料理をする時にラップフィルムやアルミホイルはよく使うから家にあるけれど、クッキングシートはわざわざ買ってないという方は意外と多いのではないでしょうか。
クッキングシート自体は実はとても便利なのですが、お菓子作りでもしなければあまり必要性を感じないのかもしれませんね。
クッキングシートの特徴は次の5つの点が挙げられます。
5つの特徴
これら全ての点を1つのアイテムで満たすことは難しいですが、時と場合によってアイテムを変えることでクッキングシートの代用をすることができます。
ここでは冷やす料理と温める料理でそれぞれ最適なクッキングシートの代用品をご紹介します!
Contents
クッキングシートの代用品に冷やす料理で特におすすめなのは透明でツルツルなアレ!
冷やす料理でクッキングシートの代用品に使えるものは?
チョコやキャラメル、グミなどの冷やして固めるお菓子を作る時、バットの上にクッキングシートを敷いてから型に液を流し込みますよね。
しばらく冷蔵庫に入れて固まった後、クッキングシートを使っていればバットにくっついて剥がすのに失敗したり、無駄にバットを汚してしまう事もありません。
この時、クッキングシートに求めるのは、「くっつかないこと」「シワにならないこと」「水や油に強いこと」の3点です。
普段家にあるもので、クッキングシートに似ているものと言えばラップフィルムとアルミホイルです。
冷蔵庫に入れて冷やすだけならそれで充分と思われるかもしれませんが、どちらもシワになりやすいような気がしませんか。
バットに敷いた時点で綺麗に敷くことができれば良いのですが、シワが付いた状態でお菓子を冷やすと、お菓子がシワになって固まり少し不格好ですよね。
ラップフィルムやアルミホイルでも使えないことはないのですが、剥がす時にも破れやすいのでうっかり「異物混入」なんてこともあり得ます!
実はラップフィルムやアルミホイル以外にも、冷やす料理に最適なものがあるんです。
実は料理にも使えるOPP袋
100均で気軽に購入することができるOPP袋は、プレゼントや商品の梱包・ラッピングによく使われています。
OPPとはOriented Polypropylene(二軸延伸ポリプロピレン)の略で、透明性、強度、防湿性が特徴です。
透明で水や油を通さないという点ではラップフィルムと共通しますが、強度がありシワになりにくいため破れて混入する心配もなく、使い勝手が良いのです。
特にお菓子をデコレーションするモチーフをチョコペンで作る時には、OPP袋が透明なので見本や下書きの上に重ねてモチーフを描くことができ便利ですよ。
クッキングシートの代用品にレンジでラップが使えます!
レンジ料理でクッキングシートの代用品に使えるものは?
クッキングシートを落とし蓋にしたりクッキングシートで食材を包むことで、フライパンで煮物や蒸し料理を作ることができます。
この時、クッキングシートに求めるのは「好きな形を作れること」「水や油に強いこと」「熱に強いこと」の3点です。
ですが、普段フライパンや鍋を使う煮物や蒸し料理もラップフィルムを使えば電子レンジで簡単に作ることができます!
私はよくジャガイモを濡れたキッチンペーパーでくるみ、その上からラップを巻いて電子レンジでじゃがバターを作ったりします。
お吸い物の元と卵を使って電子レンジで茶わん蒸しを作ったこともあります。
普通は蒸し器を使ったりする蒸し料理が、ラップと電子レンジで簡単に作れるというのは心惹かれるものがありますよね。
電子レンジで使える食器などの耐熱温度の目安は140℃以上と日本工業規格で定められているため、一般的に市販されているポリ塩化ビニリデン製のラップフィルムであれば電子レンジで使えます。
中には耐熱温度が140℃以下の製品もありますので、電子レンジで使えるかどうかは念のため確認してくださいね。
アルミホイルは代用品に使えない
先ほどの3点だけを見れば、一見アルミホイルも電子レンジで使って良さそうな気がしますが、アルミホイルは電子レンジで使用することができません。
電子レンジは2.45GHzの電磁波を発生させて食品に含まれる水分を振動させ、その摩擦熱によって食品を温めます。
アルミホイルのような金属は電磁波を反射させ、電子レンジ自体の故障につながる恐れがありますので、電子レンジでは代用品として使えませんのでご注意ください。
クッキングシートの代用品にフライパンでアルミホイルがおすすめです!
フライパン料理でクッキングシートの代用品に使えるものは?
フライパンでうなぎを焼く時にクッキングシートを敷いておけば、うなぎの脂やタレでフライパンをベトベトにしなくてすみますよね。
お餅やチーズを温める時にもクッキングシートを敷いておけばフライパンにこびりつかないので、片付けが楽になります。
その他にレンジでの代用品の紹介でも触れましたが、クッキングシートを使ってフライパンや鍋で煮物や蒸し料理を作ることができます。
この時、クッキングシートに求めるのは「くっつかないこと」「好きな形を作れること」「水や油に強いこと」「熱に強いこと」の4点です。
フライパンを使う時にはクッキングシートの代用品として熱に強く形の自由も効くアルミホイルがおすすめです。
クッキングシートと同様にアルミホイルを敷いてフライパンを直接汚さないようにも出来ますし、落とし蓋として使うことも勿論可能です。
ただし、若干食材がくっつきやすいという点もありますので、食材とアルミホイルの間に油をひいて使うといいですよ。
フライパン用ホイルで問題解決
アルミホイルは常備するというご家庭なら、元々「フライパン用ホイル」を購入しておくのも良いかもしれません。
フライパン用ホイルは一般的なクッキングシートと同じく片面がシリコーン樹脂加工されているので、食材がくっつきにくく、油無しでも焦げ付かずヘルシーな料理が作れるという利点があります。
勿論フライパンをキレイに保てますし、汚れたシートはそのまま捨てるだけなので後片付けも楽ちんです。
クッキングシートとフライパン用ホイルを比較した記事を載せていますので、気になる方はご一読ください。
クッキングシートの代用品にオーブンで意外なアレが使えます!
オーブン料理でクッキングシートの代用品に使えるものは?
オーブンでクッキーやケーキを焼く時は、クッキングシートを敷いて型やバットに生地がこびりつかないようにしますよね。
この時、クッキングシートに求めるのは「くっつかないこと」「シワにならないこと」「好きな形を作れること」「熱に強いこと」の4点です。
オーブンで焼き菓子を作る時の温度は大体160~180℃くらいかと思いますが、ラップフィルムでは耐熱温度を越えてしまい代用することができません。
クッキーを焼く時にアルミホイルを使う事はできますが、アルミホイルにクッキーがこびりついてしまうので少しサラダ油やオリーブオイルをひいておくと良いですよ。
コピー用紙が代用品に使える理由
「意外なアレ」の正体ですが、実はオーブンではクッキングシートの代わりに「コピー用紙」を使う事が出来ます!
紙が自然発火する温度は華氏451℉と言われ、分かりやすく普段私たちの使っている摂氏に変換すると、大体233℃くらいになります。
そのため、直接オーブンの熱源に触れたりしなければ、発火の心配はありませんので、コピー用紙をクッキングシート代わりに使う事が出来ます。
ちなみに市販されているクッキングシートの耐熱温度は250℃のものが多いです。
新聞紙とアルミホイルを使ってケーキ型そのものを作る方法もありますので、「クッキングシートはお菓子作りくらいでしか使わないよ」という方は紙を使った方法を試してみてください。
ただし、新聞紙をクッキングシート代わりに食品に直接敷いて使用するのはおすすめしません。
使われているインクは食用ではありませんので、触れた食品に影響する可能性がありますし、食品に比べると新聞紙は製造段階での衛生管理が劣るため色々と不安な面があります。
クッキングシートの代用品に冷やす時温める時使えるアイテムはコレ! まとめ
この記事では、クッキングシートの代用品として使えるアイテムを「冷やす料理」「レンジ料理」「フライパン料理」「オーブン料理」の4つのシーンに分けてご紹介してきました。
ラップフィルムやアルミホイルも使い勝手は良いのですが、使ってはいけない場面や使いづらい弱点もそれぞれに持っています。
ちょっと常備はしていないかもしれないけれど、「意外と使える」というアイテムもご紹介しましたので、クッキングシートは必要ないけど、これなら使う事もあるなと思うアイテムがありましたら、ぜひ試してみてくださいね。
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