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ダチョウに天敵はいるのか?史上最大の鳥類の知られざる生態とは?

みなさんは史上最大の鳥類といわれているダチョウの生態をご存じでしょうか。

鳥類のくせに飛べない鳥だとか、脳みそが小さ過ぎて頭が悪いだとか、そんな話をよく聞きますね。

しかし200万年前には似たような種族が存在したといわれており、野生であっても平均寿命は40年ということですから、生命力や繁殖力の強い生物だということは伺えます。

オスの平均体長は2.5m、体重が120kgあるという、こんなに大きな鳥に果たして天敵はいるのでしょうか。

今回の記事ではダチョウの天敵についてや、ダチョウとはどのような鳥なのか、生態を含めて学んでいきましょう。

 

 

最強とも思えるダチョウに天敵はいるのか?

 

 

 

 

 

さて本題です。

天敵の恐竜が絶滅し、羽が退化して飛べなくなったダチョウですが、現在のダチョウに天敵はいるのでしょうか。

 

成鳥の天敵

成鳥はやはり体も大きく足も速いので百獣の王ライオンでも、なかなか捕食は難しいようです。

その中で唯一スピード勝負ができるのがチーター。ですから時折ダチョウは、チーターに捕食されるようです。しかし長距離になるとチーターは諦めてしまうため、その数はあまり多くありません。

 

ひな鳥や卵の天敵

ひな鳥や卵はどうでしょうか。ダチョウといえどまだ赤ちゃん。

体は小さく、逃げるスピードも遅いため、ライオンやハイエナなど肉食動物の捕食対象となってしまうのです。そのため1歳まで生き残れる確率はたったの2割…。

それでも卵はかたい殻で覆われているため、小柄な肉食動物などはすぐに割ることはできません。

しかし少し時間をかければ割れてしまうため捕食されてしまいます。体の大きい象に踏まれてしまうことも。

そして卵のいちばんの天敵は石を用いて卵を割るエジプトハゲワシだといわれています。

くちばしでは割れないかたい殻でも、石を落として卵を割ろうとします。それでも割れなければ石を変えて挑戦するという賢い鳥です。

 

意外な天敵

実は昔も今も、一番の天敵といえるのは人間です。人間はダチョウに色んな価値を見出しました。

例えば雄の白い飾り羽は、中世ヨーロッパの騎士が被るヘルメットの飾りとして使われていました。

また19世紀に入ると、婦人用の帽子の飾りとして売買されるようになります。その頃はダチョウの乱獲も多く見られました。

第一次世界大戦後に婦人帽の飾りとしては使われなくなりますが、高級鞄やハンドバッグとしてダチョウの皮が重宝されています。

「オーストリッチ」というと高級革製品を思い浮かべる方も多いと思いますが、これはダチョウを指す言葉なのです。

またダチョウのお肉は、低脂肪・低カロリー・高タンパクのため食用としても人気が出てきています。

 

 

ダチョウの大きさや寿命・生息地など

ダチョウの体高(頭から足の高さ)や体重はオスの方が大きいです。

オスで210~280㎝、体重100~150㎏。メスでも170~190㎝、体重90~110㎏と、現存する鳥類の中では史上最大といえるでしょう。

平均寿命は50~60年と長生きです。生息地はおもにアフリカのサバンナや砂漠です。

しかし環境への適応能力が優れているため、日本全国の動物園などでも見ることができますね。

 

 

ダチョウの身体能力とその特徴

頭が悪くて愛くるしいダチョウですが、どんな特徴を持っているのでしょうか?

 

つぶらで可愛い目

ダチョウの目はとても大きく、片目だけで重さ60gもあります。とても目がよく10㎞先のものも見えるといわれています。視力は20以上と規格外の目の良さです。

ダチョウは肉食動物の多い平原に生息しているため、天敵から身を守るために発達したのでしょう。

 

小さな脳

ダチョウの脳は片目よりも小さく40gほどしかありません。脳の表面もつるつるなためすぐに忘れてしまいます。

その忘れっぷりといえばとても激しいです。群れで行動しているダチョウですが、家族が入れ替わっても気付きません!

一羽が走り出したら何となくみんな走ってしまいます。

人間が背中に乗っても、乗られていることを忘れて普通に生活をします。

ここまでくるともはや愛らしく感じます(笑)

動物園で飼育されているダチョウは、飼育委員さんの顔も覚えることはないようなので少し寂しいですけどね。

 

足の速さ

最高速度は時速70㎞ともいわれ、時速60㎞でなんと30分間も走れます。体重100㎏でこの速さは圧巻です!

また最速動物のチーターは時速100㎞以上ともいわれていますが、300mほどで体力が尽きてしまうため、長距離になればダチョウにも勝機がありそうです。

 

キック力

ダチョウのキック力は約5tともいわれています。例えるならばボクサー5人分に値するので一蹴りもらえば無事では済まないでしょう。

また爪もとてもするどいので要注意です。

 

飛べない羽の役割

ダチョウは鳥類ですので、もちろん羽がありますが飛ぶためには使いません。

というより胸筋がほとんどないため飛ぶことができません。

羽毛はふかふかで卵を温めたり、走るときにバランスをとったり、求愛行動に使用したりと用途は様々です。

しかしそんなダチョウも、6500万年前に天敵の恐竜が絶滅する前までは空を飛んでいたというのです。

 

 

ダチョウは免疫力がスゴイ!医療業界も注目

 

 

 

 

 

近年はダチョウの免疫力に注目されています。

ダチョウは大けがを負っても死に至ることは稀で、自己治癒力が驚異的に発達しているといわれています。だから寿命も長いのですね。

その免疫力に目をつけ、ダチョウの卵から抗体を取り出しての研究が本格的に開始されています。

その研究内容も感染症対策から薄毛の悩みまで様々。現在ではダチョウ抗体を使用したマスクや点鼻薬が開発されているようです。

 

 

ダチョウに天敵はいるのか?史上最大の鳥類の知られざる生態とは?まとめ

  • ダチョウに天敵はいるがその種類は少ない
  • 一番の天敵は人間かも
  • ダチョウの身体能力はとても高い
  • 記憶力はとても悪い
  • ダチョウの免疫力に注目を集めている

いかがだったでしょうか。 知られざるダチョウの一面があったかと思います。

動物園などで見かけた際にはまた違った見かたができるかもしれませんね。

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