中東では日常的に食べられているデーツですが、実はうれしい効能・効果が満載で、日本でも注目されているスーパーフードです。
美味しいし美容や健康にいいならたくさん食べたい!
…でも、副作用も気になります。
デーツの効能から副作用まで詳しく解説します!
Contents
デーツの効能とは?副作用はないのか?
後程詳しく解説しますが、デーツはあらゆる効能があるドライフルーツです。
他のフルーツなどと比べて
- 食物繊維はごぼうの1.3倍
- マグネシウムはレーズンの2倍
- カルシウムはキウイの2.3倍
- カリウムはバナナの1.8倍
- 鉄分はほうれん草の2倍
なので、特に女性は嬉しいですよね!
だからといって、いくら食べても良いわけではなく副作用も残念ながらあります。
不溶性食物繊維の量が多いため、たくさん食べると便秘になるというのが一番の副作用です。
デーツの効能・効果はこんなにすごい!食べる価値あり!
デーツに含まれている栄養素には、うれしい効能・効果がたくさんあり「スーパーフード」とも言われています!
ダイエット中の方や妊娠中の方、小さなお子さんからご年配の方まで…、老若男女問わず多くの方におすすめなんです!
デーツの栄養成分表
デーツ100gとした場合 | デーツ1粒10gとした場合 | |
カロリー | 266kcal | 27kcal |
---|---|---|
タンパク質 | 2.2g | 0.22g |
脂質 | 0.2g | 0.02g |
炭水化物 | 71.3g | 7.13g |
ビタミンA | 13μg | 1.3μg |
ビタミンE | 1.4mg | 0.14mg |
ビタミンB1 | 0.07mg | 0.01mg |
ビタミンB2 | 0.04mg | - |
ナイアシン | 1.8mg | 0.18mg |
ビタミンB6 | 0.16mg | 0.02mg |
葉酸 | 19μg | 1.9μg |
パントテン酸 | 0.94mg | 0.09mg |
カリウム | 550mg | 55mg |
カルシウム | 71mg | 7.1mg |
マグネシウム | 60mg | 6mg |
リン | 58mg | 5.8mg |
鉄 | 0.8mg | 0.08mg |
亜鉛 | 0.4mg | 0.04mg |
銅 | 0.4mg | 0.04mg |
マンガン | 0.38mg | 0.04mg |
食物繊維 | 7g | 0.7g |
引用 「カロリーSlism」より【デーツ100g】と【デーツ1粒10g】として計算したもの
栄養素の数値を見てもあまり“パッ”としませんよね?
実は健康食品として有名な「プルーン」と比べても全ての栄養素でデーツの方が上回っているんですよ!それだけ、注目されているフルーツなんです。
ただ、デーツを1度だけ食べても劇的な変化は現れないため、継続的に少量ずつ摂取することが大切になってきます。
では、毎日続けるとどんな効能・効果が期待できるのか詳しく見ていきましょう!
デーツの効能・効果①|低カロリーで低GI食品のためダイエットに最適
デーツには脂肪燃焼の効能を持つビタミンB2と糖質をエネルギーに変換するビタミンB1が含まれており、痩せやすい身体に導いてくれます。
また、デーツはさまざまな栄養素が豊富に含まれた栄養価が高い食品ですが、比較的低カロリーのため、ダイエットのときでも罪悪感なく食べられるというメリットがあります。
デーツは脂質も100gあたり【0.2g】ととても少なく、脂質が気になる方にはうれしいポイントですね。
デーツはカロリーや脂質は低めですが糖質は高めです。しかし、食物繊維もしっかり含まれているため、糖質が身体に吸収されるスピードを穏やかにしてくれます。
血糖値の上昇スピードを表すGI値は【31-50】で、GI値55以下の【低GI食品】に分類されます(デーツ100g)。
血糖値が急上昇すると、肥満の原因となるインシュリンが分泌されやすくなりますが、低GI食品で血糖値の上昇が穏やかなデーツはダイエットに適しているといえます!
GI
GIは食後血糖値の上昇を示す指標、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で食品に含まれる糖質の「吸収度合い」を示し、摂取2時間までの血液中の糖の濃度を計ったものです。
GIが70以上の食品を「高GI食品」、56~69の間の食品を「中GI食品」、デーツのような55以下の食品を「低GI食品」と定義しています。
ダイエット中は、デーツをできるだけ朝か昼に食べるといいですよ!
デーツに含まれる糖質は、日中の仕事や運動、勉強…などのエネルギーとして使われる「即効性」の高いものです。
夜は必然的に運動量が減り、消費できなかったエネルギーが身体に蓄積されてしまうため、朝か昼に摂取するのがおすすめです。
デーツの効能・効果②|女性にうれしい美容に関してのさまざまな効能
デーツには、美容効果の高いビタミンB群が含まれています。ビタミンB2の効能として、外部からのダメージを受けた肌を修復。ビタミンB1の効能として、皮膚の健康維持があります。
また、デーツにはたんぱく質の代謝を促し、髪の成長を助ける亜鉛も含まれています。亜鉛は体内では生成されない栄養素のため、デーツを摂取して髪の健康維持もしましょう。
他にもデーツに含まれるβカロテン(吸収される時に小腸でビタミンAに変換されて働くため、ビタミンAの仲間に分類される)は、シミのもとになるメラニン色素を減らしたり、抗酸化作用があるので、アンチエイジングやがん予防にも効果があります。
ちなみに、デーツにはビタミンCが含まれていません。栄養価をもっと高めたいときは、柑橘類と合わせて食べると、メラニン生成を防ぎ美肌効果を更に高めれますよ!
お菓子代わりとして食べれて、しかもキレイになれるなんて最高ですね!
デーツの効能・効果③|悪玉(LDL)コレステロールを減らし動脈硬化のリスクを回避
コレステロールには善玉(HDL)コレステロールと悪玉(LDL)コレステロールの2種類があり、悪玉コレステロールの値を正常にコントロールすることで健康な体を守ることにつながります。
悪玉コレステロール値が高いと、プラークが動脈を詰まらせ「動脈硬化」と呼ばれる状態になり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすリスクが高まります。
しかし、デーツに含まれる食物繊維やカリウムには、悪玉(LDL)コレステロールを増えにくくする効能があり、心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げると言われています。
デーツの効能・効果④|妊娠中の母体と胎児の栄養補給に
イランの女性は、妊娠中毎日デーツを食べると、赤ちゃんが丈夫に育つと言われています
妊娠中に特に重要になる栄養素には、葉酸やビタミンB6、ビタミンB12、鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などがあります。
デーツに含まれている亜鉛は味覚の維持、タンパク質やDNAの合成、免疫機能の維持…など、多くの役割を持っていますが、妊娠中にも大変重要な栄養素です。
私も妊娠中に味覚がおかしくなり亜鉛を摂取するようにお医者さんから言われましたことがあります。
お腹の赤ちゃんは毎日細胞分裂を繰り返しているのですが、亜鉛はこの細胞分裂を促すため、妊娠中は特に不足しがちになります。
もし母体に亜鉛が足りなくなると、赤ちゃんが低身長、低体重などのリスクが出てくるので積極的に摂りたい栄養素です!
また、多くの妊婦さんがサプリなどで摂るように心がけている葉酸もデーツには含まれています。
葉酸には、遺伝子を合成する働きがあり、特に妊娠初期の女性にとって、胎児の発達を手助けするのでとても大切です。
デーツの効能・効果⑤|貧血の改善・妊娠中や生理中の女性にも
銅・鉄・亜鉛などの栄養素がデーツにはバランスよく含まれていて、これらは貧血を改善する効能があります。
特に、鉄分はバナナの2倍以上が含まれています。
女性は生理中や妊娠中、ダイエット中などに亜鉛や鉄分が不足しやすいので、デーツを毎日摂取するといいですね。
デーツの効能・効果⑥|相乗効果でエネルギーの補給に最適
デーツは、15時のおやつとしては最高です。特にナッツやアーモンドと一緒に食べると長時間続くエネルギーを摂取することができます。
ナッツやアーモンドに含まれているビタミンEや不飽和脂肪酸は、デーツにはほとんど含まれていません。そのため一緒に摂取することで、相乗効果が生まれ、栄養バランスがさらに良くなるでしょう。
デーツの効能・効果⑦|腸内環境を整えて便通の改善・大腸がん予防に
デーツに含まれている食物繊維には、腸内環境を整えたり消化吸収を良くして便通改善に導く効能があります。
なんとデーツには、ごぼうと比較して1.3倍もの食物繊維が含まれており、中でも不溶性食物繊維が8割を占めています。
不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やし便通改善になるのですが、有害物質も減らすため、大腸がん予防にも効果があるとして期待されています。
デーツの効能・効果⑧|むくみの解消と熱中症対策に
主に塩分を摂取し過ぎたときに、体の細胞が余分な水分をため込むことでむくみは起こるのですが、 デーツに含まれるカリウムとマグネシウムによって、体内の不要な塩分を排出してくれる効能があります。
デーツを食べ続けると、体内の水分バランスが整い、むくみ解消につながるということです。
ちなみにデーツに含まれるカリウムはバナナの1.5倍なんですよ!
そのカリウムは汗をかくことで失われるため、デーツを食べて熱中症対策にもなります。
デーツの効能・効果⑨|ストレスの改善・緩和で穏やかな毎日に
ストレスを感じる=カルシウムや亜鉛の消費量が増えるため、デーツで補給することをおすすめします!
カルシウムは神経細胞や脳細胞の働きを調節して神経の興奮をしずめます。
また、ドライフルーツの中でもトップレベルの含有量を誇るパントテン酸は、副腎がストレスに対抗するホルモンのコルチゾールを分泌するという効能があります。
さらに、デーツに含まれるマグネシウムにはセロトニンの生成を助けるという効能があります。セロトニンは自律神経を整える神経伝達物質として、ストレス対策に注目されています。
デーツの効能・効果はこれだけじゃない!食べる価値あり!
デーツの効能・効果はまだまだあります。
- 肝臓機能のサポート
- 目の健康を保つ
- 痛み止め効果
- 二日酔いに効く
- 活性酸素を除去 …など
正直、デーツの効能・効果を上げると「きり」がありません…。
それだけ、デーツを食べる価値があるということですね。
デーツにはうれしい効能・効果もあれば…やっぱり「副作用」もある
上で紹介したようにデーツにはたくさんの効能・効果があります。
そして最初にお伝えしたように、副作用もあります。。
薬と一緒です。薬を使用する際は「用法・用量を必ずお守りください」と注意書きがありますよね?同様にデーツを食べる際にも注意事項があるのです。
では、デーツの副作用とは何でしょうか!?
デーツの副作用①|デーツの食べ過ぎは便秘になる可能性が!?
デーツは他の果実と比べて食物繊維の含有量が多めです。
その食物繊維の8割は「不溶性」食物繊維のため、水分を吸収して便の容積を増やすという効能があります。
しかし、便秘を解消したい!…と、デーツのみをたくさん食べて水分を全く摂らないで食べると、便秘が悪化したり、ガスが溜まることによってお腹が張ったりと残念な結果になってしまいます。
適量であれば便秘気味の方には大変喜ばしい栄養成分なのですが、あまり摂取しすぎると逆効果です。
デーツを食べる際は、お腹の調子を見ながら少しずつ食べるようにしましょう!
デーツの副作用②|デーツの食べ過ぎから肥満の原因になる!?
デーツは、種類によって多少違いますが「干し柿」の甘さ・味に似ています。砂糖の代わりになるほど甘く、糖質が豊富に含まれているため、食べ過ぎると肥満の原因になってしまいます。
デーツのカロリーは100gあたり266kcalです。
大きさにもよりますがデーツ1粒を10g程度とした場合、カロリーは【27kcal】、糖質は【約6.4g】になります。
世界保健機関が発表したガイドラインには、標準的な成人の糖質摂取目安量は1日【25g】とされています。
そこまでカロリーは高くないのですが、美味しくてつい食べ過ぎてしまわないように気を付け、【1日2粒】程度にすると良いでしょう。
デーツの副作用③|デーツの添加物によるアレルギー注意!?
デーツを摂取して重度のアレルギー反応が起こることは「稀」です。そのため誰でも安心して食べられる食品と言われています。妊婦さんも小さなお子さんにも基本はおすすめです!
しかし、
デーツそのものはアレルギーがなくても、添加されている化学物質がアレルゲンとなる可能性があります。
デーツは食品添加物不使用のものが多いですが、中には添加物が含まれていることもあるため注意が必要です。
デーツに添加されている(可能性のある)化学物質の代表的なものが、「亜硫酸塩(二酸化硫黄)」があります。
亜硫酸塩(二酸化硫黄)
雑菌の繁殖を抑えたり、酸化を防止し、果皮の変色を防ぐため用いられる。
亜硫酸塩アレルギーの症状は、蕁麻疹や腹痛、下痢、喘息などがあります。少量でも発症する可能性があり、危険なアナフィラキシー反応を引き起こす場合もあるので注意しましょう。
またデーツに添加されることはないのですが、デーツを含む加工食品に含まれることがある添加物の中で、アレルギーを発症する可能性があるものがいくつかあります。
- エリスリトール
- コチニール色素
- ペクチン
- ポリガンマグルタミン酸 など
食品添加物アレルギーを避けるために、できるだけ【オーガニックや無添加のデーツ】を選ぶようにしましょう。そして、含まれている食品添加物を確認するためにも、原材料の表示欄を見る癖をつけましょう。
その際、食品添加物は簡易表示することも認められています。そのため、物質の名称ではなく、用途名で表示されている場合があるので注意しましょう。
保存料、漂白剤、酸化防止剤などがそれに当たります。
漂白剤として二酸化硫黄を使用している場合は、別称として無水亜硫酸、簡易表示として二酸化イオウとする場合もあります。
なお、二酸化硫黄以外に4品目の添加物が亜硫酸塩類として指定されていますが、それぞれの簡略名とともに【亜硫酸】という共通の簡略名が認められています。
以上のポイントについて留意するといいでしょう!
そしてもし、アレルギー反応が出た場合はすぐに食べるのをやめて口から出してください。症状が軽ければ1時間程度で治まるためしばらく様子を見てましょう。
それでも治らないようであれば、病院に行くことをおすすめします。
そもそもデーツって何だろう!?詳しく調べてみた!
デーツの効能・効果、副作用まで紹介してきましたが、そもそもデーツってどんなフルーツなんでしょうか?詳しく調べてみました!
クレオパトラも愛したデーツとはどんなフルーツ!?
デーツとは、ヤシ科の植物にできるフルーツで、日本では「ナツメヤシ」とも呼ばれています。
原産地は北アフリカから中東辺りと広く、大きさは3~7cmと種類によって違います。
デーツのドライフルーツはねっとりとした甘さが特徴で【天然のキャンディー】と言われたり、木に実をつけたまま自然乾燥するので【天然のドライフルーツ】とも言われたりしています。
いろいろな呼び名がありますね!
紀元前4000年頃から多くの人に食べられてきた歴史があり、なんとあのクレオパトラも愛していたとか。
今でもデーツは中東の国を中心に日常的に食べられています。
そうですよね!これだけ効能があるフルーツならよく食べられてておかしくありません!
日本ではナツメヤシとも呼ばれているデーツは「棗(なつめ)」のこと?
ポイント
いいえ、デーツと棗(なつめ)は全くの別物です!
日本では、デーツはナツメヤシとも呼ばれていますが、「棗(なつめ)」というフルーツもあるため、よく「同じ種類なの?」と思われる方も多いと思いますが、全く違う植物になります。
ナツメ(棗、学名: Ziziphus jujuba または Ziziphus jujuba var. inermis)は、クロウメモドキ科の落葉小高木である。和名は夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来する。中国植物名(漢名)は、棗(そう)という。
果実は乾燥させたり(干しなつめ)、菓子材料として食用にされ、また生薬としても用いられる。
ナツメヤシはヤシ科の単子葉植物であり別種。果実が似ていることから。(後略)
引用 Wikipedia
なつめとは遠い親戚のような感じですが、現在は全く違う植物とされています。一見するとよく似ていますが、甘みはデーツの方が格段に強く、ドライフルーツとして販売されているもののほとんどがデーツとなります。
デーツのおいしい食べ方ってあるの?味は?
デーツはそのままドライフルーツとして食べてももちろんおいしいのですが、お菓子に入れたり、お酒やお酢につけたりするのもおいしいです。
牛乳やヨーグルトのような乳製品との相性も良いため、ミキサーにかけてスムージーにするのもおすすめです!
ちなみに
高温や湿度に弱いため、冷蔵庫での保管が絶対です。
未完熟の生のデーツは、林檎のようなサクッとした食感でほんのり甘めですが、完熟すると柔らかくなり、ぐにゃっとした食感になって甘みも増します。
ドライフルーツにするとさらに甘みも強くなりねっとりした食感になります。
ちなみにお好み焼きにかけるあの有名な「オタフクソース」にもデーツは使われています。
デーツの甘さや旨味がソースの原料として使用され、もう40年以上になるそうですよ。
デーツの効能と副作用は?適量を考えて健康でキレイな自分になろう!のまとめ
デーツの効能・効果
- ダイエット効果
- 美容効果
- 動脈硬化のリスク回避
- 妊娠中の栄養補給
- 貧血の改善
- エネルギー補給
- 便通改善
- 大腸がん予防
- むくみ解消
- 熱中症対策
- ストレスの改善 など
うれしい効能・効果が満載ですが、デーツを食べ過ぎによる副作用もあります。
適量を守らないと便秘になったり、肥満になったり。
また、デーツの添加物によるアレルギーが出る可能性もあります。
中東の方ではメジャーなデーツ。クレオパトラも愛したと言われるのも納得の栄養満点のフルーツ。
気になる身体の不調がある方やもっとキレイになりたい方は是非積極的に食べてみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。