サーモンのノルウェーとチリの違いは?チリサーモンは危険!?あなたが知るべき真実

暮らしの知恵

みなさん鮭は好きですかー‼

私も家族も大好きで、【1年】通して安くて美味しい!食卓にも良く登場する優秀食材です。

普段食べている鮭は天然?それとも養殖?

きちんと確認して買っているでしょうか?

 

鮭は危険‼

養殖サーモンは食べないで‼

ちまたで噂になっている鮭が危険説を徹底的に調べてみました。

 

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鮭は危険な食べ物ですか?

鮭には「危険」な噂があるのご存じですか?

それって本当?と思えるような、過激な記事も結構目にします。

 

家族を守る主婦としての結論は「ちょっぴり不安要素はあるけど私は食べます‼」ですね。

それでは、詳しく解説していきますね。

 

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鮭とサーモンの違い知ってますか?

まず知って欲しい事、冒頭から出てくる「鮭」「サーモン」の違いについて説明します。

鮭とサーモンは全く別物で、違いは食べ方と育ち方にあります。

 

国産天然のものを鮭と言い、煮たり焼いたり加熱して食べます。

天然の鮭には危険な顎口虫(がっこうちゅう)やアニサキスなどの寄生虫がいる可能性があるため生で食べる事は出来ません

 

それを生で食べるために養殖したものがサーモンなのです。

 

顎口虫は淡水で育つ魚に寄生します。

サーモンを海で養殖する事と、ペレットと呼ばれる粒状のエサや魚粉を与えるのですが、これらのエサには寄生虫が混入する心配がないので、生で食べることが出来るのです。

 

ほとんどのサーモンは「淡水を知らない海中養殖」なのです。

養殖なので、産地(国)や種類、餌や育て方まではっきりしているので安心です。

 

お寿司やお刺身にサーモンはありますが、鮭のお寿司やお刺身が無いのは、そういう理由があるからなのですね。

鮭とサーモン、これを機会に知ってくださいね!

 

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チリやノルウェーの鮭が危険と言われる理由

鮭が危険と言われる訳はいくつかありますが、ちまたで噂の鮭とは「養殖サーモン」の事でしょう。

養殖サーモンが危険だと言われているのはいくつか理由があります。

 

鮭が危険なのはエサが理由

養殖サーモンのエサは主にペレットですが、本来天然の鮭はこのようなエサを食べません。

 

【約30年程前】までは、エサの【約65%】が海洋生物由来のタンパク質が使用されていましたが、【2013年には約18%】と年々減少してしまいました。

その代わりに使用され始めたのが、植物性タンパク質やオイル・小麦由来のでんぷんでエサの【約70%】を占めています。

 

簡単に言うと牛や豚などの家畜に与える飼料と同じような成分なのです。

天然の鮭と養殖サーモンの決定的な違いは「」で、こういったエサによって成長した養殖サーモンは肉類に似て脂質やカロリーも高くヘルシーではないですね。

 

魚種 エネルギー(kcal/100g) タンパク質(g/100g) 脂質(g/100g)
シロザケ 133 22.3 4.1
ベニザケ 138 22.5 4.5
アトランティックサーモン(養殖) 237 20.1 16.1

 

更に問題とされているのがエサとなるペレット、主原料である穀物を育てる際に使用した農薬、感染症を防ぐための抗生物質、キレイなピンクの身にするための着色料など様々な化学物質が人体に悪影響を及ぼすとされているのです。

 

鮭が危険なのは海洋汚染が理由

チリの海洋汚染もとても重要な問題です。

 

もともと、チリの海にサーモンはいなかったので、ノルウェーや日本海に住むサーモンにとっては未知の海で、ウイルスや海ジラミなどに対して、耐性が低かったのです。

そのため、抗生物質や殺虫剤を大量に使用していたようです。

 

このような関連記事を見つけました。

[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-attention” fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”#ffcdd2″ borderwidth=”” iconsize=””]2016年春、大量のイワシや海のいきものがチリのチロエ島の岸に打ち上げられました。このニュース、日本でもメディアで大きく取り上げられていたので知っている人も多いのではないでしょうか。2500万匹の養殖サーモンが死んで腐敗し、その約7割が政府の許可の元、チロエ島近くの海に廃棄されました。そのすぐ後赤潮が発生し、無数の腐敗したサーモンと一緒にイワシや他の魚介類、鳥、海洋生物の死骸が打ち上げられ、海岸を埋め尽くしたのです。サーモンの養殖には、狭い網の中で繁殖する病原菌や寄生虫といったものに対応するため、抗生物質などの化学物質が使われています。チリのサーモン養殖網の真下にある、海底堆積物のリン含有量は、養殖場がない地域と比較し、非常に高いという科学的結果があります。また1996年から2006年の10年間で、海底堆積物の組織構成が変化し、海底における生物多様性の低下が別の研究でも確認されました。また、一般的な養殖を仮定した実験室内の研究では、養殖で用いられる餌に含まれるビタミン剤と魚のフンからの栄養素の相乗効果で、赤潮を引き起こしているという結果も得られています。[/st-cmemo]

引用: 国際環境NGOグリーンピース

サーモンの養殖に使用される抗生物質や殺虫剤で赤潮が起きたのか、それが原因で大量死が起きたのか、直接的な因果関係は科学的に証明されていませんが、事実として海底堆積物における変化や赤潮と化学物質の因果関係を考えると、その関連性を完全否定することは出来ないですよね。

 

水質の汚染具合などによって違いはありますが、天然の鮭も養殖サーモンも、海水・淡水、餌や飼料を通してさまざまな汚染物質を摂取して育ちます

 

中でも特に危険とされているものが、汚染物質のPCB(ポリ塩化ビフェニル) やダイオキシンです。

汚染物質の中で最も重要な違いがこのPCBの含有量と言えます。

PCBは脂肪に溶けやすいという性質から、これらの汚染物質や化学物質がサーモンの脂肪に蓄積している事も危険と言われる理由なのです。

 

鮭が危険なのは遺伝子組み換えが理由

2015年からは遺伝子組み換えサーモンの食品許可が下りたため、アメリカのアクアバウンティ・テクノロジー社が開発した「アクアアドバンテージ」と名付けられた遺伝子組み換えサーモンが登場しました

 

アクアアドバンテージとは、アトランティックサーモンにキングサーモンの成長ホルモン遺伝子を導入し、【1年中】成長ホルモンを分泌するゲンゲと呼ばれる深海魚を合わせて作られました。

 

通常、寒い時期は成長ホルモンが分泌されず成長が止まるため、成魚になるには【3年】かかるところ、遺伝子組み換えサーモンは【1年半】で成魚になります。

【2倍】のスピードで成長するため、【3年間】養殖すると通常のサーモンの【20数倍】の大きさになるサーモンなのです。

 

養殖場でより速く成長するよう遺伝子操作された、食品として承認された遺伝子組み換え動物の第1号なのです。

 

動物の遺伝子組み換え食品としては世界初なので、人体への危険や生態系への影響はどうなのか?など、さまざまな不安が危険とされる理由なのです。

 

鮭が危険なのは化学物質が原因で起こる病気が理由

このような様々な化学物質や汚染物質を大量に体内に取り込んでしまったら…このような病気を引き起こします。

 

ガン

ダイオキシンやPCBは発ガン性の高い物質で、胃ガン・大腸ガンなどの消化器系のガンをはじめ、あらゆる種類のガンの発症リスクを高めてしまいます。

記憶障害

脳の60%以上は油でできています。化学物質が脳に蓄積し、アルツハイマーなどの記憶障害のリスクを高めてしまいます。

ADHD、自閉症

妊娠中の方、小さな子どもは化学物質の影響を特に受けやすく、化学物質は脳細胞に永続的な損傷を与え、ADHD・自閉症・IQが低くなる等、脳に対してダメージを与えてしまいます。

免疫障害

あらゆる臓器の機能を低下させ、代謝や内分泌系に悪影響を与え、その結果、免疫障害を引き起こし抵抗力が低下して、様々な病気のリスクを高めてしまいます。

 

何だか悪い情報のオンパレードですね。

ここまで情報を集めた私が言うのも何ですが、ゾッとしますね。

 

 

チリやノルウェーの鮭が危険なのになぜ食べるのか

鮭が危険とされている様々な理由があるにも関わらず、私はなぜ養殖サーモンを食べるのか。

 

生食のサーモンが大好きだから

サーモンのお刺身やお寿司、子供から大人まで大人気ですよね。

先ほどご紹介した通り、国産天然の鮭は寄生虫がいるため生では食べられません。

 

その点、養殖サーモンはペレットをエサとしているため、【100%】ではありませんが、寄生することは無いので、生で美味しく食べられるからです。

サーモンの無いお寿司…想像出来ません!

 

日本人が生のサーモンを食べ始めておおよそ【30年】特に大きな健康被害は出てないのですよ。

 

鮭について詳しい記事がありますので、こちらもどうぞ。

[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-sankou” fontawesome=”fa-quote-left” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]鮭は白身魚?身の色は赤いのになぜ?その理由と原因を徹底解説! (koreyokatta.net)[/st-cmemo]

 

海洋汚染の現状

海洋汚染の問題は、正直確かに問題だと思います

ですが、養殖サーモンだけに限らず、養殖業界全体の問題としてあるべきだと思います。

 

日本の養殖業界では陸上養殖(魚介類を陸上の施設で養殖する)が進んでいるようです。

魚の養殖をするにはきれいな水の確保が何より大切となりますが、陸上養殖では、海・河川・沼・池から新しい水を汲み上げたり、使用した水を濾過・浄水して再利用するという手法を取っています。

 

陸上養殖が進めば、海洋養殖が減り汚染などの環境問題を防ぐことができます。

また外部の水を利用しないことで、細菌やウイルス・汚染物質の混入を防ぎ、安心安全な魚を育てることが出来て一石二鳥ですね。

 

遺伝子組み換えサーモンの現状

今現在、アメリカとカナダで販売の許可が下りている「アクアアドバンテージ」

このサーモンは食べた場合の安全性について日本では未審査なので、日本で売ることはできません

 

ですが、既にカナダで流通していることが分かったので、日本政府は輸入サーモンやサケの卵(すじこ、いくら)及びそれらの加工品について、遺伝子組み換えではないかどうかの検査を開始しています。

 

万全とは思えませんが、以下の食品には混入している可能性もあるので、購入する時に少し気を付けてみましょう。

[st-mybox title=”注意ポイント” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

 

  • 生サーモン等   スモークサーモン・缶詰(水煮など)・サーモンフレーク
  • 乾燥製品   ふりかけ・お茶漬けなど
  • サーモンの卵   すじこ・いくら(及びその加工品)

[/st-mybox]

引用: ailovei

 

 

化学物質の含有量

養殖サーモンの管理はとても厳しいようです。

養殖サーモン【世界1位のノルウェー】【世界2位のチリ】国のブランドとして力を入れている産業で、国の威信をかけて養殖産業に取り組んでいます。

 

化学物質もチリでは当初大量に使っていたようですが、【2016年】からチリのサーモン養殖業者・医薬品グループ・水産加工業者で抗生物質の大量使用という悪習をやめるプログラム」を開始しています。

 

全く不使用とは言えませんが、少なくとも日本に輸入されている正規品は安心して良いレベルに達していると思います。

 

面白いデータをお見せしましょう。

平成19年度の食品中のダイオキシン類の濃度です。

食品 産地 ダイオキシン類 (pgTEQ/g)
PCDD/Fs Co-PCBs 合計
アキサケ 国産 天然 0.026 0.095 0.12
アトランティックサーモン 輸入 養殖 0.035 0.16 0.20
ブリ 国産 天然 0.40 1.6 2.1
ブリ 国産 養殖 0.83 2.8 3.7
メバチマグロ 国産 天然 0.50 2.9 3.4
メバチマグロ 輸入 天然 0.022 0.30 0.32
マダイ 国産 天然 0.83 0.89 1.7
マダイ 国産 養殖 0.13 0.42 0.54

ダイオキシンについては、含有量はほかの魚より少ないですね、むしろ天然の他の魚の方が多く含まれています。

この表にはありませんが、杜仲茶葉には0.30・ドクダミ茶には0.15ナド、他の食品に含まれるものと、さほど変わりの無い数値でした。

PCBもこれと同様で、養殖開始時は化学物質を大量に使用していたかもしれませんが、今現在、環境や人体に影響を及ぼすような量の薬品は使用していないのです。

 

鮭は危険な食べ物ですか?まとめ

  • 鮭は危険な食べ物ではありません。
  • 鮭とサーモンの違いを知りましょう。
  • 鮭が危険と言われる、本当の理由を知りましょう。
  • 鮭が危険なのになぜ私は食べるのか。

スーパーで見かけない日が無いほど食卓に浸透している鮭やサーモン、その大幅を占めているのは輸入の養殖サーモンなのです。

 

その輸入のほとんどはノルウェーやチリで養殖されたサーモンで、脂の乗りがよく、天然の鮭に比べて安いので、私達一般家庭だけではなく外食産業でも広く使われています。

 

養殖産業だけでなく、こういった問題は農業や酪農でも見受けられます。

私はどちらが正しいかは分かりませんし、完全に解決出来るとは思いませんが、家族の食の安全を守る立場から言える事は、【1つの食材】過剰摂取しないでバランスよく食べる、これに尽きると思います。

 

養殖技術も日々進歩していて、より安全で安心な鮭やサーモンが市場に出てくると思います。

私たちのリスクもゼロではありませんが、養殖業者さんが心を込めて育ててくれることに感謝して「いただきたい」と思います。

 

 

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