夏が来ると私達人間は活動的になりがちですが、それは人間だけでなく虫や動物達も同じです。
その中でも特に厄介なのがスズメバチです。
なんとなく刺されると危険ということはわかりますが、いったいスズメバチの毒はどれくらいで致死量に達するのでしょうか?
Contents
スズメバチの毒の致死量はどれくらい?
スズメバチの毒は、約10匹に刺されると致死量に達するといわれています。
1匹でも十分危険なイメージが強いため、意外と大丈夫そうかもしれないと思うかもしれませんが、油断は禁物です。
スズメバチは集団で攻撃してくることがあるため10匹くらいに襲われる可能性は十分あります。
また、体質によってはスズメバチ1匹に刺されただけでも死に至る場合があります。
これはアナフィラキシーショックによるものです。アナフィラキシーショックについては後で解説していきます。
人それぞれ危険な量が異なるため、なるべく刺されないようにしましょう。
万が一刺されてしまった場合には、すぐに適切な処置をしてください。
2回刺されるとまずいって本当?
スズメバチに1度刺されると、体の中にハチの毒に対してアレルギー反応を起こす物質が作られます。
1度刺されてアレルギー反応を起こす物質が作られた上でまた刺されてしまうと、アレルギー症状が全身に起こる可能性があるため2回目は危険といわれています。
もし1度刺されたことがある方や、心配な方は病院でアレルギー検査を受けることができるので、1度検査してみると安心かもしれません。
スズメバチの毒でアレルギー!?
スズメバチの毒は呼吸困難や皮膚症状、消化器症状などのアナフィラキシーショックを起こすリスクがあります。
体質的に元々合わない方や花粉症などアレルギー持ちの方、1度刺されたことがある方は特に要注意です。
また、スズメバチは刺すだけでなく毒を噴射することもできます。
そのためむやみにスズメバチに近づいたり、スズメバチがいた場所を素手で触るのはやめましょう。
さらに恐ろしいことにスズメバチの毒液には他のスズメバチを引き寄せる効果もあるそうなので、ハチがいる場所には近づかないようにしましょう。
ハチの被害状況
日本国内でハチに刺されて亡くなる方は、1989年から2017年までで746人、年平均約25人となっています(厚生労働省の人口動態調査)。
アシナガバチなどが原因になっていることもありますが、多くはスズメバチによるもの。
これは、死亡事故が年平均10人程度の毒蛇、年平均1人以下のクマやサメによる被害を大きく上回り、野生動物による死亡事故のトップです。
スズメバチ対策は何をすればいい?
暑い時期にたくさん飛んでいるイメージがあるスズメバチですが、実は1番凶暴化するのは秋です。
秋になると、スズメバチは住宅街や街中にも出てきます。
そんな季節が来る前にしっかりとスズメバチ対策を進めましょう!
木酢液を使った対策
木酢液とは炭を焼く時に出る煙を利用して作られたもので、スズメバチが嫌いな匂いがするとされています。
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、スーパーやドラッグストア、百均など身近な場所で手に入れることができます。
購入した木酢液を、ペットボトルに入れて吊しておくだけでスズメバチ対策になります。簡単なのでぜひ試してみてください!
ハッカ油を使った対策
ハッカ油20滴とエタノール10mlを精製水90mlと混ぜ合わせ、スプレーをするとスズメバチを寄せ付けなくなる効果があります。
とてもお手軽な方法ですが、効果が短時間しか持たないというデメリットがあるので、身近なもので代用して何か対策するとき用と考えておきましょう。
もし可能であれば、スーパーやドラッグストアなどできちんとしたハチ対策グッズを用意する方が安心です。
スズメバチの巣を駆除する
市販で買えるスズメバチ対策グッズはたくさんありますが、それはあくまで寄せ付けないようにするだけなので根本的な解決にはなりません。
もし頻繁に家の周りなどでスズメバチを見かける場合は近くに巣がある可能性が高いです。
もし巣を把握しているのであれば駆除することをおすすめします。
素人が巣を駆除することはできなくはないですが、危険が伴うためなるべく専門業者に依頼することをおすすめします。
最近では、自治体でスズメバチの巣を駆除するための補助金を出しているところもあります。
自分の住んでいる地域がそういった補助金を出しているかチェックしてから依頼すると、少しお得にできるかもしれません。
仮に補助金がなかったとしても、命はお金には変えられませんので危険の元はなるべくなくしておきましょう。
もしスズメバチに刺されたらどうすればいい?
スズメバチは気をつけて過ごしていても、絶対に刺されないとはいえません。
万が一スズメバチに刺されてしまった場合の適切な処置方法をご紹介します!
- 刺された傷口を水でよく洗い流す
- ハチの針が残っている場合はそっと抜く
- 傷口から毒をしぼりだす
- 抗ヒスタミン軟膏などを塗り、冷やす
息苦しさや口の渇き、冷や汗、めまい、じんましん、血圧低下、下痢、嘔吐などのショック症状が現れた場合は速やかに病院を受診してください。
参考:大阪府医師会 げんき情報
ハチに刺されて30分以内にアナフィラキシーの症状が出たら命に関わるので、素早い判断が大切です。
アレルギーが不安な場合、あらかじめ医療機関でハチ毒に対するアレルギー検査をしておきましょう。
また、アナフィラキシー対策用の「自己注射製剤」を事前に処方してもらうことをおすすめします。
引用:広島県医師会
スズメバチの毒の致死量は?スズメバチ対策についても調査してみた! まとめ
- スズメバチ10匹分の毒を摂取すると致死量に達するといわれている
- 体質的に合わない方や、1度刺されたことがある方は1匹でも十分危険
- スズメバチ対策は巣を駆除することが1番効果的
- 万が一スズメバチに刺されたら適切な処置を速やかに行う
スズメバチ10匹に刺されるなんてことはないだろうと思ったら大間違いです!
スズメバチは攻撃性が高いうえに集団で攻撃してくることがあります。また、誰しもスズメバチの毒に弱い体質である可能性があります。
1回刺されたくらいだからと油断するのではなく、万が一刺されたら適切な処置を速やかに行ってください。
スズメバチが活発になる時期までまだ少し時間がありますので、今のうちにできる対策をしておきましょう!