広告

もののけ姫の歌詞の無い2番の意味は?込められた想いと秘話とは⁈

1997年に公開され、当時の日本の歴代興行収入記録を塗り替えた超大ヒット映画『もののけ姫』。

主題歌も有名で、映画を見た事ない人でもきっと聞いたことがあると思います。

美しく神秘的な『もののけ姫』の歌詞に込められた意味、知られざる秘話についてまとめてみました。

 

 

『もののけ姫』の歌詞のない2番!その理由は?

『もののけ姫』と言えば思わず口ずさんでしまうあの不思議な歌詞と曲調。

しかし2番には歌詞が無く、「Uh…Uh…」「Ah…Ah…」とメロディーラインをなぞるものになっています。

歌詞がない理由は作詞をした宮崎駿監督が「1番しか書けない」「ふさわしい歌詞が浮かばない」と話していたそうです。

それほど1番に映画『もののけ姫』の全てが詰まっていると言うことですね。

歌詞がない2番ですが、それ故に儚さ・切なさ・言葉に表せない複雑さを感じ、「歌詞が無くて正解だ」と思わされる程『もののけ姫』の世界に入り込める一曲です!

 

 

『もののけ姫』はアシタカ目線の歌⁈監督が込めた想いとは?

久石譲さんの作曲と宮崎駿監督の作詞に、米良美一さんの歌によって壮大な物語を彩る『もののけ姫』。

米良美一さんはメッセージ性を表現しようと感情を込めてレコーディングに挑みました。

しかし宮崎駿監督は『もののけ姫』を「アシタカがサンに贈る歌」とし、「感情は込めなくて良い」「男の子が呟くように」とリクエストしました。

そう、『もののけ姫』はアシタカ目線の歌であり、サンに向けた歌なのです!

それを知った上で聴いてみると、確かに米良さんの優しくも力強い歌声が、アシタカがサンを思う気持ちにリンクして聴こえます。

また、イメージアルバムを作成した時は「おまえ」と「そなた」の歌詞の順番が逆でした。

イメージアルバムを確認した宮崎駿監督が「順番を入れ替えた方が、物語やアシタカのサンへの気持ちが完結したように感じる」と順番を変え最終的にサントラになりました。

少しの違いも計算され尽くしたこだわりがあるのですね!

これらは『もののけ姫はこうして生まれた』というドキュメンタリーにて収録されています。

 

 

『もののけ姫』の歌詞を考察!主題歌に隠された切ない物語の全て

『もののけ姫』の歌詞はとても短く一見壮大過ぎて意味が曖昧なように思えますが、そこにはアシタカの想いや切ない物語が詰まっています。

 

第1パート=アシタカの葛藤と恐怖心

もののけ姫/作詞:宮崎駿 作曲:久石譲

 

はりつめた弓の ふるえる弦よ

月の光にざわめく おまえの心

引用︰UTA-NET

まず1行目で震えながら力いっぱい弓を弾いている情景が目に浮かびます。

アシタカは村を襲って来た祟り神を退治しますが、その代償にアシタカの腕は祟り神の呪いを受け、弓を放つと対象のものは首が吹っ飛ぶ程の威力を持ちます。

”ふるえる弦”は心優しき正義感の強い青年アシタカが、誰かを助けるために誰かを殺す事の躊躇いや葛藤を表しているのではないでしょうか。

また、アシタカが弓を放つ度呪いの力で毒が体内に広がり死へのカウントダウンが進みます。

”月の光にざわめく おまえの心”はそんなアシタカの葛藤や恐怖心が入り混じった複雑な気持ちを客観視したものだと考えます。

先述の通り最初は「おまえ」と「そなた」の順が逆だったことから、『「おまえ」と「そなた」は同一人物であり、ここでの「おまえ」はサンの事ではないか』という説もあります。

しかし私は前後の歌詞から、ここでの「おまえ」はアシタカが自身を客観視したものだと考察しました。

 

第2パート=アシタカから見たサンの強さ

とぎすまされた刃の美しい

そのきっさきによく似た そなたの横顔

引用︰UTA-NET

もののけ姫の名場面の1つに、アシタカが刃物を突き付けてくるサンに対して「生きろ。そなたは美しい」と話すシーンがありますよね。

サンは自分たちの利益の為に自然を壊す人間たちに”とぎすまされた刃の先のごとく”鋭い敵意を示し襲撃します。

アシタカは自身の”ざわめく心”と対照的なサンの自然や仲間を守るための揺るがない強い意志を感じ、その敵意でさえも美しいと感じたのではないでしょうか。

 

第3パート= サンとアシタカが同じ世界で暮らすことの難しさ

悲しみと怒りにひそむ まことの心を知るは

森の精 もののけ達だけ もののけ達だけ

引用︰UTA-NET

映画のクライマックスでサンがアシタカに「アシタカは好きだ、でも人間を許すことはできない」と伝えるシーンも印象的ですよね。

サンは人間の子でありながらも山犬に育てられ、自身も山犬として生きてきて、自然を破壊し家族や仲間を奪ってきた人間はやはり敵です。

助けてくれたアシタカに対して心を開いても人間を許すことはまた別の問題です。

アシタカもどれだけサンの心を分かろうと思っても分かり切れない悲しみや怒りがありますよね。

アシタカはサンに「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。共に生きよう。」と返し、それぞれの場所で生きていくことを選ぶのです。

簡単に人間ともののけが和解して「はい!ハッピーエンド!」といかないからこそ、より重くより美しい物語だと感じます。

 

 

もののけ姫の歌詞の無い2番の意味は?込められた想いと秘話とは⁈のまとめ

今回は

  • 『もののけ姫』の歌詞は宮崎駿監督の意向で1番のみに付けられた
  • 『もののけ姫』はアシタカがサンに向けて歌った歌
  • 短い歌詞に映画の全てが詰まっていて物語のシーンとリンクしている

についてまとめました。

「生きること」をテーマとした壮大な物語に負けない美しい楽曲は、心地良いメロディー故に儚くも強い歌詞が映えて刺さります。

だから映画も歌も世代を問わず海外からも愛される作品なのだと思います。

『もののけ姫』を見る機会があればぜひ主題歌の歌詞にも注目してみてくださいね!

© 2022 これちょっと気になる Powered by AFFINGER5