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ダチョウの記憶力は本当に3秒?目玉より脳が小さいって本当なのか検証!

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記憶力が悪いダチョウ 暮らしの知恵
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「ダチョウは記憶力が3秒しかもたない」──そんな話を耳にしたことはありませんか?

その理由としてよく挙げられるのが、目玉より脳みその方が軽いという驚きの事実。まるでジョークのような話ですが、意外にも多くのメディアや書籍でも紹介されています。

では、本当にダチョウは記憶力が壊滅的に悪いのでしょうか?そして、「3秒で忘れる」という噂には科学的根拠があるのでしょうか?

この記事では、ダチョウの記憶力に関する情報をわかりやすく解説しつつ、「目玉より脳が小さい」というウワサの真偽についても検証していきます。

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ダチョウの記憶力は本当に3秒?

ネット上では「ダチョウの記憶力は3秒」といった話がまことしやかに語られていますが、実はこの説には明確な科学的根拠はありません。

この話の出どころとして有力なのが、NHKからアニメ化もされた人気書籍『ざんねんないきもの事典』です。この本の中で、ダチョウが「家族が入れ替わっても気がつかない」など、ユニークな生態を持つ生き物として紹介されています。

そのユーモラスな表現が、「3秒で忘れる」という都市伝説のような噂に発展したと考えられます。

では、実際のところダチョウの記憶力はどの程度なのでしょうか? 次の章では、その理由とエピソードをもとに詳しく見ていきましょう。

ダチョウの記憶力が悪いとされる理由

ダチョウの記憶力が「悪い」とされる理由には、いくつかのユニークなエピソードや生態的な特徴があります。

脳みその重さが目玉よりも軽い

ダチョウの片目の重さは約60g、対して脳みその重さは約40gといわれています。つまり、「目玉よりも脳が軽い」というのは、あながち嘘ではありません。

体重が140kg前後あるダチョウにおいて、脳の重さは全体の0.03%程度。鳥類の中でも特に脳の比率が小さいのです。

家族が入れ替わっても気づかない

ダチョウは群れで生活しますが、別の家族と混ざってしまっても自分の子どもやパートナーが入れ替わったことに気づかないと言われています。

まるで「最初からこの家族でしたよ?」と言わんばかりに、そのまま過ごしてしまうのだとか。

飼育員の顔も覚えられない

京都府立大学の塚本康浩教授は、25年以上ダチョウと生活を共にしているにも関わらず、「一度も顔を覚えてもらえなかった」と語っています。

毎日顔を合わせていても「はじめまして」といった反応を繰り返す…そんな様子が実際の研究者の口から語られているのです。

このような逸話が積み重なり、「ダチョウは記憶力がとても低い生き物」というイメージが広がっていきました。

本当に3秒で忘れるのか?科学的根拠はある?

「ダチョウの記憶力は3秒しかもたない」という話は、非常にインパクトがあります。しかし、現時点でこの説を裏付ける明確な科学論文や実験データは存在しません

では、なぜこのような“3秒説”が広まったのでしょうか?

出どころは「ざんねんないきもの辞典」などのエンタメ系情報

前述の通り、この話は『ざんねんないきもの辞典』や一部のバラエティ番組、Web記事などを通して広まったものです。

「面白くて覚えやすい」という点で話題になりましたが、あくまで比喩的な表現であり、科学的根拠に基づいた事実とは言い切れません。

記憶力は“ない”のではなく、“識別能力が乏しい”だけ?

ダチョウは記憶を長期的に保持できないのではなく、個体識別や顔認識が苦手という説もあります。たとえば、飼育員の顔を覚えない、家族の区別がつかないといったエピソードはこの延長にあると考えられています。

学習能力はゼロではない

一方で、ダチョウは危険を感じた行動パターンを避けるようになるなど、条件反射的な学習はできることがわかっています。

つまり、記憶力が“ゼロ”というわけではなく、「人間や犬のような高度な記憶保持は苦手」といったイメージが近いかもしれません。

なぜ記憶力が悪いのに生き残れる?

もし本当に記憶力が極端に悪いのであれば、自然界での生存が難しいのでは?と思う方もいるかもしれません。

しかし、ダチョウが何百万年も生き延びてきたのには理由があります。それは、記憶力を補って余りある“身体能力”と“感覚の鋭さ”があるからです。

脚力が圧倒的に強い

ダチョウの最高時速は60kmにも達します。しかもそのスピードをある程度の距離まで維持できるため、天敵からの逃走能力は抜群です。

視力が非常に優れている

ダチョウは視力が非常に良く、10km先の物体を認識できるともいわれています。遠くの危険をいち早く察知し、回避する能力に優れています。

免疫力が高い

驚異的なのは免疫力の強さ。大ケガをしてもすぐに回復し、感染症にも強いとされています。その免疫力の研究は、実際に人間の医療にも応用されているほどです。

このように、ダチョウは「記憶力以外の面で非常に優れた生存スキル」を持っているため、記憶力の弱さが致命的なハンディにはなっていないのです。

ダチョウのすごいところ(ざっくり紹介)

記憶力には難ありとされるダチョウですが、それを補って余りある驚きの特徴がいくつもあります。ここでは、思わず「すごい!」と言いたくなるダチョウの魅力を一気にご紹介します。

  • 時速60kmで走れる:国道を走る車並みのスピードで走行可能。
  • 持久力も高い:そのスピードを維持してフルマラソンを完走できるとも言われています。
  • 視力が桁違い:10km先の動きを察知できるという説もある高性能な目。
  • 免疫力が抜群:ケガの回復が早く、ウイルス耐性も高いため研究対象にも。
  • 声帯を持たず静か:オスは喉を鳴らしますが、基本的にとても静か。
  • お肉がヘルシー:高タンパク・低カロリー・低脂質でダイエット向き。

こうして見ると、記憶力の話だけに注目するのはもったいないくらい、ダチョウは「超個性的な生き物」だとわかりますね。

まとめ:ダチョウは本当に“3秒で忘れる”のか?

今回は、ダチョウの記憶力について「3秒しか持たない」というウワサの真偽や、実際の生態から見える真実を解説してきました。

  • 「3秒説」はユーモラスな表現が拡散したもの
  • 脳の重さは目より軽く、記憶力が弱いのは事実
  • 家族や飼育員を覚えられないなどのエピソード多数
  • 一方で、脚力・視力・免疫力など、生き抜く力は抜群!

「記憶力が壊滅的に悪い」──そんなイメージばかりが先行しがちなダチョウですが、実はその個性的な特徴がたくさんの魅力につながっていることもわかりました。

もし動物園などでダチョウに出会う機会があれば、「今日も“はじめまして”だなぁ」と思いながら見つめてみると、ちょっと面白い気持ちになれるかもしれませんね。

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