サーモスから販売されているシャトルシェフをご存知でしょうか。
保温している間に調理してくれるので、短い時間で食材の芯まで火が通った料理を完成させることができる調理器具です。
保温機能に長けているため、シャトルシェフに入れておけば料理が保管できると勘違いしてしまっている方は要注意です。
ここでは、シャトルシェフに入れておいた料理が腐ってしまう原因について追及します。
正しい使い方をマスターして、シャトルシェフを存分に活用し、家事の時短を目指しましょう。
Contents
シャトルシェフで保存すると料理が腐るの?!
いつまでも保温できるわけではない
シャトルシェフの最大の魅力は、余熱の力を使って料理をすることができる点です。長い時間ガスや電気にかけて、料理に付きっきりになる必要がないため、時短になる調理器具です。
しかし、その保温力は永遠ではありません。
シャトルシェフで推奨されている保温時間は8時間が限度です。
シャトルシェフのフタを閉めた状態で保温できる温度は60度と言われています。その60度をキープできる時間が8時間というわけです。
いったんフタを開けてしまうと温度が下がってしまい、徐々に料理が冷めていく時間が最も腐りやすいと言えるのです。
カレーは一晩で腐る?!
夜ご飯にカレーを作り、シャトルシェフで朝まで保温した場合、8時間を超えてシャトルシェフに入れっぱなしの状態が続くので、たった一晩で美味しいカレーが腐ってしまうことになります。
腐敗が進む温度は30~50度と言われています。
そのため、グツグツに煮えた60度を超えた状態でシャトルシェフに入れていたとしても、最大8時間を超えてしまうため、徐々に料理は冷めていき、その際に腐敗が進んでしまうというわけです。
水分の少ない蒸し料理は苦手
シャトルシェフで作る料理は、スープなど水分量の多い料理をする際におすすめです。
水分量の少ない蒸し物などを作ることは、苦手とされているので、別の調理器具を使用すると良いでしょう。
シャトルシェフを存分に活用するなら、カレーやシチュー、スープのような料理や、水分量の多い煮物などが最適です。
シャトルシェフで腐らせずに上手に活用するには?
加熱・再加熱で雑菌を寄せ付けない
味見やかき混ぜたりするためにフタを開けた際は、再加熱しておくのが腐敗をストップさせるのに有効です。
腐敗が進む要因として、鍋の中に雑菌が入ってしまうことが挙げられます。
しかし、味見やかき混ぜるといった工程は避けられませんよね。
その場合は、必ず再加熱して雑菌を死滅させるのがおすすめ。煮たってからもしばらく火にかけてから保温するようにしましょう。
食後にそのまま保温は避けるべき
カレーなどを食べたあと、加熱をせずにそのまま保温するのは絶対に避けましょう。
食事中にすでに料理が冷め始めているので、その状態で保温しても腐ってしまう要因を除去できていません。
このまま保温をすると、腐ってしまう可能性を高めるだけです。
シャトルシェフから取り出して別の鍋で保管するか、再加熱をしたあとシャトルシェフの鍋のまま冷蔵庫などで保管するのがおすすめです。
特に夏場などは腐敗の進むスピードが早まるので注意しましょう。
調理する量に合わせたサイズを!
大きな容量のシャトルシェフで少ない量の料理をすると、最大8時間の保温時間をキープできない可能性があります。
シャトルシェフには色々なサイズがあるので、用途に合ったサイズを使用するのが最適です。
シャトルシェフを使う場合は、鍋の8分目程度の分量を目安に作るようにしましょう。
食べきれないからと少なめに作ると、腐敗の原因にもつながるので、適したシャトルシェフの
シャトルシェフを使ったおすすめレシピ
短時間で食材の中まで味が染みこむおでん
寒くなってくると食べたくなるおでん。味が染みた大根は好きな方も多いのではないでしょうか。
味が中まで染みこんだじゅわーっとするおでんは、シャトルシェフなら短時間で作ることができます。
<作り方> 1.好きなおでんの具材を用意する 2.大根は2~3cm幅に切り、シャトルシェフとは別の鍋で10分ほど煮る 3.2をシャトルシェフに移し、大根以外の具材も加えて10分加熱 4.シャトルシェフで1時間保温 |
秋冬に登場するおでんは、火にかける時間がたったの20分。あとはシャトルシェフに入れてほったらかしにしておけば、美味しいおでんが完成できちゃいます。
食材をカットしたりする手間もほとんどないので、キャンプなどアウトドアの食事としてもおすすめです。
ほろほろお肉が絶品!豚の角煮
手間のかかる豚の角煮も、シャトルシェフにお任せすれば、あっという間に出来上がります。
<作り方> 1.豚バラブロックは切らずにフライパンで焼き目をつける 2.シャトルシェフの調理鍋に移し、調味料と水を加え、アクを取りながら10分加熱 3.シャトルシェフで1時間以上保温 4.肉を3~5cmにカットし再度10分加熱 5.シャトルシェフで2時間以上保温 6.しっかりと煮詰めたら完成 |
作り方を見ても分かるように、時間はかかりますがトロトロの豚の角煮がほぼ待ち時間で作れます。
保温以外のときは別の鍋を使って火にかけるのもおすすめです。
料理初心者でも簡単に作れる肉じゃが
和食の代表格といえば肉じゃがではないでしょうか。煮崩れしやすい肉じゃがですが、シャトルシェフなら煮崩れせずに作ることができます。
<作り方> 1.食材を一口大にカットしておく 2.調理鍋に脂を入れて食材を炒め7分加熱 3.しょうゆを加えて30分加熱 |
家庭の味とも言われる肉じゃがは、手間も時間もかかるため、なかなか作る機会がなく、たまに作っても味が不安定という方にもおすすめです。
料理好きだけではなく、料理初心者でもシャトルシェフを使った肉じゃがなら挑戦しやすいでしょう。
炊飯器をセットしご飯が炊けるまでに作ることができますよ。
シャトルシェフは正しい使い方なら料理を腐らせない
保温力に炊けているシャトルシェフはあるととても便利な調理器具の一つです。
保温状態で食材の芯まで火を通してくれるので、時短したい方にはぴったりです。
しかし、使い方を間違えてしまうと、美味しい料理が一晩にして腐ってしまうことになりかねません。
保温時間を守る、しっかりと加熱した状態で保温する、適正量で作る、などの用法を守って、美味しい料理を時短で挑戦してみましょう。