毎年【8月~10月位】になるとスズメバチの被害に遭うニュースを見かけますよね!
その時期以外の冬場などは、一体どうしてるのでしょうか?
見かけない時期の女王蜂は生きているのかなど、生態を調査しました。
スズメバチの駆除しやすい時期も紹介します!
Contents
スズメバチは冬場どうしてるの?女王蜂は生きている!?
〇スズメバチは冬場は一体どうしてるのでしょうか?
スズメバチの活動が活発になるのは、繁殖の活動をする時期の【約8月~10月頃】にかけてになります。
スズメバチはこの時期、とても敏感で攻撃的になりますので、刺される被害が多くなりますね!
その後の冬場はどうしてるのでしょうか?
この時期を過ぎると、スズメバチは段々と姿を消していき冬場前に大体は死んでしまいます!
しかし全部のスズメバチが死んでしまうわけではありません。
スズメバチの中で女王蜂だけが生き残るのです!
女王蜂は本格的な厳しい冬が来る前に巣から脱出をして、越冬の為に近くの木々の中や、近くの地面の下などに潜り込み冬眠します。
女王蜂は巣以外の場所で休んでいますので、スズメバチを見かけないですし、巣の中は空っぽという事です。
通常スズメバチの生態は、大体冬場は巣にいないですが、ここ最近絶対にいないとは言い切れなくなってきました。
なぜならば、温暖化の影響で気温が冬でも高いために【11~12月】でも女王蜂が巣の中に残っている事もあるようです!
もしかしたら女王蜂が巣の中にいる事もありますから、注意してくださいね!
そしてこの時期がスズメバチを駆除するチャンスになります。
冬の間はスズメバチの巣のなかから蜂が消えてしまいますので、蜂の巣を駆除しやすいのです。
スズメバチの生態に詳しい駆除の業者さんもいますが、スズメバチ駆除の自治体などもあります。
駆除する場合は自治体(区市町村)によって駆除や補助を行う所がありますので、お住いの役所や保健所に問い合わせて下さいね!
スズメバチの危険な生態は?
スズメバチ(雀蜂、胡蜂)とは、ハチ目スズメバチ科に属している昆虫のなかの、スズメバチ亜科に属している総称です!
スズメバチ亜科は蜂の中でも大型の種がとても多くて、その性質は大体攻撃性が高いのですよ。
1匹の女王蜂を中心とした蜂の社会を形成していて、その防衛の為に大型の動物も襲撃してしまいます!
スズメバチは積極的に刺してくる事も多い事で知られますが、これは蜂の巣を守る為です。
何もなくても襲って来るように見えるのは、私たちが蜂の巣の近くにいる事に気付かないからなのです。
〇スズメバチはどのような活動時期に危険になるのでしょうか?
多いのは夏の終わり~秋にかけスズメバチの被害が酷くなります。
なんと毎年【30名位】の方が命を亡くしていて、他の動物による被害の【10倍】にも達しますよ!
スズメバチ研究の小野 正人(おの まさと)教授によりますと
それは、ハチの営巣活動が最盛期を迎えるからなのです。ハイキングや散策などで人が山に入る機会が増える時期とも重なり、人とハチの摩擦が生じやすいことが理由です。ハチの巣では次期女王バチを育てる時期になり、巣を守る働き蜂たちが神経質になっています。
引用:玉川大学大学院農学研究科
私達は人間目線で見てしまうと、スズメバチが襲って来るや、攻撃して来ると思ってしまいますよね!
しかしスズメバチからしたら、繁栄の為に女王蜂や子供たち、仲間を守らなければいけないと必死に思っているのです。
そう思うとスズメバチの気持ちも分からないでもないですが、刺されたら命の危険もありますからね!
身を守るためにも、私達はスズメバチの生態や行動を良く知る事も大切ですよね!
スズメバチはどうしてるの?活動期間は?
スズメバチが活動している期間は【4月~11月頃】春から秋の季節です。
それ以外の期間はどうしてるのでしょうか?
冬場は活動せず、女王蜂だけが土の中や木の隙間などで冬眠します!
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
産卵、子育て、働き蜂羽化 | 働き蜂も活動、増える | 次世代女王蜂誕生 | 越冬、冬眠へ |
4,5,6月のスズメバチの活動は?
スズメバチの巣作りは、だいたい【4月~6月の前半頃】始まり、ここから【1ヶ月程度】は、女王蜂1匹で巣作りと産卵、子育てをします。
冬眠から覚めた女王蜂は、生活に適した良い場所を見つけて1匹で巣を作り始めます。1匹で作成しているので巣の成長ペースは遅いです!
蜂の巣は【約数㎝~15㎝程】で、ある程度の蜂の巣が出来たら女王蜂は中に卵を産んで、働き蜂になる幼虫の世話をしていきます。
女王蜂は働き蜂をどんどんと増やしていきますよ!
その多くのスズメバチはこの時期から巣と幼虫を守るために働き始め【2ヶ月~3ヵ月程】かけて少しずつ巣を大きくして行きます。
この時期の女王蜂は冬眠から覚めてそんなに日が経っていないので、とても弱っています。
女王蜂も1匹で巣作りと子育てと大変ですし、本当にワンオペですね!
7,8月前半のスズメバチの活動は?
この時期は【300匹位】の働き蜂が活動していて、蜂の巣も【30~80㎝程】に段々と大きく成長して行きます。
それ以上にハチの巣も大きくなる事もあるそうですよ!
そしてこの季節は、スズメバチの凶暴な攻撃性が徐々に高まってくる時期になります。
スズメバチの警戒心も増し始める為に、刺されないように注意が必要となります。
働き蜂もかなり成長している為に、不用意に刺激すると攻撃されてしまう事もあるでしょう!
夏になるとチラホラとスズメバチを見かける機会が多くなってきますよね。
8月後半9,10月半ばのスズメバチの活動は?
【8月以降】は働き蜂がほとんど成長していて、【約1000匹以上】が蜂の巣に住んでいます。
徐々にスズメバチの数が増えると共に、夏~秋にかけて巣もどんどん大きくなっていますね!
働き蜂が多数成長している【8月の半ば~秋口10月】にかけては、蜂の巣も最盛期を迎えますよ。
スズメバチの被害のピークは大体【8月半ば〜10月の半ば】になります!
そしてこの時期は、来年を見すえた産卵がおこなわれるようになってきます。次の年に女王蜂になる『メス』を生むのです。
この時生まれる『メス』は次の年の女王蜂になる役目があるので、今の女王蜂からは、より質の良い養分のエサを優遇されて与えられます。
このような巣にとって、とても重要な蜂を産んで育てている最中は、働き蜂も非常に巣の周りを警戒しています!
この時期は年間を通して最も危険な時期といえます。この時期の蜂の巣やスズメバチには絶対に近寄ったり、触ったりせず、極力刺激しないよう心がけましょう!
10月後半~11月、次の年の為の活動は?
【10月頃】だと、まだまだ働き蜂は元気に活動していることが多いため、危険な時期と言えますよ!
スズメバチの女王蜂は越冬、冬眠の準備を始めますが、働き蜂はどうしてるのでしょう?
越冬しないで冬場がくる前の【11月】には働き蜂は活動を終えます。
この頃になると、成長した翌年のスズメバチの女王蜂が巣立ち、現行の巣も徐々にハチの数が減って来ます。
そして数千匹以上の働き蜂が寿命を迎えて、女王蜂は来年の出産に向けて冬眠の場所を探し、古い木の中などで越冬するのです!
冬場になると役目を終えた働き蜂達は、基本的に死んでしまいますが、スズメバチの種類によっては【11月】でもまだ活動している事があります。
キイロスズメバチ、オオスズメバチなどは特に引き続き注意が必要になります!
【12月】にはスズメバチはほとんどいなくなって来ますが、気温の高い場所だとまだ生き残っている可能性があります。
スズメバチの種類と特徴
〇スズメバチによっても冬場の時期により活動が違ってきますので、注意して下さい!
スズメバチの種類 | 活動時期 | 危険な時期 |
オオスズメバチ | 5月~11月 | 8月~10月 |
キイロスズメバチ | 5月~11月 | 7月~10月 |
モンスズメバチ | 4月~10月 | 7月~8月 |
コガタスズメバチ | 4月~11月 | 7月~10月 |
ヒメスズメバチ | 5月~9月 | 8月~9月 |
オオスズメバチの危険性
世界最大のスズメバチのオオスズメバチは毒量も最も多く、毒性も強力で、集団で襲いかかってくるので注意しましょう。
攻撃性はとても高く、刺されたら痛みもスズメバチの中ではもっとも強くて、刺されたショックで死亡する事もあるようです!
大きさは女王蜂で【4cm程】働き蜂は【2.5〜4cm程】雄蜂は【2.7〜4cm程】になります。
生息地域は、北海道、本州、四国、九州、対馬(長崎)になります。
活動時期は【5〜11月】で、オオスズメバチの巣を作る場所は、 雑木林などの土の中や樹洞の目につきにくい地中に巣を作ります。
オオスズメバチは最大時には巣盤の最大直径が【80cm】にもなり、総育房数が【8000室】になる、巨大コロニーになります。
キイロスズメバチの危険性
キイロスズメバチの毒量は多く、攻撃性は高いです。刺されたという被害がとても多く報告されています。
キイロスズメバチは身体が小さいのですが、蜂の数がとても多いので、他のスズメバチに比べて一つの巣の中にいる数が圧倒的に多いので怖いです!
大きさは女王蜂で【3cm程】働き蜂は【2cm程】雄蜂は【2cm程】になります。
生息地域は、北海道、本州、四国、九州になります。
活動時期は【5〜11月】で、キイロスズメバチの巣を作る場所は、市街地から山間部の人家の軒下、屋根裏、壁の間、土中の空洞、樹洞、枝です。
夏から秋にかけての最大時には、蜂の巣の最大直径が【1m以上】にもなり、働き蜂の数が【1000匹】にもなります。
モンスズメバチの危険性
モンスズメバチの毒量は多くて、攻撃性は高いです。日が落ちた後の夜も飛び回るのはモンスズメバチだけです。
大きさは 女王蜂で【2.5〜3.0cm程】働き蜂は【2〜2.7cm程】雄蜂は【2.2〜2.7cm程】になります。
モンスズメバチの特徴は、お腹の端へと段々黄色の線が太くなり、左右対称の黒い斑模様がある事です。
生息地域は 、北海道、本州、四国、九州になります。
活動時期は【 5〜11月】で、モンスズメバチの巣を作る場所は、人家の屋根裏、樹洞、木の空洞や狭い空間です。
夜も活動するので気づかずに遭遇してしまわないように注意しましょう。
コガタスズメバチ危険性
コガタスズメバチの毒量は中位で、攻撃性も中位です。攻撃性と毒性もそこまで高くなく、巣を必要に刺激しなければ刺されません。
大きさは女王蜂で【2.5〜2.9cm程】働き蜂は【2〜2.8cm程】雄蜂は【2.2〜2.6cm程】になります。
生息地域は、北海道、本州、四国、九州、屋久島になります。
活動時期は【5〜10月】です。コガタスズメバチの巣を作る場所は、人家の軒や垣根など、公園の樹木の枝、葉の生い茂っている木の枝に巣を作ります。
コガタスズメバチはオオスズメバチと、とてもよく似ている頭部の形の差異と繊毛の長さで、見分ける事が多いです。
初期の巣は、フラスコを逆さにしたような形をしていて小さく、最大時の【9月】でも働き蜂の数は【200〜300頭程】なんです。
ヒメスズメバチの危険性
大きな体をしていますが、普段は大人しい性格で、刺激をしなければ攻撃されることはありませんし毒量は最小になり攻撃性は低いです。
大きさ は女王蜂で【3.2〜3.5cm程】働き蜂は【2.5〜3.3cm程】雄蜂は【2.7〜3.5cm程】になります。
生息地域は、北海道、本州、四国、九州、対馬(長野)になります。
活動時期は【 6〜9月】です。巣を作る場所は 人家の屋根裏、壁の間、土の中、樹洞です。
スズメバチ属の中で攻撃性が一番低いので安心してください。
身体の大きさに対し、巣の大きさはとても小さめです。 大きいものは、子どもの頭ぐらいしかありません。
色々な種類のスズメバチがいますが、私はスズメバチに遭遇した時には、びっくりしたり慌ててしまったりするので、冷静に対処する事が必要ですね!
他にも多数のスズメバチがいますし、どのスズメバチも危険なので気を付けて下さいね!
スズメバチは冬場どうしてるの?女王蜂は生きているのか生態を調査!まとめ
まとめ
スズメバチは冬場どうしてるの?
スズメバチは繁殖活動【8月~10月】にかけ活動が活発になり、この時期は敏感で、攻撃的。
この時期を過ぎると、段々と姿を消していき女王蜂以外は冬場前に大体は死んでしまう。
女王蜂は厳しい冬が来る前に巣から脱出、越冬の為近くの木々の中や地面の下に潜り込み、冬眠する。
女王蜂は巣以外の場所で休むので、スズメバチを見かけなくなり巣の中は空になる。
※スズメバチは冬場巣にいないが最近は温暖化の影響で、気温が冬でも高く【11~12月】でも女王蜂が巣の中に残っている事もある。
スズメバチの生態は?
スズメバチは、ハチ目スズメバチ科に属している昆虫で、スズメバチ亜科に属している総称!
スズメバチ亜科は蜂の中でも大型の種が多く、性質は大体攻撃性が高い。
女王蜂1匹を中心に蜂社会を形成し、防衛の為に大型動物も襲撃するのが巣を守る為です。
冬場は、どうしてるのかと思っていましたが、女王蜂以外は大体生き残ってはいないのですね!
冬の間は巣の中からスズメバチが消えますので、蜂の巣を駆除し易くなりますね。
毎年被害にあう方がいるので、この時期に駆除したいですよね!
ですが、ご自分ではしないで駆除して下さる業者や、役所などもありますので、お願いされると良いと思います!