中学生女子の人間関係は難しいですね。
思春期の子は困っていることを言葉にして伝えるのが苦手です。
またその子にとっての本当のストレスは親が問題にしている事とは別なところにあったりします。
今日はそんな中学生女子の友達関係で親が意識すべき3つのことを考えていきます。
Contents
面倒な中学生女子の友達関係で親が意識すべき3つのこと
お子さんに中学生女子を持つ親として、持つべき心構えを3つ解説しますね。
親が意識すべきこと【共感する】
大人でも自分の話を聞いてもらえたら「分かってもらえた」とスッキリすることありますよね。自分の話を聞いてもらえてうれしくなるのは、子どもも同じです。まずは共感しましょう。
小さい頃から親と会話を楽しんだ子供は精神的に満たされると言っても過言ではないでしょうか。
それが思春期になった瞬間、憎まれ口をたたくと「何よその口のきき方」とか「聞いたって一緒」と感じるかもしれません。
けど…ちょっと待ってください。
もしかして「話を聞いたつもり」になっていませんか?
「しっかり話を聞く」ことと、「話を聞いているつもり」とは全く別だということを意識してくださいね。
たとえば、仕事から帰ってきて子どもが通う塾に間に合わすように、急いで夕飯の支度をしないといけない時に、子どもから「あのさ~」って声をかけられた時ってイライラしていませんか?
そんな時に聞く態度って、手を洗いながらだったり、スマホのチェックをしながらだったり生返事していませんか?
または、話の途中なのに「それって○○じゃないの」と子供に言ってみたり、自分の聞きたい話題にしか反応したりしていませんか?
そういう私も、自身の反省も含めて書いています。
頭では分かっていても、忙しい時はどうしても、子どもの話を聞くのが後回しになりがちで、自分の仕事が落ち着いた頃に思い出したかの様に子どもに聞いても「もういい」と言われてしまうトホホな毎日。
大切な話って「その瞬間」でないとダメなんですよね。せっかく子どもが勇気を出して話してくれているのかもしれないのです。
もうそんな大切な瞬間は二度と来ないのに、なんでちゃんと聞いてあげられなかったんだろうと何度反省したことか。
スマホ片手に生返事した時なんて子どもにとったら「自分よりスマホの方が大切なんだ」って思われるそうです。
子どもはそんな親の些細な行動から、自分を大切にしているかどうかの判断をしているんですよね。
今からでも遅くありません!!
「あなたの事をちゃんと見てるんだよ」と子供を安心させてあげましょう。
私も、意識してしっかり子どもの話を聞くようにしています。
親が意識すべきこと【話の聞き方】
じゃあ、どうやって子どもの話を聞けばいいの?って思いますよね。
具体的にご紹介しますね。
子どもの話を聞く時は、子どもの目をみる。
目をみながら「へえ!」「そうなんだ」とあいづちをうつこと。
大切なのは、基本的に明るく笑顔で話を聞くことです。そうすることで子どもがリラックスできます。話しやすい環境というのは大切ですね。
オウム返しをする
子どもが「~だから、悲しかった」と言えば「~だから悲しかったんだね」というと分かってもらえたと思って貰えます。
また、「そんなの、悲しいよね」と私はきちんと話を聞いてるんだよと相手に伝わりやすい反応をすると効果アップしますよ。
それで?と聞き返す
ここで、絶対にやってはいけない事は「~だから」と決めつけない事。私の反省でもありますが、つい自分の意見を言ってしまうんですよね。耳がいたいです。
親として意識することは、質問で返すと子どもは「一緒に考えてくれる」と感じ、もっと話したくなると思います。
親が意識すべきこと【ガマンする】
先ほども書きましたが、自分が言いたいことは後回しにしてください。
子供に意見を言い過ぎない
とにかく最初は共感することです。
たとえば習い事に行きたくない子が「今日は○○に行きたくない」と言ったとします。
まずは「行きたくないんだね」「嫌なんだ」とオウム返しで共感してください。
ここでは親は我慢です(腹が立つ気持ちはわかります。子供が拒否する理由を聞いてそれって分かってたことだよね。今までさんざん遊んでていまさら何を言うてるんだって思いますよね)
悪い例
娘:「今日さ、○○休んでもいいかな?」
親:スマホの画面見ながら「理由もなく休むってどういうこと?」「どーせスマホばっかやってたからろくに宿題できてないんでしょ」
そこはひたすら我慢。子育ては我慢です。
まずは、分かってあげる。
良い例
娘:「今日さ、○○休んでもいいかな?」
親:作業している手を止めて、目を見て「どうした?」「なんかあった?」
そうすると、子どもって話しやすくなるんですよね。
ここで、「あなたは○○だから」と言ってしまうと、「分かってくれない」となってしまうので気をつけて下さいね。
面倒な中学生女子の友達関係で悩むのはなぜ?
では中学生女子が何故、友達関係で悩んでしまうのか解説しますね。
中学生女子の友達関係で悩む【友達への嫉妬心】
思春期の女子の嫉妬心で悩んでいる子って多いです。
例えば、小学校時代からの友人と中学に入ってから出来た新しい友人がいるとします。古くからの友人が自分を差し置いて、新しくなった友人と仲が良い。
この状態を見たら、「なにあの子」って嫉妬しまうんです。
友達への依存、ですね。
○○ちゃんは、小学校からの友人なのに、新しい友人と仲良くしてる。親友だと思っていたのに。これは、小学校からの友人に対して、頼りすぎてるということになります。
親友は「○○ちゃんしかいないんだ」という思い込み。
それが大人になると、そんなくらい。と思ってしまうかもしれません。
けれども、子どもにしてみると、学校の中だけが自分の世界になってしまうので、仲良しの友達が別の友達と仲良くしてしまうと、頼りにしていた友達に裏切られたに変わってしまうんです。
せっかくの友達が「嫉妬心」から怒りや裏切り、ケンカになってしまうのです。
親としては友達は1人ではないんだという事を分かってもらいましょう。
友達は他にもいくらでもいます。これからもどんどん増やせることができます。
もし「嫉妬心」にこだわる時間があるなら、その時間を勉強や読書、部活など自分が好きな事に集中できる様にアドバイスしてあげるといいですよ。
中学生女子の友達関係で悩む【いじめ】
いじめは犯罪です。絶対にしてはいけないことです。
後述しますが、仲間意識を高めると言われているオキシトシンの分泌が、この時期の女子には特に多いこともあり、和を乱すものには攻撃的になったり、排除したり脳が仕向けてしまいます。
中でも特に攻撃されそうなタイプをいくつか挙げてみます。
自分の意見を言わない子
優しい性格の子だと相手を尊重しすぎて、自分の意見を言えなかったりすることがあります。そうなると、「何を考えているのかわかならい」「何も言わないから何をやってもだいじょうぶ」と解釈されてしまいます。
ネガティブ思考な子
どんなに楽しい事をいっても、悪い方に考えてしまう人っています。周囲の人も暗い気分になってしまいますよね。
子どもも同じで、ネガティブ発言をされると、周囲はイライラして、いじめの対象となってしまいがちです。
自己主張が強い子
自分の意見が言えないといじめられやすいと書きましたが、また自分の意見を言い過ぎてもまた「うっとおしい」と思われるかもしれません。
その場の空気を乱すだけでなく、強引に自分の主張をすることで、周りから煙たがられてしまい、そのままいじめにつながることになるかもしれません。
容姿が優れている子
容姿が優れていても、周りにちやほやされるとまた、いじめられる対象になる場合もあります。見た目なのでどうする事もできないのですが、これも嫉妬心からくるものです。
こういったタイプのいじめをする子は自分の容姿がその相手よりも劣っていると自覚しているのも特徴があるかもしれません。
中学生女子の友達関係で悩む【不登校】
友達関係で学校に自分の居場所がなくなったり、体調を崩してしまって不登校になる子もいます。
そんな時はゆっくり休ませてあげて下さい。
特に真面目な子ほど、「行かなくては」と思ってしまいがちです。そんな時は「休んでいいんだよ」と声をかけてあげてください。
自分の居場所を作ってあげてください。親のその言葉で子どもは安心できます。
本当は嫌い?誰にも言えない秘密
これは友人の話です。学校の先生をしている彼女は以前、生徒に秘密を教えてもらったそうです。
「ほんとうは友達がこわい」と言った彼女は友達のふりをしているだけなのだそうです。
そう感じるのはその子だけじゃない気がすると言った彼女は、女の子に「人にはみんな必ず1人だけ友達がいるんだよ」と伝えたそうです。
誰か?それは自分自身です。自分という事を一番分かっている友達。
だから自分を大切にしようね。と伝えたそうです。
いじめられやすい原因を改善するための対処法
中学生女子の悩みは多いです。友達関係が上手くいかないと辛いですよね。
自分軸をしっかり持てる様に、日頃から認めてあげてくださいね。
いくつか対処法をご紹介します。
自分の意見はしっかりと伝える
自分の考えを人に伝えないと、分かってもらえない事もあります。
それでは、せっかく仲良くなれるチャンスを逃すことになってしまいます。
まずは、家族からでも、自分がどうして欲しいのか?きっちりと分かる様に伝える練習をしてみましょう。
話すのがどうしても苦手なら自分が「やりたい」のか「やりたくない」のかで考える癖をつけるようにします。
ここで親はイライラせずに、子どもが話しやすい環境をもつようにしてあげてくださいね。
また親が先に言うのではなく、子どもがどうしたいのかを言える聞き方をするように心がけてくださいね。
ポイント
例:今日の夕ご飯何がいい?
⇒今日の夕ご飯は「ハンバーグ」と「パスタ」どっちがいい?
といった聞き方にします。
選択肢を子どもが決めるような聞き方をしましょう。
相手にしない
普通に生活していても、なにかと「気に食わないから」という理由だけでいじめてくる相手もいるかもしれません。
そんな時は、相手のいじめに無反応でいること。反応がないと、つまらないのでいじめることもなくなります。
他に好きな事を見つけて好きな事に熱中しましょう。
目の前にあることに集中する
先ほどの相手にしないにも書きましたが、何でもいいので、好きな事にとことん向き合ってみることです。
親が出来る事は、話やすい環境で居場所を作ってあげることや、好きな事をみつける事ができないのであれば、きっかけを作るようにしてあげて下さい。
お手伝いやどこかへ出かけて見たり、お勧めの本などがあればいいですね。本は本人が好きなものを選ぶことをお勧めします。
身体を鍛える
身体を鍛えることで、自分自身に自信が持てたりします。
日々のトレーニングは大切で、見た目が弱々しいより、毎日活き活きしてると周囲からの印象も変わってきます。
親も一緒に身体を動かすのもいいですね。
面倒な中学生女子の友達関係で親が悩む具体的な内容
中学生女子は具体的には、どんなことに悩んでるのでしょうか?
グループラインでのライン外し
ママ友の悩み1
「中学に入ってから仲良し女子4人グループができ、グループラインを始めた娘。
常にスマホを手放さなくなりました。返答は秒速です。けれどもだんだんと既読スルーしないだけで精いっぱいになってきて、返信も遅れがちになってきました。
そんなある日突然グループラインから外されて…学校での態度はみな普通なので、かえって怖いと感じるように。」
先輩ママからのアドバイス
⇒思春期の愛情ホルモンはこの時期とても過剰になっています。
仲間意識が強く、いじめの原因につながることもあります。
親として出来ることは、子どもが安心して過ごせる居場所を作ってあげること。
学校での人間関係がこの世のすべてではないということを分かってもらいましょう
自分の娘がいじめの加害者に!?
ママ友の悩み2
娘がいじめに加わっていたことがわかり、ショックを受けています。
本人は「いじめたつもりはない」「空気を読めないから無視した」と言います。
親として、育て方が悪かったのかと悩んでいます。
先輩ママからのアドバイス
⇒いじめは種の本能です。これは誰にでもあります。愛情ホルモンが仲間意識に偏りがちな中学生の時期だからこそ、お互いが違うんだという事を分かってもらう必要があります。
思春期という時期は他人を意識しはじめ、自他との区別がつく時期です。
人からどう思われているのかという意識がとても強いです。
仲間意識を高めると言われているオキシトシンの分泌がこの時期の女子には特に多く、和を乱すものには攻撃的になったり、排除したり脳が仕向けます。これは誰にでもある事なのです。
なので、いじめている側には「正義感」があると思っている部分があります。自分達のルールを守らない=守らない人はダメだみたいな、正義が働き、除外しようとします。
その除外が「良い事をした」となると、よりエスカレートしてしまうといった感じです。
決して許される事ではありませんが、人間の本能からくるものでもあるので完全になくすことは難しいとも言われています。
親として出来る事はいじめがエスカレートしないようにすること。
けっして、問い詰めたり、決めつけたりするのではなく、親と子で話し合うことが大切なんだということです。
日頃から親子のコミュニケーションは大切です
「いじめ」について一緒に考えてみる
いじめは被害者でも加害者でも悩むものです。中学生女子を持つ親は、いじめについてお子さんと一緒に考えてみてはいかがでしょうか?
相手の立場を考えてみる
いじめられた子はどんな思いだったのか。相手の立場から考えてみる事を話し合う。
いじめをしたことを認める
いじめをしたのは何故か。ということを考えてみる。
自分がいじめられたらどうだろうと想像してみるのもいいかもしれません。
正解があるわけではありませんが、大人が本気で考える事が大切だと思います。
いじめは大人の世界でもある
いじめはどの世代でもあります。
なぜ人はいじめをするのかを考えてみる。
いじめていることに気づいたら、エスカレートしないようにするにはどうしたらいいのか考えてみましょう。
とはいえ中学生の子と大人が話すのはとても難しいです。根気よく信頼関係を作ることが大切です。
被害者の目の前で謝らせて終わりにしない
よくあるのが友達関係でいじめの解決策で、学校側や親が加害者を被害者の所に連れて行って直接謝らせることです。
「本人も反省しているので、これからは仲良くするように」と双方に伝えるやり方です。そうやってこの件に関しては「はい終わり」と事を終わらせようとする。
これは絶対にやってはいけない事だと思っています。
罪の意識の薄い加害者の子にすれば、「チクった」と余計に腹が立つだけだし、まして頭を下げるなんて本人にすれば屈辱的でしかありません。
その腹いせは、被害者に余計に向かってしまいます。被害者もまたその先の事を考えると恐怖でしかありません。
次は何をされるのかと余計に神経を使うことになります。
人というのは、時に自分の傷ついた体験を乗り越えるために、自分より弱い立場の子をいじめのターゲットにしてしまう時があると思います。
いじめに関しては、いじめられた子のケアはもちろんですが、いじめてしまった子の心のケアも必要ではないでしょうか。
いじめてしまった子の裏にあるストレスの原因をきっちり汲み取ってあげる必要があるということです。
被害者と加害者の双方の気持ちをよく考えて、お互いが安心できるように、それぞれのケアが必要だということ。
そのケアにはとても時間がかかりますが大人はしっかりと子供達と向き合う必要があると思います。
面倒な中学生女子の友達関係で親が知っておきたい3つのこと
では中学生女子の友達関係で、日頃から親が知っておきたい3つのことを解説していきます。
日頃からできること
信頼関係といっても、この時期の子どもは親の考えや価値観は自分と違うと気づくことです。親よりも友達との時間を大切にします。反抗するのが当たり前の時期なんです。
今もまだ少し反抗期が残っている私の娘もそうですが、決して親を否定しているわけではなくて、親と違う自分なりの価値観があるそれを見出したいだけなんだということです。
自分は何をしたいのかわからない。と娘ももがき苦しんでいます。
悩みながら、成長していってます。
そこを親が手をだしてはいけないと私自身もかなりガマンしています。
この時期の親子の距離はそうとうしんどいです。親自身もかなり苦しい時期ですが、どうかありのままを認めてあげて下さいね。
親の支配から逃れて自分というものを持つ。
親は1人の人間として見守る。
そうやって子どもは成長していくんだと思います
親も子も手を抜いていい
もしかしたら、人の目を気にしすぎるあまり、「いいお母さん」や「いい子ども」を演じている時はありませんか?
お互いにいい子を演じていると、後からどんでん返しがあるかもしれません。
娘の友人は、習い事も多くなんでもできる素敵なお嬢さんですが、「いい子」を演じすぎて少し体調を崩されました。
今はお互いに話し合い、娘さんの気持ちを尊重することで体調も良くなってきています。
負けず嫌いで頑張り屋さんの娘さんには、「手を抜いていいんだよ」と伝えてあげてくださいね。
親が子供に思う事は「勉強よりなにより子供が元気で健康に育ってくれれば」と思うのではないでしょうか。
親だって悪い所はたくさんある
思春期の子は、精神状態が不安定なのは当たり前です。それでいいのです。
思春期の子をそれでも安心して精神状態が不安定でいいんだと思わせてあげるには、親もお互いの悪い所をありのままに受け止める事なんじゃないのかなと思います。
人は、受け入れられて安心します。
だから成長できるんだと思います。
人を傷つけるのも人ですが、人を成長させてあげるのも、また人だと思います。完璧な親も完璧な子もいません。
お互いに「だめね」と笑い受け止める事ができるといいですね。
こちらの記事も併せて読んでみてくださいね。
面倒な中学生女子の友達関係で親が意識すべき3つのことのまとめ
面倒な中学生女子の友達関係で親が意識すべき3つのこと
- 共感する
- 話の聞き方ガマンする
面倒な中学生女子の友達関係で悩むのはなぜ?
- 友達への嫉妬心
いじめられやすい原因を改善するための対処法
- 自分の意見はしっかりと伝える
- 相手にしない
- 目の前にあることに集中する
- 身体を鍛える
面倒な中学生女子の友達関係で親が知っておきたい3つのこと
- 日頃からできること
- 親も子も手を抜いていい
- 親だって悪い所はたくさんある
大切な我が子が悩んでいるのを見るのは辛いですね。
大切な事は信じ、見守ってあげる事だと思っています。
振り返ってみたら良い事も悪い事もたくさん経験したけれど、それなりに頑張ったこともあった。とまずは自分を褒めて下さい。
きっと娘さんが成長した時、今のあなたと同じ事を言えるようになっていますよ!!