お馴染みの首の長いダチョウは、動物園やテレビ、図鑑などで一度は見た事がありますよね!
ダチョウは足が速くて、背も高く大きく強いイメージですか?
私がサファリパークに行った時に車の窓をつついて追いかけて来ましたが、飛べない鳴かない鳥で凄く可愛らしいとは思えませんでした!!
動物の主役でもありませんし、残念な鳥とも言われています。
鳥類全般は餌を取るために、道具を作成したり使用したりと、鳥は脳神経の密度が高いと言われていますね。
ではダチョウの知能は、どれくらいなんでしょうか?
頭の大きさが体の割にとても小さいので脳の大きさは見た目通りなんです!
脳の重さと体重から、見合った脳の大きさに比べて、どの位かを表す脳化指数がありますが、ダチョウを測ると低いのです。
それではダチョウや知能について、詳しくご紹介しますね!
Contents
ダチョウの知能はどれくらい低いの!?
一夫多妻制のダチョウはオス1頭に対して【2、3頭】位のメスで家族(グループ)を作り、卵を生む巣も家族で1つなんですよ!
その卵をダチョウは夫婦交代で温めます。グループの中の強いメスが昼間で、なんと夜はメスと代わってオスが温めるんです。
奪われないように考えて協力します。暗い夜はオスの黒さでまぎれるように、昼はメスの渋いカモフラージュでまぎれる様にです!
しかしダチョウはケンカをする事や音などには、とても敏感なんです。直ぐに慌ててしまったりパニックになりやすいのです。
慌ててしまうとダチョウは家族の数などが把握できないんですよ。
あまり誰が誰かわかっていなくて、なんとなく一緒にいるので家族が入れ替わっても分からないのです!
ダチョウ症候群という用語もあります。これは心理学者のワイナーさんが目の前の嫌な事や危険など問題を直視しないで、見なかった事にしてやり過ごそうとする事につけました。
本当はダチョウが敵を見つけて、首を地面に付けて低い体勢を取った事から、その様に言われているのですが、そこまで言われて少し可哀そうですね!
知能が低いとダチョウが言われてしまう事にもつながっていますよね!
動物界で残念な生き物と言われている、ダチョウの脳は【40g】位の重さしかなく、大きな目【60g】の眼球よりも小さいのです。
引用:高橋書店「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」
ダチョウは体重から比較しても【0.03%】しか脳の割合がありません!
大事な脳のシワは神経細胞をたくさん持つことができ、高度な脳活動(知能)を行う事が可能ですが、ダチョウの脳の表面はシワが少なくツルツルしているんです。
動物園のダチョウ担当の飼育員さんの顔も、長年世話をしてくれても覚えられない。自分のダチョウの家族も見分けられないのでしょうがないですね。
やはり他の鳥類などと比較すると、知能が低いと言われてしまうのでしょう!
ダチョウの種類や生態をご紹介!
ダチョウとは飛ぶ事も鳴く事もできない鳥なのです!
ダチョウ目、ダチョウ科の鳥類になり、ヘイキョウ類(走鳥類ヒクイドリ、エミューなど)に分類されています。
英語ではOstrich(オーストリッチ)と呼ばれています。
ダチョウの種類と生息地
ダチョウの生息地は主にアフリカです。
ダチョウは大きくわけて、レッドネック系・ブルーネック系・アフリカンブラックの【3つ】に分けられますよ!
レッドネックは雄の首や大腿部が綺麗な紅色になる種類で、マサイダチョウ、北アフリカダチョウ、シリアダチョウの3亜種が含まれます。
ブルーネックはソマリアダチョウ、南アフリカダチョウ、モーリタニアダチョウの3亜種が含まれています。
アフリカンブラックは、ダウンなど羽毛を作るのに利用するので、南アフリカで、北アフリカダチョウと南アフリカダチョウの交配で育種された家畜種なんです。
シリアダチョウは絶滅している様ですし、羽毛やオーストリッチ皮等の為に乱獲と、生息している環境破壊で野生のダチョウの個体数も減少しています。
ダチョウの特徴と生態
ダチョウは体重【100〜140kg】位で、頭高【2,1〜2,8m】位です。鳥のなかでは体と目玉、卵の大きさが一番大きい鳥として知られています。
そしてオスダチョウの方が大きく、体重は【135kg】位なのに対し、メスダチョウは体重【100kg】位です。
オスダチョウは羽毛が黒くて、羽根の先端と尾羽が白くなっていてコントラストがはっきりとしていますよ!
くちばしは可愛いピンク色で頭はメスよりも大きく、繁殖期には長い首もピンクになる事があります。
メスダチョウは羽毛全体はこげ茶色で、見た目は暗く渋めなんです。くちばしもくすんだ渋い黒です。オスよりも小さなお顔ですよ。
そして体の割に長い脚のキックやジャンプは、とても破壊的な力なんです!!
足もとても速くて最高時速【70km】で、チーターよりもスタミナがあるので長時間速く走れるんです。
そんなダチョウの足ですが、あまり知られていないのが指の数です、ダチョウ以外の鳥類の指は【3つ】に分かれていますが
ダチョウの足の指の数は【2本】なんです。指【1本】で全部の体重を支えて、もう1本の小さい指のほうで体のバランスを保っているんですよ。
【2月2日】はダチョウの日なんですけど、知っていますか?【2020年2月2日】からダチョウの現状を訴えたり、広める為の記念日になりました。
その日が記念日なったのは、ダチョウは鳥類の中で足の指が【2本】しかないので、そこから来たそうです♪
ダチョウには驚くべき免疫力がある!?
知能が低いと言われるダチョウですが、最近はダチョウのマスクや、除菌スプレーが販売されていたりと有名です!
ダチョウは残念な生き物ですが、驚くべき能力があります!
免疫力がとても高く大怪我などをおっても傷口から感染症にかかったりする事もなく体も強くて、すごい生命力なんですよ。
寿命も長くて、野生下では【50~55年】位は生きるといわれています。
ダチョウに病原体やウイルスを打ち、そのダチョウが生んだ卵からの抗体で、病気を防止したり、守れるマスク製品などが販売されていますよ。
私は抵抗力や免疫が弱いので、これはとても嬉しい事ですよね♪
ダチョウ抗体のメリット
・哺乳類と遺伝的にかけ離れているため、これまで開発不可能であった抗体が作製可能!
・タマゴから大量の抗体が採取!
・超高感度!
・生産コストが低い!(モヤシの余剰物で飼養)
・ヒト疾患の検査薬(血液診断)に最適
・抗体含有卵黄食品としても応用可能(ダチョウ卵黄はアレルギー性が極めて少ない)
・抗体商品のロット差が極めて少ない
引用:京都府立大学 生命環境学部 農学生命科学科 動物衛生学研究会
ダチョウの知能は低くても実は驚くべき能力が隠されている!のまとめ!
ダチョウの知能
ケンカをする事や音などには、とても敏感なので、直ぐに慌ててしまったりパニックになりやすい。
慌ててしまうとダチョウは家族の数が把握できない、誰が誰かわかっていなくて一緒にいるので家族が入れ替わっても分からない。
ダチョウの脳は【40g】位の重さしかなく、大きな目【60g】の眼球よりも小さい。
体重から比較しても【0.03%】としか脳の割合がない。
大事な脳のシワは神経細胞をたくさん持つことができ、高度な脳活動(知能)を行う事が可能ですが、ダチョウの脳の表面はシワが少なくツルツルしている。
動物園のダチョウ担当の飼育員さんの顔も、長年世話をしてくれても覚えられない。
ダチョウは知能は低いと言われていますが、免疫の部分などと良い所の方がとても多くそんな所が今後とても期待できますね!
私はダチョウの性質が分かり、知能は低い様ですが知れば知るほど、大きな目も長いまつ毛も可愛らしくなり、好きになりましたよ(笑)