実は私、高校2年生の英語の授業で、英語教師から衝撃的な発言をされたことがあります。
ある英語の訳をしていたのですが、それを聞いた教師から一言。
私としてはちゃんと辞書を引いて、予習して望んだにも関わらずこの発言!!ショックでした…今ではネタでしかないです。
つまりそのくらい英語が苦手だったんですね…。しかしその後、語学系の四年制大学に現役合格しました。今回はその秘訣と勉強方法をお伝えします。
Contents
英語が全くできないけど大学受験するには何から始めたら良いのか
英語が苦手な人とは、まず英語を見たときに「何から手を付けたらいいかも分からない」という大混乱時代にいるのだと思われます。
大学受験に必要な英語はリーディングとライティングがほとんどです。長文が分からないから抜け出すには、まずは4つの勉強が必要です。
4つの勉強とは
・単語を覚える
・英文法を理解する
・長文に慣れる
・英熟語を覚える
受験勉強をいつから始めたら良いのかという問題ですが、理想を言えば「高校2年生の夏」からですね。遅くとも高校3年生になった時点では始めないと間に合いません。
そして目指す最終地点に向けて、加えて次の4つの勉強が必要になります。
4つの勉強
・リスニングを鍛える
・精読を鍛える
・英作文を鍛える
・スピーキングを鍛える
つまりトータルとして、8つの要素を磨いていけば、英語力がついてきたと言えます。
あなたの学力が、現在どのくらいのラインにいるのかを客観的に見極める、そこからがスタートです。
今回は英語が苦手な受験生に向けて、初めの4つの勉強方法について解説していきますね。
英語が全くできないけど大学受験するにはまず単語を覚えよう
まず英語が苦手で、できない人は圧倒的に単語数が足りていません。
英語の文章を見て、単語の意味が何一つ分からなければ…どうしようもないですよね。
ですので、真っ先に英単語を覚えましょう。最初にどの単語帳を使えばいいのでしょうか?
初めての単語帳
まずやってもらいたいのが『合格英単語600』です。
引用:楽天市場
『合格英単語600』とは、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 単語数が多すぎるとやる気が起きない
- 英単語は中学レベルしか分からない
- 英単語に説明がほしい
そうですよね…ひと目見て覚えられるなら誰でもネイティブスピーカーですよ。
単語の覚え方
単語の覚え方として、覚えやすいやり方とは人それぞれなのですが、おすすめとしては「音読」です!!
人によっては書いて覚えるという人もいると思うのですが、大学受験までに時間がたっぷりある人以外はおすすめできません。
音読が良いのは、発音することで自然に自分の声を聞きとり、最終的には話せるようになるからです。
人は読書(インプット)するだけでは頭に入っておらず、誰かに説明(アウトプット)して初めて理解ができたと言えます。
音読はアウトプットにもなるので、とても良い方法なのです。
しかし単語帳で勉強し続けると、単語よりもページ順で覚えてしまうという弊害も出てきますよね。
その場合は、古典的な方法ですが、自分で単語カードを作って、ランダムに順番を変えて覚えましょう。
ところでその時に「青ペン」を使って書くと、暗記がしやすいそうです。青には鎮静効果があり、心をリラックスさせ集中力が付くそうです。
暗記に最適な時間帯とは
なお、暗記するのに最適な時間帯は「朝起きた直後」と「寝る直前」です。実は徹夜して覚える一夜漬けは、あまり効果がありません。
人間の脳は、眠っている間にその日の記憶を整理・蓄積しています。寝る直前に勉強したことは覚えやすく、それを朝に復習するとより定着しやすくなります。
次の単語帳とは
確かに、600語では心もとないという方はこちらを覚えてしまってから、次の本に進むと良いでしょう。
次におすすめするのが、受験生の定番『システム英単語』です。
引用:楽天市場
この『システム英単語』は、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 無駄なく勉強したい
- よく使う単語を知りたい
- 価格が安い
この2冊を徹底的に覚えれば、基本の単語は大丈夫です。初めの2ヶ月くらいで一旦終わらせて、次の英文法と併用しながら復習していきましょう。
もし勉強時間が足りなくても、システム英単語なら1200語までは絶対に覚えましょう。
確かに何度やっても頭に入らない単語もありますよね。その時は単語の意味を絵にしてみるのも手です。
人は映像の方が頭に入りやすいので、自分で描くことによって覚えられる可能性が出てきます。
英語が全くできないけど大学受験するには英文法を理解しよう
まず「〇〇大学に行きたいから、この参考書を選ぼう」という考え方はNGです。
英文法に関する参考書は色々ありますが、一番大切なのは、今の自分のレベルに合わせることです。
基礎からの英文法
そんな、基礎の基礎が分からないという人に選んでほしいのが『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』です。
引用:楽天市場
『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』とは、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 他の参考書が理解できない
- 英文法は中学レベルしか分からない
- 最低限の英文法を復習したい
もちろん、この一冊だけでは大学受験には間に合いません。この本が全部理解できて、高校1年生レベルだと思います。
しかし最低限の英文法が掲載されており、教科書よりも分かりやすい参考書ですので、英語に苦手意識を持っている人はここから始めてはいかがでしょうか?
次の英文法の参考書
先程の参考書で、英文法の基礎の基礎はマスターしたと思います。次は『総合英語 Evergreen』へ進んでみましょう。
引用:Amazon
『総合英語 Evergreen』とは、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 英文法の辞書的なものがほしい
- 一冊しか買いたくない
- 文章だけでなくイラストなどで理解したい
インプット用の参考書としては、こちらが一番ベストだと思います。かなりページがあってボリューミーですが、困ったときにすぐ引ける辞書のような参考書です。
ただし問題量が少ないので、実践編として次の参考書をおすすめします。
実践編の英文法
先程の参考書で英文法を知ることができました。次はどんどん問題を解いてみること!『Next Stage(ネクステージ)』へ進んでみましょう。
引用:楽天市場
『Next Stage(ネクステージ)』とは、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 簡単な英文法なら読める
- 難しい英文法を理解したい
- とにかく練習したい
『Next Stage(ネクステージ)』は、英文法の問題集で一番有名な参考書です。
大学入試で出る英文法の知識は、ほぼ網羅されているので、この1冊を完璧にすることを目標にしましょう。
しかし『Next Stage(ネクステージ)』の解説はシンプルなので、詳しく知りたいときは、インプット用の参考書に戻って調べる必要がありますね。
英文法をもっと練習したい
難関大学まで網羅する、英文法の参考書としては『全解説頻出英文法・語法問題1000』がおすすめです。
引用:楽天市場
『全解説頻出英文法・語法問題1000』は、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 基本の英文法は読める
- 難関大学を目指している
- 詳しい解説が知りたい
この参考書の最大の特徴としては、「問題編」「解答・解説編」の2分冊になっていることです。
「解答・解説編」がとてもください詳しいので、文法・語法の体系的知識が定着できるようになっています。
特に入試の英語力を身に付けるための情報は、多く掲載されています。
英語が全くできないけど大学受験するには長文に慣れよう
テストの配点が高いのは、やはり「英語の長文」。これができるようになれば、取れる点数が増えて、英語への自信につながります。
前段階で、英単語や英文法を徹底的にやっておけば長文を見たときに、何のことを書いているかは理解できるようになります。
初めの長文読解
初めて英語長文に取り組むための問題集としては『英語長文ハイパートレーニング レベル1』が良いでしょう。
引用:楽天市場
『英語長文ハイパートレーニング レベル1』は超基礎編であり、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 長文に慣れてない
- 基礎からやりたい
- 詳しい解説が知りたい
こちらは、全ての長文へSVOCM(S→名詞 V→動詞・助動詞+動詞 O→名詞 C→名詞・形容詞 M→副詞)を示しているだけでなく、全てに解説が付いています。
CDもついているので、音読での練習もできます。長文の時も音読はとても有効です。
音読は英語を声に出すため、返り読み(読んでいる目線を前後に動かすこと)せずに、語順のまま意味を取らざるを得なくなります。
英文を速読する力もつき、リスニング対策にも非常に効果が高いです。このテキストはレベルが3まであるので、自分の実力に合わせてテキストを選べるのも良いですね。
別タイプの長文解読
先ほどの問題集と同じくらいおすすめなのが『英語長文レベル別問題集』です。こちらはレベル1ですが、レベル6まで分かれていて難関大学にも対応しています。
引用:Amazon
『英語長文レベル別問題集』は、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 自分の英語レベルを知りたい
- 長文に慣れたい
- 詳しい解説が知りたい
高校2年生の夏には、レベル3から始められたらベストです。もし解けなければ、基礎に戻って勉強し直しましょう。
たくさんの問題集を使うより、一冊を何度も繰り返し、一文一文きちんと精読する方が結果的には頭に入りますよ。
英語が全くできないけど大学受験するには英熟語を覚えよう
ここまできちんと勉強すれば、英語が理解できるにつれて苦手意識も消えているはずです。
そして勉強していけばいくほど、英熟語の重要性も分かってくると思います。
初めは英単語を覚えるだけで良いと思いますが、英単語と英熟語では、必要な知識や使い方が異なります。
英熟語をきちんと勉強したいあなたに『システム英熟語』はいかがでしょうか?
引用:Amazon
『システム英熟語』は、こんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 英熟語が覚えられない
- 似た英熟語がまとまっているのを使いたい
- イラストで覚えたい
受験生の中でも英熟語の勉強が出来ていると言う人は1割ほどだそうです。ここでしっかり英熟語を覚えることができたら、他の受験生に差をつけることができますよ。
英語が全くできないけど大学受験するには英語のない学部を選ぶ(国公立大学)
これまでご紹介した参考書を駆使して覚えていけば、かなり英語力はついてきたはずです。
しかしここまでたどり着けない、英語アレルギーがどうしても治らない場合は、英語のない学部を受験するしかありません。
そこで受験に英語の必要がない、国公立大学を調べてみました。
受験に英語が必要ない国公立大学
・秋田公立美術大学 美術学部(前期・中期)
・金沢大学 人間社会学域 地域創造学類(後期)
・長野大学 環境ツーリズム学部・企業情報学部・社会福祉学部(中期)
・前橋工科大学 総合デザイン工学部(前期・後期)
・お茶の水女子大学 文教育学部 人文科学科
・福知山公立大学 地域経営学部(3教科型)情報学部(3教科型)
・三重大学 教育学部 音楽教育コース 初等教育専修(後期)
・尾道市立大学 芸術文化学部 美術科(前期)
・山口大学 理学部 地球圏システム科学(前期・後期)
・高知工科大学 システム工学群(前期・B方式)・情報学群(前期B・方式)
こちらに、私立大学も含めると英語が必修でない大学の選択肢もあるにはありますが、やはり多くはありませんね。
となると英語を避けて通るよりは、英語を理解しモノにする方が、将来の選択肢が増えるように思います。
英語が全くできないけど大学受験が迫ってる!!英語攻略方法とはのまとめ
- 英語が苦手な人は4つの勉強から始めること
- 最初にやるべき勉強は「英単語を覚える」こと
- 次に「英文法を理解する」
- 3つめは「英語の長文に慣れる」
- 4つめは「英熟語を覚える」
- 英語が受験に必要ない大学も存在するが、選択肢が減るので英語の勉強はやるほうが良い
今回は英語が苦手な人が試すべき勉強方法について解説しました。
なかなか避けて通れない英語ですが、大学受験後も英語がますます必要になります。
いつかはやらないといけない勉強ですので、ここで踏ん張ってやってみてください。
あなたの志望校合格を祈っています!!