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天気予報の降水量で1㎜とは?数字に騙されない知識はこれだ!

最近の天気予報ってよく当たりますよね。雨雲レーダーもあって、帰りに雨が降るかどうか予想しやすくて便利です。

ただし、降水量1㎜で安心していると結構濡れたりして、なんで!?と面くらったりします。

なぜそうなるのか?騙されないよう調べてみました。

 

 

天気予報の「降水量1㎜」に隠された罠

 

数字のトリック

ご存じでしょうが、降水量とは1時間の間に降って溜まった水の量のことです。この水は雨だけではなく雪やあられなども含まれます。

雪などの場合は溶かして水の状態にして計測されます。そうして1㎥のマスに溜まった水の高さで〇㎜と表現されるのです。

という確認ができたところで、実は1㎜はきっちり1㎜ではないということをご存じでしたか?

天気予報でいうところの「降水量1㎜」とは、1.0~1.9㎜という限りなく2㎜に近い部分も含まれているのです。

最低値と最高値とでは倍近く差があるのです。1㎜ならどうにかしのげる量でも、2㎜の雨といえば、足元に水たまりが出来始めるぐらいの量です。

これが、降水量1㎜と言いつつもびしょ濡れになってしまう数字のトリックの答えです。

 

時間のトリック

降水量は1時間にどれくらいの水が溜まったか、ということを示しています。

1時間の間、まんべんなく降っても1㎜、10分間集中的に降った後はいい天気であっても1㎜なのです。

足元に水たまりが出来始めるぐらいの量が一気に降ったら、すごい大雨に遭った、という印象になりますよね。

最近だと雨雲レーダーなどがありますから、あとどれぐらいで雨が止むかなどがわかるようになりましたが、そうでなければえらい災難に遭った、と思ってしまいます。

これが、1㎜と言いつつもびしょ濡れになってしまう、もう一つのトリックの答えです。

ちなみに、1.8㎜の結構本降りに近い雨が最初の30分間で降ってあとは降らなかった場合、記録的には0.9㎜/1時間となり、0㎜と発表されます。

…なんか、納得いきませんよね!

 

 

降水量1㎜が雪の場合はどんな感じ?

 

雪の場合、溶かして水の状態で計測される

雪は空気中の水分が凍ったものです。

家の冷凍庫の製氷皿で水を凍らせると、皿の表面まで盛り上がって凍っているのを気付いた方は多いでしょう。

水は液体から固体に変化したとき、体積が増える珍しい物質なのです。そんな雪の降水量は、溶けて水になった状態で計測されます。

雪のままで考えると、雪は水のほかに空気も含みますので降水量1㎜は約1㎝の雪といわれています。

 

雪は気温で降り方が変わる?

降水量1㎜の雪は約1㎝であると先ほど書きました。

でも、雪はサラサラのときもあるし、べちゃっとしているときもあります。

実際には気温でかなり左右されるそうです。ですから降り積もる量もかなり違います。1㎝~数㎝と、結構な差があります。

だいたい、0℃より高いと水に近い状態になるので1㎝より薄くなり、0℃より低いと空気を含んだ固体となるので厚く積もります。

服に当たってすぐ溶ける雪が0℃より高い気温のとき、ぱっぱとすぐに払い落とせるのが0℃より低い気温のときの雪だといえば伝わりやすいでしょうか。

雪国ならともかく、雪に不慣れな東京や大阪で数㎝の雪が積もると交通マヒが起こります。路上でこけた人がニュースの映像で流れ、電車の遅延が報道されます。

天気予報の降水量1㎜の雪は、軽んずることができない量です。

 

 

降水量1㎜をどう表現したらいい?

 

入れ物にたとえてみると?

「天気予報で降水量1㎜って、どれくらい?」

こう聞かれたとき、あなたはどう答えますか?

たいていは雨の種類である「小雨、霧雨」であったり、雨の擬音で「しとしと、ぱらぱら」などで答えるのではないかと思います。

これが入れ物だったらどれくらいになるんでしょうか。

計測地のマスでいうと100㎝×100㎝×0.1cm=1000㎤、つまり1㍑の量。500mlのペットボトル2本分ぐらい。10分間だと166㎤ですから、紙コップ1杯ぐらい。

でも、雨は広範囲で降ります。大きな入道雲で、10㎞四方に1㎜の雨が降ったとすると、全部で10万トン(1㎥は1トン)の水が大地に降り注いだことになります。

小学校のプールだと、なんと278杯分!ちょっとスケールが大きすぎて計算できなくなってきました(笑)

やっぱり私には「ラーメン作るのにこれぐらい」の感じでないとついていけないんだなと改めて納得しました。

家で紙コップ一杯分をじょうろに入れて、10分かけて地面に撒いたら「ちょっと湿ったかな」ぐらいになりました。

これなら家で実現可能なので、子供に聞かれてもわかりやすいのではないかなと思いました。

 

You Tubeで見せてみる

言葉で雨の量を表現するのはなかなか難しかったりします。

そんな場合はYouTubeを活用することをお勧めします。映像で見ることもできるし、降る雨の音を聞くこともできます。

長野県の霧林のものですが、外国のものもありました。ほかには、あまり体験したくない豪雨のものもあったりして楽しめます。

 

同じく雪については日本気象協会が出しているものがありました。

いい世の中になったな~と、思わずおばさんな感想を抱いてしまいました。これなら、子供たちにも説明がしやすくてわかってもらいやすいでしょう。

今回は余計なことだったので調べられませんでしたが、新沼謙治さんが歌う「津軽恋女」に出てくる七つの雪を見てみたいと思いました。

 

 

天気予報の降水量で1㎜とは?数字に騙されない知識はこれだ!まとめ

  • 天気予報の降水量1㎜でもびしょ濡れになってしまうときがあるのは、数字と時間のトリックがあるため。
  • 1㎜と発表される降水量には1.0~1.9㎜と約2倍の開きがある。
  • 短時間で集中的に降った場合、1時間で平均され少ない降水量の発表になってしまう。場合によっては0㎜と発表されてしまうこともある。
  • 雪の場合、降水量1㎜は約1㎝の積雪になるが、気温により数㎝まで積もることがある。
  • 雪の少ない都市部では降水量1㎜の雪は交通マヒなどを起こす軽視できない量である。
  • 降水量1㎜を相手にわかってもらうためには紙コップ一杯分の水を10分かけて地面を濡らす方法と、You Tubeを活用する方法とがある。

いかがでしたか?

うまく天気予報を活用してうっとうしい季節も快適に過ごしたいですね。

 

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