12月半ばになり、もうすぐクリスマスですね!クリスマスといえばチキンにケーキ。さらにお洒落なお酒が飲みたくなりませんか?
クリスマスパーティーにシャンパンが出てきたら、一気に気分も盛り上がり最高ですよね。でも、シャンパンはかなりお高いイメージ。
それなら、「驚安の殿堂」で知られるドン・キホーテならシャンパンは安く買えるのでしょうか?
結論から言うと、並行輸入品のため「それなりに安いけど驚安とは言えない」です。ネットの方が安い商品を取り扱っていたり、値段が安かったりします。
並行輸入品って何?ってことで、今回はシャンパンについての基礎知識とおすすめのシャンパンについて紹介します。
Contents
ドンキのシャンパンって安いってほんと?そもそもシャンパンって何?
最初にもお伝えした通り、ドンキのシャンパンはそれなりに安いというのが結論です。ドンキのシャンパンの紹介の前に、そもそもシャンパンとは何かお伝えします。
シャンパンとは?
シャンパンとは、AOC法と呼ばれるフランスのワインに関する法律で決められた厳しい条件をクリアしたスパークリングワインのひとつ。
シャンパーニュ地方で伝統的な製法で作られた発泡性のワインのことを指します。
AOCとは、Appellation d’Origine Controlee(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)の略で、日本語では「原産地統制呼称制度」と訳されます。
規定された生産条件を守る必要があるため、個性や品質を守る効果があります。
スパークリングワインとは、炭酸ガスを瓶の中に封じ込めた発泡性のあるワイン全ての総称。
実は、シャンパンはスパークリングワインの一種なんです!
シャンパンの規定
厳しい条件とお伝えしましたが、シャンパンと名乗るにはその規定をクリアする必要があります。
ブドウの品種
シャンパンに使用されるブドウ品種は全部で7種類。
ただし、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエの3種類がほとんど占めていて、残りの4種類は全栽培面積の0.3%以下です。
【シャルドネ】
主要3品種の中の唯一の白ブドウ。シャルドネの栽培面積は全体の30%。
フランス ブルゴーニュ地方原産の代表的な白ワイン用ブドウ品種。産地、気候の違いで様々な味わいを持つワインになります。また、シャンパーニュの原料としても有名です。
味わい キリリと切れ味のある芳醇で豊かな味わい 香り 寒い地域はレモンやライム、温暖な地域ではトロピカルフルーツにナッツやバターの香りも
引用:KIRIN HP
【ピノ・ノワール】
ピノ・ノワーアルの栽培面積は全体の38%。黒ブドウ。
フランスブルゴーニュ地方を代表する赤ワイン用ブドウ品種。透明感のあるルビー色で比較的タンニンの少ない、なめらかな味わいのワインになります。
味わい 渋みが少なく酸味がほどよい、軽くエレガントな味わい 香り ラズベリー、イチゴ、チェリーなど、赤い果実系のチャーミングな香り
引用:KIRIN HP
【ムニエ】
ムニエの栽培面積は全体の32%。黒ブドウ。
フレッシュな果実のフルーティさと、口当たりが優しく柔らかいのが特徴。
【その他】
- アルバンヌ(白ブドウ)
- プティ・メリエ(白ブドウ)
- ピノ・ブラン(白ブドウ)
- ピノ・グリ/フロマントー(黒ブドウ)
その他、上記4つがあります。栽培が少ないためあまり見かけません。
醸造方法
シャンパンは、伝統的なシャンパン製法で造られます。特徴的なのが、瓶内二次発酵。別名、シャンパーニュ方式とも呼ばれます。
ブドウは必ず手摘みしなければいけなかったり、実はシャンパンは結構手間をかけて造られています。
シャンパーニュの一般的な製法 1.Vendenge ブドウ収穫 9月中旬~10月に収穫。ブドウ品種、区画毎に収穫
2.Epulchage 選果 ブドウを房・粒単位で選別、未熟・過熟・傷ものを除く 3.Pressurage 圧搾 *ロゼ・シャンパーニュ用の黒ブドウは果皮を浸漬するか、圧搾時に色素を抽出させる。
4.Debourbage 清澄 圧搾した搾汁から、清澄剤を使用して不純物を除去 5.Fermentation Alcoolique アルコール発酵(一次発酵) ブドウ品種・区画毎に収穫したブドウをそれぞれ別タンクで発酵させる。
6.Fermentation Malolaquetic マロラクティック発酵(乳酸発酵) 造り手によっては、味わいにまろやかさを与えるためにリンゴ酸を乳酸に変える「マロラクティック発酵」を実施。 7.Assamblage アッサンブラージュ 数年前の収穫で造った「リザーブワイン」も含め、自社が目指す味わいイメージになるよう各キュヴェをブレンドしていく。 8.Tirage 瓶詰め 二次発酵を促すために糖と酵母を混ぜたリキュール(Liqueur de Tirage)加えて瓶詰め。 9.Deuxieme Fermentation 瓶内二次発酵 瓶内で二回目の発酵が起こり、アルコールと炭酸ガスが発生。酵母かすは澱として沈殿。 10.Sejour en Cave 瓶熟成 澱が沈殿した状態で熟成。ノン・ヴィンテージで15カ月、ヴィンテージで36カ月が法定の最短熟成期間。
11.Remuage ルミアージュ(動瓶) 瓶内二次発酵による澱を瓶口に取り出しやすいよう集めるシャンパーニュならではの工程。伝統的には「ピュピトル」という澱下げ台に瓶口を下にして刺し、少しずつ回転させて澱を下したが、現在は「ジャイロパレット」という自動動瓶機で実施することが多い。
12.Degorgement デゴルジュマン(澱抜き) ルミアージュによって下がった澱を取り除く工程。瓶詰めライン上の冷凍水槽に瓶口を下に浸して澱を凍らせ選を抜くと、澱だけを取り除くことが出来る。
13.Dosage ドサージュ(リキュール添加) デゴルジュマンと同時に、シャンパーニュの味わいを調整するリキュール(Liqueur d'Expedition 門出のリキュール)を加えて打栓へ。リキュールは、蔗糖やブドウ由来のリキュール。
14.Bouchage 打栓~Habbiage(アッビアージュ) ラベル貼り コルク栓を打ち、内部のガス圧でコルクが飛ばないように金具(ミュズレ)で固定する。キャプセルを巻いてラベルを貼る。
長い工程をかけてシャンパンは造られます。
産地
最初にも書いた通り、シャンパンはシャンパーニュ地方で造られたものです。他の地域では、シャンパンとは言えません。
シャンパーニュ地方は、フランスのワイン産地としては北限にあたる場所です。
平均気温が約10度と実はブドウ栽培にとっては厳しい条件。ですが、その厳しい気候条件により、独特なシャンパンを造ることができます。
アルコール度数
シャンパンのアルコール度数は、AOCの規定で11%以上と定められています。後ほど紹介しますが、代表的な銘柄はほとんど12~12.5%です。
熟成期間
シャンパンは一定の熟成期間が義務付けられています。
「ノンミレジメ」または「ノン・ヴィンテージ(NV)」は、複数年のベースワインをブレンドして作っており、熟成期間は15ヶ月以上と義務付けられています。
「ミレジメ」または「ヴィンテージ」は、単一年のワインだけで作っており、良質なブドウが収穫できた年か、上級クラスのシャンパンに採用されています。熟成期間は36ヶ月以上と義務付けられています。
ちなみに、毎年11月頃に話題になるボジョレヌーボーの熟成期間は10~12ヶ月ほどです。参考までに。
シャンパンの分類
ここまでシャンパンについて紹介しました。かなり細かく規定されているので、シャンパンを名乗ることが大変なのが分かったと思います。
そんなシャンパンにも分類があるので紹介します。知っているとシャンパンを選ぶときの参考になりますよ。
甘辛度による分類
残糖度から分類され、甘口から辛口まで7種類あります。
Brut Nature(ブリュット・ナチュール) | 残糖度3g/L未満 | 超辛口 |
Extra Brut(エクストラ・ブリュット) | 残糖度0~6g/L | 極辛口 |
Brut(ブリュット) | 残糖度6~12g/L | 辛口 |
Extra sec(エクストラ・セック) | 残糖度12~17g/L | やや辛口 |
Sec(セック) | 残糖度17~32g/ L | やや甘口 |
Demi sec(ドゥミ・セック) | 残糖度32~50g/ L | 甘口 |
Doux(ドゥ) | 残糖度50g/ L~ | 極甘口 |
最も流通しているのは辛口の「ブリュット Brut」です。好みの味わいを見つけてくださいね。
色による分類
ブラン・ド・ブラン | 白ブドウだけで造られたシャンパン |
ブラン・ド・ノワール | 黒ブドウだけで造られたシャンパン。複数の黒ブドウを混ぜて造ってもOK |
ロゼ | 醸造の過程で一手間加えて、黒ブドウの果皮を漬け込んでいる |
ロゼのほうが一手間加える分、価格が高めです。
グレードによる分類
ノン・ヴィンテージ/ノンミレジメ | 熟成期間1~2年。シャンパンの80%以上を占める。複数の品種や年代のブドウをブレンドして造る。 |
ヴィンテージ/ミレジメ | 熟成期間3~5年。出来の良かったブドウの単一年のみを使用して造る。 |
プレスティージ | 熟成期間5~7年。特に優れたブドウのみを使用して造る。ヴィンテージタイプが一般的。 |
熟成期間が長く、単一年で造っている方が当然価格は高めになります。
シャンパンのラベルに書いてあるので、シャンパンを選ぶときの参考にしてくださいね!
安いシャンパンといわれる相場や特徴とは?
シャンパンはブドウを手摘みしたり、伝統的な作り方をしていたり、手間がかかるため他のスパークリングワインに比べると価格は高くなってします。
そんなシャンパンの安い相場は5,000円以下。3,000円程度であればかなり安いシャンパンと言えます。
では、安いシャンパンの特徴についてお伝えします。
熟成期間が短い
シャンパンの熟成期間は15ヶ月以上と定められているとお伝えしました。しかし、ノン・ヴィンテージのシャンパンでも大手はさらに長い期間熟成させています。
並行輸入品
シャンパンには、「正規品」と「並行輸入品」があります。正規品は、正規のルートを通って輸入されたシャンパンのこと。並行輸入品は、個人や法人により正規以外のルートで輸入されたシャンパンのこと。
違いは、「正規品」のほうが保存環境や品質管理が明確であること。その点から正規品のほうが価格が高くなります。
もちろん、並行輸入品がダメというわけではありません。正規品と同じように品質管理をしている所もありますが、不明確であったり品質にばらつきがあったりします。
目上の人への贈り物であれば、正規品のほうが望ましいと言えます。
箱なしor箱やラベルに傷がある
シャンパンの品質に問題がなくても、箱やラベルに傷があるだけで価値がさがってしまいます。
同様に箱もデザイン性に優れている物もあり、箱がないと価値が下がってしまいます。
期間限定のセールやキャンペーン
最も分かりやすいですね。セール品は完全にお得なシャンパンです。
商品入れ替えによるセールや、年末年始のセールなど、時期によってセールを行っているのでチェックしておくといいですね。
ドンキのおすすめシャンパン調査発表!!
今回はいくつかドンキをまわって、実際にドンキで取り扱っているシャンパンについて調査してきました。
ドンキにあるシャンパンの中で、安くておすすめ商品について紹介します。
※お店によって取り扱っている商品は多少異なるため、今回紹介した商品が置いてない可能性があることはご了承ください。また、価格は2021年12月時点です。
モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル
モエ・エ・シャンドンのシャンパンは、すっきりとしていて飲みやすい口当たりが特徴。こちらはモエ・エ・シャンドンのシンボルのシャンパンです。迷ったらこちらを選んでみるといいでしょう。
ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネをバランスよくブレンドしていて、辛口で飲みやすく、後味がすっきりとしています。フルーティーですっきりとした果実感を味わえます。
前菜からデザートまで、様々なシチュエーションで楽しむことができます。魚介類を使った和食にも相性が良く、すっきりとした辛口であるため肉料理に合わせることもできます。
度数 | 12% |
品種 | ピノ・ノワール(30〜40%)、ムニエ(30〜40%)、シャルドネ(20〜30%) |
味わい | 辛口 |
熟成 | 24ヶ月 |
ヴーヴ・グリコ イエローラベル ブリュット
ヴーヴ・クリコのシャンパンは、力強さの中にも繊細さを感じられるバランスの良さが特徴。
こちらはヴーヴ・グリコを代表する1本です。50~55%のピノ・ノワールに、シャルドネとピノ・ムニエをバランスよくブレンド。
桃、バニラ、ブリオッシュの香りに加え、さわやかでフレッシュな果実味を持っていて口当たりがなめらか。
食前酒やサラダ、パスタ、シーフード、チーズとの相性が抜群のシャンパンです。
度数 | 12度 |
品種 | ピノ・ノワール(50〜55%)、シャルドネ(28〜33%)、ムニエ(15〜20%) |
味わい | 辛口 |
熟成 | 36ヶ月 |
マム グランコルドン
マム グランコルドンは、マムを代表する品種ピノ・ノワールを中心に、シャルドネ、ピノ・ムニエをブレンド。
熟したピーチやアプリコット、パイナップルの香りにバニラやカラメル、ハチミツ、ドライフルーツの香りが広がります。
やや辛口ながら、フレッシュで力強い味わいが特徴。乾杯酒だけではなく、白身の肉類や魚料理との絶妙な相性がおすすめです。
度数 | 12度 |
品種 | ピノ・ノワール(45%)、シャルドネ(30%)、ピノ・ムニエ(25%) |
味わい | やや辛口 |
二コラ・フィアット ホワイトラベル
ニコラフィアットは販売量フランスNo.1、世界第3位のシャンパーニュブランドです。
リンゴやラズベリーの香りが広がり、フレッシュでクリーミーで優しい口当たり。
幅広く様々な料理と合わせて楽しめるオールマイティーな味わいが特徴です。
度数 | 12度 |
品種 | ピノ・ノワール(40%)、ピノ・ムニエ(50%)、シャルドネ(10%) |
味わい | 辛口 |
熟成 | 36ヶ月 |
ドンキじゃないけど価格が安い!!おすすめのシャンパン「ポルヴェール・ジャック・ブリュット」
引用:Amazon
こちらはドンキでの取り扱いは確認できませんでした。
しかし、価格が安いけど美味しいと評判のシャンパンなので紹介します。シャンパン好きの方にはぜひ試してみて欲しい1本です。
サイトによって異なりますが、価格はおおよそ2,000円程度。良心的な価格ですよね!
ドメーヌ・ポルヴェールは、350年以上の歴史がある家族経営の小さな老舗ワイナリー。
リンゴや蜂蜜、焼いたパンのような香ばしさに加え、フレッシュな果実感がしっかりとあります。
丸みをおびたふっくらとした味わいで、後味に酸味と苦味がありますが引きずらないキレの良さが特徴。
肉や魚料理など、様々な料理との相性が抜群。常備しておくのにおすすめの一本です。
度数 | 12度 |
品種 | ムニエ(50%)、ピノ・ノワール(30%)、シャルドネ(20%) |
味わい | 辛口 |
いかがでしたか?
定番が辛口のため、やはり辛口の商品の人気が高め。商品としても白の取り扱いの方が多いです。
今回おすすめとして紹介はしてませんが、ロゼを飲みたいという方!
白よりも値段は高く、5,000~6,000円ほどしますが、「モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル」という商品があります。
今回紹介したモエ・エ・シャンドンのロゼバージョンです。ロゼも気になる方はぜひ試してみてくださいね。
ドンキのオモシロ商品 1/60で『ドン・ペリ』が当たる!!今年最後の運試しを
全店舗でやっているわけではないですが、店舗によっては期間限定で面白い企画を行っていました。
1/60の確立で『ドン・ペリ』が当たる「ミステリー スパークリングワインBOX」 1,980円(税抜)
当たればメーカーは分かりませんが、格安でドンペリを手に入れることができます!これぞ驚安のドンキ。店舗ならではのオモシロ企画です。
物によってはネット通販のほうが安い場合もありますが、何が当たるか分からないのを自分で選んで購入できるのは店舗購入ならではの楽しみ方です。
期間限定の企画なので、興味ある方は早めにドンキに足を運んでくださいね。
ドンキのシャンパンは安いのか?実際に見てきたレポートをお届け!!のまとめ
- ドンキのシャンパンは驚安ではないが、それなりに安い。だいたい4,000~5,000円で購入可能。
- シャンパンは、シャンパーニュ地方で伝統的な製法で作られた発泡性のワインで、スパークリングワインの一種
- シャンパンは、ブドウの品種や醸造方法、地域など、厳しい規定をクリアしなければならない
- 安いシャンパンの特徴は、熟成期間が短く、並行輸入品である。また、箱やラベルに傷があったり、箱がない商品は価格が安い
- コスパが良いおすすめ商品は、「ポルヴェール・ジャック・ブリュット」
いかがでしたか?
ドンキは色んな物が安く売られていますが、物によっては驚安じゃなさそうです。欲しいものは選別して購入してくださいね。
今回紹介したシャンパンはスパークリングワインの一種で、シャンパンを名乗るための条件をきちんとクリアしています。安くても条件をクリアすればシャンパン。
ぜひ「ポルヴェール・ジャック・ブリュット」をはじめ、ドンキに置いてあるシャンパンや、「ミステリー スパークリングワインBOX」を購入してみてくださいね。