思春期は、ちょっとした変化にも敏感になるお年頃です。
中学生女子の平均身長は、だいたい154cm〜156cm程度とされています。
しかし、その平均より大きいことがコンプレックスとなる子もいれば、小さいことがコンプレックスとなる子もいます。
また親目線で考えると、成長期である中学生の身体の変化は、気になる要素の1つだと思います。
そこで、この記事では最新のデータを元に、中学生女子の平均身長がどのくらいなのか、食事や運動が身長に与える変化などを解説していきます。
中学生女子の平均身長に関する情報を分かりやすくまとめましたので、ぜひご覧ください。
Contents
中学生女子の平均身長はどのくらいなのだろう?
先ほども書いたとおり、中学生女子の平均身長は、だいたい154cm〜156cm程度とされています。
このように平均値が広いのは、年代や地域による違いがあるからです。
まずは、年代による中学生女子の平均身長のデータをみていきたいと思います。
中学生女子の平均身長の最新データをみてみよう
文部科学省が毎年実施している学校保健統計調査の結果をみると、令和3年度の確報値が最新となっています。
令和3年度 中学生女子の平均身長 | ||
中学1年生(12歳) | 中学2年生(13歳) | 中学3年生(14歳) |
152.1cm | 155.0cm | 156.5cm |
参考:文部科学省ホームページ
これらを平均すると、中学生女子の平均身長は、154.5cmとなります。
中学生女子の平均身長の過去データをみてみよう
このグラフは、文部科学省が毎年実施している学校保健統計調査の結果をもとに、中学生女子の平均身長を年度別にグラフ化したものです。
年度別に見るとかなり違いがあることがグラフにすると、よく分かります。
考えられる要因については、後ほど解説していきます。
ただし、令和2年度以降は、新型コロナウイルス感染症の影響により、例年4月1日〜6月30日に実施される健康診断を年度末までに実施するよう延期していたため、過去の数値と単純比較することはできないとされています。
平均身長とは何だろう?
平均身長の定義は、ある特定の年齢や地域において、身長を集計し算出した数値です。
一般的に、国や地域によって異なる場合がありますが、平均身長は人口統計や調査データを基にして計算されています。
中学生女子の平均身長は、大規模な人口調査や学校などの統計データを集計し、平均値を計算することで算出されています。
これにより、年齢や地域における中学生女子の一般的な身長傾向を把握することができます。
ただし、中学生の成長期には個人差も大きく、成長のスピードやタイミングも異なるため、個々の生徒の身長は平均値からのずれも見られます。
身長は、遺伝的な要素や環境要因、生活習慣など多くの要素に影響を受けるため、個人の成長過程は異なるのです。
身長はどうやって測るのだろう?
身長の測定は、通常、身長計や測定器を使用して行われます。
かかと、お尻、肩、頭の後頭部が一直線になるように、身長計に立ち、測定が行われます。
測定は通常、センチメートル単位で行われ、小数点以下まで記録されることがあります。
女子中学生の平均身長はなぜ年代や地域による違いがあるのだろう?
中学生女子の平均身長が年代や地域によって違いがあるのは、年代や地域によって、中学生女子を取り巻く環境が違うためです。
その原因の主なものを分かりやすく説明していきます。
遺伝的要素
身長は遺伝的な要素が大きく関与しています。
親から受け継いだ遺伝子が身長に影響を与えるため、両親の身長が高い場合、子供の身長も傾向として高くなる可能性があります。
ただし、遺伝要素だけで身長が決まるわけではないため注意してください。
栄養状態
栄養の摂取状況は、成長に大きな影響を与えます。
地域によって食事習慣や栄養摂取量が異なるため、平均身長にも影響を及ぼします。
栄養が不足している場合や偏った食事をしている場合は、成長が影響が出る可能性があります。
環境要因
環境要因も平均身長に影響を与えます。
環境要因とは、地域の気候や地理条件、社会経済的状況などのことです。
例えば、地域の経済的発展度や保健施設の充実度が身長に影響を与えることがあるのです。
生活習慣
健康的な生活習慣も身長に影響を与えます。
適切な運動や睡眠、ストレスの管理などは、成長にとても重要です。
地域や文化によって生活習慣が異なるため、それが平均身長にも違いをもたらすことがあります。
中学生女子の身長の変化に特徴はあるの?
中学生女子の身長の変化は、思春期の影響などにより他の時期には見られない特徴があります。それらを詳しく説明していきます。
急速な成長
中学生女子は、身長が急速に伸びるという特徴があります。特に、思春期の初めから中盤にかけての時期に成長する人が多くいます。
これを成長スパートと言い、一時的に身長が急激に伸びます。
その理由としては、思春期に性ホルモンの分泌が増え、骨や筋肉の成長を促進する効果があるからです。
これにより、骨の成長が活発になり、身長が急速に伸びるのです。
個人差の拡大
中学生の時期は、個人差がより強く現れます。
成長のスピードやタイミングには個人差があり、同じクラスや学年内でも身長に大きな差が生じることがあります。
その理由としては、遺伝的要素や個人の成長スケジュールの違いが主な要因です。少し早めに成長スパートがくる人も入れば、遅めにくる人もいます。
成長スパートの時期ゆえに、個人差が大きくでてきてしまうのです。
成長の鈍化
中学2〜3年生の頃には、成長のスピードが鈍化し、身長の伸びが緩やかになる傾向があります。成長スパートが終わり、成人へ向けての成長過程に移行します。
その理由としては、思春期初期の成長スパートが終わると、性ホルモンの分泌が安定し、成長のペースが緩やかになるからです。
骨の成長プレートも閉じてくるため、身長の伸びも緩やかになるのです。
中学生女子の身長における成長スパートについて
先ほどの話の中に出てきた「成長スパート」の特徴や気をつけたいことをまとめてみました。
[st-midasibox title=”特 徴” fontawesome=”fa-file-text-o faa-float animated” bordercolor=”#FFB300″ color=”#FFF3E0″ bgcolor=”#FFF3E0″ borderwidth=”” borderradius=”8″ titleweight=”bold” myclass=””]
- 中学生期に入ると、女子の身長が急速に伸びる成長スパートが起こる。
- 突然訪れ、数か月や数年間にわたって身長が急激に伸びることがある。
- 身長の伸びと共に、手足や体の各部位のバランスが変わってくることがある。[/st-midasibox]
[st-midasibox title=”気をつけたいこと” fontawesome=”fa-file-text-o faa-float animated” bordercolor=”#43A047″ color=”#E8F5E9″ bgcolor=”#E8F5E9″ borderwidth=”” borderradius=”8″ titleweight=”bold” myclass=””]
- 健康な成長を促進するためには、十分な栄養と睡眠をとり、適度な運動を行うことが大切。
- 同じ年代の中学生女子でも、成長のスピードやタイミングには個人差があるため、他人と比較せずに自分の成長を受け入れることが大切。
- 関節や骨が発育しているため、無理な運動や過度の負荷をかけることは避ける。
- ケガのリスクを減らすために、適切なストレッチやウォーミングアップを行う。[/st-midasibox]
成長スパートは、中学生女子の身長における特徴的な変化ですが、個人の成長パターンによって異なることを理解しておくことが大切です。
また、健康的な生活習慣の維持や適切な運動前後のケアを心がけることも大切です。
中学生女子が成長に必要な栄養とは何だろう?
先ほどから「しっかりと栄養をとってください」や「バランスのとれた食事」という言葉が出てきていますが、具体的に何が必要な栄養なのか、詳しく説明していきます。
バランスのとれた食事とは?
バランスの取れた食事とは、主食(ごはんやパン)、たんぱく質(肉や魚、豆類)、野菜、果物、乳製品など、様々な食品グループから、それぞれ必要な栄養を摂取している食事内容のことです。
最初から毎日、毎食全ての品目を取り入れることは、難しいと思います。
そのため最初は、1日を通してバランスを考えることから始めると良いと思います。
少しずつハードルを上げていって、最終的に目標に到達すればよいので、まずはできそうなことから始めてみるとよいと思います。
カルシウムの摂取
カルシウムは、骨や歯の形成に重要な栄養素で、牛乳や乳製品、大豆製品、青魚などから摂取することが推奨されています。
十分なカルシウムの摂取は骨の発育をサポートし、適切な身長の促進に役立ちます。
ビタミンとミネラルの摂取
ビタミンとミネラルも成長に欠かせない栄養素です。
野菜、果物、穀物、海藻など多様な食品からビタミンとミネラルを摂取することが大切です。
特に、カルシウムの吸収を助けるために必要なビタミンDは重要となります。
ビタミンDは、魚介類から摂取もできますが、日光に当たることで生成できるため、積極的な日光浴が重要となります。
また、ビタミンやミネラルなどの栄養素は免疫力を向上させる役割も果たします。
健康な免疫系は、病気や感染症から身体を守り、健康な成長に重要となります。
タンパク質の摂取
タンパク質は成長に必要な栄養素であり、筋肉や骨の発育に重要です。
肉や魚、大豆製品、卵や乳製品などに含まれています。
プロテインで手軽に摂ることができるタンパク質ですが、カラダに必要な栄養素は、食事から摂ることが基本です。
そのため、栄養バランスのよい食事をしていれば、プロテインを活用する必要はないのです。
しかし、スポーツなどで活動量が多い場合は、必要な栄養素も増えてくるため、食事で必要な量のタンパク質を補えない場合は、プロテインを活用するのも1つの方法です。
水分摂取
健康的な成長には適切な水分摂取も欠かせません。
水分は体内の代謝や細胞の働きに重要な役割を果たします。
適度な水分を摂るため、水やお茶を積極的に飲むよう心がけましょう。
中学生女子に与える運動の効果について考えよう!
女子中学生の身長の促進方法として、適度な運動は非常に効果的です。
その効果と理由を分かりやすく説明していきます。
骨の発育促進
運動やスポーツは骨の発育に重要な役割を果たします。
特に重力に対抗するような運動(ジャンプ、ランニング、バスケットボールなど)は、骨に刺激を与えて骨密度を増やし、健康な成長を促進します。
そう考えると、バスケットボールやバレーボールをしている人は、背が高い人が多いと思います。
脊柱の伸長
脊柱とは、背骨のことです。
適度な運動やスポーツは、脊柱の伸長を促進する効果があります。
ストレッチや姿勢を保つトレーニングなどは、脊柱を引き伸ばし、正しい姿勢をサポートします。
筋力の増強
運動やスポーツを行うことで筋力が増強されます。特に背筋や下半身の筋肉を鍛えることは、身長の伸びを支えるために重要です。
例えば、スクワットやプランクなどのエクササイズが効果的です。
私の体験談
適度な運動やスポーツの取り組みは、中学生女子の身長の促進に効果的です。
しかし、個人の体力や能力に合わせて適切な運動を選び、無理な負荷をかけずに取り組むことが大切となります。
ここで私の体験談を少しお話しします。
私は、小学生の頃からテニスをしていました。
中学生2年生のある日、左肩だけ下がっていることに気がつきました。整形外科を受診すると、脊柱がS字に曲がっていると言われました。
主な原因は、不明ですが、成長期である中学生女子に多いと医師から説明されました。
トレーニングによる大きな負荷も原因の1つにはあるかも知れないとのことでした。
幸いにも曲がっている角度は、それほど大きくないため、手術ではなく経過観察となりました。
中学生の時期は、体の変化が大きい時期です。無理のない範囲で、トレーニングを行うことが大切です。
中学生女子の平均身長はどのくらい?成長期に知っておきたいことのまとめ
[st-midasibox title=”まとめ” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#e53935″ color=”#ffebee” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”4″ borderradius=”4″ titleweight=”bold” myclass=””]
- 中学生女子の平均身長はだいたい154cm〜156cm程度である。
- 中学生女子の平均身長は、年代により大きく違いがある。
- 年代による違いは、栄養状態や経済状況、生活習慣が大きく関係している。
- 中学生は、成長スパートの時期であり、急激に身長が伸びる場合がある。
- 成長期である中学生の時期は、バランスのとれた食事を心がけることが大切である。
- 中学生の時期は、成長に個人差があるため、それぞれにあったトレーニングをすることが大切である。[/st-midasibox]
身長は、遺伝や環境要因が影響を与えますが、健康な成長のためには栄養バランスの取れた食事や適度な運動が重要です。
注意点としては、他の人との比較に固執しないということです。
今回は中学生女子の平均身長をご紹介しましたが、平均身長の結果だけをみるのではなく、健康的な生活習慣を整えることが、何よりも大切だということを覚えておいてください。
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