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シンクイムシ対策にはどの農薬がいい?家庭菜園での対策方法も紹介!

野菜や果物の芯部を食べてしまうシンクイムシって知っていますか?

トウモロコシやナス、ピーマンなど家庭菜園でよく作る野菜も
シンクイムシの被害を受けやすいのです。

家庭菜園をしていても、枯れてしまったり
中が虫に食われてしまっていたという経験がある方、

実はそれ、シンクイムシの仕業かもしれません…。

ここではシンクイムシについてとシンクイムシ対策での農薬について紹介していきます。

 

 

シンクイムシ対策にはどの農薬を使ったらいいの?

 

農薬は基本的には、成虫や卵の状態に散布しても駆除することができません

また、果実の中にいる幼虫には散布することができないので、
シンクイムシは農薬の効果を出すのが難しくあります

シンクイムシ対策には早めの防除が重要です◎

防除とは?

農作に対する害虫対策のことで、農作物を育てるためには重要で欠かせない作業です。

 

シンクイムシに効果のある農薬

有機リン系
オルトラン、スミチオン、ダーズバンなど
農薬として使われる殺虫剤の代表的なタイプです。

昆虫の神経の働きを阻害する働きがあります。

 

引用 農家web

住化スミチオン乳剤

強い殺虫力を持ち、日本では50年以上使用されています。

第4類第2石油類Ⅲの危険物になるので取り扱いには注意が必要です。

対象のシンクイムシ
モモシンクイガ、ナシヒメシンクイ、アワノメイガ、アズキノメイガ

 

引用 GREEN JAPAN

ダーズバンDF

他の有機リン剤と違い、卵にも効果があるので
使用期間の範囲が広いのが特徴です。

対象のシンクイムシ ナシヒメシンクイ

 

ネオニコチノイド系
ダントツ、アルバリンなど
比較的新しい殺虫成分で、幅広い農作物に効果があります。

ネオニコチノイドは、タバコに含まれるニコチンに似た物質で
神経伝達の信号を阻止し、昆虫を麻痺させることで殺虫作用を示します。
有機リン系など、従来のタイプの農薬に抵抗性を持つ昆虫にも
殺虫効果があります。

 

引用 農家Web

アルバリン顆粒水溶剤

高い浸透性、速効性、残効性があり、広範囲の害虫に効果があります。

対象のシンクイムシ ハイマダラノメイガ

 

ピレスロイド系
アディオン、トレボン、ロディなど
昆虫の神経を興奮させることで麻痺させ、殺虫作用を示します。

家庭用の農薬や殺虫剤に使われていることが多くあります。
速効性、残効性、忌避効果があります。

用 農家web

アディオン乳剤

速効性と残効性があって、広範囲の害虫防除に効果があります。

対象のシンクイムシ アズキノメイガ

 

注意

農薬は使用できる作物が決められているので、農薬を購入、使用する前は確認をし
その作物に合った農薬を使用しましょう。

 

 

シンクイムシってどんな虫?

引用 野菜の育て方・栽培方法

 

そもそも、シンクイムシってどんな虫?

植物に穴をあけて、実の中や芯部に潜り込み、
茎や実、芽などを食べる昆虫の総称のことを言います。

 

シンクイムシが植物の中に潜り込むとどうなるの?

激しく食害して、植物が枯れてしまったり、
収穫しても売り物にならなくなってしまいます。

 

 

シンクイムシの種類は?

 

種類  生態 寄生植物
シンクイガ科 モモシンクイガ 土中で繭を作り幼虫で越冬する。
4~5月に繭からさなぎになり
6月上旬頃から羽化し
6~8月に成虫になる。
りんご、なし、桃、すもも
ハマキガ科 ナシヒメシンクイ なしや桃の粗皮の下や隙間に
繭を作って越冬する。

3月頃から羽化し、
4月頃に成虫が発生する。

関東では年4~5回発生する。
なし、りんご、桃、すもも、びわ
ツトガ科 アワメイガ 幼虫で越冬する。
北海道では年1回発生、
関東以北では5~9月に年2回、
東海以西では5~9月頃に
年3回発生する。

梅雨明けから夏が最も被害が多い。
トウモロコシなどの
イネ科の作物、生姜、
ミョウガ
ツトガ科 ハイマダラノメイガ
(ダイコンクイムシ)
幼虫で越冬する。
年5~6貝の発生
7~9月頃の被害が多く、
関東以西の温暖地で多発しやすい。
大根、白菜、キャベツ、
小松菜などの
アブラナ科の作物
ツトガ科 アズキノメイガ 茎内でさなぎになり越冬し、
5月頃から成虫が発生する。

春から秋までに3回発生する。
寒冷地では1回発生する。
大豆などのマメ科の作物、
なす、オクラ、生姜

 

 

シンクイムシが好む植物と対策方法!

 

りんご

りんごに寄生するのは、モモシンクイガとナシヒメシンクイですが
その割合はモモシンクイガの方が大きくなります。

モモシンクイガは果実だけに寄生し、果肉部全体を食害します。

ナシヒメシンクイはモモシンクイガのように
果肉部全体を食害することはあまりないけれど、新枝にも寄生し、
「心折れ」という新枝の先端が折れてしまう被害を出します。

 

引用 農研機構

 

対策

薬剤には弱いので有機リン系剤、ネオニコチノイド系剤などで防除可能

薬剤での防除は、卵、果実の中に入っていない幼虫、成虫を対象

 

桃に寄生するには、モモシンクイガとナシヒメシンクイです。

果実だけでなく、新枝も食害し枯死させます。

対策

実に袋をかけて防ぐ

5月頃に10日から2週間間隔で木全体に農薬を散布する

 

大根

大根に寄生するのは、ハイマダラノメイガで別名ダイコンクイムシと言われています。

ハイマダラノメイガの幼虫は新芽と芯部を食害し、
食害されてしまうと成長が止まり枯死してしまいます。

成虫は食害することはありませんが、夜間には葉に卵を産み付けていきます。

 

引用 野菜の育て方・栽培方法

 

対策

防虫ネットをかけて、卵を産み付けられないようにする

農薬を散布する場合、双葉が開いて、本葉が出始める初期に行う

8月下旬~10月にハイマダラノメイガは多く発生するので、
種をまく時期を9月中旬以降にし、被害を防ぐ

 

 

家庭菜園でのシンクイムシ対策はどうしたらいい?

 

シンクイムシの発生時期は6月~9月で、
シンクイムシの幼虫は土の中で冬を越すことがほとんどです。

・家庭菜園をする際は、土を良く耕して表面の土と地中深くの土を入れ替える
天地返しを行う

・栽培時期を調整する

・予防として植え付け時や種まき時に農薬を散布しておくのも効果的

・防虫ネットを使用したり、果樹には袋掛けをする

・作物をこまめにチェックして、卵や幼虫を発見したらすぐに駆除し、
 虫の被害が拡大しないように注意する

 

◎家庭菜園におすすめの農薬

引用 住友化芸園芸

ベニカAスプレー

スプレータイプで部分的にも全体的にも使用できます。

希釈せずにそのまま使用することができ、収穫前まで使用可能です。

 

 

 

シンクイムシ対策にはどの農薬が効く?家庭菜園での対策方法も紹介!のまとめ

 

まとめ

  • 有機リン系、ネオニコチノイド系、ピレスロイド系の農薬がシンクイムシに効く
  • 農薬は使用できる作物が決まっているのでよく確認して使用する
  • シンクイムシにはモモシンクイガ、ナシヒメシンクイ、アワメイガ、
    ハイマダラノメイガ、アズキノメイガがいる
  • 家庭菜園でもできるシンクイムシ対策は、農薬のほかに土を良く耕す、
    栽培時期の調整、防虫ネット、
    卵や幼虫を発見したら駆除することである
  • シンクイムシ対策は早めの防除が重要である

シンクイムシに負けずに、おいしい野菜や果物を作りたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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