ツバメは縁起が良い鳥とされていますが、一方で巣を作られてしまうと色々悩ましい問題があるのも事実。
巣を作る生き物は、いずれも少なからず被害が出るので歓迎していない方も多いのではないでしょうか。
ツバメの巣は縁起が良いと言われているけど衛生面が心配…
巣立つのを見守ってあげたいけど敷地内のフンが気になる…
小さい子が家にいる方や、アレルギー体質の方だと、特にフンやダニは気になりますよね。
フンが気になるからごめんなさい!!
と巣を自分で撤去…できないんです。
ツバメの巣は行政の許可なく撤去してしまうと法令違反になる可能性もあり、一度巣ができると巣立つまでは撤去できません。
どうせ撤去できないのなら、しっかりフン対策をして巣立つまで見守ってみませんか?
今は良い商品がたくさんありますのでご紹介していきますね。
Contents
ツバメの巣の受け皿の色んなタイプをご紹介
ツバメは人の出入りの多いところに巣を作ります。
ですので、巣を作られた場所は家のよく利用する場所であるケースが多いと思います。
来客があったときや、家に出入りするとき、洗濯を干しに出たとき、窓をあけたときに、フンが落ちてくると悲しいですよね。
受け皿なしでフンだらけというのも見た目的にも衛生面も気になりますね。
時間の経ったフン汚れは綺麗にするのも結構大変です。
ここでは見た目も機能も兼ね備えたツバメの巣のフン対策の受け皿を紹介していきますね。
壁面用 スワローサポート
引用 未来工業ホームページ
未来工業という会社の壁面用のツバメのフンの受け皿です。
ツバメの巣を壊さずに燕の巣の下のフンを受け止めることが出来るので、これがあればフンの被害を抑えながらツバメの子育てを見守れます。
引用 未来工業ホームページ
壁の素材によっては付属の粘着テープとアルミテープだけでは接着が弱く落ちてしまうといった口コミもありますので、粘着力が気になる方は追加の粘着テープでの補強をおすすめします。
巣の下に壁がない場合は付属の固定バネとアルミテープで取り付けも可能です。
子育てが終わったら最後に片付けて燃えるゴミで捨てるだけなので、見た目だけでなく扱いやすさも兼ね備えた商品です。
詳しくはコチラ
壁面用 スワローサポート カートリッジタイプ
引用 未来工業ホームページ
未来工業という会社の壁面用のツバメのフンの受け皿で、こちらはカートリッジタイプです。
プラスチック製の枠に段ボール製の交換できる受け皿を取り付け、汚れが気になってきたら段ボール製の受け皿部分を交換するといった商品です。
引用 未来工業ホームページ
ツバメの子育てが終わるまでずっとそのままなのに抵抗がある方は、定期的に新しい受け皿に交換できるこちらがオススメです。
箱状になっているので、飛び散りも防ぐことができますね。
詳しくはコチラ
床用 スワローサポート フロアシート
引用 未来工業ホームページ
未来工業という会社の床用のツバメのフン対策のグッズで、こちらは受け皿とセットで使うのがオススメです。
受け皿を使用しても防ぎきれない飛び散り汚れなどを防いでくれます。
フンの害も減り、遊び心もあるデザインです。
引用 未来工業ホームページ
また、気付かずにツバメの巣の下を通ってしまわないように上に巣があると知らせてくれる効果もあります。
こちらは壁や床の段差にも貼り付けできますので、場所を選ばず設置できます。
詳しくはコチラ
ツバメのフン対策の受け皿は自作もできる
どうせすぐに捨てるのだからという方は自作もできます。
その際は簡単に捨てられるように、燃えるゴミに出せる素材で作成すると後がラクですよ。
2面で支えることができる場所であれば、フンの飛び散りの被害も抑えてくれる箱状のものを取り付けましょう。箱を壁面に付けるだけで良いので簡単です。
1面での支えになる場合は、箱よりも軽く仕上がり横の飛び散りも防げる形状のものが良いですね。
箱よりも軽く仕上がり横の飛び散りも防げる形状のツバメのフン受けの型紙がありますので、こちらに載せておきますね。
参考 ツバメ観察全国ネットワーク【段ボールで作るツバメのフン受けの型紙】
強度、軽さ、廃棄のしやすさ、扱いやすさ、どれも兼ね備えている段ボールで作るのがおすすめです。
また、ツバメが警戒して巣を放棄してしまわないように以下のことを心掛けてあげましょう。
- 巣から30cm以上離れたところに設置する。
- ツバメの抱卵(たまごを温めること)が始まってから設置する。
それぞれのお考えにあうタイプのものをお試しくださいね。
「ツバメが家に巣を作ると縁起が良い」という言い伝え
日本には「ツバメが家に巣を作ると縁起が良い」という言い伝えがありますね。
せっかくなら恩恵に預かりたいですよね。ここでは「ツバメが家に巣を作ると縁起が良い」という言い伝えの具体的な内容を紹介していきますね。
家庭が円満になる
ツバメが巣を作る家は子育てがしやすい場所です。
巣を作る家は快適で環境の良いところなので"家庭が円満になる"と言われています。
子宝に恵まれる
ツバメは1年に2~3回産卵をすることがあります。
一度の産卵で6個前後の卵を産むこともあり、ツバメが巣を作った家は"子宝に恵まれる"と言われています。
豊作になる
ツバメは作物につく害虫も餌にします。
ツバメが虫を食べてくれると、害虫が減り農作物が良く育ってくれます。
ですので、ツバメが巣を作ったら"豊作になる"と言われています。
無病息災で過ごせる
ツバメが子育てをする上で必要な餌に、人間にとっての害虫である蚊やハエが含まれます。
蚊やハエは病気を蔓延させる原因になる害虫です。それを食べてくれることによって病気が蔓延しにくく"無病息災で過ごせる"と言われています。
家(商売)が繁盛する
ツバメはカラスやヘビが天敵です。カラスやヘビは人の出入りの多いところは襲いません。
人の出入りの多いところとはお客様がよく訪れる場所であり、"家(商売)が繁盛する"と言われています。
ツバメは一度巣を作って無事に子育てができた場所を覚えていて、翌年以降も戻ってくる可能性が高いです。
ツバメのように、お客様が再来店してくれるなどとも言われています。
金運が良くなる
先に触れた通りで、ツバメが巣を作ると豊作になると言われています。
また、商売が繁盛するとも言われているので、
豊作になったり商売が繁盛して"金運がよくなる"と考えられたようですね。
言い伝えだけでなくツバメが巣を作った家は実益もある
とはいうものの言い伝えでしょ
と思う方、ツバメが巣を作った家にもたらされる実益もありますよ。
害虫がいなくなる
ツバメが子育てをする上でたくさんの餌が必要になります。
その中に人間にとっての害虫である蚊やハエが含まれます。ですので、ツバメが巣を作る場所は"害虫がいなくなる"と言われています。
自然災害に遭わない
ツバメが子育てをする上で自然災害などの危険の伴う場所は本能的に避けます。
ですので、ツバメが巣を作る場所は"自然災害に遭いにくい"場所であることは間違いないのです。
あなたの家はツバメのお墨付きの安全な家です!
何千kmも離れたところから飛んできて、探し当てた1件の家はツバメにとっても人間にとっても居心地がいい場所です。
ですから、
- ツバメは幸せを運んできてくれる
- ツバメが巣を作った家は幸せが約束されている
といった言い伝えがあるのですね。
ツバメの巣を壊すと縁起が悪い!?
誰もが一度は「ツバメが家に巣を作ると縁起が良い」という言い伝えを聞いたことがあると思います。
では逆に言うとツバメの巣を壊してしまったら縁起が悪いのではと思っている方も多いと思います。私もその一人でした。
結論から言いますと、「ツバメの巣を壊すと縁起が悪い」という言い伝えはありません。
- ツバメに巣を作られて困っているけど縁起のことを気にして撤去できないでいるのであれば、縁起の面では全く問題ありません。
- 一度ツバメが巣を作ったからといって未来永劫そのままにしておかないといけないなんてこともありません。
- 作る場所に問題があって落ちてしまったり、外敵に壊されてしまうことも珍しくないので、勝手に落ちてしまっていたからといって気にすることもありません。
ツバメの巣は衛生面では気になることも多いので、お身体の状態や生活環境などに合わせて撤去するのは全く問題ないですよ。
来年はどうする?来てもらう?来ないでもらう?撤去方法を紹介
そして無事巣立ってくれたら、来年以降も来てもらうか、来年以降は来ないでもらうかを決めましょう。
ツバメは一度巣を作ると、翌年以降も同じ巣に戻ることも少なくないです。
巣をそのままにしておくとまたそこで子育てをする可能性があります。
来年以降も来てもらう方は巣をそのままにしておいてください。
来年以降は来ないでもらいたいと思っている方は、まずは巣を撤去しましょう。
巣については巣立ったあとであれば、中にヒナや卵が残っていなければ撤去しても問題ありません。
卵やヒナがいる野鳥の巣を撤去することは鳥獣保護管理法によって禁止されており、違反した場合1年以下の懲役または100万円以下の罰金いずれかの刑罰が課される可能性があります。
そのあとは、居心地の良いあなたの家に戻って来ないでもらうように対策をしておきましょう。
ここからはツバメの巣を撤去する方法と、今後ツバメの巣を作らせない予防法をご紹介しますね。
ご自身でツバメの巣を撤去する方法
必要なモノ
- ゴミ袋
- 手袋
- 新聞紙
- 殺虫剤
- ブラシ
- 消臭剤
- マスク
- メガネ
①マスク・手袋・メガネを着用
ツバメは野鳥です。感染症やアレルギー源を持っている可能性も考えて処理しましょう。
また、ヒナの死骸が残っている場合もあります。
色んな可能性を考えて、作業の際はマスク・手袋・メガネを着用しましょう。
②殺虫剤でダニやノミを退治
ツバメの巣には大量のダニやノミが繁殖していると考えておいてください。
殺虫剤で大量のダニやノミをやっつけましょう。
③掃除
巣を取り除きゴミ袋に入れて口を結びましょう。
あとはフンや残った汚れや巣の材料の草や泥を水とブラシで擦って終了です。
業者にツバメの巣を撤去してもらう方法
アレルギーのある方や高所作業に不安のある方は無理をせず業者に依頼した方が良いかもしれませんね。
業者に依頼すると、お金はかかりますが、高所作業をお願いできること以外にもメリットがあります。
- 撤去するときにノミやダニに刺される心配がない。
- 撤去するときにノミやダニを身体や衣服につけて家に入り他の家族に被害を広める心配がない。
- 綺麗に撤去できるので、翌年にツバメが戻ってくる可能性を下げられる。
跡形もなく撤去しておかないと、翌年にツバメが戻ってきて同じ場所に巣を作られてしまうことがあります。
来年以降のことを考えても、衛生面から見ても、業者にお願いして綺麗に撤去してもらうメリットは大きいと思います。
ツバメの巣の撤去費用は大体1万円前後からといった感じです。
ただ、金額は業者によっても違いますし、「防鳥ネットの取り付け」など翌年以降のための対策をどのくらいするかによっても変わってきます。
ですので、撤去費用についてはツバメの巣の撤去をしてくれるお近くの業者に一度問い合わせてみてください。
来年はどうする?来てもらう?来ないでもらう?対策も紹介
撤去するには時期も大切です。次はツバメの習性に合わせた対策をご紹介します。
巣作りの時期を知って対策を立てよう
ツバメは渡り鳥です。春から夏を日本で過ごします。
ツバメは3月頃から巣作りを始めます。
その後4月~5月頃に産卵します。
卵を産んで生まれるまでが約2週間、生まれてから巣立つまでが約3週間です。
ツバメの巣作りの時期は地域によって違います。
ツバメの餌となる虫は暖かくなると多くなるので、春の訪れの早い暖かい地方の方がツバメの巣作りの時期も早いです。
九州地方や四国地方では3月頃から巣作りが始まり、その後4月頃に中国地方、近畿地方と続きます。
分かりやすい目安でいうと、桜前線が日本列島を北上する時期と前後してツバメの巣作りも始まります。
西日本だと3月頃、東日本だと4月頃のツバメが渡ってくる時期に対策をしておきましょう。
1年に2~3回産卵をすることがあるので、もう来ないでもらうという方は巣立った直後を見計らって巣を撤去した方が良いかもしれませんね。
また来てもらいたいが一度綺麗にしたい方やツバメが完全に巣立ってから巣を撤去したい方は、一度巣立ったあとにまた産卵に戻ってくる可能性も考えて9月頃まで待ってから撤去すると良いですね。
ツバメが南へ帰っていくのは9月中旬~10月下旬とされています。
ツバメの習性を知って対策を立てよう
今後はツバメに巣を作ってもらいたくないという方は、ツバメの習性や巣作りの条件などを知っておけば対策を立てやすいですよ。
ここからはツバメの習性や巣作りの条件、対策のグッズを紹介していきますね。
ツバメは羽に物があたるのを嫌がります
巣を作られそうなところに釣り糸やテグスなどを張っておくことによって、巣を作るのをやめさせましょう。
ツバメはザラザラした壁などを好んで巣を作ります
巣を作られそうな場所のザラザラしたところにテープ等を貼り、ザラザラ面を隠して巣を作るのをやめさせましょう。
ツバメを含む鳥類はヘビやカラスが天敵です
ヘビやカラスの置物を置いて巣を作るのをやめさせましょう。防鳥用のものが売っています。
ただ、危険はないと判断するとお構いなしに巣作りにくるので最初の2つに比べて効果は低いです。
ツバメを含む鳥類は光が反射するものを嫌がります
CDやアルミホイルなどの光るものをつるしたり、置いたりして巣を作るのをやめさせましょう。
ただ、危険はないと判断するとお構いなしに巣作りにくるので最初の2つに比べて効果は低いです。
ツバメ含む鳥類は磁石が苦手です
鳥追い磁石というものが売られていることからも分かるように、ツバメ含む鳥類は磁石が苦手です。
ただ、危険はないと判断するとお構いなしに巣作りにくるので最初の2つに比べて効果は低いです。
ツバメが止まって休憩する場所をなくす
バードレスマットというものをツバメを含む鳥類が止まりそうな場所に置いておくと、止まって休憩する場所がなくなります。
止まって休憩する場所をなくし、ツバメの居心地の良い場所にならないようにして巣を作るのをやめさせましょう。
またツバメを含む鳥類は、巣を作る前にそこが危険な場所でないかを確認します。
バードレスマットを置いて安全確認のための観察をする場所をなくし、巣を作るのをやめさせましょう。
【ツバメの巣の受け皿には色んなタイプが!巣ができた時のフン対策】まとめ
- ツバメの巣の受け皿は壁付けタイプと床に貼るタイプがある。
- ツバメの巣は行政の許可なく撤去してしまうと法令違反になる可能性がある。
- 「ツバメが家に巣を作ると縁起が良い」という言い伝えがある。
- 「ツバメの巣を壊すと縁起が悪い」という言い伝えはない。
- ツバメの巣の撤去は自分でできるがリスクもある。
- ツバメの巣を撤去してくれる業者がある。
- ツバメの巣作りの時期は地域差がある。
- ツバメに巣を作らせないための対策は3月~4月にする。
ツバメの巣の受け皿の紹介を中心に、ツバメの巣にまつわる縁起、巣作りの時期やその後の対策のお話をさせていただきました。
家に巣を作られると色々な問題も出てきますよね。
ただ、一度巣を作られると卵やヒナがいなくなるまでは撤去することは出来ません。
でしたら、フン対策をしながらヒナの成長を温かい心で見守ってみませんか。