休日の午前中にEテレをつけると、よく将棋の番組をやってますよね。いつも難しい顔した棋士の方が試合をしていたり、知っている戦法の解説とか
やっていると、ついつい見てしまいます。ところで、なんで、将棋って、男性と女性で別々にやっているんでしょうね?
その辺りについて調べてみました。
将棋が男女で分かれている理由はなに?
将棋における男女の分かれ目は、歴史的背景と文化的な慣習に大きく影響されています。
日本の将棋界では、男性プロ将棋棋士と女性プロ将棋棋士が異なるタイトル戦やリーグで競い合っていますが、
これにはいくつかの理由があります。
1. 歴史的背景
将棋のプロシステムが確立された当初、社会的な性別役割分担が厳格で、
女性がプロの競技場で活動することは一般的ではありませんでした。
男性中心の競技として発展し、男性専用のタイトルやランキングが設けられました。
女性棋士のシステムが後から整備されたこともあり、それに合わせて女性専用のタイトル戦やリーグが設立されました。
2. 実力の差と機会の提供
男女間での体力差がほとんど影響しない頭脳スポーツである将棋ですが、
長い間、女性棋士の数が男性棋士に比べて少なく、経験や研究の蓄積に差がありました。
女性専用のリーグやタイトルを設けることで、女性棋士が技術を磨き、
競技において平等にチャンスを得られる環境を作る試みがなされています。
3. 女性棋士の支援と普及
女性棋士に特有のリーグやタイトルが設けられることで、女性が将棋界に参入しやすくなり、
また、将棋の普及にも寄与しています。女性棋士専用のイベントやタイトル戦は、
女性が将棋の世界で活躍できる場を提供し、将棋の魅力を広める一助となっています。
4. 競技としての発展
将棋界では、男女混合の大会も存在し、女性棋士が男性棋士と直接対決する機会も増えています。
これは、将棋が純粋な知力の競技であり、性別による制限を超えた競技であるべきだという考え方に基づいています。
結論
将棋における男女の分かれ目は、歴史的な経緯と社会的な要因に根ざしていますが、
現代では女性棋士の地位向上や機会の平等化に向けた動きも活発になっています。性別を超えて、
より多くの人々がこの伝統的なゲームを楽しめるような環境作りが進められているのです。
棋士と女流棋士は何が違うのか?
将棋界における「棋士」と「女流棋士」の違いには、いくつかの点がありますが、主に性別とそれに伴う制度上の区分が影響しています。
1. 性別と資格の違い
- 棋士:男性専用というわけではありませんが、大多数が男性で、女性でも特定の条件を満たせば「棋士」として活動することができます。棋士は一般的には、日本将棋連盟のプロ試験に合格し、四段以上の称号を持つ者を指します。
- 女流棋士:女性専用の称号で、女性がプロとして活動するための制度です。女流棋士には、女流三段以上を持つ者が該当し、専用のタイトル戦やリーグで競い合います。
2. システムと経路の違い
- 棋士の育成システム:棋士になるためには、将棋連盟のプロ編入試験を受け、合格後、順位戦などを通じて昇段していくシステムがあります。男女問わず、この道を通ることができます。
- 女流棋士の育成システム:女流棋士は、女性限定の育成機関や試験を通じて資格を取得します。女流棋士には専用のタイトル戦やリーグが設けられており、これにより女性が将棋界に参入しやすくなっています。
3. タイトル戦とトーナメントの違い
- 棋士向けタイトル戦:棋士は、竜王戦や名人戦などの重要なタイトル戦に参加できます。これらは将棋界で最も権威のある大会の一部であり、大きな注目を集めます。
- 女流棋士向けタイトル戦:女流棋士は、女流名人戦や女流王将戦などの女性専用のタイトル戦に参加します。これらは女流棋士にとっての最高峰の舞台です。
4. プロとしての活動の幅
- 棋士:一般的には全国規模の大会やイベント、メディア出演など、多岐にわたる活動が期待されます。
- 女流棋士:女性専用のイベントやメディアでの露出も多く、将棋を通じて女性の社会参加や将棋の普及に貢献しています。
結論
「棋士」と「女流棋士」の違いは、主に性別に基づく資格とシステムの違いにありますが、どちらも高いレベルの技術と深い知識を要求される専門職です。将棋界では、性別を超えて多くの棋士が互いに切磋琢磨し、将棋の魅力を広めています。
女性棋士と女流棋士の違いは
前に書きましたように、将棋の世界は、奨励会という組織に所属して、
段位(初段、二段、三段・・・)を上げていき、三段リーグと呼ばれる
三段同士で戦うリーグ戦で上位2位までに入ると4段に昇格して、
この4段に昇格した時点で、初めてプロ棋士になります。
奨励会自体は特に男女を分けていないので、男性でも、女性でも
四段になればプロ棋士ということになります。
ここで、考えないと行けないのは、”女流棋士”についてです。
定義というのが、いささかアバウトなところがあり。
ウィキペディア(Wikipedia)によると
女流棋士(じょりゅうきし)は、将棋を職業とする女性。日本将棋連盟所属の者、日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属の者、いずれにも所属していない者(フリー女流棋士)がいる。
となっています。
正直、そこそこ、強くて、将棋を職業としている女性であれば、女流棋士と
名のれることになります。ですので、テレビ番組で女性の方を紹介されるときに、
女流棋士と紹介されているはずです。
ちなみに、日本将棋連盟のホームページを見ると、現役女流棋士一覧というページが有り
結構多くの方が登録されているようです。
”女性棋士”という話になると、奨励会に加入している女性の中から、
三段リーグを突破して、四段に昇格した方が現れて、はじめて
”女性棋士”の誕生ということになります。
将棋のおける男女差は
簡単に言うと、上流棋士のトップの方が、現在、奨励会の三段止まりなので、
それだけの差があるということになります。
理由は、様々なことが考えられますが、一つには、将棋の世界って、古くから
男性社会であったということもあって、競技人口が圧倒的に男性が多いという
ことが上げられると思います。
あとは、小さい頃に、将棋をたしなむ女の子でも、中学、高校と進むうちに
将棋をやめてしまう方が多い、というのも本当の話でしょう。
将棋は理系的要素が強いので、女性に向かないといった議論も、目にするのですが
これは、ちょっと違うのではないかという気がします。
宇宙飛行士や、お医者さんにも女性がおられますし。。。
女性棋士誕生が期待されている西山朋佳三段
そうです、もっか、初の女性棋士誕生に向けて注目を集めているのが西山朋佳三段です。三段から四段に昇格すれば晴れて、初の女性棋士ということになるのですが、その壁はかなり分厚く、
2020年のプロ棋士への最終関門となる三段リーグに置いて、半年かけて約30人が戦い、上位2人が昇段する。西山三段は3番手でリーグ最終日を迎え、最終日にも2連勝したが、上位陣が崩れず今期は14勝4敗の3位(次点)で終わった。ただ、次点を2回取れば四段に昇段できるため、初の女性「棋士」に向け一歩前進した。
初の女性棋士誕生も遠い日ではないかもしれません。
将棋が男女別についてのまとめ
知らないということは、本当に恐ろしいですね。
この記事を書くまで、男性と女性の別々の組織があって、
男女で、違った棋士の団体でもあるのかと思っておりました。
あれっと思ったことは、きちんと正確なことを調べていきたいものですと
あらためて思った次第です。
以前、羽生善治竜王がインタビューで答えられている内容が、そのまま答えなのですが。
それは人口の差ですね。やっている人の数が違います。ただ、小学校の大会だと女の子が優勝する事が多いので、そういった女の子が続けて、プロを目指してくれたら、男女差は縮まってくると思います。
という話です。小学校の将棋クラブというのも昔あったような気がしますが、そういえば女の子なんてほとんどというか
一人もいなかったですもんね。
でも、YOUTUBEとかの女流棋士の方の解説とか見ていると、なんだかアイドル張りの登場の仕方をしていたり、
将棋界もどんどん変わっていくのかなあという気がしますね。
女流棋士の解説のほうがわかりやすいというか聞きやすいということはあると思うんです。
最近よく視聴している、女流棋士の山口恵梨子さんの動画です。
いかついおじさんの解説に比べると、とっても親しみが持てる動画になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YN3tH_XoNDI
動画の解説もきちんと書かれていて、
日本将棋連盟女流棋士の山口恵梨子です。
今回の将棋講座は、第1回「初心者でもできる!形勢判断のポイント&具体的なやり方」 です。
将棋を自分が指す時や将棋番組でトップ棋士の将棋を観る時にどちらが良いのかを知りたいですよね。
形勢判断の仕組み、初心者向けのざっくりしたやり方を説明しています。
講座に関しての質問などありましたらコメントで書いて頂けたらできる限り返答します。
Q1よく解説で先生方が言われているように、終盤は駒得よりもスピードみたいな...そのあたりの判断の仕方も知りたいです!
A. 最終盤で相手の王様を取るまでの道筋が立っている場合のみ、駒損になってOKです。将棋用語で言い換えると、寄る場合のみOKとなります。なので、相手玉への寄せが見えたらスピード重視って覚えてください!
Q2質問なのですが、「歩兵」の枚数が増えているか減っているかは形成には関係ないのでしょうか。
A. 歩は一番弱い駒なので、増えたり減っているのが歩だけなら形勢に関係が出ますが、他の駒が増えたり減ったりしている場合ほかの駒の優先度が高くなると私は思っています。
引用:YOUTUBE
将棋界も、今後、どんどん変わっていくのでしょうね。
それはそれで楽しみです。
書籍も出されるみたいです。まだ予約受付中みたいですけど。。
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