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妻有焼って読めます?国宝「火焔型土器」出土の新潟県十日町の焼き物

料理だけではなく、料理を盛る器もまた、食卓に彩りを添えてくれるものですよね。

食器にこだわる生活って、とても憧れます。

中でも陶器は手仕事の粋を感じられるものの一つですよね。

今回は、「妻有焼」と呼ばれる器・焼き物について、ご紹介していきます!

 

 

妻有焼の読み方は?新潟県の地名に由来?作り手は誰?

妻有焼の読み方は?新潟県のどこか

 

 

 

 

 

 

 

 

妻有焼はつまりやき」と読みます。

新潟県南部に位置する十日町と津南町は「妻有郷」と呼ばれ、新潟県では、旧松代町、旧松之山町、十日町市、津南町を「越後妻有」と表現しています。

妻有焼の地である十日町市は、新潟県南部の長野県との県境に位置し、590.39平方キロメートルの広さがあります。

東京からはおよそ2時間の距離にあり南北にかけて日本一の長さを誇る信濃川が流れて形成される雄大な河岸段丘が特徴です。

この地で陶芸家・吉田明が始めたのが「妻有焼」です。

 

妻有焼を十日町で創業した陶芸家・吉田明

 

 

 

 

 

 

写真 吉田明

有焼を十日町で創業したのは、陶芸家・吉田明です。

吉田明は1948年に東京青梅市に生まれ、14歳の時に中学の授業で体験したやきものをきっかけに陶芸への道を歩みはじめます。

197224歳の時に、東京都八王子市美山町御屋敷に窖窯(あながま)を築き独立して以降も各地で学び、制作指導や古窯跡の発掘や個展活動、執筆活動を経て200557歳で新潟県十日町に移住しました。

200658歳で、「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2006」への参加をきっかけに、越後妻有の地域の豊富な焼き物の土と釉薬(ゆうやく)の材料を発見しました。

それらを用いて、吉田明がこれまで展開してきた三島・粉引・刷毛目(はけめ)といった朝鮮陶(韓国で発展したやきもの)の技法のほか、染付、赤絵など、多彩な技法で仕立て上げた作品群を完成させ、これを「妻有焼き」と命名しました。

吉田明は、2008125日に61歳で心筋梗塞にて死去されていますが、「妻有焼」の他、「七輪陶芸」や「紙窯(かみがま)」などを考案し、その遺志は現代の多くの陶芸家にも受け継がれています。


引用 陶芸家吉田明 

参考 新潟県ホームページ 

 

 

妻有焼を購入するには?買うだけでなく陶芸体験も

https://twitter.com/to_kamikami/status/1346389821657411584

 

https://twitter.com/megane3858/status/1149226242647851008

 

器にこだわる食卓、とても素敵ですよね。

一点一点、手で作られた食器は雰囲気を盛り上げてくれます。

妻有焼をどこで買えるのか?気になる方もいらっしゃいますよね。

妻有焼を購入できる場所をご紹介します。

越後妻有クラフトフェア

越後妻有のクラフトフェアで、お気に入りの妻有焼が見つかるかもしれません。

2008年に新潟県内で初めて行われたクラフトフェア。県内外から100名もの作家が集結して、それぞれ手作り作品を出品。木工・金属・ガラス・布・石・染織・紙・皮革などのこだわりの逸品が勢ぞろいします。

引用 雪国観光圏

 

作家さんたちとの交流があるのもフェアのいいところです。

一点ものの作品を、その作家さんから購入できるなんて、より愛着が沸きそうです!

 

お気に入りの作家さんの販売情報をチェック

新潟県津南町と長野県栄村にまたがる秋山郷ある「結東」出身の作家・works結陶さんによる作品です。

ハンドメイド作品通販のiichiやCreemaで販売活動をされています。

結東克雪管理センター1Fの「妻有焼展示場」でも展示・販売がされているようですよ!

 

陶芸体験に参加する

お気に入りの作家さんの素敵な作品を買うのもいいですが、自分で体験してみるのもアリですね!

どんな料理を飲み物を、いれる器にしようかと、想像しながら手作りするのは大人も子供もワクワクする体験ではないでしょうか。

要予約ですが、近くに行く際は観光リストに加えてみてはいかがでしょう。

 

 

妻有焼の十日町は火焔型土器でも知られる古くからの焼き物の町

 

 

 

 

 

引用 日本遺産 火焔型土器

妻有焼の生まれた新潟県十日町は、国宝にも指定され、世界に誇る縄文時代中期の「縄文火焔型土器」が出土した土地です。

昭和11年(1936年)長岡市の馬高(うまたか)遺跡で初めて「火焔土器」が発見されました。

それをはじめとした燃え上がる焔を思わせるような造形美を誇る「火焔型土器」は、信濃川流域の遺跡から出土した、縄文時代中期を代表する土器です。

十日町市にある笹山遺跡では、1980年~1986年にかけての発掘調査により、火焔型土器が出土しています。

1990年に、ここで発掘された「新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器」(57点)は国宝に指定されました。

この中には火焔型土器が14点含まれ、代表的な火焔型土器(指定番号1)は「縄文雪炎」(じょうもんゆきほむら)と愛称が付けられています。

笹山遺跡の国宝指定土器は、十日町市博物館が所蔵しているので、こちらも観光の際は訪れたいスポットです!

 

妻有焼って知ってる?国宝「火焔型土器」出土の新潟県十日町の焼き物・まとめ

  • 妻有焼は新潟県南部に位置する十日町と津南町を中心とした越後妻有の名に由来
  • 妻有焼は、故・吉田明によって創業された
  • 妻有焼の地は、国宝指定もされた縄文土器「火焔型土器」が出土されている

妻有焼、いかがでしたでしょうか。

その地域特有の土や材料を使い作られる焼き物は、素朴で繊細な手仕事も魅力でした。

また、それが生まれた背景や歴史を知ることで、より一層関心も湧きますよね。

焼き物の様々なストーリーを知ることで、その器に食器以上の価値も感じます。

妻有焼に出会うチャンスがあればぜひ手に取って、この記事を思い出していただければと思います。

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