中学生になると、環境の変化や心身のストレスにより、体調不良を訴えることもよくあります。
体調不良の症状の中で、中学生の女子の【25%】が頭痛を訴えており、もっとも多い症状の一つです。
頭痛のタイプは頭痛以外の原因がない『一次性頭痛』と、脳などに原因がある『二次性頭痛』と大きく2つに分けられます。
また、頭痛は他の症状と比較して、親や周囲の人に理解してもらえないことが多く、とりあえず痛み止めの薬を飲んで症状がやわらいだことで治ったと思われます。
しかし、痛み止めの薬を飲むと、頭痛の根本的な原因が治り痛みがなくなったわけではなく、ただ痛みがなくなっただけにすぎないのです。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]まずは、中学生女子に多い頭痛ってどんな病気なの?[/st-minihukidashi]
この記事では、中学生女子に多い頭痛について解説していきます。
Contents
中学生女子の頭痛の特徴は?症状
最初に症状からタイプ別に分けました。
片頭痛の症状
[st-mybox title=”片頭痛” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 月に数回の程度で頭痛が起こる
- 頭痛の強さは中程度~重度と強いが、1日以内に治ることが多い
- 平日も休日も関係なく頭痛が起こる
- ズキンズキン拍動性(脈打つ)、疝痛(一定の時間をおいて周期的に痛む)
- 顔が青くなる
- 頭痛中に吐き気や嘔吐する
- 目の前がチカチカしたり、見えにくくなる
- 台風や梅雨時の気圧の変化と連動して頭痛が起きる
- 生理(月経)期間に頭痛が悪化する
- 眠ると頭痛が改善することが多い
- 頭痛が起こるとじっと動かなくなる
- まぶしい光や大きな音が不快になる(暗い部屋で寝たがる、テレビやゲームの画面を見ていられない)
- 頭痛が治れば、学校へ行ける
- 片側もしくは両側動作により悪化
- 家族に片頭痛の方がいる
[/st-mybox]
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]このような症状がみられるときは、片頭痛をうたがいます[/st-minihukidashi]
緊張型頭痛の症状
[st-mybox title=”緊張型頭痛” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- ほぼ毎日、2〜3日に1回以上の程度で頭痛が起こり、学校を欠席することが多い
- ある時期から急に頭痛がはじまった/痛みの回数が増えた
- 平日の朝に頭痛が起こることが多く、土日は症状が出ない
- 頭痛の痛みは軽度から中等度でだらだらと続く
- 吐き気はないか、あったとしても軽い 食欲不振
- 首・肩のコリ
- 両側が重く締め付けられる
- 頭痛があっても活動の制限が少ない(歩いたり、テレビやゲームの画面を見ていられる)
- 朝の頭痛が治っても学校へ行くことができない
- 患者さんには一定の性格に特徴がある(自分を出すのが苦手・人に気を遣う・完璧主義・プライドが高い)
[/st-mybox]
慢性連日性頭痛とは毎日、頭痛がおきる病気です。
頭痛の症状がたまにから頻繁になったり、今まで頭痛の症状がなかったのにある時期から毎日のように起こるようになったりします。
慢性連日性頭痛は、 緊張型頭痛 が主な原因であることが多いです。親や先生、友達との人間関係、いじめや成績などの心理的・社会的な要因が関わり、たまにあった片頭痛に緊張型頭痛も起こるようになり頭痛が増えたか、何かをきっかけに緊張型頭痛が始まったと考えられます。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]ここまでは一次性頭痛の症状を解説しました[/st-minihukidashi]
次は、二次性頭痛の症状について解説します。
二次性頭痛の症状
他の病気が原因で頭痛が起こる 二次性頭痛 は、一般的に子どもに起こることはまれだと考えられています。
しかし、頭痛に以下のような特徴を伴う場合は、二次性頭痛が疑われるため一度かかりつけ医に相談してください。
[st-mybox title=”二次性頭痛” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 日を追うごとにだんだん頭痛の強さが増し、痛みの回数も増えている
- まっすぐ歩けない
- 食欲が低下し体重が減った
- 大笑いや大泣きをしたときに、からだに力が入らなくなる
- 立ちくらみが多い
- 朝に嘔吐することがある
- 頭痛が原因で睡眠中に目が覚める
[/st-mybox]
脳腫瘍
症状としては、脳内に腫瘍ができることで頭蓋骨の内側の圧力が上昇する頭蓋内圧亢進、また腫瘍ができる部位により視力の障害・耳鳴り・性腺機能障害(精巣や卵巣の機能低下)・麻痺(神経や筋肉の損傷で運動機能が低下)など様々な症状が見られます。
頭痛は脳腫瘍の患者さんの【30~60%程度】に見られます。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]頭痛が続くときは脳腫瘍がないか検査したほうがいいですね[/st-minihukidashi]
起立性調節障害
[st-mybox title=”起立性調節障害とは?” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
自律神経がしっかり働かなくなり、循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患
立ち上がったときに血圧が低下
心拍数が上がりすぎる
調節に時間がかかりすぎる疾患
[/st-mybox]
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]朝礼の時に倒れる、座り込むなど このような症状が起立性調節障害です[/st-minihukidashi]
起立性調節障害の子どもは交感神経と副交感神経の働きのバランスに不具合が生じ、適切に神経をスイッチすることができないため、色々な症状に悩まされます。
朝は活性化されるべき交感神経がうまく働かないことにより体はなかなか覚醒状態にはなりません。
朝起き上がれず、起きたあとも、めまいやふらつき・頭痛・吐き気など体調不良が続きます。
症状は少しずつ改善し、午後からの活動は特に問題ないことが多いです。
起床時や午前中にひどい頭痛の症状がある場合には、起立性調節障害の可能性があります。
起立性調節障害の子どもは緊張状態が続くことでストレスにより自律神経に更なる乱れが起こりやすく、頭痛が持続する傾向にあります
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]頭痛といっても症状も原因もさまざまなんですね[/st-minihukidashi]
次は、頭痛の特徴をタイプ別に解説します。
中学生女子の頭痛の特徴は?タイプ別
思春期の子どもに起こりやすい頭痛にはいくつかのタイプがあり、それぞれによって対応が異なります。
頭痛の症状やその時の行動などから、どのタイプの頭痛なのか、ある程度タイプを知ることができます。
[st-square-checkbox bgcolor=”” bordercolor=”” fontweight=”” borderwidth=”3″]
[/st-square-checkbox]
頭痛と言われると、片頭痛などが一番に思い浮かびますが、思春期に多い起立性調節障害でも頭痛が見られることが多くあります。
したがって、中学生の子どもが頭痛を何度も訴えている場合、起立性調節障害の恐れもあります。
また、風邪を引いたときにも頭が痛むことがよくありますが、風邪による頭痛は風邪が治ると同時に治まります。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]頭が痛くなった時は自分がどのタイプか知りたいですよね[/st-minihukidashi]
中学生の子どもの頭痛についてタイプ別に特徴を解説していきます。
片頭痛の特徴
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#FFB74D” color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]詳しいメカニズムは解明されていませんが、何らかの原因で脳の血管が拡がることで頭痛が引き起こされると言われています[/st-minihukidashi]
片頭痛がおこる要因としては
[st-mybox title=”誘発因子” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
飲酒
空腹
チョコレートやワイン、ナッツ類の飲食
睡眠不足や過眠
天候や気温の変化
ストレス時やストレスから解放されたあと
[/st-mybox]
このようなことが原因といわれています。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#FFB74D” color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]片頭痛は、やや女性に多く、生理周期や女性ホルモンとの関与も指摘されています。[/st-minihukidashi]
[st-mybox title=”片頭痛の特徴” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
片側だけにとどまらず両側のこめかみが心臓の拍動に従ってズキンズキンと激しく痛む
光や音、臭いに敏感になる
発作は数時間から長ければ数日つづくことがある
痛み止めを飲めばすぐに効く
痛みの部位を冷やすと症状が和らぐ
[/st-mybox]
緊張型頭痛の特徴
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]緊張型頭痛が増えている理由はスマホの普及と関係が深いようです[/st-minihukidashi]
[st-mybox title=”緊張型頭痛の特徴” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
頭の周りの筋肉がコリ固まり、血管が収縮することで頭痛が引き起こされる
後頭部から首、肩などの筋肉の緊張により起こる頭痛で、片頭痛とは異なり、基本的には両方が痛む
最近ではスマートフォン操作による姿勢の悪化が原因で、この緊張型頭痛が見られるケースが増加
痛みは数日から数週間つづく
痛み止めを飲んでも効かないことが多い
薬より体を温めたり、運動すると症状が和らぐ
[/st-mybox]
片頭痛・緊張型頭痛の共通する注意点として
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]
片頭痛や緊張型頭痛は、風邪の症状にかかわらず何度も繰り返し起こるのが特徴
頭痛が長期間繰り返し起こり、市販の痛み止めも十分効かない場合は医療機関を受診する
必要に応じて診察を受け、症状にあった薬の処方をしてもらう
[/st-cmemo]
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]片頭痛と緊張型頭痛の違いが分かりました![/st-minihukidashi]
二次性頭痛の特徴
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]二次性頭痛とは他に原因があり頭痛が引き起こされることです[/st-minihukidashi]
次は、二次性頭痛の特徴について掘り下げていきます
心理的要因
起床時に頭痛がある人では、うつ病や不安障害、不眠などが多いのが特徴です。
うつ病とは気分が強く落ち込んだり、何事にも意欲が出なくなったり、睡眠や食事などへも影響を与える深刻な病気です。
睡眠不足や過眠により頭痛の症状が出て、体の色々な不調が見られます。
起床時や午前中が不調であることも多くある特徴の一つです。
脳腫瘍
[st-mybox title=”小児でみられる脳腫瘍” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
[/st-mybox]
の5つがよく見られます。
なかでも神経膠腫は発生頻度が高い疾患です。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]子供も脳腫瘍ってあるんですね[/st-minihukidashi]
[st-mybox title=”大人でみられる脳腫瘍” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
[/st-mybox]
引用 MedicalNote
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]中学生だと大人の脳腫瘍になる可能性もあるんです[/st-minihukidashi]
脳腫瘍は怖い病気です。頭痛が続くときは病院受診をお勧めします
起立性調節障害
起立性調節障害とは、自律神経である交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れることでめまいやふらつき・たちくらみ・頭痛・腹痛など様々な症状を来す病気です。
体が大きく成長して、ホルモンバランスの変動が大きい思春期にみられます。
一般的に、私たちは朝起床時より交感神経が優位になり、午後になると少しずつ副交感神経の割合が増加していき、夜間には交感神経の働きは弱くなり、就寝が近くなる頃には副交感神経が優位に働き、睡眠中体を休めます。
自律神経は脳の血流にも連動しており、自律神経の不調は頭痛などの不調をきたす原因になります。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]起立性調節障害は循環器内科で起立負荷試験の検査をすればすぐに診断ができます。検査時間は20分程度です。[/st-minihukidashi]
中学生女子の頭痛の特徴は?原因
頭痛があるときには原因はありません。
子供の頭痛の原因を考えるときには、「なにをしているときに痛みがあるか」ではなく、「だれとなにをした後に痛みがあるか」「頭痛を訴える前にやっていることの共通点」を探しましょう。
原因を探す日時は当日のイベントだけではありません。
前の週や、月の単位で、一定期間本人が緊張感をもって生活して、緊張感が取れた時期(脱緊張期)という考え方が必要です。
学校や集団活動などのイベントが原因となることが多いです。運動会、合唱コンクールの練習、修学旅行、部活の遠征などです。
中高生で学業や試験の結果に過剰に反応する子は、試験が終わった後も頭痛が起こりやすいようです。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]頭痛の症状が出たら、前に何をしていたかが重要なんですね[/st-minihukidashi]
片頭痛の原因
片頭痛は次の6種類の原因が考えられます。
睡眠不足・慢性疲労
睡眠不足・慢性的な疲労は頭痛の直接的な原因となります
身体の発達期に、毎日7時間未満の睡眠はあきらかに不足しています。
[st-mybox title=”睡眠不足チェック” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
「朝起こさなくても一人で起きることができるか」
「日中に眠い時間があるか」
「週末は寝てばかりいないか」
[/st-mybox]
という点が目安になります。
過剰な部活
- 過剰な生活を強いられる部活も頭痛の症状が出る原因
- 毎日夜まで練習、土日も部活で数か月休みがないというのは、仕事ならば過労死レベルのブラック職場と同じ
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]昔はありましたが、今でも過剰な部活は存在するのでしょうか?[/st-minihukidashi]
最近は、吹奏楽部やダンス部にあるようです。
対人関係に過剰適応
- 慢性頭痛の子供に見られる行動の一つで、常に他人の顔色が気になる子で八方美人的な行動をとる
- 友人も多く周囲に人がいると寄っていってテンション高くはしゃぐが、その後に疲れやすく頭痛が出る
- しばしば他者に否定されることに敏感で、周囲から否定されまい・疎外されまいと人に合わせすぎている子に頭痛がみられる
人に合わせやすい
- 人に合わせやすく、多くの人の中でテンションが上がりやすい子は、ワイワイ・ガヤガヤとした活動の後や合間で頭痛が起こる
- 「誰と何をした後に頭痛が起こりやすいか」を考えると頭痛の原因となる対象者やイベントがわかる
- このタイプの頭痛の子の場合は、行動を抑制させると頭痛の頻度が減る
- 親が強制的に行動を抑制するのではなく、なかなか難しいのですが、本人との日常会話で自発的に行動抑制するように仕向けるのが大事
人に緊張感を持ちやすい
- 人に対して緊張感を持ちやすく、いつも人より一歩引いているような子も、人に振り回されて疲れやすくなる
- 大人数での活動の後や合間に頭痛が起こる
- 対象者がわかればそこから距離を取るのは頭痛の予防になる
役割に過剰適応する
- クラスや部活の役割に過剰に適応してしまう子たちで、みんなが引き受けないと役割やまとめ役をひきうけやすく、引き受けると一生懸命になってしまう子
- 任せられると手が抜けない真面目な子に多い印象で、本人が頑張って先生や周囲が認めてくれているときには頭痛もなく調子はいいのですが、本人が思ったほどうまくいかなかったり、自ら疲れてしまったりしたときに気分が落ち込んで、頭痛のきっかけになることが多い
- 役割を進んで引き受けて、一生懸命になる場合も、活動の緊張感の後や合間で頭痛が出やすい
- 周囲から認められ、褒められて達成感があるときには頭痛が出にくく、思ったほど成果が出なかったときや、他者から否定された時などに頭痛が出やすい傾向
- 「責任感が強い」と誤解されることも多く、周囲が「頑張れ」とけしかけるとさらに役割に過剰になって頭痛が増える
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]片頭痛の原因ってこんなにたくさんあるんですね[/st-minihukidashi]
心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに「片頭痛」が起こることもあります。
そのほか、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども、「片頭痛」の誘因とされています。
緊張型頭痛の原因
- 緊張型頭痛が起こる原因は、大半が身体的、または精神的ストレス
- ストレスによって神経や筋肉が必要以上に緊張し、筋肉に疲労物質がたまったり、脳内の痛みの調整機能がうまく働かなくなったりして頭痛が起こる
- 頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張することで頭痛がおきる
- 筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されておきる痛み
- コンピューター操作などで長時間同じ姿勢をとり続けている人に起こりやすい病気
筋肉の緊張ではなく、うつ病など心の病気が原因となる「緊張型頭痛」もあり、また「片頭痛」を併せ持つ人もいます。
二次性頭痛の原因
頭痛はありふれた症状で、そのほとんどは心配のいらない頭痛ばかりです。
しかし、脳に異常があり頭痛がおきる場合もあり、これは二次性頭痛と呼ばれ深刻です。
この場合、治療をしなければ、命にかかわる可能性があり危険な怖い頭痛です。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]次は、二次性頭痛の原因について説明します[/st-minihukidashi]
二次性頭痛には、くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・髄膜炎・脳炎などによりひきおこされる頭痛があります。
少しでも疑われるときは、早急に病院へ行きましょう
【くも膜下出血】
- くも膜下出血は二次性頭痛で一番多い疾患です
- 通常は動脈瘤が破裂しておきる
- 突然の激しい頭痛で、今まで感じたことのない頭痛
- 嘔気、嘔吐を伴い、重症の場合は意識を失い生命にかかわる
- 早急に検査、手術が必要
【脳出血】
- 脳出血は血圧が上昇し、脳の細い血管が切れて出血がおこる
- くも膜下出血と同じく突然、激しい頭痛を感じる
- 意識障害・言語障害・半身まひなどを伴う
- 治療は入院の上、降圧が必要で、出血が大きい場合は、出血をとる手術が必要になる
- 出血すれば、後遺症が残る可能性がとても高いので、高血圧の方はしっかり治療を行い、予防することが重要
【脳腫瘍】
- 脳腫瘍は、頭蓋骨の中で成長し脳を圧迫して頭蓋骨の内部の圧力が上昇し頭痛を起こす
- 朝起きた時に頭痛を感じることが多く、起きてから時間が経過すると頭痛は改善
- 言語障害、まひなど腫瘍の場所により伴う症状は違う
- 手術が必要となることがある
【慢性硬膜下血腫】
- 慢性硬膜下血種は、軽い頭の外傷1〜3か月の間に頭蓋骨と脳の間に血液が少しずつたまるもの
- 脳を圧迫し、頭痛を感じることがあるが、手足のまひや認知症のような症状が目立つこともある
- 治療は血腫が小さい場合は飲み薬だけですむが、血腫が大きい場合は、局所麻酔の手術が必要になる
【髄膜炎・脳炎】
- 髄膜炎・脳炎による頭痛は、激しい痛みが多いが、痛みは徐々に自覚し、強くなっていく
- 発熱ともない、痛くなる前に風邪のような症状を自覚する
- 脳や脳脊髄液に細菌やウイルスが感染することが原因
- 治療は、入院して細菌またはウイルスに対する抗生剤で治療
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]このような原因のある二次性頭痛は、頭痛の原因を治療しないと生命にかかわります[/st-minihukidashi]
頭痛が心配な場合は、ためらわず、受診をお勧めします
中学生女子の頭痛の特徴は?治療
では頭痛の具体的な治療方法について解説していきます。
片頭痛の治療
- ロキソニンやアセトアミノフェンなどの痛み止めの薬の使用は頻繁に使用を避けることが推奨される→医師の処方に従って薬を飲む
- ロキソニンなどの痛み止めの薬は頻回使用は薬物乱用頭痛と言って頭痛を悪化させてしまうため注意が必要→医師の指示に従って薬を飲む
- 発作時には光や音の刺激がない部屋で体を休ませることが必要
- 日ごろより十分な睡眠時間を確保しストレスを溜めないように心がける
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]一次性頭痛はストレスや生活習慣も原因の一つです[/st-minihukidashi]
[st-mybox title=”例えば” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
片頭痛は脳の血管が拡張することで頭痛がおこる
片頭痛には前ぶれとなる症状があり、前ぶれとなる症状が出た時は入浴を控えたり、光や音などの刺激を避けたりして、静かな暗い場所で安静に過ごす
本格的な発作が出た場合は、痛み止めを飲むか、薬以外の対処法としては、安静になって頭部を冷やすことがオススメ
冷却することで脳の血管が収縮し改善する可能性がある
片頭痛発作に、飲酒や空腹・チョコレートやワイン・ナッツ類の摂取・睡眠不足や過眠・天候や気温の変化、ストレス中やストレスから解放された後などに頭痛が見られることが多いため注意する
[/st-mybox]
緊張型頭痛の治療
- 痛み止めなど薬がきかないときは、痛みの部分を温めると症状がやわらぐ
- 暗い部屋でしばらく安静にすると症状がよくなる
- 首などの筋肉に負担がかからないようにベッドの環境を見直し、スマートフォン操作などでの長時間の同一姿勢をしないことなどが必要
- 運動不足により筋力が低下すると、首や肩に負担がかかりやすくなるため、適度な運動も重要
- 痛みが強い場合は鎮痛薬を使用することもあり、その他場合によって筋弛緩薬や抗うつ剤、抗不安薬も一時的に使用する
- 長時間のデスクワークで首回りの筋肉が凝り固まることで血流が悪化したときは、腕や肩を回して時折首回りの筋肉をほぐすように心掛ける
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]スマホをやめて家族での会話を楽しむと頭痛も改善しますよ[/st-minihukidashi]
二次性頭痛の治療
- 二次性頭痛の場合は、原因となる疾患を治療することで、頭痛の症状が和らぐ
- 根本的原因を医師としっかり話し合い治療する
- 心因的要因が原因の場合は、抗うつ剤などの薬物療法に加え、心と体を休養させることが重要→この場合は医師の診断が必要
- 良性か悪性か、また腫瘍ができた部位、病期にもよるが、基本的には腫瘍を取り除くための外科手術が行われる
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]二次性頭痛は原因を治療しないと頭痛の改善はないですね[/st-minihukidashi]
中学生女子の頭痛の特徴は?適切に治療するために知っておきたいこと~まとめ~
片頭痛 | 緊張型頭痛 | 二次性頭痛 | |
症状
|
一時的に激しい痛みがある
平日・土日に関係なく痛みがでる 嘔吐を伴うこともある 頭の片側もしくは両側に痛みがある |
長期的に軽い頭痛が続く
平日の朝に症状が強く、お昼ごろには改善する 首や肩のコリ 頭の両側に痛みがある |
心因性は日によって気分が落ち込む
起立性調節障害は朝起きられない 脳腫瘍は部位により症状が違う 中枢神経系疾患は発熱など風邪の症状 |
特徴
|
血管が拡張することで痛みがでる
ストレスや睡眠不足・飲酒などが誘発する |
血管が収縮することで痛みがでる
痛み止めを飲んでも効果がない |
頭痛の原因となる疾患がある
痛み以外の症状に特徴があり、緊急を要する場合もある |
原因
|
体の疲労による
心身のストレス 睡眠不足 人間関係のストレス |
身体的、精神的ストレス
ストレスにより神経や筋肉のコリ固まる 長時間同じ姿勢 スマホを見る時の姿勢が悪い |
心因的疾患
起立性調節障害 脳腫瘍 中枢神経系疾患 |
治療
|
冷やすと痛みがよくなる
痛み止めで痛みが和らぐ ストレスや睡眠不足など生活を改善する |
温めると痛みがよくなる
暗い部屋で安静 軽く運動をしたり、首や肩のコリをほぐす |
原因を治療することで頭痛の改善
脳腫瘍は外科的手術など治療を行う 中枢神経系疾患は点滴や投薬治療をする |
中学生は思春期で、体のホルモンバランスも安定していない時期です。
新しい環境の変化やストレスも多く、人間関係や勉強の大変さもあり、体調を崩すことも多くあります。
その時は、少し立ち止まって体を休めることも大切な時間です。
病院での診察に抵抗がある人も多くいることと思います。しかし、病院のスタッフは体だけでなく心のケアを専門とする人もいます。
症状が続くときは、気軽に病院受診へ行くことをお勧めします
頭痛でお悩みの方、1日でも早く痛みが治ることを願っています。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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