寒い季節になると、体の芯から温まる『鍋料理』が食べたくなりますよね。
栄養抜群で、具材を切って煮込むだけの、忙しい人の味方『鍋料理』。週1回は鍋料理をするというご家庭もあるのではないでしょうか?
私も鍋料理が大好きで、冬になると色々な鍋の素を買ってきては家族で楽しんでいます(^^)
そんな鍋料理にかかせないのが『豆腐』ですよね!豆腐はどんな味付けの鍋料理とも相性のよい定番の具材で、私も必ず入れます。
でもふと疑問に思うのが…
鍋の豆腐ってどのタイミングで入れるのが正解なの?
その答えは…
『豆腐の種類によって入れるタイミングが違います!』
絹ごし豆腐か木綿豆腐かで異なるんです。
なぜ豆腐の種類によって入れるタイミングが違うのか、相性の良いおすすめの鍋や豆腐の煮崩れ対策などもあわせてご紹介します!
Contents
鍋に豆腐を入れるタイミングは種類で違う?
鍋に豆腐を入れるタイミングは、絹ごし豆腐か木綿豆腐かで違います。
それぞれの入れるタイミングは…
メモ
- 絹ごし豆腐は食べる直前に入れる
- 木綿豆腐は最初の方に入れる
同じ豆腐でも入れるタイミングが真逆なのね!
なぜ絹ごし豆腐と木綿豆腐で入れるタイミングが違うのでしょうか?
その理由はそれぞれの豆腐の特徴に関係があります。
絹ごし豆腐の特徴は?最後に入れる理由は??
絹ごし豆腐の特徴は…
絹ごし豆腐は、豆乳ににがり(凝固剤)を入れ、型に流して固めて作ります。
なめらかで、きめ細かな舌ざわりが特徴です。冷奴や湯豆腐などに使われることが多くあります。
- 絹ごし豆腐は豆乳ににがりを入れて、水抜きをせずにそのまま固めて作っているので、水分量が多く崩れやすいです。
- 木綿豆腐より濃い豆乳を使うため、味は濃厚です。
そんな特徴から…
絹ごし豆腐は、他の具材に火が通ってから最後に温める程度に入れましょう!
木綿豆腐の特徴は?最初の方に入れる理由は??
木綿豆腐の特徴は…
木綿豆腐は豆腐ににがりを加え、一度固めたものを崩して水分を抜きながら再度押し固めて作ります。
舌ざわりがやや粗いですが、大豆の風味が生き、チャンプルや肉豆腐など味が絡みやすいため様々な料理に使われます。ちなみに昔は押し固める箱にふきんが敷いてあり、その凹凸が表面についているため「木綿豆腐」と呼ばれるようになりました。
- 木綿豆腐は、一度固めたものを崩して再度固めているので、適度に水分が抜けて崩れにくいです。
- 製造過程で、中に隙間ができるので味がしみやすい特徴があります。
そんな特徴から…
木綿豆腐は、最初の方に入れて長時間煮込むことによって、しっかり味をしみこませましょう!
鍋の種類によって豆腐を使い分けよう!おすすめの鍋
絹ごし豆腐と木綿豆腐の特徴がわかったところで、それぞれに合うおすすめの鍋をご紹介します!
木綿豆腐の特徴を知って…
煮崩れしにくくて味がしみるなら、木綿豆腐一択でしょ!
そう思った方はいませんか?
いえいえ!そんな事はないんです!鍋の種類によっては絹ごし豆腐の方が相性が良い場合もあるんです!
絹ごし豆腐におすすめ:豆腐そのものの味を楽しむ鍋
先程、絹ごし豆腐の特徴でご説明したとおり、絹ごし豆腐は味が濃厚です。
その特徴を生かす『豆腐そのものの味』を楽しむ鍋を選ぶと、美味しくいただけるんです!
絹ごし豆腐には、出汁の効いたスープで煮る鍋がおすすめです。
絹ごし豆腐におすすめの鍋
- 水炊き
- 鶏鍋
- 湯豆腐 など
木綿豆腐におすすめ:しっかり味がついている濃厚な鍋
木綿豆腐の特徴を知って、どんな鍋が合うか予想がついている方もいるかもしれませんね。
木綿豆腐の特徴は、『味がしみやすい』です。鍋の煮汁をよく吸う木綿豆腐には、つゆにしっかり味がついている濃厚な鍋がおすすめです!
木綿豆腐におすすめの鍋
- キムチ鍋
- すき焼き
- ちゃんこ鍋 など
重要!
絹ごし豆腐と木綿豆腐それぞれに合うおすすめの鍋をご紹介しましたが、
『この鍋には必ずこの豆腐じゃないといけない』という決まりはありません!
例えば「キムチ鍋は辛くなりすぎるのが嫌だから、味のしみない絹ごし豆腐がいい」や「しっかりした食感の豆腐が好きだから、水炊きには木綿豆腐がいい」など、ご自分の好みに合わせて選んでくださいね。
私も子供が小さいので、どんな味付けの鍋でもお箸で掴みやすい木綿豆腐を使うことが多いです。
鍋の豆腐選びで悩んだ時に参考にしていただけたらと思います。
鍋の豆腐の煮崩れ対策:下ごしらえ【水切り】と【切り方】
鍋に豆腐を入れるタイミングがわかっても、やっぱり気になるのは…
『豆腐の煮崩れ問題』ですよね!
我が家でよくあるんですが、最初はキレイな形の豆腐が、子供によそったり食べる手伝いをしている間にグズグズに…
私だってたまには豆腐を美味しく食べたい…
そんな気持ちから豆腐の煮崩れ対策について調べてみると、下ごしらえの豆腐の水切りと切り方が大切なことがわかりました。
豆腐の下ごしらえ①:豆腐の水切りをする3つの方法
下ごしらえで、豆腐を『水切り』することによって余分な水分がなくなるので、煮崩れしにくくなります。
『水切り』と聞くと「面倒だな」って思う方もいるかもしれませんが、実は簡単にできるんです!
簡単な豆腐の水切り方法を3つご紹介します!
豆腐の水切り方法①:食感や風味を残したいなら『重し』
時間に余裕があるなら『重し』を使う水切りがおすすめです。
しっかり水切りができる上に、加熱をしないので豆腐本来の食感や風味を残すことができます。
手順
- 豆腐を、2枚重ねにしたキッチンペーパーで包み、バットやお皿にのせます。
- その上から、豆腐が潰れない程度の重さの平らな重し(お皿など)をのせてください。
- そのままの状態で30分ほど置きます。
下ごしらえの一番最初にしておくと、他の具材を切ったりしてる間に水切りが終わるので、そんなに手間ではないですね。
豆腐の水切り方法➁:簡単&時短を重視するなら『レンジ』
簡単な上に時短でできるのが、『レンジ』を使う水切りです。
レンジで加熱することで、豆腐の中の水分が流れ出ます。
手順
- 豆腐を、2枚重ねにしたキッチンペーパーで包み、ラップはせずに耐熱皿にのせます。
- 電子レンジに入れて、500Wで約3分加熱します。
- 電子レンジから取り出して、そのままおいて冷ましましょう。
レンチンであっという間にできるので、時間がない時にピッタリですね!
豆腐の水切り方法③:しっかりめの食感にしたいなら『茹でる』
きっちり水切りができて、しっかりめの食感になるのが『茹でる』水切りです。
茹でることで、豆腐の風味がとんでしまうので、味の濃い鍋に向いている方法です。
手順
- 豆腐が浸かる量のお湯を鍋に沸かします。
- 沸騰したら豆腐を入れ、弱火で約3分茹でます。
- ざるに上げて、キッチンペーパーで包み、10~15分ほどおきます。
そんなに時間がかからず、しっかり水切りできるのは良いですね!
豆腐の水切り方法を3つご紹介しましたが、思ったよりは簡単にできそうだと思いませんか?
ズボラな私には「洗い物を増やしたくない!時間をかけたくない!!」ので、簡単で時短の『レンジ』が一番向いているかなと思いました。
豆腐の下ごしらえ➁:豆腐の切り方を三角に!?四角じゃないんです!!
皆さんは鍋の豆腐をどのように切っていますか?
私ですか?もちろん四角に切っています!
ほとんどの方は四角に切っているのではないでしょうか?
でも豆腐の煮崩れ対策には、三角に切るのが正解なんです!
ええ~!鍋に三角の豆腐が入ってるのなんて見たことないわ!
確かにあまり見たことがないですよね。
でも豆腐の切り方を変えるだけで、格段に崩れにくくなるんですよ!
豆腐を三角に切る方法
手順①
十字に切る
手順➁
斜めに切る ※ホールケーキを8等分するイメージ
どうですか?すごく簡単ですよね!
騙されたと思ってぜひ一度試してみてください(^^)
【番外編】下ごしらえなんて面倒!市販の『鍋用豆腐』を使っちゃおう!!
せっかく楽するために鍋を選んだのに、下ごしらえなんてしたくないわ~
なんて思ったそこのあなた!安心してください!
スーパーには『鍋用豆腐』というものが販売されてるんです。
鍋用豆腐:相模屋『国産大豆 鍋用とうふ』
相模屋の『国産豆腐 鍋用豆腐』の特徴は…
鍋に入れたときにおとうふのおいしさを存分に味わっていただけるように仕立てた、鍋専用につくった絹とうふです。滑らかな舌触りながら、煮物や鍋に入れても煮くずれしにくいおとうふに仕上げました。国産大豆ならではの豊かなコクと甘みをぜひお楽しみください。(秋冬商品)
鍋専用に作られているので、煮崩れ対策はバッチリですね!
相模屋の『国産豆腐 鍋用豆腐』以外にも、他のメーカーからも『鍋用豆腐』が販売されているので、スーパーに行った際はチェックしてみてくださいね!
豆腐以外の具材の鍋に入れるタイミングを知って美味しい鍋を作ろう!
せっかく豆腐を鍋に入れるタイミングがわかっても、他の具材の入れるタイミングが間違っていれば『デキる鍋奉行』にはなれません!
入れるタイミング次第で鍋はもっと美味しくなるんです。
正しいタイミングを知って、家族や友人と美味しく楽しい鍋パーティーをしましょう!
火をかける前のタイミングで入れる具材
鍋に火をかける前のタイミングで入れる具材は…
- しっかり味をしみこませたい具材
→根菜類・白菜の芯の部分・白滝 - 良い出汁が出る具材
→鶏肉・魚介類
ここでたくさん具材を入れすぎないようにしましょう!出汁が温まりにくくなる上に、あとでメインの具材が入らなくなります。
私は最初に入れすぎて、無理やりメインの具材を入れるのに四苦八苦することがよくあります…
つゆが温まってきて沸騰する前のタイミングで入れる具材
つゆが温まってきて沸騰する前のタイミングで入れる具材は…
出汁を吸わせたいが、食感を失いたくない具材
→きのこ類・木綿豆腐
木綿豆腐は早くに入れすぎると水分が出てしまい、つゆが薄くなってしまうので、沸騰する前のタイミングがベストです。
つゆの温度も上がりにくくなるので気をつけましょう!
つゆが沸騰したタイミングで入れる具材
つゆが沸騰したタイミングで入れる具材は…
しっかりと火を通す必要があるが、温めすぎると固くなってしまう具材
→肉類(牛肉、豚肉)・つみれ・牡蠣など
アクが出るので、臭みやえぐみを取り除くためにしっかり取りましょう。
生の肉と白滝は触れると肉が固くなるので、離して入れます。
火加減は中火で、煮立てないように注意してください。
鍋の完成直前のタイミングで具材
鍋の完成直前のタイミングで入れる具材は…
サッと火を通す具材
→葉野菜(白菜の葉、春菊など)・もやし・ねぎ・絹ごし豆腐
最後の具材はサッと火を通すだけですぐに食べごろを迎えるので、長時間煮ないようにしましょう!
美味しい鍋の完成!今日から『デキる鍋奉行』に!!
それぞれの具材の特徴を知ることによって、鍋に入れるタイミングが違う理由がわかりましたね!
正しいタイミングで鍋に入れることによって、食べごろが同じタイミングになるので、すべての具材を美味しくいただくことができます。
美味しい鍋を作ることができたら、家族や友人から『デキる鍋奉行』と称賛を浴びること間違いなしです!
よかったら実践してみてくださいね。
鍋に豆腐を入れるタイミングは種類で違う!?おすすめの鍋もご紹介!のまとめ
まとめ
- 鍋の豆腐の入れるタイミングは、『絹ごし豆腐は最後』、『木綿豆腐は最初の方』
- 絹ごし豆腐は豆腐そのものの味を楽しむ鍋がおすすめ
- 木綿豆腐はしっかり味がついている濃厚な鍋がおすすめ
- 鍋の豆腐の煮崩れ対策は下ごしらえが大切
- 下ごしらえの水切り方法は『重し』、『レンジ』、『茹でる』の3種類ある
- 煮崩れしにくい豆腐の切り方は『三角』
- 美味しい鍋を作るためには、すべての具材の入れるタイミングが重要
鍋は豆腐を含めて具材の入れるタイミングによって、もっと美味しくなることがわかりました。
家族や友人の「美味しい!」という一言や満面の笑顔を得るために、今回学んだことを実践していきたいと思います!
少しでも皆さんの『美味しい鍋作り』の手助けになれたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。