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お弁当にマヨネーズは腐る?加熱すれば大丈夫?食中毒を防ぐには

お弁当にマヨネーズを使うのって大丈夫なの?

 

 

卵が使われているし危ないんじゃないかな…

 

 

お弁当作りをしている方はふとこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

 

この記事では、

  • お弁当にマヨネーズを入れると腐るのか
  • マヨネーズを使ったポテトサラダやタルタルソースはどうなのか
  • お弁当を傷みにくくするには

 

このような点を中心に、安全なお弁当作りに役立つ情報をお伝えしたいと思います。

 

お弁当は必ずしも快適な環境で保管できるわけではありません。

夏の暑い日には、菌は1時間で30倍にも増えます。

子供たちにとっては楽しいお弁当の時間、大人にとってはほっと一息つけるお弁当の時間。

そんな時間を台無しにしないためにも、正しい知識で美味しく安全なお弁当を作りたいですね。

 

 

お弁当にマヨネーズは腐る?使い方に注意

まず、お弁当にマヨネーズを使うと腐るのかについてですが、結論としては使い方によります。

マヨネーズの水分はお酢なので、一般的には腐りにくい調味料と言われています。

 

しかし、そんなマヨネーズですが、使い方によっては大きな落とし穴も。

ここからはマヨネーズの成分や、注意したい使い方について説明していきます。

 

マヨネーズの成分の中で危ないのは実は

マヨネーズの成分の中でお弁当に入れると危ない成分は、実は塩なんです

マヨネーズは腐りにくい調味料と言われていますが、それは単体での話です。

 

マヨネーズは植物油、卵黄、醸造酢、食塩、香辛料からできています。

その中の酢に強い殺菌力があります。

ですので、マヨネーズ自体がお弁当にとってよくないものというわけではありません

 

マヨネーズの食塩が水分を引き出した状態で、常温で数時間保管するという状態がお弁当を腐らせてしまう原因なのです。

塩には殺菌効果はないの?

もちろん菌は塩が苦手です。

でも塩そのものに殺菌効果があるわけではありません。

 

塩に殺菌効果があると言われる理由は、

  • 食塩により食品から水分が除かれることで菌が活動するのに必要な水分がなくなること
  • 菌そのものの水分が抜けることにより生育できなくなるということ

というものなのです。

 

塩には防腐や殺菌に効果があると考えられていますが、食塩そのものに防腐や殺菌効果があるわけではないのです。

 

お弁当が腐りやすい湿度は60%です。

お弁当箱の中は、通常でも食品から出る水分が閉じ込められていて湿度が高いです。

水分を引き出す調味料を使ってしまうと、かなり湿度は高くなってしまいます。

 

お弁当が腐りやすい温度は35℃前後です。

お弁当箱の中で水分が周りについた状態の食品を梅雨から夏にかけての室温で置いておけば、2~3時間で腐ります

 

お弁当のマヨネーズをかけるタイミングの正解は?

お弁当のマヨネーズをかけるタイミングは食べる直前です。

先にかけてしまうと、お弁当箱内の湿度を上げてしまいます

かならず、食べる直前にかけましょう。

 

マヨネーズを入れる容器はたくさんあります。プッシュボトルや蓋つきのカップなどいろんなものがありますね。

食品につかないように小さいおかずカップに入れても良いですね。

 

お弁当のタルタルソースやポテトサラダは大丈夫?

チキン南蛮や揚げ物にはかかせないタルタルソースや、お弁当の定番のポテトサラダにもマヨネーズは使われていますね。

これらをお弁当に入れるの大丈夫なのでしょうか。

 

お弁当のタルタルソースは大丈夫?

市販のものを使うことをおすすめします。

手作りのものは生もしくは半生のたまねぎが入っていて水分が出やすいですし、卵も傷みやすいです

市販品であれば傷みにくく作られているので、梅雨から夏にかけてのお弁当には市販品がおすすめです。

 

蓋つきのカップや、おかずカップで他の食材と触れないようにして持っていくほか、小袋になっているものもありますね。

時短にもなりますので、梅雨から夏にかけてのお弁当にタルタルソースを入れたいときは市販品を活用してみてください。

 

お弁当のポテトサラダは大丈夫?

梅雨から夏にかけては控えた方が無難です。

根菜類は傷みやすい食材と言われており、ポテトサラダには根菜類のじゃがいもが入っています。

入れる具材にもよりますが、非加熱のきゅうりやたまねぎなどが入るとより水分が出やすくなり危険です。

 

ポテトサラダと同様に、マカロニサラダなども梅雨~夏のお弁当には向かないです。

病院食などでも時期によっては避けられています。

 

 

お弁当を作るとき抑えておきたい3つのこと

菌は目に見えないですが、私たちの周りの至る所に存在しています。

肉や魚などの食材、自分の手、食器用スポンジやシンクやまな板など、いろんなところに菌は付着します。

温度や湿度の条件が揃うと、その菌が食品の中で増殖し、それを食べることによって食中毒を引き起こします。

 

菌が原因の食中毒は梅雨から夏にかけて多く発生しています。

食中毒を防ぐための対策として3つのことが挙げられます。

この3つのことを抑えておけば、梅雨から夏にかけてのお弁当作りも安心ですよ。

 

抑えておきたい1つ目!食材に菌をつけない

手洗い

  • 調理前には手を洗い水気を拭く。
  • 鼻をかんだあと、トイレに行ったあと、動物に触れたあとなど、食材以外のものに触れたときには手を洗い水気を拭く。
  • 生肉や生魚や卵を取り扱う前後には手を洗い水気を拭く。

お弁当に使うものは清潔にする

  • 弁当箱などはきれいに洗い水気を切る。
  • 食材を切ったあとの包丁やまな板は都度きれいに洗い水気を切る。
  • 生肉や生魚や卵を扱ったあとの包丁やまな板は都度きれいに洗い水気を切って、できれば熱湯をかけるなどして殺菌する。

食材に触らない工夫をする

  • 薄手の手袋を使用する。
  • おにぎりを握るときはラップを使用する。
  • 食材を扱う菜箸は食材によって変える。

 

抑えておきたい2つ目!食材の菌を殺す

しっかり加熱処理する

菌のほとんどは加熱によって死滅します。

肉や魚に限らず、野菜も加熱をおすすめします。

特にお肉は中心部が75℃で1分間加熱することが大切です。

 

抑えておきたい3つ目!食材についた菌を増やさない

水分を切る

食材に水分を残さないというのが食中毒対策ではかなり重要になってきます。

食材の水分を切るのはもちろん、手を洗ったらきれいに拭いて水分を残さないようにしましょう。

冷ましてから蓋をする

お弁当が出来上がったらしっかり冷ましましょう。

そのまま蓋をしてしまうと、蓋に水滴がつき、お弁当内の湿度がかなり高くなってしまいます。

保冷剤を活用する

菌の多くは10℃以下では増殖のスピードがゆっくりになります。

食材についた菌を増やさないためには低温で保存することが大切です。

抗菌シートを活用する

100均一でも手に入るこちらはとても効果的。

シートの触れていない部分は効果がないので、全体に被さるように置きましょう。

食パンに抗菌シートを載せてかびの生え方を見るという実験画像を載せている方もいますので、勇気のある方は調べてみてください。

食パンに抗菌シートを載せた部分だけ明らかにかびの生えるスピードがゆっくりでした

(画像を貼り付けるのは控えておきます。)

本当に効果があるのか半信半疑で使用している方も多いと思いますが、効果は期待できますよ。

 

この3つのことを抑えておけば、梅雨から夏にかけてのお弁当作りも安心ですね。

 

 

お弁当を腐らせないためにその他に出来ること

水分の多い食べ物はNGなど、お弁当作りには知っておかないと怖いルールがたくさん存在します。

お弁当を腐らせないためにその他に出来る対策をお伝えしていきます。

お買い物

  • 賞味期限を確認して買う。
  • 解凍が進んだり温度が上がったりしないよう冷凍食品や肉や魚などは後に買う。
  • 汁が漏れて他の食材につくのを防ぐため肉や魚はビニール袋に分ける。
  • 買い物が終わったら寄り道せずに帰る。

保管

  • 冷凍のものは使う分だけ解凍し、再冷凍はしない。
  • 肉や魚の汁が他の食品につかないように保管する。
  • 冷蔵庫や冷凍庫に食品を詰めすぎると十分に冷えなくなるので詰めすぎない。

お弁当作り

  • お弁当用のカップを使って他の食材同士が触れないようにする。
  • 前日のおかずもそのまま入れずに再加熱をする。
  • 乗っけ弁やキャラ弁は色んな食材同士が触れ合うので食中毒の増える時期には避ける。
  • 揚げる・焼くなど水分の出にくい方法で調理する。
  • 塩分や糖分が多いと菌が増えにくくなるので、味付けは少し濃い目にする。

 

特に注意が必要なのが、ご自身で作って冷凍したお惣菜をそのまま詰めてしまうことです。

凍ったまま詰めて自然解凍で食べられる冷凍食品を最近ではよく見かけますが、それはしっかりした衛生管理のもと作られたものです。

ご自身で作って冷凍したお惣菜をお弁当に入れる場合には必ず加熱しましょう

 

抗菌効果に優れた食材で味付けをするのも◎

お弁当を腐らせない対策としてぴったりな食材もあります。

これらの食材を上手く取り入れて梅雨から夏にかけての時期にも安心して食べられるお弁当を作りましょう。

カレー粉を使う

カレー粉には防腐効果があります。

いつものおかずにカレー粉をプラスするだけで、風味も変わり、夏のお弁当にぴったりなおかずになります。

わさび・唐辛子・胡椒などを使う

わさび・唐辛子・胡椒などの香辛料には殺菌効果があります。

大人のお弁当には良いですね。

しょうがを使う

しょうがの殺菌効果は高いです。

生姜焼きなどはお弁当にぴったりのおかずです。

お肉を扱う際は食中毒を防ぐための3つの対策をしてください。

梅干しを使う

梅干しには殺菌効果があります。

殺菌効果を発揮してくれるのは梅干しが触れている範囲だけなので、さらに効果を期待したい場合はごはんと一緒に炊くと殺菌効果が高まります。

1合炊きで梅干し1個が目安です。

お酢を使う

お酢の殺菌効果は高いです。

1合炊きだと小さじ2/3程度を入れて一緒に炊くとごはんが腐りにくくなります。

酢をしみこませたキッチンペーパーなどでお弁当箱やシリコンカップを拭くのもおすすめです。

大葉を使う

大葉の殺菌効果は高いです。

いつものおかずを大葉で巻いてみても良いですね。

 

腐るのを防ぐのに注意が必要な食材を知っておくことも大事

マヨネーズの他にも腐りやすい食材とその注意点を解説しますね。

 

ケチャップ

注意ポイント

水分が多い調味料は要注意。

使用する際はマヨネーズと同様に別の容器で持っていき、直前にかけるようにする。

 

チーズや練り物など

注意ポイント

加熱せずに食べられるチーズや練り物など手軽に入れられて便利ですが実は傷みやすいです。

入れるのであれば加熱すること。

 

ハムやウィンナーなど

注意ポイント

お弁当に便利なハムやウィンナーなども加熱せずに食べられますが、それは適切な温度で保管されている場合に限ったことです。

お弁当などは適温に保てない可能性が高いので、必ず加熱しましょう。

 

野菜やくだもの

  • ミニトマト・いちご:へたに菌が残りやすいです。へたは取ってよく洗って水気を切って入れる。
  • ブロッコリー:茹でた後はキッチンペーパーでしっかり水気を切って入れる。
  • レタス:いろどりはきれいですが水分が出るので仕切りなどに使わないこと。代用としては大葉がおすすめです。

 

 

煮物

注意ポイント

汁の多い煮物は注意です。

特に芋や厚揚げ等の煮物は要注意。

 

注意ポイント

半熟卵など十分に加熱されていないものは要注意。

固ゆでにしたり、卵焼きもしっかり火を通すようにする。

 

混ぜご飯

  • チャーハン:水分の多い野菜や卵などの色んな食材が混ざり合っているので要注意。
  • オムライス:水分の多い野菜やケチャップなどの色んな食材が混ざり合っていて、上に卵も乗るので要注意。

 

サンドイッチ

注意ポイント

生野菜やフルーツ、卵やマヨネーズなどを使用するので要注意。

十分な加熱されていない、汁気が多い、雑菌が残っているなど理由はさまざまですが、お弁当が腐ってしまうのが心配な時期にはこれらの食材に注意してください。

 

 

お弁当にマヨネーズは腐る?加熱すれば大丈夫?食中毒を防ぐには まとめ

  • 菌は1時間で30倍にも増える
  • お弁当は悪条件では2~3時間で腐る
  • お弁当にマヨネーズをかけてしまうと腐る
  • お弁当のマヨネーズは食べる直前にかける
  • ポテトサラダは夏のお弁当には向かない
  • タルタルソースを入れる際は市販のものを使う
  • 食中毒を防ぐための対策は菌を『つけない』『殺す』『増やさない』
  • 抗菌効果に優れた食材はたくさんある

マヨネーズ自体は抗菌作用も高く、安心してお弁当に使えます。

してはいけない使い方、使わない方が良い食材、抗菌効果に優れた食材などポイントを抑えてお弁当作りに活用してみてください。

菌を『つけない』『殺す』『増やさない』を実践して、安全で美味しいお弁当を作ってくださいね。

 

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