PTAは必ず入らないといけないのか、そもそもPTAは任意団体なので入らないという選択ができるはず。
でも、入らないとどうなるのか疑問に思いますよね。
今回は、PTAに入らない人がいるのか入らなかった場合どうなるのかを調べてみました。
Contents
PTAに入らない人はいるの?
PTAは任意の団体なので、PTAに入らない人はいます。
繰り返しお伝えしますが、PTAは任意の団体です。
必ず入らないといけないという決まりはありません。
加入者もいれば未加入の人もいるのは不自然なことではないです。
しかし、任意の団体という認識がなく「PTAに入ることが当たり前」「みんな入っているから入らないと何か言われるかも」と考える人もいます。
また、入学と同時にPTAの加入の有無の聞き取りも無く全員を自動的にPTAに入れるケースもあるようです。
PTAの取り組み
そもそPTAってどういう意味なのか疑問に思う方もいると思います。
正式名称と主な活動内容を見ていきましょう。
PTAとは
Parent(親)+Teacher(教員)+Association(組織)の略
親と教員が協力して子供たちの学校生活を充実させるために活動する組織
保護者と教員が協力をして活動をする団体で必ず入らなければいけないという法律もありません。
支援をする側 | 保護者と教員 |
支援を受ける側 | 全生徒・児童 |
主な活動内容 |
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PTA会費の使用内容 |
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PTA活動がマイナスイメージになる原因
PTA活動と聞くと自然とマイナスなイメージが先に出てきてしまうことが多いと思います。
なぜマイナスなイメージになってしまうのか原因を見ていきましょう。
PTA活動にマイナスなイメージが強い原因
PTAに入る、入らないの意思確認が無いまま加入させられるケースが多い傾向にあるので
- 「無理やりやらされている」「嫌」という気持ちになる
- 「役員をやらなくてはいけない」ということを負担に感じる
PTA活動に加入の意思をしないまま強制加入させている場合は否定的な気持ちなることは当然のことです。
無理やりPTAに入ることになったうえに役員もやらないといけないとなると、役員に手を挙げる人も出てこず役員決めが難航することも当然です。
PTAによっては役員決めのルールも決められてしまっているケースがある
- 6年間で必ず1回はやらないといけない
- くじ引きで役員を決める
- くじ引きで欠席の保護者の分を代わりの保護者が引いて勝手に役員を決める
役員決めのルールまで決められてしまったら、もう耐えられないと精神的な負担も大きくなってしまいますよね。
PTAに入ることも役員を決めることも強制的なやり方では、PTAに対しての否定的な意見を生んでしまう大きな原因となっているのでないでしょうか。
PTA活動をポジティブにするための対策
PTA活動に対しての対策
- 入会の意思確認をする
- 役員決めはやりたい人がやる
- 役員の成り手がいなければ必要な時にボランティアを集う
- PTAに入らない人の意思を尊重する
- みんなが入っているからという同調圧力を無くす
- PTA活動を減らす
- PTA会費の内容を明確に伝える
- PTA会費で記念品を賄うことが難しければ予算に見合ったものに変更する
対策を挙げればたくさん出てくるので、古き良きを大切にしているPTAに対しては時間が掛かるかもしれませんが声をあげることが大切です。
私の経験談
私はまだPTAの経験はありませんが、子供の保育園で役員の経験があります。
毎年の役員決めの際には、先生方から下記の内容についての説明が必ずあります。
役員の仕事について |
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役員会議の年間の頻度について |
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役員になる特典について |
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保育園なので共働きの世帯や介護などの事情で子供を預けているということが前提なので、負担のないように役員の仕事内容や集まる頻度などをきちんと説明してくれます。
活動内容や会議の頻度も少なく設定されていますが、保育園の役員でもやりたいという人がいないという現状があります。
先生たちも役員決めに苦戦されている様子だったので、私は手を挙げて役員に立候補しました。
実際に役員をやってみると最初に説明があったとおりの年間スケジュールで仕事の調整もやりやすかったです。また、どうしても私の都合が合わない場合には夫が協力して代わりに参加してくれたり他の役員の皆さんも共働きなので夫婦で協力して役員を務めていました。
役員の特典で運動会の座席取りの列にならばず子供たちの頑張る姿を特等席で見ることができたので役員をやって良かったと思いました。
PTA活動でも同じように最初に説明が必要ではないかと考えます。
- どのような仕事があるのか
- 集まる頻度
- 仕事や家庭の事情で参加できない場合の対応
- 会費の使用内容
上記についての説明があるとPTA活動に対しての気持ちも大きく変わると思います。
共働き世帯が多くなっていることもあるので、PTA活動も時代にあった負担の少ない活動方法に改善しなくてはならないのではないでしょうか。
PTAは公立学校のみにある任意団体
PTAの団体は公立が学校のみで、私立校は各学校で異なるようです。
PTAの任意団体は、公立学校にある団体です。
私立校には、PTAに代わる父母会などがあります。
PTAの団体は、各学校だけの活動に思えますが、学校の上に市町村、都道府県、全国とPTAのつながりがあり定期的な総会などで活動を行っています。
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1各公立学校のPTA団体
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2各市町村のPTA連合会
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3各都道府県のPTA連合会
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4公益社団法人 日本PTA全国協議会
どのような活動をするかというと、各学校のPTAの活動内容を共有したり情報交換をする活動を行っています。
他の学校のPTA活動を知ることで、役員の中では気づきにくい問題点にも気づける機会になっていると思います。
各学校内では声があげにくいことも、PTAという団体のつながりで今後、問題点が改善されることにもつながるのではないでしょうか。
PTAに入らない人の子どもは記念品がもらえないは間違い
PTAに保護者が入る入らないに関わらず記念品などのPTAからの贈り物は全生徒・児童がもらえるものです。
保護者がPTAに入っているかの有無は、子供には関係ないことなので平等に対応しなければいけません。
保護者と子供は別々に考えることが本来のPTAに対する考え方ですが、残念ながら本来のPTAの取り組みを理解していないPTAでは、入らない保護者の子供には「記念品の配布はしない」「必要であれば自分で購入して」と入らないことに対して罰を与えるようなやり方をしているPTAもあるようです。
PTAに入らないことへの知恵袋での世間の声
PTAに入らないことへの世間の声をYahoo知恵袋で調べてみました。
入ってない人が少数派で、、入らない勇気ある選択ができてる人が羨ましいから、悪口?陰口をいう事で、入ってる自分は入ってるだけでもいいよね?という肯定感や安心感が欲しいだけだと思います。 引用:Yahoo知恵袋 |
息子の友達で、PTAに入ってない(学校に入会の届けも出さず、会費も払ってない)保護者がいます。 引用:Yahoo知恵袋 |
PTAは子供の為にある組織なので、会員であろうがなかろうが差別する事は出来ないのです。でも気持ちはわからなくはないです。表には出さなくても、そう思ってる人はたくさんいますよ。PTAに加入すると少なからず負担はかかります。なのにそんな時だけ何の苦労もなく良い所どりだな図々しい…と不満に思うんですよね。。でもあなたの家は未会員だから駄目だよなんて言えないですよ。加入するかしないか決めるのは親であり、子供の意思ではないからです。子供は関係ないと思ってあげて下さい。 引用:Yahoo知恵袋 |
余談ですが我が家のPTAに入らないことへの考え
先日の我が家の夫婦の会話です。
新1年生になる子供の入学説明会に行った際に、PTAからのアンケートの配布がありました。
内容を確認すると通学路の交通当番の配置場所の希望調査でした。
PTAについては特に入会の確認やPTAについての説明文書は無かったので、自然とPTAの活動に参加することになるんだなとモヤモヤしました。
注意書きとして「アンケートが未提出のご家庭はPTAで交通当番の場所を割り振ります」と強めの文言が書かれていたことにもモヤモヤしてしまいました。
保育園でも役員経験があったので子供のためになるならと思いPTAには入ろうかなと考えていましたが、もしかしてPTAに入るかどうかの確認が無いPTAなのかなと入学前から不安になりました。しかし、夫の考えは「任意とはいえ、入るのが当たりまえだから入らない人なんているの?」という考えでした。
私や夫が子供の頃には当たり前のように全員がPTAに入っていた時代を見てきているので、周りに合わせてPTAに入るという考えになるのは自然なことなのかなと思います。
またYahoo知恵袋の世間の声を調べてみても周りに合わせて平和に過ごすことが一番良いと考える人のほうが多いのかもしれません。
世間の声としても「みんな入るから、自分も入る」という流れのままPTAに入っている現状があるようです。
任意団体とわかっていても保護者と子供は別で考えなければいけないことまで理解できていないPTA役員や会員がいるため入らないことに対しての不満や罰が起きてしまうのかもしれません。
PTAが任意団体という認識が広まっても保護者がPTAに入っていなくても子供には関係のないことを浸透させることでPTAに入らない人への対応も変わるので改善すべき問題点なのではないでしょうか。
PTAに入らないとどうなるの?
PTA活動は任意団体という認識が広まってきていますが、「PTAは必ず入るもの」と任意と知らずに必ず入らなければいけないと思っている人がまだまだ多いことが現実です。
実際に「入らない」と決めた場合どうなるのか不安に思ってしまいますよね。
どのようなメリット、デメリットがあるのか見ていきましょう。
PTAに入らないメリット
- PTA会費を払わなくて良い
- PTA役員にならずに済む
- PTA主催のイベントなどに参加しないくても良い
- 時間を取られない
PTAに入らないメリットとしては、経済的にも精神的にも楽になることが多いかもしれません。
まず、PTAに入るとPTA会費を払わなければいけませんが、PTAに入らなければPTA会費も支払わなくて済みます。
そして、PTAに入る一番の重荷が「役員選び」だと思います。
私はまだ保育園児の子育て中でPTAの経験はありませんが、役員決めの重い空気感は子供たちの保育園でも毎年感じています。
保育園でも新年度の始まりに先生から「各クラスから役員を2名お願いしたいのですが、どなたかお願いできますでしょうか。」という話になると皆さん目を逸らして重い空気になります。
子供たちが大きくなるまで、この空気を何回味わうのかなと思ってしまいます。
PTAの役員決めの重い空気から解放されるだけでも精神的に安心するので、PTAに入らないことへの大きなメリットなのではないでしょうか。
その他にはPTA主催のイベントなどの準備や当日の運営にも参加をせずに済むので時間も取られずに楽になることが多いです。
PTAに入らないデメリット
- 保護者同士の交流ができなくなる
- 先生とのコミュニケーションも取る機会が減る
- 学校への問題点を個人の意見で言いづらくなる
PTAは任意団体ということが認識されるようになっているPTAもありますが、PTAに入らない人が少数になる場合が多い傾向にあります。
PTAに入らないということは、学年の壁を越えて保護者同士で直接会話をする機会が無くなってしまうのでクラスの様子、子供たちの様子などの情報交換ができず学校の様子の情報を得ることが難しくなってしまいます。
また、PTAに入らないという意思を尊重してくれるPTAでは知っている保護者にも声をかけやすいかもしれませんが、「PTAに入らないことがズルい」と考えているPTA会員や役員が居る可能性もありますので注意を払って穏やかに学校生活が終わることを願いましょう。
コミュニケーションが取りづらいという面では、先生と合う機会も減ってしまい情報交換がやりづらくなってしまいます。
先生たちとのコミュニケーションが減ってしまうと学校の改善してほしいことなどが出てきた場合に声をあげづらくなってしまうことも考えられます。
PTAに入っていたらPTA全会員の意見としての団体交渉のように声をあげることができますが、PTAに入っていなければ個人の意見として「○○さんの保護者が苦情を言っている」と相手にしてもらえない可能性もあります。
PTAに入らない方法は「書面で対応」
入らない方法は、書面で対応するということです。
入学と同時に入らないと決めた場合 | 非加入届 |
PTAに入ったあとにやめる場合 | 退会届 |
提出先 | 校長先生、教頭先生(副校長) |
非加入届
PTAが任意団体という認識がある学校では、入学説明会や入学式の集まりなどで「PTAの申込書」などの加入の有無を同意する書面が配布されると思います。
しかし、加入の有無の確認も無いままPTAに入ることになっていたという場合もあります。
PTA加入の有無の同意書が無ければ、ご自身で「非加入届」を作成しましょう。
退会届
PTAに入るかどうかの有無をきちんと確認している学校では、PTAを辞めたいときの退会手続きについても明確に提示されていることが多いと思います。
その場合は、PTAの役員に退会手続きについて確認してみましょう。
知らぬ間にPTAに入っていた場合には入学と同時にPTAに入ることが当たり前という考えが強いので、おそらく退会の意思を伝えることは容易なことではないかと思います。
直接話し合いをすると言った言わないで揉め事にもなる可能性もあるので、書面で伝えたいことを簡潔にまとめて穏便に済ませることが良い方法なのでご自身で「退会届」の作成をしましょう。
作成例はこちら 非加入届けを例にご紹介します。
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PTAに入らないことを教員はどう思っているの?
PTAは「Parent(親)+Teacher(教員)」の組織
Parent(親)の保護者ばかりがPTAに入る入らないでモヤモヤしているように思いますが、Teacher(教員)の部分はどうなのか。
PTAについて教員がどのように思っているのかを調べてみました。
PTAの加入の有無ついて
「PTAの加入の有無が確認されていないのに会員になっている」という現状があり、保護者と同様に不満に思う教員もいます。
保護者同様に教員もPTAに入るかどうかは任意で決めるものです。
しかし、自動的にPTAに加入させられていたというケースがあります。また任意団体と知らない教員もいるので入ることへの抵抗が無いという教員います。
教員がPTAに加入しても役員になるということは想定されていないのか、保護者がPTA役員を務めることが大半です。
PTA活動に熱心で昔ながらの取り組みを肯定している保護者が役員になると、PTAについて何か改善したいと思っていても理解されず何もできないということがあるようです。
PTA会費について
PTAに入るかどうかの確認が無いままにPTA会費が自動的に給与から天引きされていることへの不満を持つ教員もいる
PTA会費についても保護者と同様に教員もPTA会費を納めています。
会費を徴収するのであれば、PTAに入るか入らないかの同意を得たうえで行うべきですが自動的に給与から天引きされていることが現状あるようです。
PTA活動について
PTA活動の有無に疑問を持つ教員もいる
PTA活動についても教員の仕事も多忙なので、テスト作成など学校行事で忙しい時期にPTAの行事にも参加しなければならいとなると負担に感じる教員もいるようです。
コロナ禍でPTA活動が無くても特に大きく困ったことはないので、PTA活動の意味に疑問を持っている教員もいます。
PTA退会について
PTA活動を退会する教員も実際にいる。
PTAの意見箱を利用して退会届を提出したという教員もいるようで、その際は校長先生に退会することを止められたようですが自分の意思を貫いて無事に退会ができたそうです。
保護者よりも教員のほうがPTAに入って当たり前「退会するなんてありえない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、教員が退会の意思を示すことで保護者も退会しやすくなり「PTAに入らない」「退会しても良い」という流れを作る可能性があります。
PTAに入るのか入らないのか教員の中でも保護者同様に疑問や否定的な意見が多い傾向にあります。
しかし、保護者と教員をつなぐコミュニティがPTAとなると否定的な意見ばかりではないようです。
- 教員だけではできないこともPTAの役員や保護者の協力があって成り立つものもある
- 保護者と教員が協力して子供たちの学校生活を充実させるにはPTAの活動も大切で、業務でPTAの活動に毎回参加できなくても会費という形で協力できているのではないか
- 保護者と教員のつながりができるのでお互いにメリットがあるのではないか
PTAに入らない人はどうなる?入らないメリットデメリットをご紹介のまとめ
今回は、PTAに入らない人が実際にいるのか、入らなかったらどうなるのかをご紹介しました。
全生徒・児童がPTAの支援を受けるべきなので記念品がもらえないなどは適正な対応ではありません。
保護者だけが負担に感じているようにも見えますが、教員の中にも同じように不満や不信感を抱いている人もいるのが現状です。
しかし、マイナスな意見が多い中でも保護者とのコミュニケーションの場を大切にしたいという教員もいます。
マイナス面ばかりが表に出てしまいますが子供たちの学校生活を充実させたいという気持ちは保護者も教員も同じ気持ちなのではないでしょうか。
- PTAに入らない人はいるの?
- PTAに入らない人の子どもは記念品がもらえないは間違い
- PTAに入らないことへの知恵袋での世間の声
- PTAに入らないとどうなるの?
- PTAに入らない方法は「書面で対応」
- PTAに入らないことを教員はどう思っているの?
「みんな入るから私も入らなければ」と考える人がいると、いつまでも強制的にPTAに入るということが改善されない可能性もあります。
自分の意思を貫いて時代にあったPTA活動になることを願っています。