何となく「3ナンバー」は大きな車、「5ナンバー」は普通の車、と思っていました。
友達が車を買ったとき「3ナンバー」だったら「おースゴイ!!3ナンバーだ!!」なんて言っていましたね。
しかし、ナンバーは「車体サイズ」と「排気量」によってきっちり決められています。
それによって様々な税金も違います。
行違う車を見ていると、たまに「あれ?この車、3ナンバーなの?」と意外に思うことがあります。
逆に「あら?5ナンバーなんだ!」と思うこともあります。
何の気なしに見ている様々な種類の車ですが、どうやってナンバーが決められているのか知ると、とても面白いですよ!!
ドライブが今まで以上に楽しくなる事間違いなしです。
でも脇見運転には気をつけてくださいね!!
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3ナンバーと5ナンバーの違いは排気量と車体の大きさにあり!!
確認ですが、ナンバープレートに地名が書いてありますね。その横の1桁目の数字が「3」である車を「3ナンバー」といいます。「5」なら「5ナンバー」です。
地名の横の3桁の数字は「分類番号」といいます。
この番号は自動車の「種類や用途」を表しています。
300番台を「3ナンバー」、500番台を「5ナンバー」といいます。
「自動車登録規則第13条第2号」で定められているのです。
ついでに言うと、ナンバープレート2段目の「ひらがな」は自家用車か、事業用かなどを区別しています。
3ナンバーと5ナンバーの条件
3ナンバー | 5ナンバー | |
排気量 | 2001㏄以上 | 2000㏄以下 |
全長 | 4701㎜以上 | 4700㎜以下 |
全幅 | 1701㎜以上 | 1700㎜以下 |
全髙 | 2001㎜以上 | 2000㎜以下 |
「3ナンバー」の場合は1つでも基準を満たしたら普通乗用車「3ナンバー」になります。
「5ナンバー」の場合は基準を全て満たしたら小型乗用自動車「5ナンバー」です。
繰り返しますが、4つの基準を1つでも超えたら普通乗用車「3ナンバー」になります。
車の大きさの区分は「道路運送車両法」という法律で決められています。
道路運送車両法(昭和26年法律第185号)は、自動車の安全性を確保し、その適正な使用を期するため自動車の登録と検査の制度を設けるとともに、自動車の整備及び整備事業等について規定している。この法律の主な目的は、(1)自動車について所有権の公証を行う、(2)自動車の安全性の確保及び公害の防止その他の環境の保全並びに整備技術の向上をはかり整備事業の健全な発達に資する、(3)自動車の流通社会を発展させ、ひいては公共の福祉に寄与することである。
車に関することは「一般財団法人自動車検査登録情報協会」でほとんどわかります。
なかなか面白いのでホームページを読んでみることをお勧めします。
排気量とは?
車の排気量は「車検証」に書いてあります。
排気量が小さいと車体も小さい、排気量が大きいと車体も大きい、そのくらいはわかりますが…。
自動車学校のおさらいになります。
車のエンジンはピストン運動によって燃料を燃やしてエネルギーを作り出します。
そのエネルギーを生み出すシリンダー内の容積のことを「排気量」といいます。
シリンダー内では空気と燃料を混ぜて圧縮・爆発させてエネルギーを作っています。
シリンダー内の容積が大きいと、空気や燃料を多く排出することができるし、得られるエネルギーも大きくなります。
排気量を大きくするには、エンジンのシリンダーを大きくしなければならないし、エンジンも大きくなります。
すると、車体も大きくなりますね。
3ナンバーと5ナンバーの税金は?
自動車税の場合
自動車税は自動車の「総排気量」で決まります。
4月1日の時点での車の「所有者」に課せられます。ローン支払い中なら「使用者」に課せられます。
排気量 | 税額※( )は2019年10月1日以降登録の場合 | ナンバー |
軽自動車 | 10,800円(10,800円) | 5ナンバー |
660㏄超~1000㏄以下 | 29,500円(25,000円) | 5ナンバー |
1000㏄超~1500㏄以下 | 34,500円(30,500円) | 5ナンバー |
1500cc超~2000㏄以下 | 39,500円(36,000円) | 5ナンバー |
2000㏄超~2500㏄以下 | 45,000円(43,500円) | 3ナンバー |
2500㏄超~3000㏄以下 | 51,000円(50,000円) | 3ナンバー |
3000㏄超は省略
※2019年10月1日から消費税が10%になったので自動車税率は下げられています。
注意!! 総排気量が1500㏄以下の3ナンバー車は、総排気量2000㏄の5ナンバー車より自動車税は安いです。
注意!! 環境性能(燃費性能等)によっても税金は違うので、5ナンバーでも3ナンバーより税率が高いこともあります。
要するに、「3ナンバー」か「5ナンバー」で違うわけではありません。
自動車重量税の場合
自動車重量税は、車の重さにかかる税金です。
重いほど道路を傷めるからです。
毎年税金はかかりますが、車検ごとに払うことになっています。
つまり、新車なら3年分をまとめて払い、あとは2年ごとに2年分を払います。
というわけで、3ナンバーか5ナンバーかで違うわけではありません。
重量 | 自動車重量税 | エコカー |
~1t | 16,400円 | 10,000円 |
~1.5t | 24,600円 | 15,000円 |
~2t | 32,800円 | 20,000円 |
~2.5t | 41,000円 | 25,000円 |
~3t | 49,200円 | 30,000円 |
注意!! 自動車重量税は「エコカー」かそうでないか、で違います。
また、新車登録してから13年及び18年過ぎたら、税金が増えます。
3ナンバーか5ナンバーに関わらず払う税金!!
ガソリン税は給油する時、消費税と共に払っています。あまり意識していないことが多いですけど。
これはガソリンにかかる税金なので車の種類には関係ありませんね。
自賠責保険
自賠責保険は「軽自動車」か「普通自動車」かで違います。
だから3ナンバーも5ナンバーも保険料は変わりません。どちらも「自家用乗用自動車」という「くくり」になります。
任意保険
任意保険も3ナンバー、5ナンバーで違うことはありません。
車の型式ごとに多く事故が起こっているかどうかをもとに「型式別料率クラス」が計算されています。
ただ、3ナンバーの方が盗難にあう率が高いので、全体的に3ナンバーの方が高い保険料になる傾向はあります。
型式別料率クラス制度
自家用普通乗用車、自家用小型乗用車および自家用軽四輪乗用車の保険料体系は、車両・対人賠償・対物賠償・傷害の基本項目(補償)ごとの「型式別料率クラス制度」により細分化され、自動車の型式ごとの事故の実績を反映するものとなっています。
各基本項目(補償)ごとに自家用普通乗用車および自家用小型乗用車は1~17の17クラス*1、自家用軽四輪乗用車は1~3の3クラス*2に区分され、保険料の算出要素の一つとして使用されています。
この料率クラスは、過去の事故の実績により損害保険料率算出機構が決定し、毎年1回見直しを行っています。お客さまご自身が事故を起こされておらず、補償内容が前年と同一の場合でも、料率クラスが上がると、保険料は前年より高くなることがあります。
引用損保ジャパン
当然ですが、自動車保険は保険会社や保険の内容、条件で違ってきます。
最近はネット型(ダイレクト型)の保険もテレビで宣伝していますね。
さまざまな保険会社の保険料を比較検討して入りましょう。
生活費の見直しも大事ですね。
自分の生活に見合って、無理が無いように、しかし中身は濃く、が理想です。
保険は自分の為にも大切な人のためにも欠かせないものです。
あなたに必要なのは3ナンバーの車??それとも5ナンバーの車??
車を買うときってワクワクドキドキしますね。
大きな買い物ですから、慎重に選びます。
あなたが今一番必要としているのは、車内の空間の広さですか?それとも燃費の良さですか。
何が必要かで車選びも変わってきますよね。
子どもが小さくて、ベビーシートやチャイルドシートが必要な時は大きな車が欲しいですね。
年配の人を乗せる時も車内がゆったりで、ステップが低い車が欲しいかな?
それとも夫婦で「くるま旅」なんかするなら、やはり車内が広くて、シートがフラットになると便利です。
私は、今は小回りの利く軽自動車を愛用しています。
今の軽自動車は力も強いし、燃費は良いし、車内も広いので重宝していますよ。
高齢の母を乗せるためにステップが出たり、助手席が少し回転します。
乗り降りに便利なグリップも付けました。
もちろん、5ナンバーです。
勤務地が遠く、片道30キロ弱走っていたころは7人乗りのワゴンでした。
小さな車は疲れるだろうと思って大きめの車に乗っていました。
それでも5ナンバーでした。
排気量を抑えるとどうしてもパワーだったりスピードが落ちるでしょう。
そういう事も考えて車選びをしたら良いですね。
いつも走る道は走りやすい道なのか、カーブや上り下りが多いのか、そんなことを考えるのも車選びには大切だと思います。
車を買うとき、デザインや使い勝手ももちろん大事ですが、燃費や税金のことも考えて買いたいですね。
「3ナンバーと5ナンバーの違いは?!それは排気量と車体の大きさ!!」のまとめ
- 3ナンバーと5ナンバーの違いは「排気量」「車体の大きさ(全長・全幅・全髙)」で違う
- 3ナンバーは「普通乗用車」、5ナンバーは「小型乗用自動車」という
- 3ナンバーの基準を1つでも満たしたら「3ナンバー」になる
- 5ナンバーの基準を全部満たしたら「5ナンバー」になる
- 「自動車税」は「排気量」で決まるので、3ナンバーが高いとは限らない
- 「自動車重量税」は「車の重さ」にかかるので3ナンバーが高いとは限らない
- 3ナンバーか5ナンバーかに関係なく払う税金がある
- 自賠責保険、任意保険は3ナンバー・5ナンバーに関係ない
- 自分の生活に必要なのはどんなことか、よく考えて車を選びたい
- 車に関する法律も触れてみると、ためになるし面白い
いかがでしたか?
これから車の購入を検討している方、3ナンバーと5ナンバーの違いを知ってすてきなカーライフを楽しんでください。
車のある生活は本当に便利で快適です。どこまでも自由が広がります。空間の自由、時間の自由が心の自由も生み出します。
どうぞ安全運転で楽しんでください!!