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精神障害者手帳とは?取得はデメリット?運転免許に影響があるの!?

ストレスの多い昨今、自分は大丈夫だと思っていても、いつ心の病にかかるかわかりません。

その心の病は様々ですが、重い症状だと日常生活に支障をきたす場合もあります。

そんな中、精神科を受診し通院すると、重症度によって取得できるのが精神障害者保健福祉手帳です。通称、精神障害者手帳と言われるものです。

 

あまり聞きなれないこの手帳ですが、取得した場合どんなメリット・デメリットがあるのか知りたくありませんか?

また、精神障害者手帳を取得した場合の気になることなど、分かりやすくまとめてみました。

 

 

精障害者手帳の取得はデメリット?運転免許に影響はある?

 精神障害者手帳を持っていると、運転免許の取得や更新に影響があるの? 
 そんなことはありませんよ!精神障害者手帳を取得することでのデメリットはありません。

更に、精神障害者手帳を取得していることが、運転免許の取得や更新に直接影響することもありません。

 

そうなんです。

精神障害者手帳を持ったからと言って、デメリットだったり、運転免許に悪影響が出るとは限りません。

次から、詳しく説明していきます。

 

精神障害者手帳を取得するとデメリットがあるような気がする?

上でも書きましたが、精神障害者手帳を持つことでのデメリットはありません。なんなら、その手帳を持つことで得られる支援やサービスが一杯あります。

 後ほど紹介しますね 

 

ですが、取得するとメリットが多いとわかっていても、精神障害者手帳を申請することには抵抗があります

これが、デメリットと言われればそうかもしれません。

今の日本では、まだまだ心の病気で精神科を受診するのはハードルが高いです。

 

ましてや精神障害者手帳を申請・取得するとなると、まずそれが何なのか知らなかったり、人の目を気にしたり、そもそも精神障害者手帳と言う名前にマイナスイメージがあったりと、とても積極的に取得しようとは思えないのが現状だと思います。

 

精神障害者手帳とは?

 そもそも、精神障害者手帳とは? 
  精神障害者手帳とは、精神障害者保健福祉手帳のことです。精神疾患にかかった人が申請し取得することで、様々な支援が受けられるというものなんです。 

 

精神障害者保健福祉手帳とは、一定程度の精神障害の状態にあることを認定するものです。精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため、手帳を持っている方々には、様々な支援策が講じられています。

精神障害者保健福祉手帳の等級は、1級から3級まであります。

1級 精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
2級 精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
3級 精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの

引用 厚生労働省

 

都道府県や政令指定都市・中核市などの自治体にて発行され、税制の優遇措置や公共料金の割引などの福祉サービスを受けられます。その時にこの手帳が必要となります。

対象となる疾患

  • 統合失調症
  • うつ病、躁うつ病などの気分障害
  • てんかん
  • 薬物依存症
  • 高次脳機能障害
  • 発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等)
  • その他の精神疾患(ストレス関連障害等)

手帳を受けるには、精神障害で受診してから6か月以上経過していることが必要となります。

 

精神障害者手帳の取得と運転免許への影響

 精神障害者手帳は、運転免許に関係ないの? 
 ん~難しい質問ですね。簡単に説明すると、精神障害者手帳を持っているかどうかより、病気の種類とか症状、重症度がポイントになるということです。 

 

まず、運転免許を拒否または保留される場合として

  1. 認知症
  2. アルコール、麻薬、大麻アヘン又は覚醒剤の中毒
  3. 統合失調症
  4. てんかん、再発性の失神、無自覚性の低血糖症
  5. 躁うつ病、重度の眠気の症状を呈する睡眠障害、それ以外の自動車等の安全な運転に必要な認知等に係る能力をかく恐れがある症状の病気

以上、5つの病気や症状が挙げられます。

ですが、この病気に該当するからと言って、必ずしも免許の取得や更新ができないわけではありません。これらの病名はあくまでも目安で、判断はその疾患や症状などによって個別に行われます。

 

精神障害者手帳を持っていると言うことは、上記の病気の可能性があるので勘違いされやすいですが、運転免許の取得や更新ができないわけではないです。精神障害者手帳を持っていても、運転に支障がある症状が無ければとくべつな制限はない、と言うことです。

 

 大切なことは、運転するということは大きな責任を伴うことなので、精神疾患にかかった場合は、精神障害者手帳の有無に関わらず運転に不安を感じたら、運転免許センターに相談などして確認すると安心できると思います。 

 

 

精障害者手帳を取得して得られるメリットとは?

デメリットが無いことが分かったけれど、持つことへの抵抗が感じられる精神障害者手帳。

では、メリットはないのでしょうか?

 

心の病気になると、今まで普通にできたことや日常生活がだんだん難しくなってきますよね。そうした時、心療内科や精神科を受診し治療をするにあたって、精神障害者手帳を申請・取得することは、とても大切なことだと言えます。

 

そのために、次はメリットを紹介します。

精神障害者手帳を取得した後受けられるサービスを皆さんに知ってもらい、少しでもその抵抗が軽くなればいいなあと思います。

 

精神障害者手帳を取得後受けられるサービス

精神障害者手帳を取得後、色々なサービスが受けられます。

サービスの内容は、全国で行われるものと、地域・事業者によって行われるもので違いがあります。

 

全国一律に行われているサービス

全国で受けられるサービスは以下の通りです。

公共料金等の割引➡NHK受信料の減免。

税金の控除・減免➡所得税、住民税の控除。相続税の控除。自動車税・自動車取得税の軽減(1級の方)

その他➡生活福祉資金の賃付。障害者職場適応訓練の実施。

 

地域・事業者によって行われているサービス

地域・事業者によって受けられるサービスは以下の通りです。

公共料金等の割引➡鉄道、バス、タクシー等の運賃割引。携帯電話料金の割引。上下水道料金の割引。心身障害者医療費助成。公共施設の入場料等割引

手当の支給など➡福祉手当。通所交通費の助成。軽自動車税の減免。

その他➡公営住宅の優先入居

などがあります。

 こんなにサービスが受けらるなんて知らなかった‼ 
 ちょっと待って。知ってるだけじゃダメなんです! 申請しないと受けられません。 

 

申請の方法は以下の通りです。

  • 申請は、市町村の担当窓口で行ってください。
  • 申請に必要なものは次の通りです。
  1. 申請書
  2. 診断書又は、精神障害による障害年金を受給している場合は、その証書等の写し
  3. 本人の写真(宗教上又は医療上の理由により頭部を布などで覆うことは認められる場合があります)
  • 申請は、家族や医療機関関係者等が代理で行うこともできます。
  • 申請すると、各都道府県・政令指定都市の精神保健福祉センターにおいて審査が行われ、認められると手帳が交付されます。

 

手帳には有効期間もありますので気を付けしょう。

手帳の有効期限は交付日から2年が経過する日の属する月の末日となっています。

2年ごとに、診断書または年金証書等の写しを添えて、更新の手続きを行い、障害等級に定める精神障害の状態にあることについて、都道府県知事の認定を受けなければなりません。

 

 こうしてサービスを知ると、精神疾患にかかったときの不安が少し解消されそうですね。それに、精神障害者手帳を持つことへの抵抗も少し軽くなりませんか? 
 そうですね。メリットが多い事が分かったので、もし精神疾患にかかってしまったら迷わず精神障害者手帳を取得しようと思います。 

 

 

精神障害者手帳の取得はデメリット?生命保険に影響はある?

 精神障害者手帳を取得した場合、保険は入れるの? 
 そうですね、選択肢は限られますが入れる保険はありますよ。 

 

精神障害者手帳を持っていることで、保険の選択肢がガクッと減ることは確かですが、条件付きなどで入れる保険はあります。

 

精神障害者手帳を取得していても入れる保険

精神障害者手帳を持っている場合でも、比較的入りやすい保険が、引受基準緩和型保険と無選択型保険です。

 

引受基準緩和型

引受基準緩和型とは、持病や入院の経験があっても加入しやすい保険のことです。その名前の通り基準が一般より緩いのが特徴的で、健康告知も原則3項目程度だそうです。

 

ただ、保険料はやや高めで一般的な保険の1.5~2倍程度 になっています。

 

無選択型

健康状態に関係なく加入ができる保険のことです。したがって、健康告知や医師の診査は必要ありません

 

ただ、やっぱり保険料は高めです。もしかすると引受基準緩和型より高い可能性もありそうです。さらに、保障が限定的なのも特徴的です。一定期間保証が受けられない期間が存在したり、免責事項が多かったりするそうです。

 

その他確認しておくといいこと

生命保険の保険期間を必ず確認しましょう。

終身タイプのものなら保険期間が一生涯なので保険料もずっと変わらないし、保障も一生涯受けられます。

 

定期保険は、満期で更新しないと保障が続きません。満期の時に新しく保険に加入しようとすると、再度健康告知が必要になり、病状次第では加入できなくなる恐れもあります。

 

他には、通院に対しての保障内容も確認しておくと、通院が長期間になっても安心できると思います。

最後に、意図せずとも精神障害を隠して申請すると告知義務違反になり、契約解除の対象となる可能性もあるので気を付けましょう。

 

 

精神障害者手帳の取得はデメリット?就職への影響は?

 精神障害者手帳をもっていると就職できるかな? 
 就職できますよ。更に就職するにあたって受けられる支援もありますので紹介しますね。 

 

精神障害者の方の就職率

令和3年 障害者雇用状況の集計結果

精神障害者は98,053.5人(同11.4%増)と、いずれも前年より増加し、特に精神障害者の伸び率が大きかった。

引用 厚生労働省

上の結果からも分かるように、2018年4月から精神障害者も障害者雇用義務の対象になったことで、就職率が増えています。

と言うことは、精神障害者手帳を持っていても就職できるということです。

 

精神障害者手帳を取得すると受けられるサービス

精神障害者手帳を持っていると受けられる支援が5つあります。

 

障害者職業訓練が受けられる

実際の職場で、仕事の訓練を行いながら職場に適応することをサポートし、訓練終了後も引き続き雇用を継続してもらえるように支える制度です。

 

障害者雇用枠で就労できる

これは、障害者の雇用を前提にしている採用枠です。職場に自信の障害を明かして就職することになります。

 

精神障害者手帳を取得して就職する場合

精神障害者になると、就職するのが難しいと不安になると思います。もちろんあまりオープンにしたくない場合は、普通に就職するという方法もあります。

 

しかし、心の病気は目に見えにくいため調子が悪いときや不安定な時、それを職場の人に中々分かってもらえないという性質があります。また、精神障害者手帳を持っていることを、明かさずに就職しても続かなかったり、体を壊したり、症状が悪化してしまっては本末転倒です。

 

そのためには

  1. 自分の病気、症状をきちんと理解する
  2. 職場の上司やスタッフにある程度病気のことを説明する
  3. 自分の病状を把握したうえで無理のない職場を選ぶ
  4. 正規雇用にこだわらず自分の症状に合った働き方から始める

などを注意すると、就職、就職した後も長く続けられるようです。

 

また、病状をオープンにすることで周りからの理解も得られ、助けてもらったり、調子の悪いときは申し出やすいことなどのメリットも多いです。

 

 

精神障害者手帳の取得はデメリット?結婚への影響は?

 精神障害者手帳を持ってると結婚もできるか心配で… 
 そうですね、それは不安ですよね。でも、これは自分次第だと思いますよ。 

 

これを機に、気になって色々調べてみました。

結果、精神障害者手帳を持っていても結婚はできます!むしろ、私の周りでは精神障害者手帳を持っている方でも、結婚されている方は多数います。

 

もちろん世の中には、精神障害者手帳を持っている(精神疾患を抱えている)ということに、パートナーとして不安を抱く人もいます。その場合、結婚するときのハードルになるかもしれません。

 

要するに、個個人の考え方によるところが大きいということです。じゃあ、自分がしたいようにするのが一番、だと思います。

 

今は、出会いの場も色々あります。どこかに行かなくても、スマホ一つで誰かとつながれる時代です。それを大いに活用して、自分の運命の相手を探すことが大切だと思います。

 

調べているうちに、こんなサイトがあったので紹介します。

チャレンジド・マリッジ(障がい者専門結婚相談所連盟)

https://www.challenged-marriage.jp/matchmaker-list/

 

出会いに精神障害者手帳の有無は関係ありません。勇気を出して、誰かに相談したり、できることから行動するのが良いのではないのかなと思います。

 

 

精神障害者手帳の取得はデメリット?ローンへの影響は?

最後に、生活するうえで最も大切なお金のことです。

精神障害者手帳を持っていると、お金は借りられるんでしょうか?

そのことについても、詳しく説明します。

 

精神障害者手帳を取得しているとローンが組めない!?

結論から言うと、精神障害者手帳を持っている人は民間の金融機関で住宅ローンを組むのは難しいです。

般の銀行で住宅ローンを組むとなると、団体信用生命保険(団信)というものに加入しなければなりません。

 

団信というのは、住宅ローンの契約者が「死亡または高度障害状態」になったときに残った住宅ローンがゼロになる仕組みのことです。この団信に加入する際に、一定の病気があると告知をしなければならないのです。その病気の対象が、精神障害者手帳の2.3級に当てはまるので、精神障害者手帳を持っているとローンは組めないのです。

 

 えー、じゃあお金は借りられないってことですか! 
 大丈夫、あきらめるのはまだ早いですよ。 

 

民間がダメなら、公的な融資制度を利用すれば住宅ローンが組めるかもしれないからです

 

精神障害者手帳を取得しても借りられるフラット35とは?

公的な融資制度、それが住宅金融支援機構が取り扱っているフラット35です。

フラット35であれば、団信に加入する義務がありません。更に精神障害を告知する必要もありません。なので、安定した収入があれば、精神障害者手帳の2.3級を持っている人でも住宅ローンを組むことができます

 

ただ、金利が民間の金融機関より少し高いこと、借り入れ金額が年収や現在の借金の額に応じて、比較的厳密に決められいること、などのデメリットがあります

フラット35を利用する際は、現在の自分のお金事情と住宅の予算を充分に検討した方がよさそうだと言えます

 

精神障害者手帳を取得していることで借りられるお金がある?

後、意外と知られていないようですが、精神障害者の人がお金を借りたい場合、国の制度を利用することによって借入することができます

 

その制度が「生活福祉資金制度」です。

「生活福祉資金貸付制度」は、低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるとともに、その在宅福祉および社会参加の促進を図ることを目的とした貸付制度です。

本貸付制度は、都道府県社会福祉協議会を実施主体として、県内の市区町村社会福祉協議会が窓口となって実施しています。低所得世帯、障害者世帯、高齢者世帯等世帯単位に、それぞれの世帯の状況と必要に合わせた資金、たとえば、就職に必要な知識・技術等の習得や高校、大学等への就学のための資金、介護サービス利用のための資金貸付け等を行います。

貸付対象

  • 障害者世帯…身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者(現に障害者総合支援法によるサービスを利用している等これと同程度と認められる者を含みます。)の属する世帯。

引用 全国社会福祉協議会

 

 これは助かります!精神障害者手帳を持っていると、本当に色々な支援が受けられるんですね。 

 

 

精神障害者手帳とは?取得はデメリット?運転免許に影響があるの!?のまとめ

  • 精神障害者手帳を取得することでデメリットはない。
  • 精神障害者手帳を持っていても運転免許の取得や更新はできる。
  • 精神障害者手帳を取得して得られるサービスはたくさんある。
  • 精神障害者手帳を取得すると生命保険の選択肢は減るが加入はできる
  • 精神障害者手帳を取得しても就職できる。
  • 精神障害者手帳を持っていても結婚できる。
  • 精神障害者手帳を持っていておお金は借りられる。

 

以上の内容でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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