の適切な摂取量(15歳以上女性) ナトリウム 38177mg ~6500mg カリウム 181mg 2000mg カルシウム 185mg 650mg マグネシウム 212mg 270~310mg
体の調子を整えるミネラルは【16種類】あると言われていますが、なんとこのピンクソルト(岩塩)に【16種類】全て入っているというのです!
中でも不足しがちなカリウムやカルシウム、マグネシウムが多く含まれているので、ピンクソルトは手軽にミネラルを取るのに最適です。
とはいえ、上の表を見てもわかるように、岩塩の大半はナトリウムを占めているので、牛乳やアーモンド、ひじきやしらす、アボカドやバナナなどで不足しがちなミネラルを摂取する必要があります。
岩塩だけでミネラルを取るのは難しく、塩分の過剰摂取になってしまうので絶対にやめましょう。
ちなみに上の表の【岩塩100g】は【約大さじ7杯弱】もの量になります。
循環器系疾患や腎臓病、胃がん、骨粗鬆症などの病気にかかる可能性が高まるので過剰摂取は非常に危険です。
また、不足していると筋力が低下し、疲れやすくなるほか、脱水症状やイライラしたりします。
このように、ピンクソルト(岩塩)は体に必要なミネラルを取る手段のひとつになりますが、あくまでも他の食卓塩などの精製された塩よりはミネラルが豊富ということであって、その他の食材でもミネラルを取る必要があるということになります。
また、食卓塩に比べて辛すぎず、甘みがあり、やわらかい角がない味なため、ついついかけ過ぎてしまうこともあるので注意しましょう。
ピンクソルトは食べる以外にも使い道がたくさん!使用方法と目に見えてわかる効果について紹介!
お風呂や足湯に入れて温浴効果をアップ!
ミネラルが豊富なためバスソルトとしても人気のピンクソルトは足湯に入れている人も多いようです。
人間の体は70%近くが、ナトリウムやカルシウムなどを含む、海水に近い成分でできていると言われています。
体の外側からミネラルを取り入れるほか、発汗効果や血管を拡張する効果があるため、体が温まり、温浴効果がアップします。
無香料なので、アロマオイルなどで香り付けすると、よりリラックス効果も感じられるのでおすすめです。
ボディスクラブとしても使えます!
抗酸化作用があることから肌を美しく保つことができると言われています。
くすみや老化の原因である古い角質を取り除くことで、なめらかな肌になります。
市販の物もたくさんありますが、【ピンクソルト2:オイル1】の割合で簡単に作ることもできます。
こちらもバスソルト同様にアロマオイルを追加しても良いでしょう。
ついでにマッサージすると発汗効果や血管を拡張する効果があるのでむくみ解消にもつながります。
さらに洗い流さずそのまま入浴すれば効果倍増です!
鼻炎症状にも効く!
ピンクソルトには抗菌作用もあるとされ、お湯に溶かしてそのお湯で鼻うがいをすると鼻炎や鼻づまり、喘息の症状が抑えられるようです。
アレルギー鼻炎にも効果があるんだとか。
鼻炎に悩む人は一度試してみるのも良さそうです。
消臭・吸湿効果があるのでお部屋のインテリアとしても◎
消臭・吸湿効果があるピンクソルトは、見た目もピンクの宝石のような可愛らしさがあることから空気を浄化させるインテリアとしても使われています。
また、リラックス効果もあるとされているので、こちらもアロマオイルを追加し、自分好みの香りのフレグランスとして、ベット横などに置いても良いと思います。
ピンクソルトと亜硝酸塩は関係あるの?亜硝酸塩の正体は?
ピンクソルトに発がん性があるという話があるのは、亜硝酸塩が原因と考えられます。
亜硝酸塩
亜硝酸イオンをもつ塩のこと。
亜硝酸塩や硝酸塩は体内や調理時にアミノ酸と反応してニトロソアミンをつくる性質があり、このニトロソアミンが発がん性があると言われている。
※硝酸塩は体内で亜硝酸塩に変化する。
亜硝酸塩や硝酸塩は食べ物からだけでなく、体内のアンモニアなどの窒素含有化合物が酸化することでもつくられるという。
亜硝酸塩や硝酸塩は単体では発がん性はない。
亜硝酸塩を含む食べ物‥‥漬物・ハム・ソーセージなど(発色剤・細菌の増殖を抑える効果)
硝酸塩を含む食べ物‥‥サラダ菜・ゴボウ・ほうれん草などの野菜など
硝酸塩は調べてみると微量な物も合わせるとほとんどの食べ物に含まれていました。
亜硝酸塩や硝酸塩は単体では発がん性はありません。
また、日本では食品衛生法に基づき、ハムやソーセージなどに添加物としての硝酸塩の使用が認められていて、使用量も基準があります。
しかしあるとき、岩塩をハムやソーセージ作りに使用すると、発色や風味が良くなり食中毒も起きず、安全な商品を作ることに成功しました。
岩塩の中の硝酸塩が肉に含まれたことで、亜硝酸塩に変化していることがわかったのです。
添加物不使用となっている食品の中には岩塩を発色剤として代用している場合も多くあるようです。
ですが、発がん性のあるニトロソアミンをつくる性質がある物の、どのくらいの量が体に影響を及ぼすかはまだはっきりわかっていません。
現在も各国で研究が進められていますが、FAO/WHO合同食品添加物専門家会合は、硝酸塩の摂取は発がん性との間に関連がある証拠にはならないと言われています。
そのかたわら、魚と野菜を食べると胃の中で発がん物質ができるという実験結果が発表されたりと様々な意見が飛び交っています。
一つ言えることは、日本では加工食品は安全に食べられる硝酸塩の使用量が決まっているということです。
気になる方は、アミノ酸を多く含む、魚類や肉類、豆類との食べ合わせをひかえるのが良いと思いますが、料理のレパートリーがかなり限られてしまいます。
食べ過ぎないように気を付けたり、小さいお子さんや妊婦の方はなるべくひかえた方が良さそうです。
一日許容摂取量も農林水産省が発表しているので、参考にしてみて下さい。
一日許容摂取量(AID)
一日許容摂取量とは農林水産省が発表している、人が一生涯、毎日摂取しても健康上悪影響がないとされる化学物質の最大摂取量のこと。
一日許容摂取量(AID)は体重【1kg】当たり【0~5mg】とされています。(硝酸塩としての量になるので、硝酸イオンとしては【0~3.7mg】)
ピンクソルトは体に悪い!?体への効果や亜硝酸塩の正体を解説のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の内容をおさらいしていきましょう。
■ピンクソルトについて
- ピンクソルトは体に良い
- ピンク色は鉄分による天然の発色なので体に害はない
- 採掘されてからほとんど手が加えられていないので、食卓塩に比べて、ミネラルが豊富
- 岩塩の中でも【84種類】もの多くのミネラルを含んでいるのがヒマラヤピンクソルト
■ヒマラヤピンクソルトおすすめ【3選】
- KIRKLAND SIGNATURE(カークランドシグネチャー)ヒマラヤピンク岩塩
- シェフズチョイス BRC認定 HIMALAYAN PINK ROCK SALT(ヒマラヤピンクロックソルト)
- スパイスアップ ヒマラヤピンクソルト
■ミネラルは五大栄養素のうちの一つで体の調子を整える
- 骨や細胞の材料になる
- 筋肉・神経・ホルモンなどの動きを調節する
- ビタミンとともに食べ物の消化や吸収、老廃物の排泄を助ける
ピンクソルトには体を整える【16種類】のミネラルが全て含まれていると言われているが、ピンクソルト(岩塩)だけで全てのミネラルを摂取するのは塩分の過剰摂取になるので危険
循環器系疾患・腎臓病・胃がん・骨粗鬆症などの病気にかかる可能性が高まる
岩塩の大半はナトリウムを占めているので、牛乳やアーモンド、ひじきやしらす、アボカドやバナナなどで、不足しがちなミネラルを摂取する必要がある。(カリウム・カルシウム・マグネシウムなど)
不足していると筋力が低下し、疲れやすくなるほか、脱水症状やイライラの原因になることも
■ピンクソルトの食べる以外の使い道
- お風呂や足湯に
- ボディスクラブに
- 鼻炎症状などの鼻うがいに
- 消臭・吸湿・アロマとしてお部屋に
■亜硝酸塩について
- 亜硝酸塩は亜硝酸イオンをもつ塩のこと
- 体内や調理時にアミノ酸と反応するとニトロソアミンをつくる性質があり、ニトロソアミンは発がん性があると言われている
- 硝酸塩は体内で亜硝酸塩に変化する
- 亜硝酸塩や硝酸塩は単体では発がん性はない
- 野菜などの多くの食べ物に含まれている物質で、発色剤としてハムやソーセージに使用されている
- 添加物不使用となっている食品の中には、岩塩を発色剤の代用として代用している場合も多くある
- 日本では食品衛生法に基づき、ハムやソーセージなどに添加物としての硝酸塩の使用が認められていて、使用量も基準がある
- 一日許容摂取量(AID)は体重【1kg】当たり【0~5mg】とされている
- 小さいお子さんや妊婦の方は摂取をなるべく控えるのがおすすめ
普段何気なく使っているピンクソルトにこんなに体への効果やミネラルが含まれていたとは驚きです。
亜硝酸塩についても、知らずに料理をしているのと把握した上で料理するのとでは安全度が全く違いますね。
何より今回お伝えしたいことは、ピンクソルトそのものは体に良いものということです。
余談ですが、日本の飲み水は軟水が多いですが、ヨーロッパなどはミネラルウォーター(硬水)が多いため、飲むことや料理に使う水で自然にミネラルが取りやすいようです。
軟水はマグネシウムやカルシウムなどの不足しがちなミネラルがほとんど含まれていないので、積極的にミネラルを摂取する必要があると言います。
是非頭の片隅に入れておいて下さい。
最後まで読んで下さりありがとうございます。