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ベーコンは生で大丈夫?注意すべき点とその理由

みなさんベーコンは好きですか。

脂と塩味が絶妙で、サラダ、スープ、メインまでこなせる万能食材だと私は思っています。

小腹が空いたら加熱せずにつまんでしまいますが、中には、  「ベーコンは生のままで、加熱せずに食べていいの?」、「偶然、今まで身体に異変がなかっただけで、生食NG食品では?」など、

気になってしまう人もいらっしゃるかもしれません。そんな方に、端的にお伝えします。

ベーコンは基本的に生(そのまま)で食べて問題ありません。

根拠として、一般的なベーコンのパッケージには「加熱食肉製品」の記載があり、つまり製造過程ですでに滅菌されているため、基本的にはそのまま食べられるというものです。

ただし、いかなるベーコンも生で食べられるかというと、そうではないのです。

ぜひこの記事で、ベーコンの生食の注意点をおさえ、不安を解消して、安心・安全に美味しくベーコンを楽しみましょう。

ベーコンを生で大丈夫な理由

食品衛生法に従い製造されている

日本国内で製造・販売されているベーコンは、「食品衛生法」の規定する基準に従い製造されています。

一般的なベーコンは、豚バラ肉を塩漬け(塩せき)し、燻製(くんせい)にしたものを指し、製造過程においていずれも、加熱殺菌、乾燥・熟成などを経て、生食が可能な状態になっています。

加熱処理をされているものに「加熱食肉製品」、低温で長期間乾燥させ、熟成させた製品を「非加熱食肉製品」と記載がされています。

「非加熱」の記載があると誤解しがちですが、加熱する以外の方法で安全面に考慮されたものであり、生食可能な点において差はありません。

生ベーコンとは?

「非加熱食肉製品」として例えば、イタリア料理で使われることの多い「パンチェッタ」があります。

これは「生ベーコン」とも呼ばれ、豚バラ肉を塩づけしたものを乾燥・熟成させる滅菌処理済みの食材で、生で食べることができるものです。

とはいえ、商品パッケージに「加熱して食べてください」などの記載がある場合は、安全面と美味しく食べるという2つの点から、従っていただいた方が良いでしょう。

なお、「ベーコンは生食可能か否か」については、いくつかの企業公式サイトでも可能と回答されているので、参考にしてみてください。

 プリマハム

 伊藤ハム

 コープ

 

 

ベーコンで生食NGはどんなもの?

さて、ベーコンは「食品衛生法」に準じた製造方法であることを理解しましたが、これはあくまでも、日本国内で商品として販売されているものを指します。

その点から、

  • 日本国外で製造されたもので、生食の可否が不確かなもの
  • 個人で手作りされたもの

は、加熱調理が必要です。

国によって製造における衛生基準は異なりますし、消費者が加熱調理することを前提とした食文化など、食べ方にも違いがあるでしょう。

また、個人で作るものであればなおさら、適切な処理・製造や、徹底した衛生管理が難しくなることを覚えておきましょう。

さらには、日本国内の製造であっても、

  • 燻製ではなく「燻製液」という調味液で香りを似せた、安価な製品
  • パッケージ開封後、すぐに食べずに時間が経過したも

についても、加熱調理が必要です。

燻製液を使って作られたベーコンは、一般的なベーコンに比べて安価な一方、燻製による滅菌処理がされていないという点で、衛生面に不安が残ります。

また、一度パッケージを開封した後は雑菌が付きやすいため、食中毒などの懸念から、腐食(臭いやネバつきなど)がないことも確認した上で、必ず火を通して口にすることをおすすめします。

 

 

ベーコンを生で妊婦が食べてもいいの?

ベーコンは生で食べられることと、一方で、中には加熱すべきベーコンがあることをお伝えしてきました。

しかし、どのような人にも当てはまるというわけではないのです。

特に妊娠中の方が食べる場合は、以下の点に注意して食べることをおすすめします。

食中毒に注意すること

免疫力の下がっている妊娠中の方は特に、リステリア菌やトキソプラズマ菌などの、食中毒のリスクを避けるため、加熱しましょう

加熱することで脂抜きができ、脂質のとりすぎにも効果があります。

妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。

特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。

 引用 厚生労働省

 

適量を食べましょう

塩分、脂質や添加物の多いベーコンは、食べ過ぎに要注意です。

妊娠中は1日7gが摂取する塩分の上限と言われています。

また、着色料、防腐剤、酸化防止剤、防カビ剤などの添加物は薬品のため、成分表を確認するなどし、なるべく添加物の少ない製品をえらぶのが良さそうです。

また、妊娠中と同様に、お子様や高齢者がベーコンを食べるときも、同様に注意されることをおすすめします。

 

 

ベーコンと生クリームの相性は最高!おすすめの食べ方3選

いくつかの点に注意をすれば、ベーコンは生で食べられることをお伝えしました。

ですが実際には、大半の方は加熱するのではと思います。

ベーコンとの相性が抜群の生クリームを使った、ちょっとリッチなおすすめのレシピを紹介します。

キノコとベーコンのクリームスパゲティ

参考レシピ サントリー

 

ベーコンとキノコと生クリーム、美味しくないはずがないですね。

ベーコンに塩気があるので、全体の塩加減には慎重になりましょう。

まぜるだけのクリームリゾット

参考レシピ 不二食品

おいしそう、かつ、オシャレで手がこんでいそうな一皿ですよね。

ですが材料も少なく、手軽さが嬉しいレシピです。

ほうれん草とベーコンのキッシュ

参考レシピ 味の素

加える野菜を自分好みにアレンジするのも、楽しそうですね。

お店で食べるとやや高い印象のキッシュも、おうちで作れたら節約とレパートリーの幅も広がり一石二鳥です。

 

 

ベーコン自体に脂が多いので、炒める時などは油などしかずに調理することも可能です。

コストも抑えて時間短縮にもなり、食感や旨味など、いろんなバリエーションを楽しめるのも魅力ですね。

ベーコンそのものが十分美味しいため、簡単に調理するだけでさらに満足度の高い食卓になりそうです。

 

 

ベーコンは生で食べられる?注意すべき点とその理由・まとめ

  • 国内製造のベーコンは食品衛生法に準拠した製法で作られており、生で食べられる
  • ベーコンのパッケージには「加熱食肉製品」、「非加熱食肉製品」とありいずれも生食可能
  • 海外製品、自家製ベーコン、開封済のベーコンは、加熱して食中毒などのリスクを回避すること
  • 妊娠中、お子様や高齢者は加熱して食べる方がよい

今回は、ベーコンが生で食べられるのか否か、についてお答えしてきました。

ベーコン自体の製造方法や、パッケージ開封後の保存には十分注意して、いろどり豊かな食卓を囲みたいものですね。

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